おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

暑いうちに、ウクレレのアルバムを聴いておきましょう。

2007-08-30 01:10:32 | 最近聞いた音楽
えーと、TBのイケベ楽器って、イケベ楽器さんでしょうか?

昨日のことですが、渋谷の黒沢楽器acoustic designに行ってきました。

2本目のウクレレを探していると言ったところ、Cenizaを進めてくれました。
カマカとかコアロハ、以前紹介したG-ストリングという量産できるメーカーと違い、Cenizaはセニーザご夫妻が制作する個人工房に近いウクレレ。
普通、個人のビルダーがつくるウクレレは20万ぐらいするので、候補にも挙げていませんでしたが、ソプラノで7万円ぐらい。音も落ち着いていて良いです。つい、くらくらとしてしまいました。
とはいう、やはり先に上げたような大規模なメーカーに比べて、作成する数は少ないので、次ぎまた出会えるかどうか。。。
2本目、選んでいるうちが一番楽しいですね。
申す事、あれこれ迷ってみようかと思います。

ウクレレを迷っている間に、CDを聞いています。


Hawaiian Suite/ハーブ・オオタ



[Hawaiian Suite]
1. ハワイ
2. ジャングル・レイン
3. サンズ・オブ・ワイキキ
4. スプリング・スペンズ・ザ・ウインター・イン・ハワイ
5. ワイレア
6. カ・マカニ・カイリ・アロハ
7. フライング
8. ワイキキ
9. ワイコロア
10. ハワイ・コールズ
11. プア・マエオレ
12. アン・アイランド・スペシャル・トゥ・ミー

美しいジャケットに惹かれて聞いてみました。
ジャズにアレンジされたハワイアン。
オオタサンらしいゆったりとした、リゾート気分たっぷりのハワイアン・ジャズ(?)です。
が、しかし、個人的な気分の問題ですか、今聞きたいのはジャズじゃなくて、もっと民族的なハワイ音楽。
電気的に増幅された、洋楽器の中では、やはりウクレレの音は小さいです。
他の楽器のバックに回ってしまうと、どうしても音が小さく感じてしまいます。
リゾート気分のジャズアルバムとして聞くと良いのですが、ウクレレサウンドかというとちょっと違うかな・・・というのが感想です。


THE WONDERFUL WORLD OF THE UKULELE/ハーブ・オオタ



[THE WONDERFUL WORLD OF THE UKULELE/ウクレレ楽園]
1. KU'U HOME
2. NA LEI O HAWAII
3. PUPU A'O 'EWA
4. KE KALI NEI AU
5. LEI ALOHA LEI MAKAMAE
6. PUAMANA (SEA BREEZE)
7. BEAUTIFUL KAHANA
8. KAIMANA HILA
9. MAKALAPUA
10. LAUPAHOEHOE HULA
11. KAULANA NA PUA
12. E MAMA EA
13. ALOHA OE

「ウクレレ・スィート」がちょっと欲求不満だったので、ストレートなハワイアンを聞いてみました。
「ウクレレ楽園」という邦題とジャケ写がちょっとマイナスイメージでは?
でも、中身はぴか一。
ウクレレ・スイートハート」と甲乙つけがたい・・・いや、付ける必要もないですね。
上質のハワイアン。暑い夏にも、一瞬涼しい風が吹き抜けるような心地よさです。


Vintage ~BOO’s Hawaiian Songs~ / 高木ブー



[Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~ ]
1. BEYOND THE REEF
2. MY TANE
3. HANALEI MOON
4. THE PIDGIN ENGLISH HULA
5. ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE
6. HAWAIIAN WEDDING SONG
7. BLUE HAWAII
8. E MAMA E
9. CHANGE THE WORLD
10. GOOD!(Hawaiianヴァージョン)

ドリフターズ解散からもう随分時間が経っていますが、高木ブーの雷様姿は、未だに印象に残っています。
CMとかで見かける高木さん、流石に老けたなぁと、ちょっとばかり心配していたのですが、このCD聞いて驚きました!!
いい声しています。決して、うまいタイプの歌手ではないかも知れませんが、そこがまた想像上のハワイ的な、緩やかで穏やかな世界に通じているのではないでしょうか。

若い頃、こういうアルバム作っていれば、もっと凄かったのではないでしょうか。
でも、ハワイアンは、力でゴリゴリ持っていく音楽じゃないです。
今のお歳になって、力まず歌うことができたのかもしれません。
テレビの中で見る、高木ブーとはまた違った高木さんの姿を発見しました。
ハワイアンポップスの魅力満載の、とても良いアルバムだと思います。




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レ・ミゼラブル

2007-08-27 01:11:03 | 最近聞いた音楽
レ・ミゼラブルを見てきました。




宿題が終わっていない、上のこの代役で、下の子(実はこちらもまだ宿題が終わっていない)を連れて有楽町の帝国劇場に行ってきました。
記憶にある限り、もっとも古いミュージカルの記憶は、日生劇場で見たオズの魔法使い。
小学校の移動教室で見たのですが、今にして思えば、劇団四季だったかも・・・
(ひょっとしたら、普通の劇だったのかもしれません。記憶が曖昧です)
その次に見たミュージカルが、このブログでも紹介したCATSなので、恐ろしい事に劇団四季以外のミュージカルは知らない、と言う事になります。
レミゼょ見ながら、つい、劇団四季と比較してしまったのですが、劇団四季が歌とダンスであるのに比べて、レミゼは劇により近いがしました。

キャストを見てみると、劇団四季で活躍していた方が何人かいました。劇団四季マニアの子どもは、それだけで大喜びでした。
主なキャストは次の通りでした。
ジャン・バルジャン: 今井 清隆
 劇団四季で「オペラ座の怪人」の怪人役をやっただけの事はあります。高い声が奇麗でした。
ジャベール: 岡 幸二郎
 バルジャンを追いかける刑事。威厳があってコワイぐらいでしたが、舞台挨拶はとても優しそうな話し声でした。
エポニーヌ: 知念 里奈
 幼いコデットが預けられたテナルディエ家の娘。高い声が魅力的でした。今回がミュージカルへの復帰作だそうです。
コゼット: 辛島 小恵
 バルジャンに娘のように育てられたコデット。新人(?)の辛島さん、舞台挨拶では、感極まって涙を流していました。
ファンテーヌ: 渚 あき
 コゼットの母親。柔らかい歌声に、コデットへの愛情を感じました。
マリウス: 藤岡 正明
 コゼットを慕う学生。端正な演技に好感を持ちました。
テナルディエ: 徳井 優
 引っ越しのサカイのCMの印象が強いのですが、レミゼでも飄々とした悪役を演じていました。
テナルディエ夫人: 阿知波 悟美
 富士通のCMでウサギ男のキムタクと共演していた方です。テナルディエ夫婦の演技は最高でした。
アンジョルラス: 坂元 健児
 革命のリーダー。劇団四季の「ライオンキング」ではシンバ役。砦の上で革命旗を握りしめる姿は、シンバ?
 アンジョルラス意外にも7役位で登場しているそうです。

ストーリーは、展開が早すぎて、追うのが大変でした。
というか、ミュージカルに仕立てるには、原作のストーリーが分厚すぎるのでは?
家に帰ってから時代背景を調べると、ナポレオンの共和制が崩れた王政復古の時代。
事前にストーリーは確認しておいたほうが良かったかもしれません。
というか、普通中学生ぐらいで本読んでますかね。。。

今回は、東京での20周年記念公演とのこと。歴代のキャストが出演する特別公演もあったそうです。
そして、東京公演、あしたが千秋楽。
ということで、舞台が終わった後に、出演者全員が舞台に並び、舞台挨拶がありました。
それぞれの出演者が、レミゼに込めた思いを語ってくれました。
先に書いたようにコゼット役の辛島小恵だけでなく、涙を流している方もいたようです。
そして、出演者と合わせて観客もオーケストラピットの生演奏に合わせて「The Peole's Song」の合唱。
舞台挨拶が終わると、観客総立ちでのスタンディングオベーション。
カーテンコールに応えて、なんど舞台に登場した事でしょうか。
客席の明かりがついてからも、2回も舞台に登場してくれました。
明かり付いてから2度もカーテンコールに応えてくれたなんて始めでです。
でも、客席の雰囲気は、3度4度とまだまだいきそうな雰囲気でした。

追記:
結婚する前の年、大学の友達とロンドンに行ってきました。
このとき、レ・ミゼラブルのリトル・コゼットのステッカーをはったダブルデッカーが沢山走っていました。
あのポスター、印象的ですよね。



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Sigur Rosへの道(その3)

2007-08-25 18:14:15 | 最近聞いた音楽
シガー・ロスを何度か聞いていると、これは遅れてはじけたポップコーンだな、と思いました。

少し前・・・といっても10年ぐらい前だとおもうので、もう一昔前のことですね。そのころ、何故か現代思想の本を読みあさっていた事があります。
大げさに言えば、人間は世の中の物事をどのようにして理解しているのだろうか? ということに疑問を抱いて、哲学をひも解いていた、ということになります。
あくまでも、「大げさに言えば」なんですけど。。。

で、その時にソシュールと出会いました。
といっても「一般言語学講義」を読んだとか言えば格好がつけられるのですが、極く普通の解説本を読んだだけです。
でも、これで、目からウロコが何枚も落ちた様に思います。

ソシュールの「一般言語学講義」について、ネットで検索すればあちこちで見つかると思うので詳細はそちらに譲り、簡単に説明します。
まず、言葉はシニフィアン/能記とシニフィエ/所記で成り立つ記号であるという事。
そしてしシニフィアンとシニフィエの結びつきは恣意的なものであるという事。
つまり言葉は、意味とそれを指すための呼び名から成り立っていて、その結びつきは人それぞれで少しずつ違っている。
例えば、私が「いぬ」といったときに、私の「いぬ」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「いぬ」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。
例えば、私が「ロック」といったときに、私の「ロック」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「ロック」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。
例えば、私が「プログレ」といったときに、私の「プログレ」という言葉が指している概念と、Aさんが言うところの「プログレ」という概念には、ビミョウなズレがある、ということです。

で、そうか!! と気づきました。AさんとBさんが、同じ言葉を使って同じものを指していても、それは100%一致している訳ではないんだ。
ということは、もともと解釈のズレというか、誤解を前提に話をしていかないといけない、ということです。
突然仕事の話で恐縮ですが、我々ソフト屋がお客さんの要望をまとめて設計するとき、かならずこの「ズレ」が入り込むので、どこかで修正してやらないといけないんです。
そのズレが生じる理由が、これでハッキリしました。

でも、そのズレを前提にしても言葉が成り立っているのは、言語にはラングとパロールという2つの側面があるためです。
ラングというのは、言葉の体系。人の話した言葉、例えば日本語として発話された言葉を解釈するための言語的・文化的な背景みたいものだと思います。
パロールは、人が発話した言葉そのもののことです。
ここで、突然糸井重里氏の登場。
「糸井重里のイトイ式コトバ論序説」という本があります。ネットで調べたら廃刊になっているようです。
これは、テレビの深夜番組で糸井氏が講演を行ったときの模様を本にしたものです。
この中で、コピーライターの糸井氏は「詩の言葉」の説明にこのラングとパロールを使っていました。
「詩の言葉」というのは、CMで言えばキャッチコピーみたいに、人を惹きつけるような魅力的な一節、となるのでしょうか。それこそ詩のように人の心を動かす特別な言葉、です。
この「詩の言葉」がどうして生まれるのか、を説明していたのですが確か
 言葉の意味をずらす
というのがポイントだったと思います。
ただ、勝手にずらしただけでは、聞いた人が解釈できないので、聞いた人が解釈できる範囲でずらす。
このずらして作られた言葉が「詩の言葉」。つまりパロールです。
そして、その「詩の言葉」を解釈するための背景がラングとなります。
ところがこの「詩の言葉」には賞味期限があります。
最初誰かが気づいた「詩の言葉」を誰かがまねをしていくうちに、手あかにまみれて、いつの間にか「ただの言葉」になってしまいます。
言葉の意味をずらして、いままでのラングの体系から外れた新しく水々しい「詩の言葉」はいつの間にか、ラングの中にとりこまれて、ありふれた言葉になってしまいます。
ここが、「表現」というものの難しい点です。

と、いうことを読んでた当時は疑問符がいくつも飛び交っていたのですが、あるときこの「詩の言葉」というのは、フライパンの中のポップコーンだ、と思いました。
フライパンの中に、堅い皮に包まれたコーンを入れて火にかける。このときのフライパンの中身がラング。
あぶられると、ポンポンと弾けてポップコーンができ上がっていきます。
ポンポンはじける音がとても楽しげに聞こえてきます。
この「ポンポン」状態がパロール。「詩の言葉」ですね。
やがて、全てのポップコーンがポンポンはじけてしまうと、フライパンの中は落ち着いてしまいます。
もうそこからは新しい「詩の言葉」は生まれてきません。
その変りに、美味しいポップコーンができ上がり。
ポップコーンができ上がると、こんどは、そのポップコーンを食べるという事に興味が移ります。

ポップコーンの弾ける様子を楽しむのが、新しい表現を楽しむ事、今までの解釈をずらした新しい解釈を楽しむ事だとすると、ポップコーンを楽しむのは、様式として完成した表現を楽しむ様なものなのかな、と思います。

と、今日も長い前振りでしたが、ここで冒頭のシガー・ロスは遅れて弾けたポップコーン。
ニュー・ロック、アート・ロック、ハード・ロック、フォーク・ロック、サザン・ロック、ブログレッシブ・ロック、と様々な様式が出そろったロック界ですが、様々な音楽がうまれ、そしてそれぞれ様式化していき、もうそろそろ底も尽きたろうと思った頃に、遅れて弾けたのがシガー・ロス。

ロックって、もともとかなり騒音に近い音楽だったと思うのですが、ノイズを取り入れたり、クラシックに近づいたり、民族音楽に近づいたり、SFチックになったりといろんな事をして、その境界を広げようとし続けた音駄だと思います。
特にプログレというのは、ロックのルーツであるブルースまでをも切り捨てて新しい表現を模索してきたように思います。
シガー・ロス聞くと、そういう境界を易々と乗越えてしまった、そんな感じがします。

1曲目と2曲目を聞いたときは、このバンドはノイズを使った静かなエレクトリックサウンドなのかなと思いました。
3曲目からはストリングスが入って、もうここからはこのバンドの独壇場。
ある意味、プロデュースの勝利、ともいえるのですが・・・
でも、今までこんなサウンドは聴いた事がありません。(ZNRが斜にかまえた感じだけど、近いのかも・・・)
ゆったりとしたリズムとボーカルに身を任せていると、ダウン・トゥ・アースでもない、トランスでもない、ヒーリングでもない、でも居心地の良い場所にいる、そんな今まで感じた事のない気分になります。

「( )」はCCCDということで聞いていないのですが、
「Takk...」も似たような内容のアルバムでした。
どのアルバムが良いか、という事ではなくて、とにかくどれでも聞いてもらえれば、遅れてはぜたポップコーンの味を堪能できると思います。


文字化けしていたら、ゴメンナサイ



[ágætis byrjun]
1. intro
2. svefn-g-englar
3. starálfur
4. flugufrelsarinn
5. ný batterí
6. hjartað hamast (bamm bamm bamm)
7. viðrar vel til loftárása
8. olsen olsen
9. ágætis byrjun
10. avalon


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Sigur Rosへの道(その2)

2007-08-24 02:04:22 | 最近聞いた音楽
夏草や 強者どもの 夢の後

もとい

閑けさや 岩にしみいる 蝉の声

夏の、暑い時期に、立石寺に行った記憶があります。
でも、その前後にどこを通っていったのか、記憶にありません。

学生時代、夏の旅は、中学の時からの友人H君と一緒でした。
二人で始めていったのが、毛越寺。そして中尊寺。
別の機会に、青森から酒田を抜けて新潟まで車で走った事もありました。
でも、立石寺に行った時は一人でした。
東北の一人旅というと、遠野に行った時のがあります。
遠野から釜石まで行って、帰りには花巻で宮沢賢治記念館を見た。
このときに、立石寺までいったとしか思えないのですが、どう考えてもかなりメチャクチャな行程です。

立石寺、夏の暑い時期だったので当然セミは鳴いていたはずです。
ただ、あまり記憶にありません。
そして、なんだかとても涼しい場所だったようにも記憶しています。
山の上なので、風が通っていたのでしょうか。

芭蕉の俳句、ニイニイ蝉だということですが、私のイメージでは断然アブラゼミ。
アブラゼミが団体で、やかましいほど鳴いている。
そんなイメージがあります。
とてもやかましいのに、その中心に、蝉の声も寄せ付けないような静寂に守られた場所があります。
降るようなアブラゼミの鳴き声を聴いていると、ときどき、そんな静寂の場所に立ち入ったかのような気分になる事があります。

さて、長い前振りになりましたが、シガー・ロスへの道の第二段はモグワイ。
ギズモ・・・というと10ccを連想してしまうのですが、この訳のわからないバンド、名前を見かけたときから気になっていました。
気にはなっていましたが、何者かわからなかったので、いままで聞いていませんでした。

ところが、最近、シガー・ロスと抱き合わせみたいにポストロックというキーワードで再びモグワイの名前を見つけたので、聞いてみる事にしました。
今回聞いたのは「Mr. Beast」。
最新作にして、これまでのモグワイの集大成だとか。

そもそも「ポスト・ロック」とは何ぞや?
イメージとしては、商業化されたロックを横目に、独自のロックを追求するエレクトリック系にしてアコースティックな、ちょっとスローテンポな曲が得意なバンド。かな?
この説明だと、原子心母の頃のピンクフロイド?
でもシガー・ロスなんかはまさにそんな感じではないでしょうか。(あ、ここで書いちゃったよ・・・)
モグワイも、そんな感じかと思いきや、ネットで調べると「ギターの轟音が云々」と書かれています。
こりゃちょっと違うかな。

さて、いよいよモグワイ初体験。
とても奇麗で、ゆったりしたピアノの音。この音が不思議と強力で、魅力的です。
この感じは、まさにイメージしていた「ポスト・ロック」とピッタリ一致します。
そして、そこに覆いかぶさるギター。
その音はまさしく蝉の大群。
その影にある、ピアノで作られた静寂な世界を覆い隠します。
否。ギターの轟音でいくらかき消そうとしても消える事のない静寂。
それがモグワイの作り出す世界なのかもしれません。

殆どの曲にボーカルがありません。
それでも、というか、それ故にモグワイノ伝えようとする世界観がダイレクトに伝わってきます。
うーん、こういう例えをしていいものか、なのですが、聞いたときの感じは「祈り」の部分をよりプリミティブにしたTool・・・かな。
Toolよりアコースティックな感じがします。

ネットで更に調べて試聴してみるし、前作に当たる「Happy Songs for Happy People 」が静かさの極地だとか。こちらのアルバムも聞いてみたいですね。
久々に、過去のアルバムも聞いてみたくなるような若手バンドに出会った感じです。
「Happy Songs for Happy People 」聞いたら、もう一度モグワイをちゃんとレビューしてみたいと思います。




[Mr. Beast]
1. Auto Rock
2. Glasgow Mega Snake
3. Acid Food
4. Travel Is Dangerous
5. Team Handed
6. Friend of the Night
7. Emergency Trap
8. Folk Death 95
9. I Chose Horses
10. We're No Here



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chaos / Rie

2007-08-21 02:14:14 | 最近聞いた音楽
今日のもう一曲はこれ。

chaos

TommyさんちのRieさんの曲。
もうすぐ朱雀として羽ばたくと思います。

将来への期待を込めて、ちょっと辛口のコメント書いたら、登録できませんでした。
操作を間違えたか、アドレスが.comだからかなぁ。

詳細はTommyさんのブログで。

朱雀、早く聞きたいです。

Aja / Steely Dan

2007-08-21 01:44:26 | 最近聞いた音楽
ツタヤにアルバムを返しに行ったついでに借りてきました。




言わずとしれた名盤。
なのですが、これが苦手でした。

都会派のコジャレたロックバンドスティーリーダンから、何故か田舎っぽい野暮ったさが売り物のドゥービーブラザーズにメンバーがどんどん流れていって、「そして2人が残った」状態のスティーリー・ダン。
ドゥービーズをたっぷり聞いて「どれ、スティーリーダンでも」と思ったときに出たのがこれ。

AOR? フュージョン? 確かに苦手な分野だったのですが、決め手となったのは1曲目「Black Cow」のリズム。
物すごくオシャレな事はわかります。
これだけタイトで、乗りの良いリズム隊を乗りこなせるのはスティーリー・ダンしかいないこともわかっています。
でも、このリズムがどうも拒絶反応を起こしていました。
ちょっとタイトすぎる・・・
当時、そう思ったんですね。

改めて聞いてみると、昔思った程タイトではなくて、むしろゆったりした感じ。
若い頃食べられなかった食材が、歳とって食べられるようになった、というのと同じなのか、
それとも、世の中の音楽のリズムがいつの間にかもっとタイトになっているのか、
とにかく今聞くと、すんなり受け入れる事ができます。

実は、アルバム出すたびに、とても気になっていたんです、スティーリー・ダンは。
超一流のスタイリストで、完璧主義者。
でも「Black Cow」のリズムがトラウマ(?)となって、なかなか手に取る事ができませんでした。
これで、また一つ苦手を克服できたかもしれません。

あ、でも困ったな、来日中じゃないですか、スティーリー・ダン。
ビルボードライブ東京のオープニングアクトです。
さっきまで、スティーリー・ダンはリズムが合わないから、という理由で興味を持たないようにしていたのですが、行きたくなっちゃうじゃないですか。
しかし、2万円も出せません。
ああ、でも小さなライブハウスでみたら、最高だろうなぁ。。。。

それにしても、山口小夜子さん、早すぎます。
ちょっと前に、山口小夜子とか、いまどうしているんだろう、と思ったら・・・
合掌。

[Aja]
1.Black cow
2.Aja
3.Deacon Blues
4.Peg
5.Home At Last
6.I Got The News
7.Josie




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Sigur Rosへの道(その1)

2007-08-18 23:46:32 | 最近聞いた音楽
Sigur Rosの「o」は「o」に「'」ですが、フォントが無いと、文字化けするみたいなので「o」と書いておきます。


Tommyさんに進められて、シガー・ロスを聞く。ついでに、その周辺、というか同時代のバンドで気になっていたものをいくつか(といっても厳選2枚のみ)聞いてみました。

まず一つ目はRadioheadの「AMNESIAC」。
たまたま聞いたRadioheadですが、Sigur Rosはこのバンドのサポートとしてツアーを回っていた事があるそうです。




[AMNESIAC]
1. packt like sardines in a crushd tin box
2. pyramid song
3. pulk/pull revolving doors
4. you and whose army?
5. i might be wrong
6. knives out
7. amnesiac/morning bell
8. dollars & cents
9. hunting bears
10. like spinning plates
11. life in a glass house

ちょっとナイーブな感じのボーカルと、繊細なギター。夢の中で、追いかけているのにおいつけない、なんかそんなもどかしさを感じるような、すぐ近くにいるのに、なかなか手が届かない、そんなサウンド。
最初聞いたときにR.E.Mに似ているな、と思ったのですが、WikipediaによるとR.E.Mはメンバーのお気に入りのバンドらしい。

残念ながら歌詞カードが手元に無いので、どんなことを歌っているのかはっきりはわからないのですが、それでも何かを訴えかけてくる事はわかります。以前、ニルバナを聞いたときも、似たような感じがありました。なにやら訴えかけたい言葉を持ったバンドなんだな、そんに気がします。

考えてみれば、ロックと言う音楽、ヒッピームーブメントのウッドストックなんていう昔から、何かしらのメッセージを時代に対して投げ掛けていたと思います。ロックと出会う思春期において、そのメッセージがあたかも自分のことを代弁してくれている、という思い込みからロックに嵌っていく。と、いうことも多いのではないでしょうか。そのメッセージと言うのは、歌詞だけでなく、例えばファッションだったり、ライフスタイルだったり、音楽性だったり・・・
各時代ごとに、そういう「言葉」を持ったバンドが生まれては、あるものは消えていき、あるものは長続きする。そういう繰り返しの中で、自分の時代にたまたま出会ったバンドに惹かれて、ロックにのめり込んでいく様な気がします。

Radioheadもそういう「言葉」を持ったバンドのひとつだと思います。子供から大人に成長していくある時に、Radioheadの様なバンドとうまく出会えたら、それは幸せな事なのではないか、と思います。



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Wicked

2007-08-16 13:51:14 | 劇団四季
8月15日、夏休み計画の第2段。劇団四季のWickedを見てきました。

開演は18:30からなので、それまでの時間は、お台場のアクアシティにあるソニーのメディアージュに行ってきました。お目当ては「エクスプローラサイエンス 」。ここは、ソニーのデジタル技術を駆使した科学体験館。以前も一度行ったことがあるのですが、今回はロボックマコーナーが増設されていました。それと、茂木博士のアハコーナーも新設されていました。
お盆という事もあってか、電車はガラガラでしたが、お台場は凄い人込み。エクスプローラサイエンスも、小さな子供連れの家族でいっぱいでした。
楽しみにしていたプラネタリウムは、1時間半待ちだったので、あきらめました。

ウィキッドは、劇団四季の劇場「海」での公演。お台場からはユリカモメで5駅程度。
ピザとビールで小腹のすいたのを落ち着けての移動。



Wickedはブロードウェイで話題のミュージカルという事で、客席は満員。舞台の上には巨大なドラゴンが飛んでいます。
「オズの魔法使い」の国の物語。西の悪い魔女エルファバと良い魔女グリンダの出会いと成長のお話。
出会いは、シズ大学。新入生として出会った思慮深いエルファバと野心家のグリンダ。
エルファバは緑色の肌のせいで、皆からむしされます。
一方、美貌と明るい性格のグリンダは、皆から厚意を抱かれます。
その二人が、たまたまルームメートになります。
最初はお互い反目し合いますが、ひょんな切掛で仲直り、そして親友として学生時代を過ごすようになります。
やがて、エルファバは魔法の才能を認められて、オズ国王の元へ。グリンダと共にエメラルドの都へ。
オズの元で、良い魔女として国民のアイドルとなるグリンダ。
そして、オズのペテンを見破り、オズの元を飛び出した故に、西の悪い魔女とされたエルファバ。
二人は、立場の違いこそあれ、お互いら気づかう気持ちは、学生のころそのままです。
でも、方や追われる蓑西の魔女。そして、方やそれを追うオズの手下。
二人は、立場の違いを認め合い、そして、お互いがその立場でできるだけのことをして相手の事を気遣います。
やがて、ドロシーが竜巻に乗ってオズの国にたどり着くと・・・そこから先は、ご存知の通りのストーリー。
オズの国といえばライオン、かかし、そしてブリキのきこり。もちろん、この3人についてのエピソードも語られています。
大人から、子供まで、それぞれが楽しみ、考えさせられる素敵なミュージカルでした。

今回、グリンダを演じたのは沼尾みゆき。
美しく、野心家で、そしてちょっと能天気なグリンダを見事に演じて、会場からクスクスと笑をとっていました。
エルファバを演じたのは、濱田めぐみ。
95年にオーディションで四季に入団していきなり「美女と野獣」のベル役を演じたそうです。
物すごい歌唱力で、力強いエルファバを演じていました。
この役を切掛に、さらに活躍の場を広げていくのではないでしょうか。
世界に通じるような、ミュージカル女優になっていきそうな、そんな予感がしました。






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山梨から帰って来ました。

2007-08-13 23:51:22 | 亭主独白
今年の夏休みの家族旅行は、八ケ岳の甲斐小泉にあるペンション・チップトップ。
ここのペンション、長女が保育園の頃に「砂場とブランコがある」という理由で伺ったのが最初。
オーナー夫妻に、長女と2つ違い(?)のお子さんがいらしたので、小さな子供連れの家族旅行のことを考えたサービスが充実していました。
今回は4年ぶり(何度目か数え切れないほど)に伺ったのですが、ブランコと子供のためのプレイルームがそのまま残っていました。
オーナーの気遣いも変らず、そしてなんといってもお料理の美味しさも変らず、とても寛いだ休みを過ごす事ができました。

今年の旅行の目的地はチップトップ。
そう思っただけで、行きの高速がとても楽しく感じられました。
旅行でいって、ほっとできる場所があると思うだけで、なんだかとても幸せな旅となりました。

今回は、かたなり強引に犬も同行。
犬にとっては、初めての車でのお泊まり。
実は、うちの犬は車に弱くて、小さい頃はすぐにゲーゲー戻していました。
今回、高速は無事に乗り切ったのですが、ちょっとローリングの厳しい山道をいい調子で走っていたら、やっぱり犬が車酔いしてしまいました。
ただ、戻しても、本人(?)は以外と冷静でいるのがなによりです。
そして、夜、車に入れるまでは、ペンションのテラスに繋いでいたら、まるで「私はここのうちの子よ」とでも言うように、来るお客さんに愛嬌を振りまいていました。
どうも、我家の犬は、番犬には不向きのようです。

一方、人間の方はというと、いきなり夫婦でウクレレの練習を始めるという有り様。
あまりにも寛ぎすぎて、申し訳ありませんでした。

でも、今回、またオーナーの素敵な笑顔と、奥様の美味しい料理を堪能できて、幸せでした。
大きくなったそうたろう君にも、見違えてしまいました。



オーナーのお話では、土曜日(11日)が、今年始めて30度を越えたとの事。道の駅小淵沢のクラフト展で機織りを教えてくれたおばあさん(失礼!!)も、今年は暑いといっていました。
こちらは、涼しい八ケ岳の気候に感激していたのですが、やはり温暖化は進んでいるのでしょうか。
幸い、旅行中、雨に降られる事はありませんでした。



2日目は、隣町の甲斐大泉までテニスをやりに行きました。
といっても、我家でかろうじて格好がつくのは長女だけ。
両隣のコートに迷惑かけまくりの2時間でした。

昼ご飯は、サン・メドウ・スキー場へ。
ホテルのバイキングが、意外に美味しく、またペット連れの席が用意されていて、とても便利でした。
食後は、犬を連れてリフトで山登り。賽の河原というところまでちょっと散策して、記念撮影。
最近、我家の階段登りで自信をつけたのか、犬もMダックスの短い足で一生懸命山道を歩いていました。



甲斐大泉に行くと毎回寄っていたのが「森のあかり」という照明の工房。
和紙と木の葉や皮を利用した照明。我家でもいくつかの照明をここで作ってもらいました。
今回は、時間がなくて立ち寄れなかったのが残念です。



もう1軒寄れなかったのか、じょいちというパン屋さん。
ここのパンやクッキーは最高に美味しいので、お近くに行かれた方は是非一度立ち寄ってみてください。
チップトップの朝食のパンは、ここのパンです。美味しくて、いくつでも食べられそうです。
(注:今は、じょいちのパンではないそうです。が、朝食のパンはとても美味しいパンでした。)

今回伺ったのは「夢弦工房」という楽器作りの工房。
砂利道で、わだちがえぐられた道を、クルマの底を擦りそうになりながらやっとの思いでたどり着くと、道の駅の近くで行っているクラフト展に出品しているという事で、休み。
ならば、とそのクラフト展に行ってみる事にしました。

ここで、前述の機織りと、長女は銀細工を体験。
お目当ての「夢弦工房」のテントからは、心地よいカリンバの音が聞こえてきました。
ケーナや横笛も置いてあって、片っ端から欲しくなってしまいました。
で、今回は後ろ髪を引かれながらも、カリンバのみを購入。車の中でポロンポロンと、脱力系の音を響かせながらかえって来ました。
ウクレレの次は、カンテレのようなハープ系(ちがうかな?)の楽器を触ってみたいです。



帰り道は、笹子トンネルの手前で(事故?)渋滞、約1時間のノロノロ運転となりましたが、後はたいした混雑も無く、無事我家にかえって来る事ができました。

かえって来るなり、いきなりの真夏日、熱帯夜。
八ケ岳の3日間が、もう恋しくなってしまいました。


ペンションチップトップ: http://tiptop.jp/
森のあかり: http://www.d5.dion.ne.jp/~akari-m/
じょいち: http://www.rurubu.com/sight/sightDetail.asp?BookID=A2701040
夢弦工房: http://mugen-k.hp.infoseek.co.jp/



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八ヶ岳から

2007-08-12 20:12:14 | 亭主独白
ペンションのMacを借りて、書いています。
みなさん、コメントありがとうございます。
東京に帰ったらコメントします。

昨日は、今年初めて30度を超えたとか。
朝晩は、クーラーのような涼しさです。

山梨に来ています

2007-08-11 17:18:20 | ケータイからの投稿
子どもたちが小さい頃よく来ていたペンションに、10年振りぐらいで来ました。甲斐小泉でも、今日は30度になったそうです。この時間になると風も爽やかで、テラスで蝉の声ききながら、これを書いてます。
明日はテニスの予定。

いただいてたコメントは、帰ってから返事書きます。

ブルーベリー

2007-08-11 04:11:09 | 庭の草花
庭のブルーベリーを収穫。

雑草と、なぞの蔓性植物にまとわりつかれてだめかな、と思いましたが、30粒弱収穫できました。草に埋もれていたので、かえって鳥たちに食べられなかったのかもしれません。

小粒でしたが、味はまずまず。
ただ、小粒な分先端の花の名残(?)の部分がゴソゴソと口の中に残って、ちょっと残念。
まだ、色づいていない実がいくつも残っていたので、もう一回ぐらい収穫できるかもしれないです。



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ゆっくりと考える一日があっても・・・

2007-08-10 03:10:00 | 亭主独白
前にも一度書いたような気がしますが・・・
年に1回ぐらい、世界中の人が平和について考える日があってもいいんじゃないかな、って思います。

平和ってなんだろう。
平和になるための、具体的な方法について検討する、のではなくて、
平和ってどんな状態のことなんだろう、っていうことを考えると
平和になるために必要な事、必要じゃない事が見えてくるんじゃないか、

そんな気がします。
どうでしょうか?


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立秋

2007-08-08 03:16:24 | 季節のしるし
かぜたちぬ~
いまぁはもう秋。。。

というには暑いですね。

でも、
帰り道にある畑で、カボチャが抜かれて、サツマイモが葉を茂らせていました。
いよいよ味覚の秋への準備が始まりましたね。

畑の虫の声も、だいぶ慣れた声になってきていました。