箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもをほめるとき1

2016年03月03日 20時02分26秒 | 教育・子育てあれこれ


箕面市教育委員会は、よく子育てのキャッチフレーズに「認めて、ほめて、励まそう」を使っています。

ただし、「ほめること」に関していえば、以前のブログにも書きましたか、思春期の子どもをほめるのは、けっこう難しいものです。

思春期の子どもに対しては、親がほめることに意味が見つからない場合が、いや逆効果になっている場合さえあるようです。

子どもが大したがんばりとは思っていないときに、親がほめているときは、ほめる意味がないどころか、「わかってないな」と親子関係に悪影響を与えます。

中学生のわが子に、「まあ、今日はもう勉強を始めるの。偉いね~」と言うと、子どもの反応は冷めていて、「あぁ・・・」というそっけない返事が返ってきました。


子どもにしてみれば、宿題あるし、勉強するのが当然やん、と思っているかもしれません。

子どもは、ほめられたら嬉しくなり、ヤル気を出すというほど単純なものではありません。こどもがほめてほしい時期・タイミング、またほめられて嬉しいと感じる時期・タイミングで、ほめなければなりません。

その時期とタイミングは、子どものことをよくみているとわかるのですが、だいたい次の4つでしょう。

①新しいものごとを始めたとき
②がんばって取り組んでいる途中
③あきらめそうになっているとき
④ものごとを達成したとき

です。

まず①について
何か新しいことを始めるには、勇気や思いっきりがいります。その勇気をほめるのです。それも、軽くさらりとほめるのです。

「おお、勉強を始めたんやね」と一声かけるだけです。やって当たり前と思っている子どももいるので 、おおげさにほめると、バカにされていると思いがちだからです。

そんな反発をまねかないためにも、軽くさらりと済ませます。

②以降は、次回に述べます。