減税するブログ

12歳9歳7歳の3児自然派の母。

第5部 ~農家が生産工場と化している~

2017-05-19 07:15:00 | 農業関係
笹本さんの自然によりそた農法の講座シリーズをお送りしております。


第1部 こちら

第2部 こちら

第3部 こちら

第4部  リこちら

幸いなことに笹本さんはもともと働いていた仕事先での繫がりがあってレストラン、ウェディングで知り合いに作れば売れる、という状態だったそうです。


そこから一歩一歩売り先を広げて販路を拡大させたそうです。


よく


「オーガニックの野菜作ったとしてどうすればいいんだ?」

と聞かれるそうです。


しかし

「そんなことは知ったこっちゃない!!!」


ウエディングから転身してきた身としては何を甘いこと言ってんだてやんでぃ

自分の売り先くらい自分で見つけろや


ということだそうです。


農家はあくまでも自営業。


JAだけが売り先というのは野菜を作る生産工場でしかなくなってしまう。

売り先を見つける

売れる

売り先を見つける

売れる

食ってけるにつながる

それを地道に続けていくしかない。
そうすることでしかオーガニックのよさを伝えられないし、伝わらない。

直で買えるという生産ラインをどのようにつくっていくのかが課題
みんなが買うものがオーガニックなればオーガニックの野菜事態も安くなる

一人一人に農薬を使うことのデメリット、健康への影響、また環境への負荷を伝えていかないといまの現状はかわらないのかもしれません。

次回は農協の役割です。

そんな笹本さんのお野菜はこちら!
ササベジアースター農園 笹本和樹
限りなく自然に寄り添った農法で野菜やお米を作ってます。ササベジアースター農園の代表です。月曜は岐阜地区、木曜は名古屋地区へ配達へ行ってます。注文も友達リクエスト随意受け付けてます。

第4部 オーガニックを作る壁

2017-05-16 07:17:10 | 農業関係
各務原市に大規模ににんじんを栽培されている大きな農家さんがいいるそうです。

本当はオーガニックに変えたい気持ちはあるけどJA以外に売り先がない。JAに買ってもらわない
と生計がたたない。

たとえオーガニックの野菜を栽培できたとしてもどこに卸したらいいかわからない。だからオーガ

ニックに転換できない、そうです。

都会でも、田舎でも新規就農の農家は自然農法を始めるのはとても過酷な世界。

笹本さんが支えてもらってる買い手の方というのは世の中でもオーガニックにこだわっているほんの

一部の方々。それを2割から3割、にどう増やしていくか…。

何も考えずにスーパーで買う方もいる。

どうすればいい?

自分で開拓しないと!

少しずつ広めていくしかないそうです

2年前くらいから敵対している農家さんにも声をかけるようにしているそうです。



「おはようございます。今年肥料代いくらかかりましたか?」



「そんなにかかった!じゃあこっち(自然農法)に変えた方がいいですよ」


「食っていけるのか?」


100万円で生きていく人もいるし、1000万円あっても足りない人もいる。

人によって生きていくのに必要なお金の金額は違う。いくら稼げれば満足なんですか?

笹本さんの兄の友人が自然農法を初めたそうです。

笹本さんより草がボーボーで野菜どこ?っていうより野菜植えましたか?っていう状態だったそうです。

美濃市は自然豊かだからやってみよう

安心、安全なものを作ろう!と志を立てて始めた

最初に立つ壁―
慣行農法との野菜の差

道の駅に野菜を出していたけど

とにかく野菜が安い!

50円、100円で売っている。


慣行栽培 形がいい、大きい、安い ナスなんか大きくて、てかってかで、形もいい。

自然農法 形が悪い、小さい、高い   →戦えない


また周りからの声



妹「お兄ちゃんボーボーだけど大丈夫?そんなんでやっていけるの?」

両親「それで稼いでいけるのか?」

近隣農家「草くらい抜けよ!みっともない」



近所からの声もひどい、家族の応援もない。…心を折れる

志だけではやっていけない

そうしてノイローゼになって辞めてしまう方も少なくないそうです。

自然農法の農家さんは精神的に追い詰められて辞めてしまう方が多いそうです。

次回はなぜそんな中でも笹本さんが生き残れたのかを書いていきます。