おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

ベドラムの乙女

2007-05-30 02:56:23 | 最近聞いた音楽
iPodの中に長く在りながら、再生回数が0回を誇る名盤があります。決して聞きにくいのではありません。いつ聴こうかとタイミングを見計らっていたのですが、今の季節とグレゴーさんに触発されて、きいてみることにしました。

A Maid in Bedlam / John Renbourn
 1. Black Waterside
 2. Nacht Tanz/Shaeffertanz
 3. A Maid In Bedlam
 4. Gypsy Dance/Jews Dance
 5. John Barleycorn
 6. Reynardine
 7. My Johnny Was A Shoemaker
 8. Death And The Lady
 9. The Battle Of Augrham/5 In A Line
 10. Talk About Suffering

まずは、ジャケットの美しさを見てください。

amazon.comさん、お借りします。
言わずとしれた、もとペンタングルのジョン・レンボーン。どこかで聴いた事があるなー、と思ったらトラッドの名曲を集めたアルバムとのこと。ジャケットに負けないほど、美しいアルバムに仕上がっています。

名曲ぞろいの中でも聞き物はJohn Barleycornではないでしょうか。フェアポート・コンベンションやトラフィックも取り上げている超有名曲。ジョン・バーレイコーンというのは、さぞ名を馳せた英雄でもあるのだろうか、と思いネットを探すと、麦から作った種類、つまりビール? を擬人化したものだとか。なんでそりゃ?

タイトルの詮索はともかく、アレンジが凄い。男性ボーカルを追いかけて、女性のボーカルが歌うのですが、いつの間にか女性の歌が男性を追い越して、男性のボーカルが後を追う。
こうして、ボーカルの掛け合いをしていくと、やがてもう一つの女性ボーカルが現れて、3者が入り乱れて絡み合う。これが凄いです。

ペンタングル解散後に、ケルトにも接近したジョン・レンボーンですが、このアルバムではインドまで手を伸ばしています。
1曲目はハーディーガーディー? それともサーランギ? タブラも入って、トラッドとインド音楽がこんなにも相性が良いとは。

でも、考えてみると、インドヨーロッパは地続き。インドヨーロッパ語族なんていうくくりかたもあります。街を結んでシルクロードができ上がり、そこを行き来する商隊は商品ばかりではなく歌も伝える。西の果てでうたわれた歌が東に運ばれ、そこの楽器と出会うと、歌が変化して、再び東の歌として西に運ばれる。そんな文化の伝搬が繰り返されて、各地の文化ができ上がった。時々は紛争もあっただろうが、全体的には人と人との結え公的な繋がりがあったからこそできたのではないだろうか・・・なんだか、あらぬ方向に思いを巡らせてしまう、不思議なアルバムです。
このアルバム、1回で終わってしまうのは惜しいので、そのうちもう一度ちゃんとレビューしたいと思います。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

井の頭公園

2007-05-28 02:09:04 | 最近聞いた音楽
結婚記念日と、子どもの誕生日が近いので、今年はちっと気取ってランチに出かけました。

行った先は、井の頭公園に隣接した「芙葉亭」というフレンチレストラン。
公園の入り口の脇に建てられたおしゃれな作りが、以前から気になっていたレストランです。

こじんまりしたレストランですが、スタッフの気配りが行き届いて、気持ちよく食事する事ができました。
料理も、目と舌で楽しむ事ができ、普段小食の子どもたちもコース料理をペロリと平らげていました。

食後は、井の頭公園を家族で散歩。
木陰には涼しげな白い花・・・良く見ると、ドクダミと白いムラサキツユクサ。
池の縁の木陰だけでなく、花壇まで占領する勢いです。

公園内のあちこちでは、フリーマーケット?
届け出制で、次作クラフトや絵や写真を売っています。
子どもたちは、ビーズで飾ったヘアピンを買ってもらっていました。

井の頭公園というと、最近では大道芸人が有名。
タモリクラブで見た、マンガを読んでくれるお兄さんもいました。
木陰ではシタールとギターでインド風の演奏をしているグループ。こちらは仲間内だけで楽しんでいる感じです。

軽やかなバンジョーの音に誘われると、ウォッシュ・タブ・ベースならぬポリ・バケツ・ベースとのちょっと変ったフォーク・デュオ。
なかなかのノリとパフォーマンスにギャラリーから拍手が沸きます。

池の反対側に回ってみると、風船を使った大道芸人がいました。
そして木陰で、不思議なミュージシャンに出会いました。
「マージャ」という鳥を抱えた吟遊詩人。グレゴーさんが、「愛の賛歌」「スカボロフェアー」を演奏してくれました。
ネットにサイトをもつというので探してみました。
ここで音も聞く事ができますので、是非聞いてみてください。

Grego Land

「マージャ」の本体はハープです。
ネットで探したらボウドプサルテリーという楽器だそうです。
右手の弓で弦を弾きながら、左手で弦をつま弾きます。
マージャには、フィンガーシンバルと笛も付いていて、グレゴーさん曰く「世界最小のオーケストラ」。

さらにネットで調べてみたら、ボウドプサルテリー、組み立て式のキットも販売していました。
こういう楽器、つい欲しくなってしまいます・・・




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

World Record / Van der Graaf Generator

2007-05-26 04:28:51 | 最近聞いた音楽
公式サイト?発見。これが、なんとも不思議な作りで、何がどこにあるのか、把握できていません。

謎の作りのサイトですが、うれしい話が乗っていました。2005年の再結成時のライブが発売になるそうです。前作「プレゼント」がCCCDなので買ってないのですが、今回は是非普通のCDで出してください。

さて、本題。

1. When She Comes
2. A Place to Survive
3. Masks
4. Meurglys III (the Songwriter's Guild)
5. Wondering

Van der Graaf Generator(VDGG)の1976年の作品。
このアルバム、特に最初の2曲、これは、もう、ほんとうに、何度も何度も繰り返して聞きました。この2曲でVDGGにはまった、ほんとうにそう思います。

メンバーは不動の4人
Peter Hammill : vocal,guitar,piano
Hugh Banton : organs, bass pedals & guitars,mellotron,piano
David Jackson : saxes,flute
Guy Evans : drums,percussion

VDGGというと、ヒューとジャクソンのキーボードとサックスによる分厚く、でも柔らかでしなやかなアンサンブルの上に、ちょっと神経質そうなハミルのボーカルがかぶさる。良くいえば、哲学的でナイーブ、悪く言うと説教がましくて暗い。クラシカルで、生真面目なバンドというイメージがありました。

1976年という時代背景もあるのでしょうか。
ピーター・ハミルがどんどんパンク/ニューウェーブてきな表現方法に近づいたためでしょうか。
このアルバムは、緻密なアレンジ、それは当然なのですが、音がスカスカです。「スカ」といえば、アルバムB面の大作「Meurglys III (The Songwriter's Guild)」ではレゲェのリズムを導入しています。

混乱しているといえば、混乱している(「Masks」なんて曲を作ったりしてますし・・・)のかもしれません。VDGG名義でのラストアルバムということもあり、行き詰まり状態だったのかもしれません。

しかし!!
しかし、です。
でも、しかし!!
1曲目「When She Comes」と2曲目「A Place to Survive」。この2曲は特筆モノです。
デビッド・ジャクソンの管楽器は、相変わらず分厚いのですが、ヒュー・バントンのキーボードが、良い具合に一歩下がっています。そこに絶妙な空間が生まれています。
そして、いままで生真面目だったVDGGの音に、どことなくユーモアが感じられます。
フロントが軽やかになった分、ガイ・エバンスの強力なドラムが目立つようになり、そしてなによりピーター・ハミルのがなり声の様なボーカル。ナイーブな文学青年のイメージはありません。

なんだか、いままでのVDGGの活動を吹っ切って、あたらしいところに向かおうとする意志表明というか、もう次のステージに移って、実はそこがとても居心地の良いところだったという喜び、そんなものを感じます。
そして、それを聞いているこちらまで「うん、そうだよね。自分の行きたいところにいっていいんだよね。やりたい事をすればいいんだよね」っていう力を分けてもらうような、そんな気持ちになってきます。

いままで、すこし客観的な立場にいたVDGGが、一歩踏み込んで、自分自身を見つめ直して気がついた様々な事、それを素直に表現している。その立ち位置の変化が、このアルバムを強力なものにして、聞き手へ訴えかけてくる。そして、以後VDGとしてひたすら強力で、直接的な表現に向かう力の源になっているような気がします。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

Rejoicing / Pat Metheny

2007-05-25 02:46:06 | 最近聞いた音楽
evergreenさんのところでパット・メセニーを見かけたので、緊急登板。
Rejoicing / Pat Metheny with Charlie Haden & Billy Higgins


とは言え、今までに買ったメセニーものは、この2枚だけ。
 


アルバムを通して聞いたものこの2枚のみ。
しかも、Watercolorsは、知人にあげてしまい、もう手元にありません。

この2枚、殆ど衝動買でした。
ある日、新宿を歩いていたとき、新しく開店したと思われるCD屋を見つけました。
へぇ、こんなところにCD屋が、と思って店にはいると、これがまた何の変哲もないCD屋。特に何かのジャンルに力を入れている分けてもなく、個性のない街中のただのCD屋。こんなことで新宿でやっていけるのかねと、つい思ってしまう程の、普通の店。
ここで、この2枚を見つけて、つい買ってしまいました。

実を言うと、フュージョンてそんなに積極的に聞いていませんでした。
メセニーも積極的には聞いた事ありませんでした。
でもWatercolorsは、サンロレンツォ前のアルバムなので、ちょっと興味を持っていました。
「へぇー、こんなところに」というCD屋で「へぇー、こんな所で出会うなんて」と、ちょっと運命的な出会いだったので「ちょっと買ってみようか」と、まずこれは決まり。

そして、もう一枚サンロレンツォ後のものも聞きたくて選らんだのが、Rejoicing。
チャーリー・ヘイデンがベース弾いているのが決め手でした。
メセニーというより、ヘイデンのベースを聞いてみたくて買った、ということもあります。

で、知らなかったのですがヘイデンとヒギンズは、オーネット・コールマンのグループのメンバーだとか。
実際、後にメセニーは、コールマンと共演してSong Xを作成するわけですが、このアルバムでもコールマンの曲を3曲演奏しています。

さて、アルバムの内容はと言うと、メセニーとしては意外にも、でもいかにもヘイデンらしいアコースティックでストレートなジャズで幕を開けます。
メセニーが弾くのは、アコースティックギターでしょうか。スローテンポで物悲しい「Lonely Woman」。ホレス・シルバーの曲だそうです。

2,3,5曲目はオーネット・コールマンの曲。セミアコをサムピックで弾いているのでしょうか。
ジャズギターってあまり聞いた事ないのですが、想像上のオーソドックスなジャズギタートリオ、の演奏になっています。

4曲目は、チャーリー・ヘイデンの曲。
メセニーのための書き下ろしでしょうか。メセニー名義のアルバムですが、もう一つのパット・メセニー・グループと呼べるようなメンバーの結束を感じます。

6曲目はメセニーのオリジナル。ギターシンセサイザーを使っているらしくて、フュージョンじゃないのですが、このアルバムの中では一番メセニーらしい曲になっていると思います。

7もメセニーの曲ですが、これがびっくり、フリージャズです。
オーネット・コールマンへのオマージュでしょうか。

ラストの8はヘイデンとメセニーの共作だそうです。
これはなんだろう。聞こえないぐらいの小さな音が続いて、気がつくとメセニーのギターが聞こえてくる、アバンギャルドな曲です。

1から8までを並べて聞くと、ジャズの流れを遡っているような感じがします。
ジャズギタリストとて歩んできたジャズの歴史を振り返り、そしてこれからの行く先を模索する。
メセニーにとって、ターニングポイントとなったアルバムではないか。
勝手にそんなことを思っています。

Rejoicing / Pat Metheny with Charlie Haden & Billy Higgins
1. Lonely Woman
2. Tears Inside
3. Humpty Dumpty
4. Blues For Pat
5. Rejoicing
6. Story From A Stranger
7. The Calling
8. Waiting For An Answer


公式サイト




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

ムラサキツユクサ

2007-05-20 10:02:49 | 季節のしるし
朝、犬と散歩していたら、あちこちの家の庭でムラサキツユクサが気品のある紫色の花をつけていました。
家の庭には、ただの雑草と化したツユクサしかありません。

生い茂ったドクダミを抜いて、昨日買ってきた日々草とラムズイヤーを植えました。

イングリッシュラベンダーが紫の花をつけました。
伸びほうだいでも、これぐらい威勢よく花を付けてくれると、それなりに見栄えがします。

庭のツクバイの水たまりの中に蚊のボウフラをみつけました。
グッピーを入れなくては・・・




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

The Concert For BanglaDesh

2007-05-20 06:20:45 | Beatles
東パキスタン=バングラデシュは、西パキスタンからの圧制に堪え兼ねて、自立の道を模索していました。その活動を国内の抵抗勢力と見なした西パキスタンとの間で、悲惨な内戦が続いていました。
1971年、そんなバングラデシュの現状を世界に訴えかけ、難民救済を目的として多くのミュージシャンが集った、世界最初の救援コンサート。

まだ寒さの残る頃、渋谷のツタヤでDVDを眺めていたら、安いほうのパッケージがまだ棚にあったので、購入しました。

さて。。。
まず、最初に登場するのはラビシャンカールのセット。
このコンサートの発案者、というか提唱者はラビ・シャンカール。
ジョージの曲「バングラ・デシュ」の中で「友達がやってきて、悲しい目で語りかけるんだ」とうたわれているのは、ラビ・シャンカールの事でしょう。
 Ravi Shankar: Sitar
 Ustad Ali Akbaar Khan: Sarod
 Ustaf Alla Rakha: Tabla
 Kamala Chakravarty: Tamboura
非常に熱のこもった演奏にグイグイ惹きつけられます。
彼らのこのコンサートに対する思いが、演奏に反映されているのでしょう。

インド音楽のセットが終わると、ジョージ・ハリスン率いるバンドの登場。
主立ったメンバーを曲順に紹介すると
 Georgi Harison
 Billy Preston
 Ringo Starr
 Leon Russell
 Bob Dylan
 Eric Clapron
クラプトンは、ずっとバックでギターを弾き続けています。

映像を見ていて気がついたのですが
 ヒゲ:ジョージ、ビリー・プレストン、リンゴ、レオン・ラッセル、ディラン、クラプトン
 煙草:ビリー・プレストン、レオン・ラッセル、クラプトン
このあたりにも、時代を感じます。

DVDの収録曲
1.Introduction
2.Bangla Dhun
3.War-War
4.My Sweet Load
5.Awaiting on You All
6.That's Tha Way God Planned It
7.It Don't Come Easy
8.Beware of Darkness
9.Band Introduction
10.While My Guitar Gentry Weeps
11.Medlay:Janping Jack Flush~Young Blaood
12.Here Comes The Sun
13.A Hard Rain's A-Gonna Fall
14.It Takes a Lot To Laugh,It Takes a Train To Cry
15.Blowin' In The Wind
16.Just Like A Woman
17.Sometiong
18.Bangla Desh

2は、先に述べたラビ・シャンカールによる演奏。
3から5はジョージのボーカル。
こうして改めて聞いてみると、All Things Mast PassやLiving In The Matrial Worldの曲は名曲が多いですね。ジョージの人柄がにじみ出てくるというのか、聞いていて、心が穏やかになっていきます。

6はビリー・プレストンの曲。
クラプトンの「ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー」でも不思議なダンスを披露していましたが、この曲でも手足をポキポキ動かす不思議なダンスをしています。
ジョージも、ビリーも、もういないんですね。しばし合掌。

7はリンゴのボーカル。
この人もほのぼの系ですね。
コンサート・フォー・ジョージでは一流のエンターテイナーとして登場していました。

8は再びAll Things Mast Passからの曲。
バンド紹介が終わると、出ましたビートルズの名曲!!
クラプトンの出番です。
この時期のクラプトンというと、ディレク&ドミノスの頃でしょうか。
精神的にいろいろ不安定な時期があったので、この時期人前に出て演奏する姿見られて良かった、良かった、という感じがあります。

11はレオン・ラッセルのボーカル。
ギターにDon Prestonが入ります。この人はスワンプミュージックの代表的なギタリストだそうです。
レオン・ラッセルというとカーペンターズで有名なマスカレードやソング・フォー・ユーという名曲を書いた人。
ここではなぜか他人の曲を演奏しています。
それにしても、この人曲と顔と歌声が全く一致しません。見た目、けっこう怖いですよね。
そして、あのショッパイようなだみ声。
一度聞くと、しばらく残りますね。
ああ、また聞かなくちゃ。

12はジョージと、バッド・フィンガーのピート・ハムのアコギ2台での演奏。
静かな美しさで、ホールを満たします。
そして、ここもでも合掌。

そして13でいよいよディランの登場。
ジョージがギター、ベースがレオン・ラッセル、ドラムがリンゴというメンバーで、ディラン節を聞かせます。

そしてラスト18。
ジョージの歌う「バングラデシュ」でいよいよコンサートも終わります。

さて、バンドメンバーはというと・・・
ギター
 Jess Ed Davis
 Tom Evans
 Pete Ham
 Joey Molland
 Don Preston
ベース
 Clal Radle
 Klaus Voormann
ドラム
 Jim Keltner
パーカッション
 Mike Gibbins
ホーンセッション
 The Hollywood Horns
  Jim Horn,
  Allan Beutler
  Chuck Findley
  Jachie Kelso
  Lou McCreary
  Ollie Mitchell
バックボーカル
 Don Nix
 Jo Green
 Jeanie Greene
 Marlin Greene
 Dolores Hall
 Claudia Linnear

さて、ディスクの2枚目では、コンサートの裏話を聞く事ができます。
当時ビデオがなかったのでフィルム1本で15分しか撮れなかったとか、映画編集用の音声トラックが使い物にならなくて、編集はジョージの記憶に頼らざるをえなかった、とか。
中でもジョージのインタビューは興味深いものがありました。
やはり、これだけのコンサート。メンバーを集めるのにも苦労したのですが、その後の映画とサントラの発売もたいへんだったようです。
それぞれの個人の思いを込めて、レーベルを越えて集ったミュージシャン。
今度は、そのレーベル間の調整をしてサントラの発売をしなくてはならない。
こんな苦労してコンサートを成功させたジョージ・ハリスンの意志の強さと行動力、改めて驚きました。

そして、ビデオにはユニセフの代表やアナン前国連事務総長も登場します。
コンサート開催当時、売り上げが持ち逃げされただの、救済物資が届かないだのいろいろ問題もあったと聞いていました。
でも、収益はバングラデシュ救済のための基金として十分に活用されたとの事。
この話を聞いて、少し安心しました。

独立してからも、バングラデシュでは毎年のようにサイクロンの被害で大勢の犠牲者が出たというニュースが報道されていました。
最近あまりニュースで聞かないのですが、国内が平和になり、豊かに生活できるようになったのでしょうか。
バングラデシュだけでなく、その後に起きた/起きている悲惨な内戦と貧困。
日本にいて、世界経済の端にぶら下がっている我が身。
何かできることはないものかと思うだけの毎日です。






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

Thunderbird 2.0

2007-05-16 01:14:33 | 亭主独白
GW中に、Thunderbirs2.0配布されました。
連休の谷間という気楽さもあって、すぐにインストールしてみました。

WindowsでThunderbird1.5使っていてとても気になった2点が改善されていたのは◎です。
1)検索フォルダを開けるたびに、ソートし直していた。
2)しかも、ソートにものすごく時間がかかった

検索フォルダの使い勝手は格段に良くなりました。
さらに、たぶん○だと思うのですが、1.5まではメモリを大量に消費していたものが、2.0比較的コンパクトになったようです。

でも×だったのは、いままでインストールしていた機能拡張とテーマが全てつかえなくなった事。Thunderbird2.0対応のバージョンに入れ替えました。しかも、手動で。(どういうわけか、「更新を確認」をするとエラーで止まってしまうんです)

更に!! 普段使っていたテーマ(Tigermail)がThunderbird2.0に対応してません。
最も重宝していた機能拡張「AddressCleaner」も1.5までしか対応していません。

これは、install.rdf をむりやり編集してインストールしました。
-----
1. 機能拡張の.xpiファイルを保存する
2. 拡張子を.zipに変更する
3. .zipファイルを解凍する
4. install.rdf を編集テキストエディタで開いてmaxVersionを2.0.0.*に変更する
   <em>2.0.0.*</em>
5. 解凍したファイルを圧縮して再度.zipファイルを作る
6. 拡張子を.xpiに変更する
7. Thunderbirdにインストールする
-----
他の機能に影響がないか、まだ解りません。
よいこはまねをしないようにしましょう。

ちなみに、Tigermailのテーマも同じようにして、むりやりインストールしました。


「BUG 309566の暫定パッチ」はインストールしないと、相手のメールクライアントによっては、ファイル名が文字化けします。でも、「BUG 309566の暫定パッチ」は2.0に対応していないので、設定エディタで
 mail.strictly_mime.parm_folding
の値を 0 に変更して対応しました。
詳細は、Mozillaのサイトにあります。
http://www.mozilla-japan.org/kb/solution/3067


現在使用している機能拡張は次の通りです。
どれが欠けても、きっと不便に感じると思います。
---
Address Cleaner 0.1.3
Attachment Extractor 0.9
Check and Send 0.5.10
Display Mail User Agent Extention 1.3.2
Enigmail 0.95.0
Quicktest 0.9.9.9
Quote Colors 0.2.8
Signature Switch 1.4.3
---




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

iTunes トップ25

2007-05-12 14:29:51 | iTunesトップ25
久しぶりににかなみいとのトップ25見て驚きました。
Henry Cowがクリムゾンとしのぎを削っています。
いかにウシに嵌まったか、ひとつの証拠として載せておきます。
それにしても、意外な曲が上位に来ているなぁ。



名前 アーティスト アルバム 再生回数
The Power To Believe I: A Cap pela King Crimson The Power To Believe 27
Solemn Music Henry Cow Unrest 25
Level Five - Eyes Wide Open King Crimson The Power To Believe 25
Ruins Henry Cow Unrest 24
Beautiful as the Moon - Terrible as an Army with Banners Henry Cow In Praise of Learning 23
Bittern Storm Over Ulm Henry Cow Unrest 23
Half Asleep; Half Awake Henry Cow Unrest 22
Groningen Again Henry Cow Concerts (Disc 1) 20
Deluge Henry Cow Unrest 20
Day By Day: Half The Sky Henry Cow Western Culture 20
Elektrik King Crimson The Power To Believe 20
Happy With What You Have To Be Happy With King Crimson The Power To Believe 20
The Power To Believe IV: Coda King Crimson The Power To Believe 20
Living In the Heart of the Beast Henry Cow In Praise of Learning 19
Day By Day: Gretel's Tale Henry Cow Western Culture 19
Day By Day: Look Back Henry Cow Western Culture 19
Facts Of Life: Intro - Facts Of Life - The Power To Believe II King Crimson The Power To Believe 19
The Power To Believe III King Crimson The Power To Believe 19
Day By Day: Falling Away Henry Cow Western Culture 18
Legs Massacre Killing Time 18
Teenbeat Reprise Henry Cow Leg End (Original Mix) 17
Heartbeat King Crimson Beat 17
Eyes Wide Open King Crimson The Power To Believe 17
Dangerous Curves King Crimson The Power To Believe 17
Beautiful As The Moon; Terrible As An Army With Banners - Nirvana For Mice - Ottawa
Song - Gloria Gloom - Moon Reprise
Henry Cow Concerts (Disc 1) 16



※Table関連のタブが使いこなせない・・・




----

にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

Golden Record

2007-05-12 10:40:14 | 亭主独白
昨日、用事があったので、仕事を抜け出して西新宿に行ってきました。
毎日渋谷のセルレアンタワーの横を通っていたり、TMTだの六本木ヒルズだのたくさんの高層ビルをみみているのですが、それでも西新宿のビル群にはびっくりしました。
むかしむかし、そんな高層ビルの一つにある会社に勤めていた事がありました。
そのころは、背の高いビルはまだ数えるほどで、ビルの名前も全部知っていました。
ところが、次から次へとできてくる高層ビル。
もう、どれがなんのビルだかわかりません。
天へ、天へと向かって伸びていく街は、まるでゴシック建築の尖塔の様・・・

それで、その天上では、1977年に打ち上げられたVoyagerが、Golden Recordを、未だ見ぬ知的地球外生物の元へと運んでいます。

勝手にリンクしているQUIET VILLAGEに、VoyagerのGolden Recordのことが書いてありました。
NASAのサイトで、一部公開されているとの事。
早速飛んでみました。

Golden Recordのページ
Voyager計画のページ

残念ながら、収録された音楽は聴く事ができませんでしたが、地球で生きる人々を写した様々な写真(みなさん、今どうしている事か)や、各国の言葉で紹介された挨拶を聞く事ができます。

Golden Recordの返事が届くころに、みんなが平和で豊かに暮らしているように、できることから少しずつ頑張ってみよう、という気持ちになりました。






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

Henry Cowへの道 / Leg End (Original Mix)

2007-05-11 02:21:32 | Henry Cow


ヘンリーカウへの道の、いよいよ最終回。
今までの「道」シリーズは、ファーストアルバムから始まって、アルバムの発売順に道をたどるものでした。いわば時の流れに乗って、川を下るようなもの。
今回は、たまたま最初に聞いたヘンリーカウがWestern Cultureだったので、ラストアルバムから1stへと、川の流れを遡るものでした。
いや、しかし、川を遡るのが、こんなにたいへんな事だとは思いませんでした。
でも、川を上ってたどり着いた源流は、とても素晴らしい世界が待っていました。

ヘンリーカウの1stアルバム。Legend(Leg end)には、とても若々しくて、ういういうしいヘンリーカウの姿がありました。それはまるで、5月の光のようにまっすぐで、明るい音です。

1曲目はフレッド・フリスの「Nirvana for Mice」。管楽器のきらびやかさと、スピード感。Western Cultureの重っ苦しいイメージは全くありません。フリスの書く曲は、なにげに覚えやすく、印象に残ります。1stアルバムの1曲目に相応しいと思います。

2曲目「Amygdala」はチープなオルガン(?)の音から始まります。
記憶の中に微かに残っているZNRは、こんな感じゃなかったかと思います。
そこから、ほのぼのとした曲が展開します。
このほのぼの感こそ、カンタベリーの音。
リチャード・シンクレアも、デイブ・スチュワートもいないけど、これはカンタベリーの音です。
(いやいや、ジョン・グリーブスのグリグリベースもいいですよ)

それがはっきりするのが、3部に別れたTeenbeat。
特に3つめのRepriseのスピード感は、見事です。
カンタベリーの名曲だと思います。

ラストは、メンバーによるコーラスによる「Nine Funerals od the Citizen King」。
決してうまい歌じゃないのですが味があります。
でも、コレ聞くと、ヘンリー・カウがダグマー・クラウゼ獲得に動き出したのが、わかるような気がします。

ヘンリー・カウ史上最高に明るく、楽しいヘンリーカウ。
Leg endを傑作という人がいるのも解るような気がします。

ちなみに、Legendという不思議なアルバムを作り上げたエンジニアは、トム・ニューマン。
Nirvana・・・(と2ndアルバムのRuinsも)マイク・オールドフィールドがエンジニアとして参加しています。

1.Nirvana for Mice/ねずみの涅槃(Frith)
2.Amygdala/扁桃核(Hodgkinson)
3.Teenbeat Introduction(H.Cow)
4.Teenbeat(Frith/Greaves)
5.Extract from "With the Yellow Half-Moon and Blue Star"/"黄色い半月と青い星とともに"より抜粋(Frith)
6.Teenbeat Reprise(Frith)
7.The Tenth Chaffibch/十羽目のあとり
8.Nine Funerals of the Citizen King/市民の王の九つの葬式(Hodgkinson)

それにしても、カウの日本語タイトルのセンスというのは・・・

Personel
Geoff Leight: Saxes,Flute,Clarinet,Recorder,Voice
Tim Hodgkinson: Organ,Piano,Alto sax,Clarinet,Voice
Hohn Greavs: Bass,Piano,Whistle,Voice
Fred Frith: Guiter,Violin,Viola,Piano,Voice
Chris Cutler: Drums,Toys, Piano, Whistle,Voice

----
さて、ヘンリー・カウの道も最終回なので、まとめにかえて、ヘンリーカウ入門者に送るアルバム一口メモ。

Leg end:
 とにかく初々しいヘンリーカウ。カウの原点がここにあります。おすすめ。
Unrest:
 なんといっても名曲Ruins。ヘンリー・カウらしいアルバムだと思います。
In Praise of Learning:
 ダグマー・クラウゼのボーカルが素晴らしい。いちばん分かりやすいヘンリー・カウ。
Concerts:
 ダグマー・クラウゼの参加したRuinsは、スタジオ版とまた違った味があります。
 初心者向き(Disk1)からマニア向き(Disk2)まで、ナガーく楽しむ事ができます。
Western Culture:
 「なに、こいつら!?」度が最高。頭の中、かき混ぜられます。

ということで、おすすめは2枚組のConcerts・・・かな?
どれも、はまると味が出るのですが、それぞれ個性的だから、なかなかお薦めしにくいバンドです。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

GWはバッハだった

2007-05-10 02:07:54 | 最近聞いた音楽
4月の終わり頃の新聞に高橋悠治のコンサート評が載っていました。
普段クラシックなんて聴かないのに、なんとなく高橋悠治をきいてみたくなりました。

ということで、連休前にいつものツタヤへ。「ゴルトベルク変奏曲」を借りてみました。

avexってクラシックも出しているんですね。

家に帰って効いてみると、コロコロ、コロコロ玉を転がしたようなピアノ。
弦がポンとなると、それに続く響が殆どありません。
ポロポロ、ポロポロまるでピアノであえてチェンバロをまねているかのような音です。
これは、いったいなんだろう? と思ってライナーノウツを読んでびっくり。高橋悠治のオフィシャルサイトに、同じ文章が載っていました。
ライナーノウツというより、これはもうアジビラですね。
ジャケットのしかめっ面と合わせて、
 高橋悠治=戦うミュージシャン
というイメージができ上がってしまいました。

「ゴルドベルク」つながりでもう一枚、グールドも借りてきました。

横になってくつろいで聞いていると、高橋版と比較しているせいか、弦の響きが華やかに聞こえます。消え残る弦の音にかぶって、次の音が始まり、その音が響き合っているところにまた次の音が始まる。とてもカラフル。つい、ウトウトしながら聞いていると、時にサイケデリックな感じにさえ聞こえます。

クラシックのアルバムにこういう評価はどうかとも思いますが、グールド版は81年録音。まだまだ世の中アートの時代。一方高橋版は2003年録音。パンクもニューウェーブも通り抜けたクラシック・・・というのもへんな話ですが、クラシックの音楽家といえども時代の中に生きているのだから、その時代の空気が表現に影響しないわけがないと思います。

この2枚、実はどちらもかなり気に入っていて、何回も聞き返しました。

連休後半は、平均律。これまたグールドから。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

第1番ハ長調の前奏曲は、グノーのアヴェマリアの伴奏曲。
おくさんは、グールドの演奏を聴くなり「なんでスタッカートなの?」と気に入らないようです。一緒に借りてきたキース・ジャレットの方が気に入ったようです。


さすがに、2枚組を2セット、そうそう聞き通せるものではありませんでした。
グールドとジャレットを比較すると、グールドの方が力強く男性的、ジャレットの方が滑らかで女性的な感じがします。
平均律のほうは、これから時間をみつけて、少しずつ聞いてみようと思います。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください


クリの花

2007-05-08 00:13:31 | 季節のしるし
久しぶりの出社。
駅の近くの大きな栗の木が花を開いたようです。
花の香りは、夜の方が強くなるのでしょうか。
帰り道、付近一帯はクリの花の香に包まれていました。

この栗は、ずっと前からあります。
高校の頃は既に大木だったので、もう随分古い木なのだと思います。
そのためか、この木が花を咲かせると、夏が近いな、っていつも思います。
オケラの声とおなじく、初夏を感じるMy風物詩の一つです。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

5月の庭は花盛り

2007-05-04 17:55:19 | 庭の草花
昨日は、好天に誘われてイヌと散歩。
あまりの天気の良さに、遠くのそらでは入道雲がモクモクと。
つい、ビートルズの「レイン」を口ずさんでしまいました。

背の低い、もとい、足の短いダックスフントには、すでに照り返しがきつい季節か、すぐに息が上がってしまいました。
ならば、と近所の川沿いの公園に行くと、木陰でイヌの方が先に一休み
「ちょっと待ってよ、少し休ませてよ」
という顔つきで見上げてきます。

普段職場の壁の中で暮らしているので、日中にこれだけの緑を見るのは久しぶり。
新緑の鮮やかさに、はっと息を飲みました。

さて、
5月の庭は思ったよりも花盛り。

ブルーベリー、もう花が終わってしまいました。
元気がなくなったので昨年地植えして、今年は沢山花をつけてくれました。
近くにもう一本あれば、きっと沢山実が生るのだと思います。


エビネも、もうそろそろ花はおしまい。
半日陰の庭の片隅で、ひっそりと咲いています。
なんか、こんな姿のカマキリがいたような気が・・・


かわって花を開き始めたのがスズラン。
ツンツンした芽が出たと思ったら、早速花をつけていました。
でも、ここのところドクダミにおされて、元気がないかも。


そして、濃厚な香を振りまいているのがジャスミン。
今年3年目だったと思いますが、こんなに花が咲いたのははじめて。


傍らに目をやると、ゼラニウムが咲いていました。
虫よけに買った(こんな理由で植えた植物ばかりなのに、毎年蚊が凄い)のを地植えしたもの。伸びすぎて普段は気にもしていなかったんだけど、よく見ると奇麗な花です。


対照的に毎年ひっそり咲いてるのがミヤコワスレ。
植えっぱなしの株が、雑草の間から伸びてきて、毎年花を咲かせてくれます。
花が終わっても、雑草と間違えて抜かないように注意しなくては。


同じ紫系でも派手な花を咲かせるのがもカンパヌラタ。
苦手のムスカリの仲間です。
でも、この清々しい紫色が初夏らしくて好きです。


と、名のある花もありますが、それより断然数の多いのがカタバミ。
黄色やピンクの花があちこちに。


そして、ハルジオンとヒメジョオン。
確か、クビをたれているのが春紫苑、つんと伸びて成長するのが姫女苑。
この写真は、どっちだ?


連休の気楽さで、庭木の剪定したのは良いのですが、枝がまだ落としっぱなし。
今日はおくさんとお茶の水にウクレレを見に行ったので、まだ片づいてないです。
明日は天気が崩れるらしいけど・・・


追記:
写真見えますか? うまく表示できないようでしたら、連絡してください。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください