めけめけ様の日々雑感

胴体力関係は、「N氏式胴体力」カテゴリ。

肩甲骨ぐるぐる と 胴体力

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
まず、次の文章を読みましょう

『言うまでもなく、肩甲骨の動きをよくするには胴体の動き全体を良くしなければならない。
 
ただ肩甲骨付近だけを何とかしようとするのではなく、股関節で捉えた状態を作り、
 
肩付近を緊張から解いてやらないと、トレーニングをしても効果は薄くなってしまう。
 
肩や腕を動かす時には、3つの胴体の動きのうち、どれを使っているのかを把握しながら、
 
というのが鉄則だ。』(スーパーボディP119)


上記の文章の『股関節で捉えた状態』に、超初心者は

『誰でもできる股関節で捉えた立ち方 歩き方』を代入してください。

そうする事によって初めて、肩甲骨が伸びやかに使えるようになってくるのです




背中と肋骨に肩甲骨がぴったりと くっついている(癒着している)状態で、

肩甲骨そのものだけを

ぐるぐる廻しても、一時的に『気持ちいい』というだけで、根本的な解決にはなりません、、、


無論、動かさないでいるよりは、確かにマシですが、、、、、




肩甲骨だけを毎日ぐるぐる廻し続けても、胴体そのものの動きには結び付けることは

できにくく

『堂々回り』になる可能性が非常に高い、、、、、





胴体が少しづつ 動くようになるに従って、肩周りの筋肉の緊張が取れ、

結果、肩甲骨そのものの動きが良くなる、というのが、

超初心者の人がたどる順番です。





超初心者は 『誰でもできる股関節で捉えた立ち方 歩き方から始める』


という順番は、その対象が肩甲骨だろうと、股関節だろうと、骨盤だろうと、変わりがないのです、、、

デューク更家のトルソーと、『誰でも、、、』の関係

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
デューク更家の有名なポーズがありますね。

『トルソー』という、あのうねうね動きながら進むやつです、、


実は、超初心者の人が、あの『形だけ』を真似しても、

表面の筋肉が引っ張られるだけで、あまり効果は期待できないでしょう、、、

それだけではなく、『腰が反り返った状態でさらに捻る』ために

身体の固い人がいきなりあの通りの形(まっすぐに近い形で歩く)をすると、

腰をおかしくしてしまう可能性もあります



では、全く間違っているのかと言うと、そうではないんですね、、、



このページを読んでいる超初心者の方には、もうお分かりでしょう、、、

まず『誰でも、、、できる立ち方 』にセットします

そして、その前屈みの形で、斜めの状態を維持して

『トルソー』をやれば、よいのです。

これなら、ずっと『捉え」がある状態なので、効果が出てくるでしょう


これは、デューク更家氏の理論に限らないのですが、

『巷で言われている理論が「全て」間違っていて、胴体力理論だけが正しい』

という事はないのです、、、、、

ただ、いろいろな複雑なポーズは、

一定以上胴体が動いていないとできないし、

効果が期待できないというだけで、、、、、、




逆にいえば、胴体が一定以上動いている人なら、

いろいろな理論の内実が、自分の身体でハッキリ位置付けできるというわけです、、、


とりあえず、このページを読んで胴体を動かそうとしている超初心者の方は

『誰でもできる股関節で捉えた立ち方 歩き方』をして、

日常生活を改善していく事からスタートしましょう。

いきなり難しい事をしても、『きつ~い』だけなんですね、、、、、、

『誰でもできる股関節で捉えた立ち方』からスタートする

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
『誰でもできる股関節で捉えた立ち方』の外見上の姿は

『気分爽快 身体革命』のP170の左の写真なので、

とりあえずそれを観ながらやってみましょう

1 まず、伸ばす/縮めるを、外見上 真直ぐ立った状態で
  やってみて(右を伸ばす場合)
  肋骨がどれくらい伸びたか、確かめましょう


2 次に 『誰でも、、、』の立ち方にセットし、肋骨を膨らませてから
  右脇を
  斜め上に伸ばしましょう
  左腕は、斜め下です



超初心者の方の場合、2の時、肋骨が上に『グイっ』と、
スライドした事でしょう。

この違いが『捉えがあるか、ないか』の違いなのです、、、

2の時に『胴体を動かした』と言えるわけです。

1の時は、『表面の筋肉が引っ張られているだけ』なんですね。



超初心者の場合、肋骨表面の筋肉も酷く固まっている場合が多いので、

1を行っていても『気持ちがいい』と、思ってしまうんですが、、、

それでは、胴体本体は動いていないのです。





次に 『丸める/反る』ですが、

正座をして、『誰でも、、、』の状態の上半身(つまり、かなり斜めに傾けた状態)にセットします

肋骨のアーチは出しておく事を忘れずに 


そして、丸くなってください(腹筋に力を入れたら×!絶対入れないように)

この後が肝心なのですが、

超初心者は、上に『反る』のではなく、最初の斜めの状態に戻ってください

(感覚的には、『前に行く』感じですね)

これをくり返すと、徐々に背中が柔らかくなっていきます、、


『丸くなる→最初の斜めの状態に戻る』ところまでが、

正座の時に

『超初心者が捉え続けている状態』なのです、、、、、

この範囲以上のところに動かすと、超初心者の場合、『捉えがはずれている』ことになり、

『反る』ではなく、『背筋に力を入れて反り返っている』事になってしまいます、、、、


気を付けましょう、、、

地図上の現在位置を把握しないと、、、

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
通常、遠い場所に旅行に行く場合、地図を持参しますよね

また、行き先への交通機関や、行き先の気候などもチェックするでしょう

これをせずに旅行に行くと、行った先でトラブルが発生してしまいます

『夏の北海道がこんなに寒かったなんて、半袖しか持ってきてないんですが』

『乗り継ぎのバスはないんでしょうか?夕方までには目的地につきたいんですけど』

まだ、こういうトラブルは、可愛い方で、

そもそも『自分の現在地』が、分かっていないのに、

『○○へ行きたい!!』という人がいたら、どうします?

たいていの人は、こう考えるでしょう。


『あのなあ!自分の立ってる位置がどこだか、わかっていないのに、
目的地の方向が分かるわけ無いだろうが!』


実は、たいていの超初心者が、胴体力について、

上記のような事態(自分の現在地が分かっていない)に

陥っている事に気がついていません、、、、、

超初心者の状態では、難しい複雑なポーズをしても、

意味を身体で理解する事は大変困難な状態にあります、、、

(股関節の捉えが弱い、もしくは『ない』から、、)

下手に難しいポーズを力んで行えば、故障の危険性があります、、、


胴体地図上の現在位置を自覚する事から始めないと、

目的地に行こうとしても

『どこにいるのかわからない』状態になってしまいます、、

現在位置の把握、これが

『誰でもできる股関節で捉えた立ち方、歩き方からスタートする』

ことの、本質的な意味なのです、、、



既に動いている人は、いろいろな体操をやることにより、

『自分がどこにいるか』が分かるレベルにいるので、

このHPの内容は、役に立たないでしょう。



自分が『超初心者』だと思う方、自分の現在位置を把握したい方の

ために、このHPが

ほんの少しでも役に立ってくれたらいいのですが、、、、、

『ない』モノを意識しろと教えるのは、、、

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
まず、次の文章を読んでみましょう

『、、だが、最近流行のメンタルトレーニングやイメージトレーニングは

非常に大雑把な「成功のイメージ」や「ポジティブ シンキング」を言うだけだ。

実際に行動する体を変えるためには、もっと具体的なイメージが必要なのだ。

身体、特に胴体の実感を忘れたイメージは、かえってその人をダメにしてしまう。

悪くすると、誇大妄想になってしまうだろう。これは、身体のプロにだけに言える事ではなく

一般の人でも変わらない。

ほとんどの人の胴体は動かない。しかし少し動いただけど驚くほど変わるのも事実である、、』
(スーパーボディ P172より部分引用)


ここでいう『イメージ』とは、あくまでも『胴体が動く事により発生する身体感覚』であって、
頭の中だけで考えたモノとは、全く違います


ところが、往々にして超初心者の人、
そしてスポーツ等に胴体力を導入して、生徒などに教えようとしている人、

双方共に

ここのところの理解が不足している様です、、、

胴体動いている人が言う『骨盤を動かす』と、超初心者が言う『骨盤を動かす』は、

内実が全く違ってるので、

動いていない人に教える時に、同じ言葉を使ってはいけません、、、、

前者の人の『骨盤を動かす』は、文字どおりの意味ですが、後者の人のそれは

『癒着している表面の筋肉(例、背筋 太もも周りの筋肉)が
引っ張られて一緒に動いている状態』

なのです、、、




超初心者の身体感覚には『骨盤そのものの実感』は、まだありません、、、、

まだ本人の身体には無い『胴体イメージ』を意識しなさいと教えても、、、、

ただただ相互の誤解を招くだけなんですけど、、、、、


従って、
超初心者は、『胴体のイメージ』『股関節をイメージしてください』などなど
この類いの言葉を、とりあえず脇に置いておき、

『誰でもできる股関節で捉えた立ち方 歩き方』から始めて
日常生活を改善することを3ヶ月くらい続けて


胴体が動きだすまで
「使わないで」ください。

今の段階で(つまり、超初心者の段階で)こういう言葉を聞いても、自分で使っても

何の実感も伴っていないので、何の役にも立ってくれません、、、、

かえって、
言葉をよく使う事により『論理上、概念上の分かったつもり』になり、

他人に教える際にも邪魔になることのほうが多い、、、、、

まだ実感を伴っていない「イメージ」を意識しなさいと言っても、、、、
『ないものは意識できない』んですね、、、、、




むしろ超初心者の人には、こういう言い方になります、、、

『お腹を引っ込めて、肋骨のアーチがいつも出ているようにしてください』

『体全体が斜めになっている感じでいる時が、
超初心者レベルにおいて「捉えて」いる状態です』

『足先を開いてて歩くのはダメです。骨盤が開いたままですから』

『拇指丘に一番重みを感じる状態が「捉えている」状態です』

『親指に力が『入る』(決して『入れる』ではない!!)ようにしましょう』

『お尻を後ろに置きっぱなしにする感じですね』

こういう注意を受けて、注意を守りつつ立ち方、歩き方を行い

日常生活を送る事3ヶ月(人によっては期間が短縮する事もありますが、、)、、、

そうした後、やっと『骨盤本体の感覚』がぼんやりとでは
ありますが出てきます、、





超初心者の段階で『骨盤がね、、、』とか教えても、、、

ミシェル=ウィ-と 宮里 藍 横峯さくら の根本的な『差』

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
まず、次の文章を読んでみましょう

『、、ゴルフのアドレスでは、まさに股関節で捉えた立ち方が要求される。
一流のゴルファーは、、この立ち方が「ある程度」できているが、それが高いレベルで
実現できているのが    である。
   は、他のゴルファーが踏ん張って立っているのに対して、ふんわりと地面に
「乗っている」感じがする。これはもちろん、下半身の無駄な力みがなく、胴体の重みがそのまま、
足の裏に伝わっているからである。それも、足の小指側ではなく、うちがわ、特に拇指丘の辺りに
集中している、、、、、』(スーパーボディ P95より )



『、、いずれにせよ、胴体の動きの意識を持ちながら練習すれば、細かいテクニックに頼らなくても
    は必ずできるようになる。だが、民族的な身体能力のせいにして、
あれは「○○人だからできる」等と言っていたのでは、いつまでもできない、、』(P58 筆者により修正)


上段文章の空欄には 原文ではタイガー=ウッズが入るのですが、ここに『ミシェル=ウィ-』をいれても、
全く同じ文章が成り立ちます

つまり、ミシェルと、宮里、横峯との
根本的レベルの差を生み出す違いは、民族的特性や、体格の差などでは
『断じて』    なく

『股関節の捉えのレベルの正確さの違い=胴体の使い方の大きな差』

なのです。



これを、『ゴルフのテクニック』や『身体のパワー』『天性の才能』で
説明してしまっている人が大半ですが、、、


そんな説明に満足していると、いつまで経っても、、、、
という、下段の文章につながってしまうのです、、、

もし、胴体の動きの根本的要因(股関節の捉え)がきちんと
スポーツ界の常識として定着するのであれば、、、、、

あらゆるジャンルで飛躍的な質的転換が始まるんですが、、、、、



どうもそうなってはいない様です、、、




これは、専門家が悪いんではなくて、一般の人の間に

『胴体力=股関節のとらえの厳密な正確性』が広まっていかないと
難しいでしょうね、、、、


その意味で、

胴体が動いていない超初心者の人の胴体が動く事、そして、動く人が増える事は、

スポーツ界全体の、というよりも『身体運動、表現』に関わるジャンル全体の

レベルを押し上げる事につながっているのです、、、、



『超初心者の胴体が動き始める=誰でもできる股関節で捉えた状態から始める』が

常識になっていってくれれば、いろんな事が変わっていくと思うんですけどね、、、

教わってできることなのか、自分で開発していくものなのか

2006年05月10日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
胴体全体の筋肉が癒着にしている人に対し、癒着を剥がすことがあります。

けれども私は、これが根本的解決になるとは思っていません。



癒着を一時取り除く、いわば対症療法に過ぎないと考えています。
癒着した状態は、歪み修正法、様々なポーズ等により、『一時的に』
楽には、なります。


けれども癒着を招いたのは、
その人自身の日常生活における『胴体を動かしていない』
立ち方 歩き方ですから、
(この部分 強調!)


本人の日常生活における姿勢がその後も変わらなければ、

今までの悪い体の癖に引っ張られて
同じレベルの癒着を招いてしまい、加齢とともに

より酷く胴体を固めてしまうのです



この悪循環を断ち切る事は、
結局のところ本人しか出来ません。



ものすごく親切で丁寧な優しい先生に習っても、

自分で『自分の今までの悪い癖』を修正しない事には

胴体は動き出してくれません、、、、、、、、



先生に訴えても、何にもなりません。

先生の注意を受け続けても、

自分がその注意を受け入れて、日常生活における立ち方、歩き方を

修正していかない事には

全く変化しません。

先生が胴体を動かしてくれるわけではないのです、、、




本人が、『誰でもできる股関節で捉えた立ち方、歩き方』からスタートして
少しずつ胴体を動かしていけば

胴体動いている人の手を借りなくとも、胴体、腕、脚の癒着は
少しずつ解消されていきます、、、、


非常に残酷なところなんですが、


『股関節の捉えがない状態で、外見上の形だけを百万回やっても、
全く効果がない』


『日常生活における立ち方、歩き方を修正していかないと
超初心者の胴体は動き始めてくれない』


という点は、いくら強調しても、し過ぎる事はありません、、、、


超初心者は
『誰でも、、捉えた立ち方』から、体操を始めましょう、、、


報われない『  』をくり返しても、徒労感が増すばかりです、、、、


(余りにも、もったいなさすぎます。
 誰にでも胴体はあるんですから、、、
 胴体が存在しない人はいないんですから、、、)

超初心者FAQ(よくある質問)

2006年05月10日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
Q1 『捻り+丸める/反る』を、超初心者の姿勢から行うと、骨盤を
   丸める時には
   太ももの前面の筋肉が伸び、
   反る時には太もも後ろの筋肉が
   伸びてしまうんですが、太ももまで動いてしまうのはよくないのですか?

 
 A 超初心者の段階では、あなたが御自分でおっしゃっている通り、
   「丸めると前側が伸び、反ると後側が 伸びる」事になります。
   
   確かに、理想は捉えた状態で胴体だけが動く事なんですが
   
   骨盤本体と、脚、股関節がくっついてしまっている
   超初心者の段階では、胴体の動きにつられて
   太ももの筋肉が
   あなたの言葉通りに動いてしまうのは、やむを得ない事です 
   
   しばらくは、気にせずに続けてみてください。
   骨盤と肋骨の距離が離れていけば、徐々に解消されていきます

Q2 奇妙な質問で申し訳ないのですが、肩があるべき位置に下がっている事と、
   いわゆる
   『なで肩』とは、いったいどう違うんですか?
   教えてください

 
 A なるほど、確かに超初心者には分かりにくい事かもしれませんね
   これは、簡単に違いがわかります
   
   まず いわゆる『なで肩』の人の肩幅を観察してみてください。
   この人の肩幅は、どう見えますか?
   
   狭いですね。窮屈な感じに見えるでしょう

   では、肩があるべき位置にある人は、どうなっているかというと  
   『肩の位置は低い(首が伸びている)のに、肩幅が広い』
   という状態になっています
   
   まあ、これは、『身体革命』P134の『肩凝り解消法』を
   やってもらえば、 一番端的にわかります


Q3 胴体の動きが『3つ』であるならば、本当に基本の3つのシンプルな3種類で
   いいはずなのに、どうして複雑なポーズをいろいろと行わなければいけないのですか?


 A なかなか鋭い質問ですね。
   
  これは、
  『いろいろなバリエーション
  (3つの動きの『組み合わせ』この部分重要!組み合わせにアクセント)
  
  によらないと、より胴体の深部から動くようには なりにくい』から
  
  です。


  超初心者にはちょっと分かりにくいんですが、
 『伸ばす/縮める』を立った状態で行う
  一番シンプルなバージョンを例に挙げて話をしてみます。
 
 このバージョンだけでは『肋骨の上部(脇の下付近)』が、意識しにくいんですね。
 
 超初心者が、このシンプルなやつをやると、肋骨と骨盤の引き離しは
 おおむねできるんですが、肋骨上部が固まっていて、その部分が動いていない事を
 認識できないのです、、、、、
 
 ここの固まりがとれないと、『胸の動き』は、できません、、、、
 
 結果、鎖骨部分の癒着も取れにくくなっていて、
 肩ももっと広がらなきゃいけないのに広がらない、、、という事になっている
 わけです


 ものすごく身体感覚が優れている人であれば、本当に3つだけでできてしまうのかも
 しれませんが、、、、、
 
 『そんな人間ではない』という大部分の人は、
 まず『誰でも、、、できる立ち方、歩き方』から
 スタートしましょう

 まずは、少しづつ胴体を動かしていってから、上記の質問の答えを自分で掘り当てましょう。


Q4 『誰でも、、、捉えた立ち方 歩き方』で、日常を過ごせというけれど
   あんな奇妙なアヒルみたいな格好で歩いてたら、変な眼で見られるじゃないか!
   それは無理だよ


 A それはしょうがないです、、、、

   というのでは答えではありませんよね(笑)


   これは、『誰でも、、、立ち方』から体操を10分ほど
   行った後であれば、
   姿勢が変わるので
   そんなに奇妙な眼では見られませんよ。

   かなり固い人でも、10分ほど『捻り+丸める反る』『捻り+伸ばす縮める』を
   やった直後であれば
   身体革命P171の写真くらいの姿勢で『捉え』がある状態に(一時的に)なります
 
   このくらいの斜めの姿勢なら、そんなに奇妙な感じはしないはずです。
   『あ、ちょっと斜めだな』くらいですよ。


Q5 『脚はみぞおちから』と、イメージしても、あんまりよくわからない
   『股関節の捉え』も、どうもピンとこない。
   ホントのところ、どうなの?


 A それは、あなたがまだ『超初心者』だからです。
   
   これは、あなたに限らないんですが、超初心者はとりあえず
   『身体イメージ言語』を、脳内フォーマットから消去してください!
   
   言葉だけで胴体を表面的に捉えようとしているために、言葉だけで
   胴体を考えてしまい、どんどん上滑りになってしまいます

   まず『誰でも、、捉えた立ち方』から少しずつ体操を始めましょう
   内部感覚は、小さいところから、徐々に育っていくものです。
   今の段階でわからなくてもかまいません
   というより、『ないのが当たり前』です。

   後で少しずつ『身に染みて』きます。

腰を据える

2006年05月10日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
『腰を据える』

文字にすると簡単ですが、実際は非常に難しいことです、、、、

最近の映像で見事に腰が据わっているものを例にあげれば、

野村萬斎氏の『陰陽師 1 2』が好例でしょう。

(レンタルビデオで観てみるといいと思います)

萬斎氏の呪文を唱える時の腰(いわゆる骨盤)の形、あれこそまさに
『腰が据わっている』状態です。

ただ、このページで筆者が読者と想定している
超初心者の人が、
あれの真似をすると、簡単に腰が壊れます

(腰を据えようとして腰を壊すなんて、洒落じゃないですよね、、、、)

超初心者の人は、骨盤をあるべき位置に据えた場合、『誰でも、、、』の姿勢になります。
(身体革命 P170の左の写真)

なんで、こんな不格好な立ち方でしか、超初心者は
腰が据わらないのかというと、

『、、、少々大袈裟に言うと、その人は股関節のないロボットや人形と同じで、
足を前に出すと胴体(骨盤+肋骨の部分)がくっついていってしまうのだ。
、、、こういう人は、永年の間に、股関節の周りの筋肉が癒着してしまい、
骨盤と足が独立して動かせなくなってしまったのだ、、、、』

(スーパーボディ P110より 部分引用)

からです。

骨盤をきちんとした位置に置いた時、くっついている胴体と足が、

邪魔をしてしまうので

結果的に、奇妙な前傾姿勢でしか『腰を据えられない』
というわけです。

このへんの理屈は、ちゃんと本に書いてあるので、いいでしょう。
(『伸ばす/縮める』 で、肋骨と骨盤の距離を開けてあげないと、
 骨盤本体の自由度は ものすごく制限されます、、、)


超初心者は、とにかく、まず『誰でも、、、捉えた立ち方、歩き方』から
スタートする事が大切なんです。

=『腰を据えて 胴体力に取り組む』


事なのですから、、、、

腰の据わり

2006年05月10日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
まず、次の文章を読んでみてください

『、、あまり、批判的な話はしたくありませんが、最近の映画を観ていると、俯瞰的に物事を観て
再現するという作業がなされていない作品が本当に多いような気がします。

北野 武 監督の『座頭市』等も、あのように腰が座っていない殺陣では人は切れないんですね。
あんな不安定で腰が踊った状態で居合いができるはずもなく、日本の伝統的な様式美の手法を
逸脱してしまっています。

腕の動きだけで見せていますけど、人を斬る動きにも、
人間の持つ「全身の機能的なバランス」がなければ嘘です。黒沢監督はその辺り
苦労されたのではないでしょうか?骨格的に妥当性のある体の使い方、
剣の達人の「全身の」機能美、今の映画はそういうところまで見ていない作りが多いと思います』

、、、『日本史鑑定 』 明石散人&篠田正浩 徳間文庫 P74より 部分引用


こういう事が起こる原因は、映画監督の怠慢などに原因があるのではなく

結局のところ、観客である私達の 身体表現に対する

鑑識眼がものすごく低下している事の現れなのです、、、、



 斉藤 孝 さんが力説してますが、

日本人にあった『腰肚文化』が無くなっている事と

密接にリンクしています。

(余談ですが 斉藤さん本人の肩甲骨と肋骨が見事にくっついてしまっているのは
 ちょっとイタい、、、どうしてわかるのか?という方、
 試しに斉藤さんに
 気分爽快 身体革命のP134の肩凝り解消法を『片方だけ』試してみればよいでしょう
 
 見事に、片側だけ肩が落ちるはずですから、、、残念!)




観客の側に、いいものと悪いものを見極める感覚がないと、いわゆる
『悪貨は良貨を駆逐する』ということになり、良質な身体文化、

そしてそれを元に成り立つべき伝統文化(例えば、時代劇)も、どんどん衰退してしまいます、、、

ハッキリ言って、それは余りにも
勿体無さすぎです!


そして、ただ『もったいない』とだけ言っていては、何にも物事は動きません、、、

『誰でも、、捉えた立ち方 歩き方』から始めて、胴体が動くようになってくれば、
いい動きと悪い動きの違いが、自分の体でわかるようになります、、、

「腰の据わり」は、結局のところ、
『骨盤が良く動く事によって、あるべき身体バランスに重心が決まる事』
なのですが、
これができる現代の役者は、歌舞伎俳優や狂言師の人たちがほとんどで


(例 野村萬斎 市川海老蔵  坂東玉三郎  敬称略)

普通の俳優さんで、できている人はあんまりいません、、、

(数少ない例外が 堤 真一  阿部 寛 など 敬称略)



身体表現に対する『審美眼』を備えた人間が増えていけば、伝統文化も

新しい夜明けを迎える事ができる可能性があります、、、、

そして、こういう事は普通に社会で働いている人間にこそ、
必要なものだと私は考えています。



このページがそういう事に対して

少しでも役になってくれたらいいんですが、、、