10月18・19日にフランス・パリの「ル・メリディアン・エトワール」より
竜王戦の第1局が行われました。
渡辺竜王に挑戦する羽生四冠の対決です。
とても、見ごたえがあって内容的に面白かったです。
さすが、永世竜王対決と肌で感じました。
先手:渡辺竜王
後手:羽生四冠(名人・棋聖・王座・王将)
戦型:1手損角換わり(後手の右玉)
羽生四冠から1手損角換わりにしました。
△7四歩の代わりに、△5四銀だと後手は右玉にはしにくい意味があります。
先手の棒銀には、後手の右玉は有力な作戦です。
なので、△7四歩は形を決めない指し方なので、様子見の指し方です。
それでも、先手は棒銀としました。
早繰り銀もあったと思います。
しかし、男性棋士やタイトル戦では、棒銀は珍しいです。
先手が棒銀なので、後手は右玉にしました。
意味は、玉が戦場から遠くする意味です。
渡辺竜王の得意な穴熊です。 本領発揮・・・!?
でも、作戦がバレバレですね!(苦笑)
後手は△5三銀より銀を守りに使いました。
先手の▲4六銀、▲3七桂が攻めに使えなければ、先手の作戦負けです。
本来は右の銀・桂は攻めに使う駒だからです。
そういう意味では後手は、徹底的に受けに回る作戦です。もちろん、カウンター狙いです。
私の第1感は、重い攻めのイメージです。 ちょっと無理攻めだと思いました。
勝ては勝因、負ければ敗因の手だと思います。
そういう意味では、勝負の分かれ目の局面だと思います。
負けたので敗因だと思います。
ここでは、△4七角成、△7八角成、△8六歩を考えていました。
△8六角が間に合うのかと思いました。
△4六馬が7三の地点に守りを利かしているので、成立していたようです。
仮に後手の手番ならば、△8九金、▲同玉、△7八銀成、▲同玉、△7七銀、▲8九玉、△8八金までの詰めろです。
この▲6七金が直接の敗着でした。
以下は、▲同玉、△6七歩成、▲同玉(▲8八玉、△7七と、▲9九玉、△8八金まで)、▲5五桂より枝別れ
・▲5六玉、△6七銀、▲6五玉(▲4六玉、△4七金まで)、△6四金、▲6六玉、△7五金まで
・▲5八玉、△4七銀、▲6九玉、△6八金まで
・▲6六玉、△6五歩、▲同玉、△6四金、▲5六玉、△6七銀、▲4六玉、△4七金まで
並べ詰みなので、簡単に読めますね!
===== 2008/10/21 13:30 追記 =====
最後の△4五金は、▲同桂があり詰みませんので、△4七金に修正します。
===== 2008/10/21 18:15 追記 =====
▲6六玉、△7七銀は、▲5六玉より詰みませんでした。
△7七銀と△6五歩のどちらもで詰むと錯覚しました。
なので、手数が短い方を書いたつもりでしたが、△7七銀は不詰みでした。
Unknownさんのご指摘より修正しました。
竜王戦中継plusより感想戦の模様が公開されています。
やはり、▲2三角が勝負の分かれ目だったようです。
===== LogicalInSpaceの見解 =====
個人的には、▲2三角が悪いとは思いません。 ▲4六銀、▲3七桂が遊び駒になったのが、敗因だと思います。
実は、羽生四冠の作戦が1番気になるところでした。
今回は、定跡形のような、力戦型のような、将棋でした。
羽生四冠が、渡辺竜王の力を見極める作戦に出た印象を持ちます。(王座戦以来より)
内容的には、永世竜王同士の対決とあって、駆け引き、それぞれの持ち味などが出て、とても楽しめました。
羽生四冠の渡辺竜王の穴熊にどのように指し回すかも、注目のところでした。
※竜王戦が始まる前からです。
今後も、楽しい将棋、熱戦の将棋を期待します。
竜王戦の第1局が行われました。
渡辺竜王に挑戦する羽生四冠の対決です。
とても、見ごたえがあって内容的に面白かったです。
さすが、永世竜王対決と肌で感じました。
先手:渡辺竜王
後手:羽生四冠(名人・棋聖・王座・王将)
戦型:1手損角換わり(後手の右玉)
羽生四冠から1手損角換わりにしました。
△7四歩の代わりに、△5四銀だと後手は右玉にはしにくい意味があります。
先手の棒銀には、後手の右玉は有力な作戦です。
なので、△7四歩は形を決めない指し方なので、様子見の指し方です。
それでも、先手は棒銀としました。
早繰り銀もあったと思います。
しかし、男性棋士やタイトル戦では、棒銀は珍しいです。
先手が棒銀なので、後手は右玉にしました。
意味は、玉が戦場から遠くする意味です。
渡辺竜王の得意な穴熊です。 本領発揮・・・!?
でも、作戦がバレバレですね!(苦笑)
後手は△5三銀より銀を守りに使いました。
先手の▲4六銀、▲3七桂が攻めに使えなければ、先手の作戦負けです。
本来は右の銀・桂は攻めに使う駒だからです。
そういう意味では後手は、徹底的に受けに回る作戦です。もちろん、カウンター狙いです。
私の第1感は、重い攻めのイメージです。 ちょっと無理攻めだと思いました。
勝ては勝因、負ければ敗因の手だと思います。
そういう意味では、勝負の分かれ目の局面だと思います。
負けたので敗因だと思います。
ここでは、△4七角成、△7八角成、△8六歩を考えていました。
△8六角が間に合うのかと思いました。
△4六馬が7三の地点に守りを利かしているので、成立していたようです。
仮に後手の手番ならば、△8九金、▲同玉、△7八銀成、▲同玉、△7七銀、▲8九玉、△8八金までの詰めろです。
この▲6七金が直接の敗着でした。
以下は、▲同玉、△6七歩成、▲同玉(▲8八玉、△7七と、▲9九玉、△8八金まで)、▲5五桂より枝別れ
・▲5六玉、△6七銀、▲6五玉(▲4六玉、△4七金まで)、△6四金、▲6六玉、△7五金まで
・▲5八玉、△4七銀、▲6九玉、△6八金まで
・▲6六玉、△6五歩、▲同玉、△6四金、▲5六玉、△6七銀、▲4六玉、△4七金まで
並べ詰みなので、簡単に読めますね!
===== 2008/10/21 13:30 追記 =====
最後の△4五金は、▲同桂があり詰みませんので、△4七金に修正します。
===== 2008/10/21 18:15 追記 =====
▲6六玉、△7七銀は、▲5六玉より詰みませんでした。
△7七銀と△6五歩のどちらもで詰むと錯覚しました。
なので、手数が短い方を書いたつもりでしたが、△7七銀は不詰みでした。
Unknownさんのご指摘より修正しました。
竜王戦中継plusより感想戦の模様が公開されています。
やはり、▲2三角が勝負の分かれ目だったようです。
===== LogicalInSpaceの見解 =====
個人的には、▲2三角が悪いとは思いません。 ▲4六銀、▲3七桂が遊び駒になったのが、敗因だと思います。
実は、羽生四冠の作戦が1番気になるところでした。
今回は、定跡形のような、力戦型のような、将棋でした。
羽生四冠が、渡辺竜王の力を見極める作戦に出た印象を持ちます。(王座戦以来より)
内容的には、永世竜王同士の対決とあって、駆け引き、それぞれの持ち味などが出て、とても楽しめました。
羽生四冠の渡辺竜王の穴熊にどのように指し回すかも、注目のところでした。
※竜王戦が始まる前からです。
今後も、楽しい将棋、熱戦の将棋を期待します。
わかりやすかったです。
まずは羽生さんの先勝かぁ・・・。
双方の持ち味が出た素晴らしい将棋でしたね。
私が後手だったら、2三角と打たれた局面で負けを覚悟しそうです。
今期竜王戦の結果次第では、穴熊=勝ちやすいという今の定説が多少は覆されるかも。
2局目以降も渡辺竜王が我が道を貫くのか、目が離せません。
※ネットで公開しているので、名前を編集しなくてもいいですよね!
私の棋力での解説なので、楽しめたら、良かったです。
これからの渡辺竜王の巻き返しがどうなるか? 楽しみですね!
★bonさん、こんばんは。
▲2三角⇒△6四角の一連の手順が見えないと指しずらい感じですね!
実は、穴熊は手数がかかるので、相手に良い形の攻めの体制を築くことが出来るので、実は、1長1短だと思います。
ご指摘の意味が理解しました。
ご指摘をありがとうございます。