宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

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電王戦・フリーズバグ

2014-03-24 10:31:27 | 日記
やねさんのみならず開発者であればだれでも恐れるフリーズバグ。

ビッグイベントを即座に中止に追い込みます。

そうして視聴者をしらけさせ、主催者を困らせ、開発者に恥をかかせます。

特に「フリーズバグを見つけたが手出しが出来ない状況」というのは開発者泣かせであります。

見つけなければ「○○○、蛇に怖じず」で済むのでありますが、、、。


さて、人間もCOM君と同様にフリーズしますね。

想定外の事態に遭遇すると凍りつきます。

でもすぐに「フリーズ回避ルーチン」が動いて自動復帰と相成ります。

「呆然自若状態」から「我に返る」というやつです。


でも、いまのソフトにはそこまでの機能はありません。

特注したハードウエアとの組み合わせであれば可能でありますけれども。

でも、もうそうなるとほとんどロボット用の人工頭脳となりますね。


さて、人間に装備されている「フリーズ回避ルーチン」はもう一つあります。

これは自分が持つ信念と外界が不整合を起こしている場合に無意識下で発動されるルーチンですね。

客観的にみると外界の状況を受け入れなければいけないのですが、それでは今まで自分が持っていた信念に反します。

そういう場合に人間は「外界の状況を無視」するかあるいは「自分の都合に合う様に変化させて」受容します。

そうしないと「自我の継続性や統一性」が保てなくなるからですね。


人間としては「自我の崩壊」はなんとしても避けなくてはいけません。

崩壊してしまったら日常生活に支障が出ます。

ひどくなれば生存すらあぶなくなりますね。

そんな状況になるくらいなら「間違っているのは私ではない、私以外が間違っているのだ。」と判断した方が「生存することが第一優先の動物としての人間」にとっては「随分とまし」ですからね。

とまあそういう訳で、「私は間違っていない。間違っているのはあなただ。」とこういう主張がネット上で飽きもせず繰り返されることになります。


この「フリーズ回避ルーチン」は「自我の安定」の為にはとても有効に働きます。

そうしてネットで主張する分にはコストもかかりませんしリスクもそれほどある様には見えませんからね。

その結果が延々と続くネット上の「ののしり合い」とこうなる訳です。


この人間特有の「フリーズ回避ルーチン」のおかげで人間の思考や判断は客観性が保証されていません。

その結果として、将棋の対局では必然的に「悪手」を選択する事が増えます。

でもその対価として人間は対局では「決してフリーズ」はしません。


一方、人間よりも客観的な判断が可能であるCOM君は「悪手を選択する可能性」は今や人間よりも小さくなってきている様です。

でもその対価は「フリーズバグを持つ可能性がある事」であります。

このために「COM君が対局中にフリーズバグで負ける事」は起こりえます。

残念ではありますが開発者の皆さんと主催者はこの事実を認める必要があるのですね。


PS
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