わたしの住む大阪府の自治体では、いまや人口が減少し、過疎化がじわじわと進行しています。
経済成長期には、コンサートホール、大きな体育館、文化施設が次々と建てられました。
しかし、「はこもの」は立てた日から、少しずつ老朽化してきます。
のちに維持費や補修費がかかるのはわかっていながら、建てたのではないのですか。
それなのに、今はその大規模施設が今自治体の財政を大きく圧迫していると、住民に理解を求めているのは、ちょっと違うのではないかと思います。
ただ、そのようなケースは人口減少が続くわが国では全国的にみられるのではないでしょうか。
成長時代のツケは、経済や社会でも見ることができます。
人口増加を前提に大量生産・大量消費のしくみを築いてきた戦後日本のあゆみだったのです。
人口増加とともに発展してきたニュータウンは空き家が目立ちます。テナントを撤退した店のあとがなかなか見つからず、空きスペースのままです。
これだけ人口が減ってくると、もう住宅や公園の広さを求めるのではなく、地域をコンパクトにして、大きすぎるインフラを維持する財政的負担も軽減していくのは時代の流れでしょう。
また、一方では少子化をくいとめることで日本の現状・将来を見通していくのです。
このままいくと、社会保障制度が立ち行かなくなると言われても、若い世代の人びとにすれば「ハアー」となるのではないでしょうか。
それだけ、今の若い人たちは生きにくさを感じているのです。
国は子どもを出産するようにはたらきかかるのに躍起になっています。
若い人たちは違和感をもち聞いているのではないでしょうか。
「そんなのではないんだけど・・・」。
そもそも、今までの社会や経済を維持するという発想からの転換をするべきです。
一人ひとりが生きる喜びを感じて、幸せに暮らせるような社会、成熟した暮らしを送ることができる。
成長より成熟する時代です。
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