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イエス・キリストのブログ
プロテスタント(バプテスト派)

イエスの誘惑

2010-06-27 18:59:23 | 分かち合い
イエスが誘惑を受けました。


さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。
そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。

すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。
「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
イエスはお答えになった。
「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」

次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、言った。
「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』と書いてある。」
イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。

更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。
すると、イエスは言われた。
「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」
そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。

===== マタイによる福音書 4章 1-11節 =====


会話①
悪魔:「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
イエス:『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』

会話②
悪魔:神の子なら、飛び降りたらどうだ。
悪魔:『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』
イエス:『あなたの神である主を試してはならない』

会話③
悪魔:もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう
イエス:『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』


会話①、②、③のイエスの答えは、申命記に書かれてある内容です。

会話①は次の箇所を引用しています。
人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きることをあなたに知らせるためであった。
===== 申命記 8章 3節 =====

会話②は次の箇所を引用しています。
あなたたちの神、主を試してはならない。
===== 申命記 6章 16節 =====

会話③は次の箇所を引用しています。
あなたの神、主を畏れ、主にのみ仕え、その御名によって誓いなさい。
===== 申命記 6章 13節 =====


イエスは、申命記を引用していたことが分かります。
聖書を読む時、新約聖書だけでも良いですか? と思う方もいるようです。
旧約聖書を読むと理解が深まると言われています。

ここでは、申命記の引用が悪魔の誘惑から退くための御言葉になっていることを知ると、旧約聖書を読むことに意味があることが分かります。


このマタイの箇所では、イエスさえも誘惑を受けることも大事なことです。
もっと重要なことは、天の父を礼拝して、天の父の御言葉によって、私たちが生かされていることです。
つまりは、天の父を中心とする生き方が大事なことです。