evergreenさんのところのクリムゾンジャズ、Tommyさんのところのセバスチャンハーディーそれといくつか気になるアルバムがあったので、新宿のディスクユニオン・プログレッシブロック館へ。いやぁ、沢山ありますね。。。
ただし、昨日の新年会で飲み過ぎてしまったので、財布が空っぽ。ジャズ館でも探し物があったので、今日のところは我慢。
クリムゾンジャズありました。セバスチャンハーディーもありました。クリアライトは1枚目2枚目はみあたらず。タイフォンやトムニューマンの「妖精交響曲」。買いたいものが沢山。
と、いろいめろ物色していたらお店にピーター・ハミルの「オーバー」がかかりました。
VDGGは結構聞いていたのですが、ハミルのソロは「フールズメイト」と「ブラックボックス」の2枚しか聞いていません。歌いかたや間の取りかたはVDGGもソロもほぼ同じ。VDGGのアルバムよりソロの方が内省的な内容になっているみたいです。
紙ジャケットになったんですよね。初期のソロ何枚か欲しいんですけどね。
ということで、突発的にVDGG書きます。
![](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B0009F9O6M.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Killer
2. House With No Door
3. Emperor In His War-room: The Emperor/The Room
4. Lost: The Dance In Sand And Sea/The Dance In The Frost
5. Pioneers Over C
中古で買った最初のVDGG。音が悪くて、木工用ボンドでLPをパックしたりしましたが全然だめでした。
内容は良いです。1曲目Killerは有名です。歌詞を訳してみたらカマスだったか、とにかく地被くものは何でも食ってしまう、でも海底で独りぼっちで孤独。でもそれがkillerとしての生きかたさ・・・みたいな内容だったと思います。
2曲目はタイトル通り、出口の無い家の 中に独りぼっちという内容だったと思います。
全体的に内省的な歌詞と、キーボード中心の音作り。プログレっぽいアルバムです。
3曲目ではフリップ翁がギターを弾いています。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B0009QZ4CO.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Pilgrims
2. Still Life
3. La Rossa
4. My Room (Waiting for Wonderland)
5. Childlike Faith In Childhood's End
「Pawn Hearts」「Godbluff」は聞いていないで、「Still Life」に飛びます。
巷ではVDGGの代表作と言われていますが、このアルバムあまり好きではありません。
1曲目ピリグリムでは、この後のVDGGでよく聞かれるシャウトするような歌いかた見られます。新天地へ向けて威勢の良い曲です。
タイトル曲のStill Lifeがいけません。とても静かなラブソングなのですが、これがいけません。結婚式の日だったか、その直後だったか、花嫁さんが亡くなってしまって、今では壁にかけてある静止画(still life)だけに思い出が残っている、みたいな内容。悲し過ぎます。とてもドラマチックな曲なのですが、このお話はどうなのかな? って思ってしまいます。
「Pawn Hearts」までで一度解散状態にあったVDGG。解散前のプログレ的な音を残しつつも、このアルバムではリズム中心で、べた付かない、いってみればパンクっぽい薄っぺらい音+叫ぶようなボーカルというスタイルが見られます。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B0009Y33DS.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. When She Comes
2. A Place To Survive
3. Masks
4. Meurglys III (The Songwriters Guild)
5. Wondering
H to HE・・・に比べると音はスカスカ。初期のウェットな感じはまったく見られません。ハミルはだみ声を張り上げて歌うし、演奏はジャムセッション風にフリーな展開で盛り上がるし・・・でも1曲目2曲目は大好きです。
4曲目は、LPのB面を使ったMeurglys III。これはハミルのギターの名前だそうですが、なんだかギターとの出会いについて切々と語ったラブソング(?)。ダルなレゲェリズムで、もうこれはとても「プログレ」の範疇からそれています。実際、曲が長いという事以外プログレらしさは無いですね。
初期の頃に見られた、内省的でウェットな感覚は見当たらず、ひたすら破壊的な衝動に駆られたような歌と演奏。そういう意味では、とてもパンクに近いプログレ。破壊的な衝動は、世界の創造に向かいながらも、なかなかたどり着けないいらだちの現れか。
創造に向かう気持ち。そこがプログレですね。
しかし、VDGG=Van ger Graaf Generatorとしての活動はこのアルバムで終わってしまいます。
![](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000AU1OIM.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Lizard Play
2. Habit of the Broken Heart
3. Siren Song
4. Last Frame
5. Wave
6. Cat's Eye/Yellow Fever (Running)
7. Sphinx in the Face
8. Chemical World
9. Sphinx Returns
キーボードとサックスというメロディー担当が脱退し、新たにバイオリンを加え、バンド名も Van der Graaf と短くなっての再スタートのアルバムがこの「Quiet Zone/Pleasure Dome」
A面がQuiet Zone。その名の通り静かな曲が並んでいます。ちょっと初期のナイーブな感じに近いかもしれません。
5曲目waveで始まるB面がPleasure Dome。
6曲目Cat's Eye/Yellow Feverでは、狂ったようなバイオリンが聞けます。これ大好き。
オリジナルの編成とは異なるVDGですが、個人的にはこのアルバムが一番好きです。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000AU1OIW.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Ship Of Fools
2. Still Life
3. Last Frame
4. Mirror Images
5. Medley (Parts Of A Plague Of Lighthouse Keepers And The Sleepwalkers)
6. Pioneers Over C
7. Sci-Finance
8. Door
9. Urban
10. Nadir's Big Chance
前作のメンバーにさらにチェロを加えた、とても変な編成のバンドに進化したVDGのライブ。
バイオリンとチェロが入って、プログレらしい音に戻るのかと思うとさにあらず。
アルバムタイトル「Vital」が物語るように、力いっぱいの演奏は、ますますパンクに向かっていきます。それにしても、チェロ、バイオリン、サックス(これはゲスト扱い)の入った6人編成のパンクバンドなんて、ちょっと他に無いです。いえ、こんな編成のプログレバンドもあまりないと思います。
収録された曲目はVDGGの歴史の中でも名曲ぞろい。「パンク」といっても曲は見事にプログレです。
一番の聞き所は5曲目のPlague Of Lighthouse Keepers と The Sleepwalkersのメドレー。「Plague」はPawn Heartsからの曲、「The Sleepwalkers」はGodbruffからの曲。聞いていない2枚のアルバムに、こんなに美しい曲があったのか。改めてオリジナルアルバムで聞いてみたいと思いました。いまだに実現していないけど。
さてさて、メンバーの補強も終わり、勇ましいライブも出したし、というところで、このバンドは活動を停止します。
活動停止から27年目の2005年。全盛期のメンバーがVDGGを再結成し「Present」を発表。これは、買いだ!! と思ったのですが、なんとCCCD。CCCDと聞いただけで、買う気が失せてしまいました。
VDGG、ピーターハミルの紙ジャケ発売の機会に、コピーガードかかっていない普通のCDで再発してくれないものでしょうか。
正確なdiscographyと曲のサンプルはもハミルの公式サイトへ
翻訳した歌詞の募集もしています。
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ただし、昨日の新年会で飲み過ぎてしまったので、財布が空っぽ。ジャズ館でも探し物があったので、今日のところは我慢。
クリムゾンジャズありました。セバスチャンハーディーもありました。クリアライトは1枚目2枚目はみあたらず。タイフォンやトムニューマンの「妖精交響曲」。買いたいものが沢山。
と、いろいめろ物色していたらお店にピーター・ハミルの「オーバー」がかかりました。
VDGGは結構聞いていたのですが、ハミルのソロは「フールズメイト」と「ブラックボックス」の2枚しか聞いていません。歌いかたや間の取りかたはVDGGもソロもほぼ同じ。VDGGのアルバムよりソロの方が内省的な内容になっているみたいです。
紙ジャケットになったんですよね。初期のソロ何枚か欲しいんですけどね。
ということで、突発的にVDGG書きます。
![](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B0009F9O6M.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Killer
2. House With No Door
3. Emperor In His War-room: The Emperor/The Room
4. Lost: The Dance In Sand And Sea/The Dance In The Frost
5. Pioneers Over C
中古で買った最初のVDGG。音が悪くて、木工用ボンドでLPをパックしたりしましたが全然だめでした。
内容は良いです。1曲目Killerは有名です。歌詞を訳してみたらカマスだったか、とにかく地被くものは何でも食ってしまう、でも海底で独りぼっちで孤独。でもそれがkillerとしての生きかたさ・・・みたいな内容だったと思います。
2曲目はタイトル通り、出口の無い家の 中に独りぼっちという内容だったと思います。
全体的に内省的な歌詞と、キーボード中心の音作り。プログレっぽいアルバムです。
3曲目ではフリップ翁がギターを弾いています。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B0009QZ4CO.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Pilgrims
2. Still Life
3. La Rossa
4. My Room (Waiting for Wonderland)
5. Childlike Faith In Childhood's End
「Pawn Hearts」「Godbluff」は聞いていないで、「Still Life」に飛びます。
巷ではVDGGの代表作と言われていますが、このアルバムあまり好きではありません。
1曲目ピリグリムでは、この後のVDGGでよく聞かれるシャウトするような歌いかた見られます。新天地へ向けて威勢の良い曲です。
タイトル曲のStill Lifeがいけません。とても静かなラブソングなのですが、これがいけません。結婚式の日だったか、その直後だったか、花嫁さんが亡くなってしまって、今では壁にかけてある静止画(still life)だけに思い出が残っている、みたいな内容。悲し過ぎます。とてもドラマチックな曲なのですが、このお話はどうなのかな? って思ってしまいます。
「Pawn Hearts」までで一度解散状態にあったVDGG。解散前のプログレ的な音を残しつつも、このアルバムではリズム中心で、べた付かない、いってみればパンクっぽい薄っぺらい音+叫ぶようなボーカルというスタイルが見られます。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B0009Y33DS.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. When She Comes
2. A Place To Survive
3. Masks
4. Meurglys III (The Songwriters Guild)
5. Wondering
H to HE・・・に比べると音はスカスカ。初期のウェットな感じはまったく見られません。ハミルはだみ声を張り上げて歌うし、演奏はジャムセッション風にフリーな展開で盛り上がるし・・・でも1曲目2曲目は大好きです。
4曲目は、LPのB面を使ったMeurglys III。これはハミルのギターの名前だそうですが、なんだかギターとの出会いについて切々と語ったラブソング(?)。ダルなレゲェリズムで、もうこれはとても「プログレ」の範疇からそれています。実際、曲が長いという事以外プログレらしさは無いですね。
初期の頃に見られた、内省的でウェットな感覚は見当たらず、ひたすら破壊的な衝動に駆られたような歌と演奏。そういう意味では、とてもパンクに近いプログレ。破壊的な衝動は、世界の創造に向かいながらも、なかなかたどり着けないいらだちの現れか。
創造に向かう気持ち。そこがプログレですね。
しかし、VDGG=Van ger Graaf Generatorとしての活動はこのアルバムで終わってしまいます。
![](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000AU1OIM.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Lizard Play
2. Habit of the Broken Heart
3. Siren Song
4. Last Frame
5. Wave
6. Cat's Eye/Yellow Fever (Running)
7. Sphinx in the Face
8. Chemical World
9. Sphinx Returns
キーボードとサックスというメロディー担当が脱退し、新たにバイオリンを加え、バンド名も Van der Graaf と短くなっての再スタートのアルバムがこの「Quiet Zone/Pleasure Dome」
A面がQuiet Zone。その名の通り静かな曲が並んでいます。ちょっと初期のナイーブな感じに近いかもしれません。
5曲目waveで始まるB面がPleasure Dome。
6曲目Cat's Eye/Yellow Feverでは、狂ったようなバイオリンが聞けます。これ大好き。
オリジナルの編成とは異なるVDGですが、個人的にはこのアルバムが一番好きです。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000AU1OIW.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)
1. Ship Of Fools
2. Still Life
3. Last Frame
4. Mirror Images
5. Medley (Parts Of A Plague Of Lighthouse Keepers And The Sleepwalkers)
6. Pioneers Over C
7. Sci-Finance
8. Door
9. Urban
10. Nadir's Big Chance
前作のメンバーにさらにチェロを加えた、とても変な編成のバンドに進化したVDGのライブ。
バイオリンとチェロが入って、プログレらしい音に戻るのかと思うとさにあらず。
アルバムタイトル「Vital」が物語るように、力いっぱいの演奏は、ますますパンクに向かっていきます。それにしても、チェロ、バイオリン、サックス(これはゲスト扱い)の入った6人編成のパンクバンドなんて、ちょっと他に無いです。いえ、こんな編成のプログレバンドもあまりないと思います。
収録された曲目はVDGGの歴史の中でも名曲ぞろい。「パンク」といっても曲は見事にプログレです。
一番の聞き所は5曲目のPlague Of Lighthouse Keepers と The Sleepwalkersのメドレー。「Plague」はPawn Heartsからの曲、「The Sleepwalkers」はGodbruffからの曲。聞いていない2枚のアルバムに、こんなに美しい曲があったのか。改めてオリジナルアルバムで聞いてみたいと思いました。いまだに実現していないけど。
さてさて、メンバーの補強も終わり、勇ましいライブも出したし、というところで、このバンドは活動を停止します。
活動停止から27年目の2005年。全盛期のメンバーがVDGGを再結成し「Present」を発表。これは、買いだ!! と思ったのですが、なんとCCCD。CCCDと聞いただけで、買う気が失せてしまいました。
VDGG、ピーターハミルの紙ジャケ発売の機会に、コピーガードかかっていない普通のCDで再発してくれないものでしょうか。
正確なdiscographyと曲のサンプルはもハミルの公式サイトへ
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