まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

行く先はあまり深く考えない。

2010年01月18日 07時07分56秒 | Weblog
嫁さんに「将来は機械化、効率化をもっと勧めていく?」と聞かれ「いやぁあまり考えていない」「ただ就農5年後までに自立するという目標に向かって今すべきことをしている」と答える。

それがトラクター購入であったり、マルチの使用であったり、土地拡大であったり。ただ「畑の幼稚園」は目標とは別のところで必要。芯となる部分から外れての目標達成はありえない。芯とは生活。

5年続けてダメだったらそれ以上続けてもダメだろうと思っている。今やれることはできるだけする。

農業を始めて先を深く考えるという事をあまりしなくなった。考える必要もないし1年後なんてどうなっているか?サッパリ分らない。就農5年目の3年後なんて真っ暗だ。
もしかしたら野菜が突然出来なくなるかもしれない、地震で命を落としているかもしれない、原発が被災して大変なことになっているかもしれない。どこか心の中にこんなことを思っている。1年先なんて全く分らない。もしかしたら1日先も。

サラリーマンをしていると1年後もサラリーマンだろうし収入もある程度の目安で日々過ごす。テレビがあれば明るい未来が映し出され、その時を忘れる楽しい番組がやっているかもしれない。これらは将来を具体的に計画をたてる安心材料になる。

農業を始めてその時と言う時間に常に地に足を付けて日々過ごす。すると先のことをあまり考えなくなる。その時を継続したいと思うようになる。先なんて全く分らないと思うようになる。
今と言う時間を消費して将来なにか大きなものを得ようなんて思わない。

日々の積み重ねでその都度、状況も考えも変わる。だからこそその時が大切で物事もその都度考えれば良い。
5年という目標はこの世の中に対するケジメみたいなもの。食べ物を作って生きていける世の中なら良いけどそうじゃない。お金を稼いで生活をすることは今の社会で生きる最低条件だから。

最新の画像もっと見る