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将棋の日記

プロとアマの温度差

2010-05-08 16:18:20 | 棋士個人情報
片上六段の振り飛車と横歩取りのアマとプロの見解の温度差を感じました。

私の個人的な見解では。


振り飛車と横歩取りは、狙いが分かりずらいと思います。
特に指している将棋ファンより、見ているだけの将棋ファンの方が狙いが分かりずらいのではと思います。

アマの振り飛車は、次のように考えていると思います。
序盤は囲う。 居飛車は、船囲い、左美濃、穴熊など、振り飛車は美濃囲い、穴熊など。
中盤は、飛、角、銀、桂で攻める。
終盤は、詰む詰まないを読む。
いわゆる、お城とお城を兵隊で攻める地上戦でしょうか?

アマの横歩取りは、次のように考えていると思います。
序盤は、どのように囲うのか・・・!?
中盤は、どこを狙いにするのか・・・!?
終盤は、60手後辺りで、いつの間にか終盤になっている・・・!?


私も先手でも、後手でも横歩取りを指します。 特に中座飛車です。
私は、次のように狙いを考えています。
序盤は、簡素に囲う。 先手は▲5八玉(中住まい)、▲4八銀(新山崎流)など。 後手は中原囲いなど。
中盤は、3筋の攻防を中心に読んでいく。 (△3三角の角頭が弱い部分を狙う)
終盤は、詰む詰まないを読む。
いわゆる、敵本隊をミサイルで撃ち落とす感じの空中戦でしょうか?


まとめると、振り飛車は囲って、飛、角、銀、桂で攻める。 横歩取りは簡素に囲って、3筋の攻防を中心に読み進める。 と言った感じでしょうか?
このように考えると、振り飛車と横歩取りでは戦略の思想が異なるので、見ているだけの将棋ファンには、分かりずらい印象があります。


おそらく、片上六段の(「セオリー」が解明されてきていて)の部分が、3筋の攻防の部分を言っていると推測します。
プロの場合は、序盤の1手のミスがそのまま、勝負に直結することを考えれば、振り飛車でも横歩取りでも難解な変化があるという意味では、どちらも同じくらいの難しい将棋だと推測します。


プロとアマの振り飛車と横歩取りの見解の温度差があるのは、面白いですね。

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