MIHOの旅

私は海外旅行先を選ぶ際に他の方の旅行ブログを参考にしています。私のブログもご参考になれば幸甚です。

熊本旅行 その16 武家屋敷(武家蔵)編

2011-08-31 05:39:56 | 国内旅行
みそ・しょうゆ蔵、お茶蔵、焼酎蔵の見学を終えて、武家蔵も見学をしました。
人吉観光名物『蔵めぐり』なんだそうです。

さて、人吉市は相良藩700年の歴史がある古い城下町でした。
残念ながら、人吉城は廃藩置県で廃城になりました。
城下に合った多くの武家屋敷も西南戦争時代に火災で殆どが焼失し現在はありません。
ほぼ当時のままの姿で現存するのはこの旧新宮家屋敷だけです。

幕末・維新期の政治家西郷隆盛が西南戦争時宿舎として使用した武家屋敷としても有名です。


堀合門は藩主相良頼基公から拝領し、移設。現在人吉市の重要文化財に指定されています。




ここは私有で、家業は薬屋さんです。こちらの建物が武家屋敷の入口兼薬屋。
オーナーの堤さんが詳しく案内をして下さいました。


武家屋敷内の様子です。
明治12年に球磨郡錦町にあった御仮屋(おかりや)を移築したもので、江戸時代に
建てられた珍しい建造物です。


囲炉裏があって、天井は見事ないぶし竹。
煙は虫よけにもなるし、いぶし煤は屋根の腐食を防ぐ役目を果たします。


床の間に対して垂直に棹縁天井の棹縁の向きになっているのが分かりますか?
床の間の天井は、床刺しになっています。切腹する時に使用されていたお部屋です。
床脇は武家屋敷で使われる違棚。


さて、2階に上がります。


写真左奥に外へ通じる隠し通路がありました。
司馬遼太郎先生の「翔ぶが如く」では西郷隆盛が2階に滞在し抜け道を使用したことに
なっています。史実とは違うようですが。
司馬先生もこのお屋敷を見学されたのかな??


土蔵なので、夏でもひんやりとしていました。


球磨川石。球磨川の流れで石にくぼみが出来たそうです。
これをわざわざ運んできたところが凄い。


水前寺公園と同じく、東海道五十三次をかたどったといわれる日本庭園。
江戸時代は江戸まで参勤交代があったので、東海道五十三次に思い入れがあったのかな?
約200坪だそうです。手入れが大変だとか。
心字池はもとは湧水だったのが、市が学校を作るのに埋め立ててしまったため、
現在は水道を使っているとのことでした。


オーナーが茅葺き屋根の修繕も自前でしなければならず、維持費が大変とのことでした。
市や県がしてくれないと大変ですよね。


石風呂が外にありました。西郷さんでは狭すぎて入れなかったと思う。



以上で、武家屋敷見学は終了です。

オーナーがとても親切な方でした。どうも有難うございました。
そうそう。喫茶室があって、焼酎アイスを食べることができます。美味しかったですよ!

熊本旅行 その15 繊月酒造 球磨焼酎蔵編

2011-08-30 05:44:59 | 国内旅行
さて、楽しみにしていた球磨焼酎の蔵元見学です。
いくつかの蔵元で工場見学が出来るのですが、人吉市内にある繊月酒造さんにお邪魔しました。

球磨地方は日本三大急流の球磨川の恵みと盆地特有の寒暖の差が激しい気候と風土が育む
豊かな大地によって県下でも有数の米どころとなっています。
球磨焼酎は米のみを原料として球磨の地下水で仕込んだもろみを蒸留し、作られます。

まず、米を蒸します。これに種麹を混ぜて麹を造ります。


麹に球磨川の水と酵母を加えて、一次もろみを造ります。
職人さん(杜氏というそうです)が職人技で櫂棒で掻きまわし、撹拌させます。


一次もろみのタンクから二次もろみのへ移し、蒸米と仕込み水をさらに加えて発酵させます。


発酵の具合を見て、二次もろみを蒸留器へと移します。
蒸留器から冷却器へとアルコール分を含んだ蒸気が流れ、焼酎ができます。


その焼酎を寝かせて、


水をたしてさらに寝かせて、


瓶やパックに詰めて球磨焼酎が完成!


ここまで説明を聞いたら、飲むしかない!いや、呑むしかない!
ということで、試飲と販売タイムへ。いとこに車の運転を押しつけて、私は呑みました!
テーブルにある以外にも棚にも試飲できる焼酎があって、いろいろと呑めました。

蔵元でしか買えない焼酎もあるので、人吉に来たら是非、蔵元めぐりをお薦めします。
個人的に美味しかったのは、甕貯蔵した『甕繊月』。
四十年、三十年間甕貯蔵の『繊月大古酒』や『特醸古酒』もあるらしいですが、試飲はできず。残念。

お薦めその2。樫樽で長蔵されていた『たる繊月』。
今まで、琥珀色の焼酎を好んで呑んだことはなかったのですが。試飲したら美味しい~。
私の中でウイスキーやブランデーなどのダーカー・スピリッツが樫樽熟成で美味しいという
イメージだったのですが。焼酎も美味しくなるんだと感動。
芋だとほんのり甘みがあってまろやかなのでそのままがいいかなと個人的には思うのですが、
米だともとがそんなに癖がないので、すんなり樫になじんで美味しくなってる!と思うのです。
又、色も綺麗に樫の琥珀が染み出して、綺麗!是非、ロックで飲んで下さい!
ちなみに焼酎の熟成には新しい樫樽より古樽の方が香りが温和になるといわれています。
ここの樫樽で作られるこれからの焼酎にも期待大です。


見学が終わって焼酎を買ったら、こんなストラップを頂きました。可愛い!


家でも樽焼酎が気に入り、毎日の晩酌は焼酎になりました。
こちらはお気に入りの10年ものの無言。もっと買ってくれば良かったと後悔。


料理も焼酎に合うように刺身とか、煮物とかで。病みつきになりました。
ロックで飲むとすぐになくなるので、途中から炭酸割り。
このお酒を買いにまた、人吉に行かなくっちゃ!と思っています。


以上で、蔵元見学は終了です。繊月酒造様、美味しいお酒、どうも有難うございました。
でも、今度は繊月大古酒を呑ませて下さい…

又、帰りに熊本名物のお菓子、香梅を買いました。
こちらも凄く美味しかったです。

熊本旅行 その14 釜田醸造所 みそ・しょうゆ蔵編

2011-08-29 05:52:08 | 国内旅行
マルカマ醤油・さがら味噌でご当地では有名な釜田醸造所の工場見学をしました。
清澄な球磨川の水と天然もろみでつくるご当地の醤油。
きじとうなぎを食べた時にどちらにも冷ややっこが出てきたのですが、どちらも甘い醤油で
食べました。ご当地ではご当地の醤油で食べる!それが贅沢というもの。
その醤油造りの見学なので、ちょっと楽しみでした。もちろん無料。駐車場も数台分あります。

お隣には鍛冶蔵もあり、こちらも無料見学出来ます。


9時から16時までの間で見学できます。見学は10分ほどで終わります。


奥では味噌づくりをしています。大豆を蒸し、冷まします。


醤油の大豆はこちらで蒸します。


麦を炒ります。


大豆と麦を混ぜて、麹を作り、熟成させます。


圧搾機で絞り、醤油を搾り、加熱して殺菌。


充填機で瓶や、


パック詰めを行います。


この頃、工場見学がとても流行っています。が、ここでは土曜日だというのに、私達メンバーだけ。
もったいないなあと思います。さて、工場見学の後は試食&お買い物タイム。
造った醤油や味噌で更に作るお漬物や、佃煮も販売されていました。数点買って帰りました。


次はお茶蔵に行きました。お茶の五木園。
人吉・球磨は山に囲まれた盆地で寒暖の差が大きいため、お茶栽培に適した環境。
九州ナンバーワンの生産量を誇ります。


店内では、お茶の説明や美味しい入れ方を教えてくれます。
美味しいお茶の試飲もありました。


レトロな感じの店内。
建物の土蔵は明治10年建造。西南戦争にも耐えた蔵で、昔はお茶、山産物の貯蔵に使われていたとか。
人吉で一番古い蔵元で、老舗中の老舗です。五木園のお茶に間違いなしと地元で評判とか。


店内でウルスンかるたが販売されていました。


説明はこちら。


遊ぶのは難しそうです……

熊本旅行 その13 人吉のうなぎ編

2011-08-28 05:44:36 | 国内旅行
お昼ごはんは人吉名物の一つであるうなぎを食べに行きました。

その時に人吉市内の観光地を周遊するレトロ調ボンネットバスのじゅぐりっと号と遭遇。
詳しくはこちらのHPをご覧下さい。

人吉にはレトロな乗り物が沢山あって、乗り物好きな人にも楽しめる場所です。
じゅぐりっと号でしょ。
人吉SLでしょ。


くま川鉄道でしょ。


いつか乗ってみたい肥薩線「いさぶろう・しんぺい号」でしょ。

どこかに展示されているらしい人吉自動車株式会社の車でしょ。


いろいろと楽しめそうです。

さて、お昼ごはんのうなぎの話。
くま川の水が綺麗なので、天然のうなぎが捕れます。しかも泥臭くない。
うなぎと言えば九州では鹿児島、柳川が有名ですが、鹿児島にほど近い人吉もうなぎが美味しいところ。
田という蕎麦屋で天然ウナギが食べられるといとこに連れて行ってもらいました。


目の前は願成寺温泉。


お店の入口です。


お店の様子はこんな感じ。




球磨焼酎が揃っていました。冬に囲炉裏で飲んだら美味しいだろうなと思いました。


奥座敷に通してもらいました。お部屋の様子です。相良藩主の子孫の方がされているお店なので
お部屋の装飾品が素敵でした。




蒔絵のテーブル。このデザインは今はなかなかありません。


うなぎの大きさはその日に捕れたうなぎで決まります。お昼で終わってしまうこともあるので、
運が悪ければ食べられません。


うなぎは注文してから捌かれて焼くので、時間がかかります。
その間はビールをきゃらぶき、手作りの梅干しのつまみで飲んでいました。
うなぎと梅干しは食べ合わせが悪いと言いますが、科学的根拠は全くないので、
私は気にせず食します。ちなみに梅干しは手作りらしく大きくて塩加減もいい塩梅。
私はちみつ入りの梅干しはちょっと苦手。
この梅干しは昔ながらのお味で凄く美味しかったです。




さて、うなぎ大を3匹頼んだら、小ぶりの大だったので、中を一匹多めに出してくれました。
ざる盛りで食べるうなぎは初めてでした。


蕎麦屋なのでお蕎麦も付きました。不思議なことに時間がたってもほとんど伸びない
不思議なお蕎麦でした。


これは豆腐の味噌漬け。五木村のやまウニ豆腐が有名。自家製だそうです。


こちらは冷ややっこ。こちらも手作り豆腐だそう。


デザートにはぜんざいを食べました。


温かいぜんざいもあります。


それ以外にレモン羊羹も付いてきました。


うなぎとビールでお腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした。


熊本旅行 その12 くま川鉄道(2)編

2011-08-27 05:21:08 | 国内旅行
さて、昨日のくま川鉄道の紹介の続きです。

おかどめ幸福駅まで乗車し、折り返して人吉温泉駅に戻りました。
上の動画は折り返し列車の後部から撮ったものです。
行きは先頭車両の一番前を確保してじっくり景色を楽しみました。

おかどめ幸福駅。


鐘を鳴らせば幸福は鈴なり。もちろん鳴らしましたとも。


そうそう。KUMAの車掌さんがとても良い方で。
「どちらからいらっしゃいましたか?」とかお声掛け下さり。
「次の駅までの景色は凄くいいです」とか「どこの温泉がいいですよ」とか
いろいろと教えて下さいました。


車内で写真をパチパチ撮っていても、地元の方は慣れているのか、全然気にした様子もありません。
反対に撮りましょうかとか言って下さった方も。親切な人だらけでした。

さて、駅はこんな感じです。きのえ駅。


バス停みたい。改札口なんてものはありません。
切符は乗車するときに車掌さんが確認をします。




この駅は結構立派でした。いちぶ駅。






ひごにしのむら駅。


ここからの景色はとても素敵でした。動画でどうぞ。









ラフティングストーンズ川村駅。




ここからの景色も凄く良かった!


行きの途中でカメラを待ち構えた人がいました。鉄(鉄道マニア)がいました!
動画を撮っていたのか、随分と余裕で手を振ってくれました。


動画です。


相良藩願成寺駅。




この駅の手前でJR肥薩線、くま川鉄道が人吉駅まで並行して走ります。
一見、複線に見えます。


尚、くま川鉄道ではビール列車のイベントをしていました。
KUMAに乗ってビールが飲めるそうです。乗りたかったんですが、この日は人数が
集まらず、中止でした。残念。


又、多良木駅では列車を改造した宿泊施設があるようです。


くま川鉄道は単線の片道45分程度の鉄道ですが。景色は楽しめるし、駅によっては
いろいろと観光するところもあるようです。今度はゆっくりひと駅ひと駅楽しみたい!
また来たいと思います。