箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

手間ひまをかける

2019年04月17日 07時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
 
 
長年の教職経験を通じて、私が思うことがあります。
 
 
人間的に価値のあるものは、手間ひまがかかるということです。
 
 
手間ひまがかかるというのは、ときとして、別の言い方では面倒くさいということです。
 
 
私は恋愛も人間的に価値のあるものだと思っています。
 
 
しかし、その分、好きになったとか、つきあうとか、あの子が振り向いてくれたとか、じつに面倒くさいうえに、ごちゃごちゃしています。
 
でもその分、恋愛には価値があります。
 
 
教育も本来、手間ひまががかかります。
 
 
割り切っている教師にはあてはまりませんが、誠意をもち子どもと向き合う教師の場合、自分の行為にすぐに答えが出ない。
 
子どもの成長は、中学生でいうなら3年はかかります。
 
ときとして、卒業後に答えが出る場合まであります。
 
考えてみれば、教育とはいちばん面倒くさい営みであるかもしれません。
 
 
それは教育が人と人のかかわりあいで、絶えず行われるからでしょう。
 
 
しかし、この手間ひまをかけた行為を通して、人間として成長していけるのです。
 
 
この手間ひまをかけることを楽しめるようになった教師は、教育の意義を知っています。

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