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長年の教職経験を通じて、私が思うことがあります。
人間的に価値のあるものは、手間ひまがかかるということです。
手間ひまがかかるというのは、ときとして、別の言い方では面倒くさいということです。
私は恋愛も人間的に価値のあるものだと思っています。
しかし、その分、好きになったとか、つきあうとか、あの子が振り向いてくれたとか、じつに面倒くさいうえに、ごちゃごちゃしています。
でもその分、恋愛には価値があります。
教育も本来、手間ひまががかかります。
割り切っている教師にはあてはまりませんが、誠意をもち子どもと向き合う教師の場合、自分の行為にすぐに答えが出ない。
子どもの成長は、中学生でいうなら3年はかかります。
ときとして、卒業後に答えが出る場合まであります。
考えてみれば、教育とはいちばん面倒くさい営みであるかもしれません。
それは教育が人と人のかかわりあいで、絶えず行われるからでしょう。
しかし、この手間ひまをかけた行為を通して、人間として成長していけるのです。
この手間ひまをかけることを楽しめるようになった教師は、教育の意義を知っています。
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