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将棋の日記

NHK杯(不思議な感覚)

2009-03-08 12:15:02 | トーナメント戦&予選情報
NHK杯の準決勝が行われました。

先手:羽生四冠(名人・棋聖・王座・王将)
後手:久保八段

戦型:後手のゴキゲン中飛車
先手は、穴熊に囲いました。


渡辺竜王のNHK将棋シリーズの居飛車vs振り飛車(中飛車編)を読んでいました。
△4四歩型中飛車対急戦は中飛車有利
△4四歩型中飛車対居飛車穴熊は穴熊有利
△4三歩型中飛車対居飛車穴熊は中飛車有利
それで、居飛車穴熊の対策としてゴキゲン中飛車が活躍することになりました。

がしかし・・・。
角交換して、先手は居飛車穴熊に・・・。
今までのセオリーが崩れることになりました。
それで、居飛車穴熊が勝ちました。(羽生四冠の勝ち)


解説は、現役の内藤九段(69)です。
有吉九段(73)、加藤九段(69)、内藤九段(69)より3番目の最年長の現役棋士です。
「振り飛車には角交換を狙え」、「序盤は、駒得より手得」という格言が、昔は常識でしたが、最近の将棋はそうではないとの解説がありました。
熟年の棋士の解説は、歴史を感じる解説であります。

細かい将棋の解説はしませんでしたが、中盤は△3三桂が負担で先手が指しやすいとの見解でした。 もちろん、形勢は互角ですが・・・と一言。
こういう感覚は、大切かも知れません。
この形は形勢は互角だけれども、自分では指しやすいという形を持つことはいいと感じました。


<不思議な感覚>
・ゴキゲン中飛車に居飛車穴熊を採用したこと。
・昔の格言が現代将棋には通用しない面があること。

内藤九段の細かい解説はありませんでしたが、考え方を学べる解説でありました。

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