箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

言葉にして表すこと

2024年03月03日 06時44分00秒 | 教育・子育てあれこれ
小中高の学習指導要領では、現行のものも、以前のものでも、授業の中での「言語活動」を重視しています。

授業で、子どもが言葉で発表すること、子ども同士が言葉を交わすことで、自分の感想や意見を表すのです。

言語活動はいまの私たちにとって、たいへん重要です。

SNSが普及一般化して、自分の考えや意見をきっちりと言葉にして表現しないまま、他の人の言論にふれることが多くなっています。

でも、本来は、自分が思っていることをちゃんと言葉にして、他の人に伝わったときに、はじてお互いの考えのちがいがわかるのです。

人の多様性が理解できるためには、言葉にしてちゃんと表現できることが欠かせないのです。

そして、debate(ディベート)のように、イエスかノー、白か黒かをぶつけ合う構造に陥るのはよくないのです。


それよりも、相手を思いながら、言葉により考え、意見・主張を交わし、ベストな道を選ぶ「グレーな部分をつくれる人」をどう増やしていくかが課題です。