まさかの6歳で壁にらくがき

壱姫、6歳2ヶ月
弐太郎、3歳4ヶ月
　　　　　　　　　　　
姫が幼稚園で作ってきた
鬼のお面です
なかなかの
愛嬌があります

さて
とある2月のある日

姫も弐太郎も
家にいて
2人がそれぞれ遊んでいました

ほんと
平和にしていました

が
みせかけの平和でした

ワタシはリビングにいて
弐太郎も近くにいて
姫だけは
リビングの隣の部屋にいたのです

数分後
姫がやってきて
ワタシにすまなさそうに言いました

「ママ、ごめん
　かべにかいちゃった」

手には
小さいペンです

リカちゃんの顔にメイクできる
専用のペンなのですが
姫に言われて
リビングの隣の部屋の
壁を見てみたら
がっつり
人の絵が描いてありました

はぁ！？

いや、正直
この感想です

水性ペンのはずなので
まずは水拭きしてみたものの
消えず

除光液で
優しく拭いてみるも
この結果です
　　　　　　　　　　　
何にも消えない

6歳にもなって
壁にらくがきするなんて
しかもしっかり
「描こう」として描いているんです

この日
アイボーがいなかったので
「夜パパが帰ってきたら
　ちゃんと自分から言うんだよ」
と伝えると
姫
とたんに泣き顔

アイボーが本気で怒ったら
相当怖いようです

でもさ
もう6歳なんだから
悪いこととわかって
落書きしているんだし
これは自分で言わないと

この家
アイボーが一馬力で
働いているからこそ
ローンも返せているのです
だからこそ
大事に住んでほしいので
落書きをしてほしくない、とも
姫に伝える

でも姫
なんとか怒られないようにしたくて
その後もワタシに交渉です

「パパにLINEでいって」
とか

いやいやいや
こんな案件
LINEでさらっと
言うべきものでもないでしょうが

もう泣いています
それならそもそもするなー
って
本気で思ったのですが
まあ子どものいたずらって
こういうものですよね

アイボーが帰る前から
ぐずぐず泣きべその姫でしたが
数時間後
アイボーが帰ってきました
告解の時間です

肝心のアイボーの反応は、というと
ふつーに笑っていました

ここに住んで6年
フローリングには
弐太郎がトミカを落として遊んで
無数の傷がついているし
そもそも
ワタシも雑なので
壁の柱には
掃除機がぶつかった傷もあったり

なのでもう
アイボーはあきらめているそうです

よかったね、姫
まあもしアイボーが怒っても
その前にワタシが
がつんと怒っていたので
アイボーには必要以上に
怒ってもらうことがないように
しようと思っていました

怖がりながらも
姫がアイボーに
正直に話したので
親としてよかったです

ただ
ワタシが一通り叱ってから
姫がさらっと言ったのです

「ママ、
　ここにもかいちゃった」と

それがこれ
　　　　　　　　　　　　
なんともう一体
描かれていました
「まま」まで描いています

これには
ワタシもおもわず
笑いそうになってしまいました

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