本日は大阪府公立高校の一般入試です。
私立高校へ進学する生徒が増えてはいますが、大阪府の中学生に公立高校志向が強い傾向は歴史があり、ずっと以前からです。
その中でも、今日の一般入試には多くの生徒が受験します。
34903人の募集に対して38374人が出願しました。平均倍率は1.10倍となりました。
この倍率だけを見ると、広き門に思えるかもしれませんが、実際はそうではありません。
たとえは、有名進学校が集まる文理学科の平均倍率は1.35倍であるのに対して、工業・工科関係の高校は多くが定員に満たない状況です。
つまり、倍率の高倍率と定員割れの二極化が進んでいるのが昨今の大阪府の公立高校入試なのです。
普通科の倍率が高い学校は1.70倍を超えますし、1.50倍を超える学校もあります。
私が中学3年の学級担任をしていたかなり前なら、ふつう1.15倍を超えるとその実力では通る可能性の高かった生徒が不合格になりえるというのが、進路指導の経験則でした。
しかし、今では1.20倍を超えるのは「当たり前」になり、たいへん厳しい状況です。
だから、この春、残念ながら不合格で涙する生徒が多く出ることになります。
できるなら不合格になってほしくないのが、中学3年生を担当する教職員の共通の願いです。
入試だからしかたがないたいう考えかたもありでしょう。
しかし、中学校3年間、学習や学校行事、部活にがんばってきた生徒が、
*合格だと「中学校3年間充実していた」という思いが高まり、高校でもがんばろう。
*不合格だと、「中学校3年間がんばったが、入試はだめだった」という失意のもと、高校へ入学することになります。
つまり、合格か不合格は、その生徒にとっての中学3年間がどうだったかという総括や自己評価につながることが多いのです。
これは、暖かくポカポカ陽気の桜満開のなか、高校の門をくぐる、本人のモチベーションに影響することもあるのです。
どうか合格することを強く願っています。がんばってください。
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