私たちがガラケーからスマホを持つようになり、およそ10年になります。
そして、いまスマホは完全に私たちの生活の中に入り込み普及しました。
電車の中でも、レストランでの食事中も食べながらスマホを見たり、片手でスクロールしたりしている人ごいるのが当たり前のような風景となりました。
スマホは情報の宝箱のようなものです。
だから、みんな手放せないし、画面を見続けます。
この「見続けること」をたくさんの人がやっているのです。
さらにSNSでは自分の考えや意見、感想を自由に書き込みできます。
そして、それを不特定多数の人に見てもらうことが可能になりました。
その意味では、自分が「見る」だけでなく、他人に「見せる」ことも自由にできることになっているのです。
その結果、他者に対して攻撃的な書き込みや誹謗中傷をしている/していないにかかわらず、いつ自分が叩かれるかわからないという不安を持ちながら暮らすことになったのです。
他人に知られたくない自分についての情報が人にさらされる怖さも感じる人もいます。
こんな世の中や社会の問題をみて、「誰かを傷つけるような書き込みはやめましょう」とか「個人情報をアップしないようにしましょう」と学校で教えても、それを上まわるスピードでスマホの被害は増えています。
学校ではそれよりも基盤となる、他者を攻撃したり、叩いたりするのは、人としてけっして許されないという感覚を磨き、意識を高めるような学習しなければなりません。