LogicalInSpace

将棋の日記

節目と色々

2009-03-13 09:13:40 | 棋士個人情報
<中原誠16世名人の引退>
3/11日に、中原16世名人が現役を引退することになりました。
王将戦の最中に、遠山四段のブログを見て知りました。

各ブログで、中原16世名人について書かれているので、私の中原16世名人のイメージを書きたいと思います。

私が、本格的に将棋を勉強したのは、高校1年の頃です。
その頃から、将棋世界を購入しました。
その頃の将棋界は、竜王戦の第2期の島竜王vs羽生六段の最中でした。
タイトル戦では初の公開対局をして、島竜王のスーツでの対局も異例でした。

その頃の名人は谷川名人でした。
そして、中原16世名人が3度目の名人を奪取しました。
大山15世名人もA級でバリバリ活躍していました。

中原16世名人のタイトル戦で印象に残っているのは、屋敷五段(当時)が棋聖戦に挑戦しました。 すべて、相掛かりシリーズとなった将棋です。
屋敷五段は1度は、奪取に失敗するもの、連続2度目と挑戦者となり、この対局も相掛かりシリーズとなり、中原16世名人から奪取に成功して、屋敷棋聖となりました。
羽生竜王(19歳2か月)の最年少タイトルホルダーを屋敷棋聖(18歳6か月)が塗り替えてしまいました。
未だに、18歳6か月の最年少タイトルホルダーの記録は破られたいない。

中原16世名人の棋風は、「自然流」と呼ばれていました。
今に思えば、中原16世名人の棋風は、居飛車を中心とする将棋、だけれども、時には振り飛車もする将棋だったと思います。
現代将棋は、スピードの将棋と言われますが、中原16世名人の将棋は模様の将棋のイメージが強いです。

以前のブログに書きましたけど、1度だけお見かけする機会がありました。
2007/02/15・16に行われた、「大洗シーサイドホテル」の第56期王将戦の第5局2日目(羽生王将vs佐藤棋聖)の大盤解説に見学に行きました。
ちょうど、ホテルの3階で大盤解説をしていました。
ふらと2階に行ってみると、解説する棋士の控え室に中原16世名人が1人で将棋を並べて検討していました。 なんとなく、中原16世名人はオーラが違うなと感じました。
それから、大盤解説に現れて日本将棋連盟の副会長として、会衆の皆さんに言葉を述べてられて、帰られました。

定跡書で中原16世名人にお世話になったのは、矢倉の本(矢倉のすべて)でした。
当時は、矢倉を制する者は、将棋を制するとまで言われていた時代です。
この頃は、飛車先不突き戦法が出てきた頃でした。
▲2六歩の手を他の手に回すと言われていたことを思い出します。 当時は、こんなものなのかなぁと覚えていました。

私の中原16世名人のイメージは、こんな感じです。

中原16世名人の棋歴は、皆さんがご存じだと思うので、書くことは控えます。
中原16世名人が引退したことによって、1つの将棋の時代が終わったと感じる方は多くいると思います。


===== その他の話題 =====
将棋界は、大きな話題がある中でも、他にも話題がありますので、それを取り上げてみます。

<有吉九段が現役を続行>
C級2組を負ければ、フリークラスに降級する有吉九段でした。
それは、フリークラスは年齢制限より引退をすることを意味しました。
しかし、有吉九段は最後の相手(高崎四段)に勝ち、現役を続行することになりました。
毎日新聞でも速報が流れました。
この勝った時の笑顔は、将棋が指せる喜びに見えます。
この笑顔をみると引退しても、どこかの将棋道場で指している感じがします。
本当に将棋を愛している笑顔だと思いました。

<佐藤棋王の800勝>
佐藤棋王が13人目となる公式戦800勝を上げました。
四段昇進からでは、歴代5位の速さでの記録となりました。

<昇段>
岩根女流初段が、マイナビ女子オープンにおいて、タイトルの挑戦者となり、規定より女流二段へと昇段しました。
戸辺四段が順位戦をC級2組⇒C級1組より五段へと昇段しました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
永世名人 (bon)
2009-03-16 23:24:22
ロジカルさんこんばんは。

今年度の将棋界は(まだ大勝負が残っていますが)、永世名人に始まり永世名人で終わるという感じでしたね。
中原16世名人、現役生活本当にお疲れさまでした。

私事ですが、最近携帯ゲーム機「PSP」の将棋ソフト、「将棋が強くなる 激指 定跡道場」を買って勉強していたら、ロジカルさんのブログに所司七段(本ソフトの定跡伝道師)のコメントがあってびっくりしました。
返信する
Re:永世名人 (LogicalInSpace)
2009-03-17 00:36:50
bonさん、こんばんは!

羽生19世名人に始まり、中原16世名人で終わる将棋界ですね!
所司七段からコメントをもらって、嬉しかったです。

お互いに将棋を楽しみましょう!
返信する

コメントを投稿