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中学生になると、部活の大会や発表会で、子どもが緊張を強いられることがあります。
いま、このサーブを決めたらチームが勝利する。
いまこのスリーポイントシュートを自分が決めれば勝利が転がり込む。
ソロで、たった一人で楽器を大勢の人の前で演奏しなければならない。
失敗したらどうしよう。
こんなとき、私が生徒にアドバイスしたのは、「だいじょうぶだよ」という声かけだったことがあります。
しかし、子どもによっては「あがっているんやね。無理もないな。こんな大事な場面やから」 このように声かけをしたときもあります。
このときのねらいは、不安でいっぱいの子が「自分はあがってドキドキしている」と、自分の不安を受け入れることなのです。
不安を不安として、人は認め受け入れたとき、不安は不安でなくなるのです。
「不安だ、不安だ」と気持ちを膨らますだけでは、焦るばかりです。
自分に自信のある子は、不安をもった自分を受け入れることができるのです。
あるとき、「なかよしの友だちなのに、あの子の言うことやすることが、いちいち気になるるのです」と言ってきた子がいました。
しばらく話を聞いて、私は、結局この子は友だちに嫉妬しているのでないかと思いました。
そこで、「その友だちに嫉妬しているのでないか」と問いました。
しばらくして、後日その子は言いに来ました。
「そうでした。ボクは友だちがうらやましかったのです。そう思うと、ボクの悩みは消えてしまいました」
もともと、人間は不完全なものです。嫉妬やうらやみは起こります。そのとき、自分は自分と思えれば、自分は不完全な存在であると気がつくのです。
人は、そのようにして不完全な自分と付き合って生きていくのです。
悩みや不安は認めたときから軽くなるのです。
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