めけめけ様の日々雑感

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2050年01月05日 | 日記・雑感
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1977生まれの男性が書いています。
N氏式胴体力(現・重心力トレーニング)が主力コンテンツ。

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体の左右の違い

2010年03月31日 | 日記・雑感
解剖学の本をペラペラ見る。体の中心軸を通るのは心臓から下りて腰椎の前を通る大動脈。血管を通る血液は生命に最重要。左半身には心臓があるし、食べ物が入る胃がある。半面右半身の肝臓は沈黙の臓器、回復力もある。右手を前に出すファイティングポーズは理に適っている。

生きるためのハードル

2010年01月25日 | 日記・雑感
A「僕は暗い人間で、人と目を合わせたり、挨拶ができません。仕事を覚えるのは遅いです。ちょっとしたことでうじうじ悩みます…」
「そういう人間は働くのに向いてないよね。おつかれさん。次の人ー」

B「---頭を強打して19年寝たきりだった男性が家族の献身的な介護の甲斐あって意識を回復しました。事故以後の新しいことは覚えられず、自分の状況も把握できていないようですが、娘と孫の名前は覚えられました---(TV)」
「生きてるってホントすばらしいよね!」

こういうダブルスタンダードが本当に理不尽だなあと思う。
自分の近くで働く人には有能でいてほしいなあ。見世物として楽しむ場合は障害がある人のほうが話が盛り上がって泣けるなあ。ってことなんじゃないの!?

心の病気やリスカ、自殺などをしてしまう心理の裏には、健常者にたいしてより病人や死人に世間の目は優しいって事実があったりしてね。生きるためのハードルが下がるって言うか。

「ドキュメント高校中退」青砥恭 ちくま新書

2010年01月24日 | 日記・雑感
「ドキュメント高校中退」青砥恭 ちくま新書
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E9%AB%98%E6%A0%A1%E4%B8%AD%E9%80%80%E2%80%95%E3%81%84%E3%81%BE%E3%80%81%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%A0%B4%E6%89%80-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-809-%E9%9D%92%E7%A0%A5-%E6%81%AD/dp/4480065113/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1264309607&sr=8-1
読了。

毎年、10万人近い高校生が中退しているという。
中退者が多い、いわゆる「底辺校」では、
1~100まで数えさせる補習授業をやるところもあるという。
順番に数えればわかるのだが
「55の次は?」などと聞くとわからない。
中学生のときに定期試験を受けていないので「成績なし」という生徒。
食事、歯磨き、入浴等の基本的な生活習慣が身についていない。
気軽に性行為を行ってしまい、妊娠する生徒も多い。

彼らは、中学の教師から、
「お前はここしかいけない」と言われて、底辺校に行く。
そして、なんとなく友人が辞めたりして自分も中退する。
中退した後に、中退者にはまず就職が大きなハードルであると言う厳しい現実を知る。

男性は大工、土建業、左官、内装、清掃、警備などの日雇い。
女性は販売業、キャバクラ等の水商売 の就職が多い。

彼らは親世代からの貧困を相続している。
生活が貧しいから、何かに感動する体験が持ててない。
本、新聞などの文字リテラシーを獲得する機会が家庭にない。
ほめられた経験がなく、バカな自分には結局何もできない。と思っている。
当然人生に夢は見ない。社会には期待していない。

入学式の際に校歌がテープ演奏で行われ、中学のときでもブラスバンドが演奏したのに、
自分はこういうとこに入学したんだなあ。とか、
親が料理をしないから、主食がスティックパンや食パン。とか、
体操着や制服や靴が買ってもらえず、休みがちだった生徒がそれらが揃ったら毎日登校してくるようになったとか、
修学旅行が飛行機に乗る生涯最初で最後の機会でしょうと語る教師とか

印象的なエピソードが盛りだくさんで涙が出る。


先日クローズアップ現代で30代の貧困が語られていたのだが、
そこで「「自己責任論」は社会が個人を助けないための論理ではなかったか」
という言葉が出ていたが、まったくそう思う。

底辺校の生徒たちも、「助けないための論理」に押しつぶされ、出てきた社会の弱い部分なのだ。

俗流若者論で、近年の若者の人格的未熟を責める論調があるが、
社会が人格的な訓練機会を奪ってきたとも言える。

日陰で育てれば豆ももやしに育つのだ。それを青々としていないなどと攻めるのは筋違いだろう。

きっと、後数十年、日本社会はこのツケも払わされざるを得ないだろう。

日本って貧しいんだ

2010年01月23日 | 日記・雑感
失業、就職難、低賃金に起因する生活の困窮⇒「貧困」の問題に興味がある。
僕自身、「失業したら明日がない」「何かの拍子で失業者になるかもしれない」
という不安の中で生きているからだ。

どうして不安なのか。
現金がなくては生きていけない。
安定して現金を手に入れる手段が労働くらいしか思いつかない。
求職活動は辛い。高い能力を要求されるか低賃金を強いられる。
世の中に仕事が少ないのではなく、仕事口が少ない。
だから、残業に苦しむ人もいる。
世の中に作業は多いが、お金は少ない。
どうしてか?国がお金をバンバン刷ればいいのか?
金を刷れば、モノが買えるようになるわけじゃない。
金じゃなくて世界全体に対して日本の購買力が足りない。
日本よりも購買力のない国はいくらでもある。

つまり日本人が必要とする(される)生活レベルが高すぎる。
戦後、日本人は便利に忙しく、生活レベルを拡大してきたが、
今後は生活レベルを落としていく経済的な退却戦を強いられる。

退却戦は誤ると底割れして集団が瓦解する場合があるので、
侵攻戦より難しい。

這い上がれない=2泊3日の「難民体験」

2010年01月11日 | 日記・雑感
相沢真紀が日雇い労働体験
http://www.youtube.com/watch?v=JLWvcWAdoTI
http://www.youtube.com/watch?v=og4s9O5FaBw&feature=related

夜3500円最初に渡され、
ネットカフェで仕事を探し、小部屋で脚を縮めて眠り、
トイレで歯を磨いて、自腹で仕事先まで電車に乗り、
コンビニでパンとお茶を買って、仕事が終わった後、
給料を貰うため派遣会社の事務所まで走るも、間に合わず、お金もらえず
マクドナルドで眠るも店員に起こされ、路上で寝る。
次の日も別の仕事で一日働き、仕事が終わった後バスが出るまで放置。やっぱり
事務所に間に合わず、お金もらえず、残った現金45円也


派遣や請負は人件費ではなくて物件費で扱われるので「モノ扱い」なんて言われるが、もっとひどい面もあって
モノであったら、メンテナンスや保管は企業の負担になるが
ヒトである彼らはメンテナンスにあたる食費、保管に当たる宿泊費が彼ら自身の負担になる。

ロケットが燃料タンクを切り離すように、労働力の維持コストを他業種や労働者自身に負わせている。
企業の成長の一部がこのようなコスト削減で成り立っているとしたら、これこそ弱きものからの搾取であり、勘定の付け替えだけで見かけ上の利益を増やしただけだ。バブル崩壊以後失われた15年なんて言ってるけど、あのときのバブルが「燃え尽きる前の輝き」だったなんていわれる日がくるかもね。

「カスタム・チャイルド~罪と罰~」壁井ユカコ

2009年12月30日 | 日記・雑感
「カスタム・チャイルド~罪と罰~」壁井ユカコ
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89-%E2%80%95%E7%BD%AA%E3%81%A8%E7%BD%B0%E2%80%95-%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A3%81%E4%BA%95-%E3%83%A6%E3%82%AB%E3%82%B3/dp/4048682237/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1262137022&sr=1-1


遺伝子工学が発達して、親の望み通りの遺伝子を組み込んだ
子供が生まれるようになった、それ以外は日本によく似た社会の話。
遺伝子から想定される能力で過剰な選別をされる社会、
親の過剰な期待と呪縛、愛情を希求する思い、容姿による差別

「親子関係と愛」が通奏低音で流れる、歪んだ少年2人と歪んだ少女1人のお話。

この小説ほど、厳しい状況ではないけど、
いじめ、受験戦争、就職氷河期、
劣等感と罪悪感を感じながら生きてきた自分にとっては
読みながら涙がこみ上げるシーンがたくさんでした。