小さい子にお母さんがよくいう言葉。
「考えなさい。ちょっと考えたらわかるでしょう」
熱いお茶をお母さんがお子さんに出しました。
「熱いから、気をつけるのよ」
なのに、子どもは一気に飲もうとします。
「熱(あつ)! 」
そして母親は、
「だから言ったでしょ。考えなさい。ちょっと考えたらわかるでしょう」
となるのです。
ところで、私は小学生のとき、信州上高地に家族旅行で行きました。
上高地を流れる梓川の水に手をつけました。
「冷(つめ)た!」
雪解けの水は、驚くほど冷たいことを感じました。
それだけではなく、川はけっこう深く、流れも急でした。
川に入れば、流されると感じました。
だから、落っこちないようにしようと感じました。
つまり、子どもは、最初は考えるのでなく、感じるものなのです。
そして、最初から「考えなさい! 考えたらわかるでしょう」ではなく、最初に感じさせて育てるのです。
子どもからすれば、「考えろというけど、何をどう考えたらいいのかわからない」となるのです。
まず自分で体験させて、感じさせるプロセスを経て、子どもは考えるようになるのです。
今の時代、学校の授業では思考力を伸ばそうとします。
先日に行われた全国学力学習状況調査でも、子どもの思考力を大切に捉えています。
しかし、思考力は、自分で体験させて感じることが基盤になります。
もし、お子さんが中学生でも、遅くはないのです。
どんどんチャレンジさせ、体験させ、その体験から感じさせるのです。
それが積み重なって、思考力を高めていくのです。
私は、考える力はこのようにして育んでいくのだと考えています。
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