MIHOの旅

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熊本旅行 その19 谷水薬師編

2011-09-03 05:05:09 | 国内旅行
最終日はあさぎり町にある谷水薬師と麓城址に行きました。

谷水薬師堂は日本七大薬師の一つ。
聖武天皇の時代に行基がこの地を訪れてお堂を建てたという逸話が残っています。

車が入れるのは駐車場まで。以降は徒歩で登ります。


途中、こんな景色を見ながら登りました。




仁王門と仁王像。




自分の体で悪いところがあれば、仁王像の体の同じ部分に「噛んだ紙」をめがけて投げ、
紙がうまくくっつくと、自分のその部位の悪いところが治り、ご利益もあるという
紙つぶて。ここだけのものです。ここだけの習わしだそう。


門をくぐると、又長い参道があります。結構急な階段です。


登りきると、薬師堂がありました。


本堂の裏には池があり、その脇に「月光水」と呼ばれている湧水がありました。
冷たくておいしかったです。

ご本尊は高さが約1m程の木造の「薬師如来像」。江戸時代の作だそうです。
薬師如来像の一体の胎内から出てきた5.45cmの黄金のご本尊は、
旧正月の初八日、春分の日、土用の丑の日、秋分の日の年4回しかに開帳されません。


この薬師如来立像は2004年に薬師如来坐像とともに台座ごと盗まれ、何と、2007年に流出先の
オーストラリアから買い戻されています。
京都の古美術商からオーストラリアの古美術商へ売却されており、地元の谷水薬師保存会は
農協から借金をして立像を買い戻しをしたそうです。
良く、日本に戻ってきました。それにしても悪い人がいるものです。
地元の大切な信仰のものなのに!許せません。
坐像は既に転売されていて買い戻しができず。残念としか言いようがありません。


なお、借金の返済はお賽銭頼みとのこと。
もし、谷水薬師に行かれる方がいらっしゃいましたら、お賽銭を宜しくお願いいたします!