めけめけ様の日々雑感

胴体力関係は、「N氏式胴体力」カテゴリ。

「カスタム・チャイルド~罪と罰~」壁井ユカコ

2009年12月30日 | 日記・雑感
「カスタム・チャイルド~罪と罰~」壁井ユカコ
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89-%E2%80%95%E7%BD%AA%E3%81%A8%E7%BD%B0%E2%80%95-%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A3%81%E4%BA%95-%E3%83%A6%E3%82%AB%E3%82%B3/dp/4048682237/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1262137022&sr=1-1


遺伝子工学が発達して、親の望み通りの遺伝子を組み込んだ
子供が生まれるようになった、それ以外は日本によく似た社会の話。
遺伝子から想定される能力で過剰な選別をされる社会、
親の過剰な期待と呪縛、愛情を希求する思い、容姿による差別

「親子関係と愛」が通奏低音で流れる、歪んだ少年2人と歪んだ少女1人のお話。

この小説ほど、厳しい状況ではないけど、
いじめ、受験戦争、就職氷河期、
劣等感と罪悪感を感じながら生きてきた自分にとっては
読みながら涙がこみ上げるシーンがたくさんでした。

「全死大戦1」「全死大戦2」元長征木

2009年12月30日 | 日記・雑感
「全死大戦1」「全死大戦2」元長征木
読みづらい。
はっきり言って、難解で、衒学的で、話がわかりにくく、エンターテイメントではない。面白くない。
これが商業ルートに乗ってる商品だということすら不思議。

ただ、読んだ後、
法・社会・空気の存在と自分との関係、
自由とは何か、
人間とは何か、を考えさせられる。

この本の中では
法や社会や空気といった、規範を内面化せよという圧力が自由を、ひいては人間を損なうという考えから、

人間にはあらゆる権利があり、自らの欲求と能力と力量に応じて自由に法を犯すことができる。生命権、財産権は自らの力で戦い守らなければならない。公共の福祉などはない。当然力量に応じて人間には序列があり、法の下の平等などというものはない。

といった、大変ドラスティックな思想まで語られている。

生きづらさ系の人々が感じているつらさは社会が押し付けてきた内面化規範に縛られているからで、実は自分を縛っているのは自分自身である。それに気づいて、自由と主体性、自分が世界の中心であるという確信を取り戻せ!!的なことを言ってるのかな。
なんて思ったよ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048736191/ref=s9_simi_gw_s0_p14_t5?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=095DF9BCVT4E5NKB8RCG&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376756&pf_rd_i=489986
http://www.amazon.co.jp/%E8%8D%BB%E6%B5%A6%E5%AC%A2%E7%91%A0%E7%92%83%E3%81%AF%E6%95%97%E5%8C%97%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84-%E5%85%83%E9%95%B7-%E6%9F%BE%E6%9C%A8/dp/4048738259/ref=pd_sim_b_1


最後に作品内で提示されたガイドラインを引用。

汎人類帝国憲章(ユニヴァーサル・ガイドライン)

一――! 世界に帝王あり! 帝王は人類の支配者であり、その地位は帝王自身の力量のみに基く!

一――! 帝位は世襲にあらず! 全ての国民は自身の力量に応じて帝位を窺うことができる!

一――! 全ての人類は汎人類帝国国民であり、何人も国籍を離脱することはできない!

一――! 汎人類帝国は国民に法に従うことを望む! ただし国民は自身の力量に基いて自由に法を犯すことができる!

一――! 国民はあらゆる権利を有する! 公共の福祉は、これを認めない!

一――! 生命・財産等は天与のものにあらず! それらは各個人の力量によって守られねばならない!

一――! 以上にいう力量とは最も広義のものであり、腕力、軍事力、政治力、謀才、胆力、筆力、財力、血統、容貌、詭弁術、協調性、聖性その他、あらゆる能力が含まれる!

一――! 汎人類帝国は国家ではなく、本憲章に語られる精神がその本質である!――以上!

「ケルベロス」古橋秀之

2009年12月30日 | 日記・雑感
「ケルベロス」古橋秀之
http://www.amazon.co.jp/%E9%BE%8D%E7%9B%A4%E4%B8%83%E6%9C%9D-%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AD%E3%82%B9-%E5%A3%B1-%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%96%87%E5%BA%AB-1-1/dp/4048682199/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1262136835&sr=8-1

武侠小説。ただ、面白い。
超人たちが跋扈し、過去の挫折に復讐するため、
中国っぽいところを飛び回る。
読後、思い返してみると、物語を構成しているパーツは、
盛り上げるために昔から使われてるものばかりなのに、
読んでいる間は陳腐さを全く感じない。地下最大トーナメント時のバキレベルの熱さです。

捉えと勁道(めけ式身体理論)

2009年12月27日 | めけの独善的身体の練り方(我流)
◆股関節の捉えの感覚
股関節で地面を捉えた感覚とは、
自分の脳内にある自分の体の三次元的位置イメージ。
その股関節の位置に股関節から上部にある体の重さを感じる。
さらに、
全身の体重が地面に落ち、地面から反作用で帰ってくる抗力を足の裏、膝を通して股関節で感じる。

そのように身体各部の位置を調節しながら
バランスをとって立っている状態が
「股関節の捉え」の感覚だと僕は解しています。

◆勁道のライン
股関節の捉えと、手足の「内捻り」を連動させるのが、
左右の 「勁道のライン」です。
このラインは、
脚の内転筋から股関節、大腰筋、腰椎、背中、肩に連なる螺旋のラインです。もう少し詳細に説明すると、アナログ時計の文字盤を地面においてその上に左足を置いた場合、左膝が12時方向。お尻が6時方向になります。
左膝12時から太ももの内側を通って股関節で3時、大腰筋を伝って腰椎1番までで6時。そこから広背筋を通って肩関節で9時。
3/4回転の螺旋です。もちろん左右対称に右半身にもあります。

◆まとめ
股関節の捉えを保ちながら、この左右勁道ラインを通して身体を使うというのが、めけ式の身体理論です。
なお、左右の勁道がばらけないようにまとめる部位として、
頭の重さと首の筋肉をつかいます。


◆おまけ 撓骨の意識
あと、「撓骨の意識」ですが、前腕には2本の骨が通っていることは周知の事実ですが、肘とがっちりくっついているのは小指側の尺骨。
手首とがっちりくっついているのは親指側の撓骨です。
この2本の細長い円錐状の骨と筋肉で前腕が出来てるから、回内回外、手首を捻る動作が出来るわけです。

だから、正拳を出す際に、まず、手のひらを上に向けた抜き手を出すようにして、肘から小指に延びる尺骨に、撓骨がかぶさっているような意識で親指を巻き込むように内捻りすると、しっかり捻れます。

捉えの一歩先

2009年12月23日 | めけの独善的身体の練り方(我流)
股関節の捉えを通して、体の中に仮想の軸が通るイメージを持つ。
その後
1 内転筋+大腰筋=コア筋肉
2 大腿骨、腸骨、仙骨、腰椎=コア骨格
3 大腿直筋、大臀筋、腰背筋、腹筋=1+2の身体のコアを前後から挟む筋肉

上記1,2,3の身体部分の感覚を感じながら、丸める反るの動きや腕脚の内捻りの動きで拮抗する筋肉のバランスを取っていくつもりで動かして感じていくと、体に力が通るラインが走る感じがする。伸筋とか剄道とか経絡とよばれるものかもしれない。
このラインの感覚は立ってても、寝てても感じることが出来る。

実演 捉えを作る

2009年12月17日 | N氏式胴体力
H211216 めけ 捉えを作る
まず普通に立ちます。膝を曲げて腰を落とします。
前傾して、拇指丘に体重がかかるようにします。
(ちょっとここで上下に体を揺すって、体の力みをとるのも良いです。)
手刀を眉間の前に差し上げるようにして、その感触を確かめます。
この時、普段の時より、手・腕が軽く感じられたら、股関節の捉えができています。
その状態を維持したまま、歩きます。
そうすると、徐々に胴体が開放されます。
変化が出てくるまで大体1~3ヶ月(累計100~200時間)が目処です。

実演 捻る

2009年12月15日 | N氏式胴体力
H211216 めけ 捻る
座ります。(立ったままでも可)
股関節の捉えが出来る上体の角度を作ったまま、
左右に股関節から捻ります。
骨盤が上体に引っ張られて動かないようにします。
初期は30~45度くらいしか捻れないものなので、
あまり、可動域を求めないようにしましょう。
捻った後に、胸を反らしたり、丸めたり
(丸める反る+捻る:体操の複合)
すると、より利きます。