勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

映画『プロメテウス』を考える。

2013年01月27日 | 映画
 DVDにて本日鑑賞!
評判ははっきりいって良くない。理由は映画を観ただけでは「え?どういうこっちゃ?」を言いたくなる後味なのです。ここではネタバレにて語っていくので展開を知りたくない方は読まないで下さいね。正直私も見終わった後、ぼんやりとしか本質をつかめなかったのですがネット上でいろんな方がレビューされているのを見まくってようやく解ってきたところです。(全てではないけど・・・)

この映画、人類の起源にかかわる重大な手掛かりを発見した科学者チームが、謎を解明するために宇宙船プロメテウス号に乗り組み、未知の惑星に向かい目的の星でとんでもないエイリアン的な展開に巻き込まれるってお話。

この後は自分なりの解釈で語りますので正解不正解は問答無用にして下さい

さて、この映画を観るに当たって知っておかないといけない知識が有ります。それは題名『プロメテウス』です。プロメテウスはギリシャ神話に出てくる神で人類を創造したと言われています。全能の神「ゼウス」が傲慢になってしまった人間を滅ぼそうとした際に、待ったをかけて人間を再生させようとしたのがプロメテウスなのです。

まずは映画冒頭のシーン。

原始の地球のような、岩と水しか見当たらない惑星に飛来する異星人の船。地上に降り立った人間型宇宙人が黒い液体を飲むとその体が粉々に分解し、自らのDNAをその惑星に拡散させる。

このシーンだけでは当然わけがわかりません。しかし、ん?このシーンは後々どんな意味を含んでいるんだろう・・・と期待させるのですが映画の中での詳しい説明がないので解らずじまいの方もいるのではないでしょうか。しかしこの異性人はギリシャ神話のプロメテウスのごとく人間の再生(創造)の役割を担っていると考えると解りやすいですね。

時は2089年、考古学者であるエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは古代遺跡から星図を発見、その構図は異なる複数の古代文明で見つかった星図に共通するものであった。人類がはるか昔から追い続けている人類の起源の謎の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。ウェイランド社に雇われた科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船"プロメテウス"に乗り込み星図の示す太陽系を目指して出発する。乗組員が冷凍休眠で眠る間、アンドロイドのデイヴィッドが宇宙飛行を担当した。

2093年、衛星LV-223に到着した乗組員は今回の調査の目的について説明を受ける。ショウは"エンジニア"なる宇宙人が存在し、それが人類誕生の謎を解く鍵を握っていると信じている。
※ここで言う"エンジニア"とは冒頭で自らDNAを地球にばら撒いた異性人(人間の素)です。

調査ミッション責任者のメレディス・ヴィッカーズは万が一エンジニアと遭遇しても一切コンタクトを取らず、ただちに自分に報告するように忠告する。プロメテウスは地表にある巨大な建造物を発見!近くに着陸し、調査チームは有毒な大気を吸わないよう気密服をつけてその内部に入る。

建造物の中では何故か綺麗な空気が有り、息が出来る。そしてアンドロイドのデイヴィッドは勝手に共構造体のホログラム映像を起動させ、エンジニア(創造主)たちが走って逃げて行く光景が再生され、その先でエンジニアの死体が見つかる。死体はおよそ二千年前のものと思われた。
続いて人間型宇宙人の巨大な頭像と円筒系の容器が無数に置かれた部屋が発見され、デイヴィッドは容器の一つをこっそり持ち帰る。ショウはプロメテウスに持ち帰ったエンジニアの頭部から人間と同じDNAであることを突き止める。
アンドロイドのデイヴィッドはと言えば、こっそり持ち帰った円筒の中のアンプルから黒い液体を採取し、その正体を確かめるためホロウェイの飲み物に混入する。その晩ショウとホロウェイは自室でSEXをする。翌日、デイヴィッドは秘密裏にエンジニアの宇宙船の操縦室を発見し、ホログラム映像からその操縦法を学習し、エンジニアが一人冷凍休眠の状態で生存していることを知る。調査隊は黒い液体により急速に体調が悪化したホロウェイをプロメテウスに連れ帰ろうとするが、ヴィッカーズが彼の乗船を拒み、彼を火炎放射器で殺害する。ショウは体内のスキャンを受け、ホロウェイとのSEXでエイリアンの幼体に寄生され、幼体が急速に成長していることを知る。

ショウは全自動手術装置で一人で異物摘出手術を行った。体中から取り出されたのはイカのような姿をしたエイリアン。ショウはそれを冷凍装置の中に閉じ込め逃げる。その後ショウはウェイランド社の社長本人がプロメテウスに同乗していることを知った。デイヴィッドが調査隊員の指示に従わない行動を見せたのは、ウェイランドの命令によるものだった。ショウはこの場所に来たことは間違いだったと告白する。ウェイランドはエンジニアに会い自分を老衰による死から救ってくれるよう頼む考えだったのだ。

そしてウェイランド社長一行は冬眠中のエンジニアを目覚めさせアンドロイドのデイヴィッドがわけのわからぬ言葉で話しかけるが、あっさりエンジニアに首をちぎられてしまう。そしてウェイランド社長達もあっさり殺され、一人逃げおおせたショウはエンジニアを地球へ行かせてはいけない事をジャネク船長に説明し、飛び立とうとしているエンジニアの宇宙船を阻止するよう説得する。そしてジャネクと副パイロット二人はプロメテウスをエンジニアの宇宙船に激突させ墜落させる・・・

ショウは一人生き残るがもう地球へは帰る事も出来ないしエンジニアの正体を突き止める事も出来ないと諦めるが、ここで首だけになったアンドロイドのデイヴィッドの声が・・・「地球に帰れますよ。宇宙船はもう一隻あるのです」

え~~~~!そんな大切な事なんで知ってるの?そういえばエンジニアにも話しかけてたし~~!これは最後まで謎です。何かわけがありそう・・・

そして地球に帰るのかと思いきや、まさかの「デヴィット、私をエンジニアの星につれてって」

おいおい、そんな自殺行為な

次回に続く気配がプンプンするのですが・・・

まぁ、どきどき感もあったし、ストーリーの解りにくさを除けばそれなりに楽しめる感じがした一本でした。

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