おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

Thunderbirdのメモ

2007-02-27 01:06:20 | 亭主独白
牛の話は、一回休んで、鳥の話。

会社のメールはThunderbirdを使っています。
家でもMac版を使ってみようかなと思い、機能拡張のメモ。


[現在使用している機能拡張]

Enigmail
 GnuプロジェクトのGPGを利用したメールの暗号化のための機能拡張。
 公開鍵を高官していないので、とりあえず入れているだけ。

Quicktext
 メールテンプレートを作る機能拡張。
 Subjectと本文の登録ができます。
 定型のメールは、これで本文を登録しちゃっています。
 できれば、ToとCcも登録できると良いんですが。

Address Cleaner
 メール作成時に、メールアドレスからコメントとかdisplay nameとかを取り除く拡張。
   ○○さん<marumaru@....>
 の<>の外の部分を削除してくれます。
 個人的な趣味ですが、アドレスにはアドレス以外書かないようにしています。

Quote Colors
 引用のレベルごとに色分けしてくれる機能拡張。
 引用部分が読みやすくなります。

Signature Switch
 シグネチャーをいくつか登録しておいて、切り替える事ができます。
 社外用と社内用で切り替えて使用しています。

Bug 309566 暫定パッチ
 Thunderbird1.5の時に、添付ファイル名が日本語だと文字化けしてしまうのを修正する機能拡張。
 もう不要かもしれません。

Display Mail User Agent Extension
 相手が使用しているメールクライアントをアイコンにして表示してくれる機能拡張。
 とある理由(忘れちゃったんですけど)で、相手が使用しているメールクライアントを意識する必要がありました(前述した1.5のバグのせいだったかも)

Check and Send
 メールを送信する前にアラートを表示して確認します。
 添付ファイルのつけ忘れのチェックに使用しています。


[参考にしているサイト]
Mozilla Firefox Thunderbird の拡張あれこれ
FireFoxまとめサイト
Mozilla Thunderbird まとめサイト
えむもじら





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

牛の道

2007-02-24 14:53:24 | Henry Cow
牛といえば「原子心母」、そして、Henry Cowですね。

Henry Cow。高校の頃だったか、当時のニュー・ミュージック・マガジンとかロッキングオンとかに、あの靴下ジャケットの広告が載っていて興味を持ちました。
当時、マッチング・モールだのゴングだのという集団即興音楽に興味持っていたので、なんとなくHenry Cowに手を出すタイミングを見計らっていました。

でもって、最初に買ったのがWestern Culture。

LPをターンテーブルに載せて針を落した瞬間に鳴り響いた音にはびっくりしました。
今まで聞いた事も無いような硬い音がビシビシと飛んできた、そんな感じがしました。
これがロックなのか? 音楽なのか?
理解の枠組みをはるかに越えた音楽のような気がしました。

理解を越えたものに出くわしたときにとる方法は2つ。あきらめるか、何者か正体を見極めようとする。で、HenryCowについては後者の道を進みました。

今のようにインターネットでいろいろな情報にたどり着ける時代ではなかったので、フールズメイトだのマーキームーンだのという雑誌を頼りにHenry Cowならびにレコメン系の情報をあさっていました。

すると「Ruins」という曲が名曲だとの情報。
早速、Ruinsの収録されているUnrestを探し求めましたが、当時としては高価な値段がつけられていました。といっても、マニアの方から見れば決してべらぼうに高い値段ではなかったのでしょうが、入門者にはやはり高価。

それから、あちこちの輸入盤屋やら中古屋を回ってようやく手に入れたUnrest。Henry Cowの2ndアルバムに当たります。

この後、スラップハッピーとの接近/取り込みを行うので、初期のヘンリー・カウとしての最後の姿。即興演奏度はWestern Cultureより強く、ますます理解不能度は増すばかり。

最近、インターネットラジオでこのアルバムの中の一曲「Half asleep; Half awake」を耳にしました。これが意外と良かったので、もう一度このアルバム聞き直してみたいなと思っています。

その後しばらくヘンリー・カウからは遠ざかっていました。しかし、時々ブログに登場するY君からスラップ・ハッピーのアルバムをかりて聞いているうちに、ヘンリー・カウ/スラップ・ハッピーの合作をききたくなりました。

と、ちょうど良いタイミングでヴァージンレコードからDesperate Straightsの再発。邦題「悲しみのヨーロッパ」。なんだかサンタナみたいですが、向こうは「哀愁のヨーロッパ」。中身も全然違います。

ヘンリー・カウに本当に驚いたのは、このアルバム。
アバンギャルド即興集団のカウとアバンギャルドポップバンドのスラハピ。合体してどうなる事かと思っていたのですが、これがとってもよい結果を生み出したようです。

それにしても邦題の「悲しみのヨーロッパ」。よくぞこのタイトルを選んだと思いました。アルバムの内容とバッチリ一致しています。
EU結成前の経済的に勢いの衰えかけたヨーロッパ。長い歴史を持ったヨーロッパの街角を、沈み行く夕陽が照らしているような、まもなくやって来る夜を思わせるような、そんな内容のアルバムに仕上がっていました。

スラップハッピーの歌姫、ダグマー・クラウゼの堅く突き刺さるようなボーカル。あるはずも無い記憶なのに昔日のヨーロッパの街角で、旅の楽団の演奏を聴いているような、そんな懐かしさを覚える音でした。

このアルバムを聞いて、ヘンリー・カウに嵌ったのかもしれません。

それから何年か後に、ロックを聞き始めた友人が、「なんでもいいから、ロックのテープを作ってくれ」とカセットテープを渡してくれました。たぶん、ビートルズとか、パーブルとか、そういうのを期待していたのでしょう。
確か、A面の1曲目はヘンリー・カウの「History & Prospect」(Western CultureのA面1曲目)。それから「悲しみのヨーロッパ」も当然録音しました。あとは、クリムゾン、ゴング、ソフトマシーンなんかを混ぜたような・・・。
でき上がったテープを彼に渡したのですが、あまり喜んでもらえませんでした。



ヘンリー・カウといえば、こんなアルバムも持っていました。

Greasy Truckers Live At Dingwells Dance Hall

LP2枚組で、A面がキャメル、B面がヘンリー・カウ、C面がグローバル・ビレッジ・トラッキング・カンパニー、D面がゴングの各ライブ。
ゴングのライブ目当てで買ったのですが、ゴングの場合気合いの乗り方で、アルバムの内容がとんでもないものだったりするので・・・。
キャメルが一緒に入っているのが不思議でしたが、意外にも(というとなんですが)キャメルのライブがなかなかよくて結構繰り返して聞いていました。

ヘンリー・カウのライブについては、また次回・・・

ところで、グローバル・ビレッジ・トラッキング・カンパニーって何者なんでしょう。
どなたか、ご存知でしょうか。





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

カラー補正

2007-02-24 11:50:55 | 亭主独白
普段ブログ書きに使っているPowerBookG4、会社のWindowsとあまりにも色がかけ離れているので、カラー補正を行いました。

最近あまり使っていなかった(iTunes専用機になりつつあった)PowerMacG3でブログを覗いてみたら、会社のWindowsと似たような色に見えていました。そこでPowerBookG4のカラー補正をしてみたら、どうにかWindowsとおなじような色で絵や写真を見る事ができるようになりました。
どういうわけか、以前補正したプロファイルと違うものを設定していたようです。
これで、みなさんの絵や写真が普通に見られます。
(もっと早く気がつけば良かった)

新書で入門 ジャズの歴史 / 相倉久人

2007-02-21 04:23:45 | 最近読んだ本
月曜は、大阪まで日帰りの出張でした。
東京駅の本屋で「新書で入門 ジャズの歴史」を買って、往復の新幹線の中で読みました。
タイトルにあるように、ジャズの発祥から現在までの流れを、ジャズマンのおかれた文化的/社会的な背景とともに俯瞰したジャズの入門書。いや、入門書というよりは、ジャズに詳しい方が読んでも楽しめると思います。
相倉さんが洗足学園で受け持ったジャズの講座を山下洋輔さんが聞いて、講義録を本にするように勧めたことが、この本のできたきっかけになったそうです。いろいろな理由(詳細は本書に詳しく書いてあるので、そちらを読んでください)で、書き下ろしの本書ができたとの事。ジャズを志す学生向けにジャズの大きな流れを紹介した内容なので、現在にいたるまでの時々のジャズ音楽を、時の流れを縦糸に、そして先に述べた文化的・社会的背景を横糸に紡いだ解説書となっています。

本書をまとめるにあたって、相倉さんの目指したものは、ジャズの新しい歴史的な視点を確立する事。名盤紹介のようなデジタル(離散)的な入門書ではなくて、連続(アナログ)した歴史のなかで捉えて、その流れの中で理解して欲しいというもの。網羅的なカタログでは無いので、紹介されているミュージシャンの数は限られていますが、それこそジャズの初期から、サッチモ、ベニー・グッドマン、チャーリー・パーカー、マイルス、コルトレーンから菊池成孔、さらにはラウンジ・リザーズなんていう名前まで登場してきます。

実はこの本を読み進めていて思い出したのが、中村桂子さんの「生命誌」という考え方。
「生命誌」という考え方に初めてであったのはいつのことだったでしょうか・・・。生化学の研究者として遺伝子の研究をされていた中村先生が、生命を捉えるために唱えたのが「生命誌」という考え方。実はまだ生命誌に関する著書は読んでいないのですが、つまり、遺伝子を理解するためには、ここの遺伝子だけを調べても理解はできない。生き物がたどってきた歴史の中で、他の生物との前後左右の関係の中で捉える必要があるのではないか、ということだと思います。

相倉さんがこの本の中で示したのも、この「生命誌」の方法論だと思います。ここでいきなり自分の事でおこがましいのですが、このブログで紹介する様々な音楽。一体、何をどのように紹介したら良いのかと悩んだ事がありました。それで思いついたのが、今の時代から旧作を見たときには、その前後が見渡せるじゃないか、ということ。そのアルバムがどこから来て、どこに行くのか。今という時から過去を振り返れば、「誌」という流れの中で捉える事ができるのではないか。とてもまだまだその域まで達していませんが、そうやって古い音楽に自分なり新しい見かたが一つでも発見できればうれしいなと思っています。

さて、実は新書って苦手です。
なぜなのかあのサイズ、さしてあの厚さ、なのにいつも途中で挫折しちゃいます。なんのせいなのかわからないのですが、途中で飽きちゃうんです。
それが、この本はのぞみ号で東京-大阪を往復する間に(しかも往きは途中まで同行者と話をしていたにもかかわらず)読む事ができました。iPodでマイルスの「アガルタ」「パンゲア」を聞きながら読んでいたのですが、両アルバムを聞き終わる前に、読み終わってしまいました。
あっという間に読めますが、内容としては濃いと思います。ジャズに少しでも興味のある方にお勧めです。

されにしても、ジャズの大きな流れ、コルトレーン後が混沌としているのがちょっと心配です。歴史的な視点で見ると、時代の近いところは見えにくいものではありますが・・・

JT生命誌研究館: 中村先生が館長をされています。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

コンタクト / 劇団四季

2007-02-19 04:52:11 | 劇団四季
17日に、劇団四季の「コンタクト」を見てきました。

コンタクト、男と女の心の接点を描いた作品です。
3つのパートに別れた、オムニバス。どれも、夢と現実が入り乱れてまるで「夢十夜」の続きのようでした。ミュージカルなのですが、歌はありません。ストーリーものですが、台詞もわずかです。

パート1は1767年のヨーロッパの貴族のお話。
ブランコ遊びに興じる貴族の妻と貴族、そして下男。
この3者の関係は・・・
ステファン・グラッペリンの粋なジャズに乗った、小粋な恋愛コメディーといったところでしょうか。
音楽はこちらで試聴できます。

パート2は1954年のニューヨーク。マフィアのボスらしき男が妻とビュッフェ形式のレストランに入ります。横柄な男は食べ物を取りに行く間、妻にはウェータートも口をきかないようにと念を押して行きます。が、男が戻ってくるまでの間、妻は白昼夢にひたり、ウェイター長と踊りはじめます。
パート2は「ペールギュント」や「アルルの女」などのクラシック曲で構成されています。横柄な男と妻のやり取りと、ワルツにのせた白昼夢の踊り。随所に笑わせる場面もあって、観客も多いに盛り上がりました。

そしてスイングジャズとロックで構成されたパート3。
1999年のニューヨーク。仕事に疲れた広告代理店のクリエーターのお話。
有名な賞を5年連続受賞して、仕事は波に乗っているようでも、心は疲れ果てて授賞式のその晩に自宅のアパートで自殺を試みます。
生と死をさまよう間に男が見たのは、最近はやりのダンスバーでの出来事。
毎夜、どこからともなく踊りに来る常連客。その素性は、誰も話したがらず、お互い詮索もしません。そこに迷い込んだ男の目の前に現れたのは、黄色いドレスを着た女。
それまで、仕事一途で生きてきた男には、他人は仕事をこなす上での道具ぐらいにしか見ていなかったのでしょう、ここで初めて黄色いドレスの女に心惹かれて、生きる喜びを見つけます。
そして、その後男の見たものは・・・

今回は歌の無いミュージカルなので、ダンスが中心となった舞台でした。
毎回感心して書いているのですが、劇団四季のダンサー達の身のこなしの素晴らしい事。
それぞれのお話での登場人物はそれほど多くはないのですが、それでも息の合ったダンスシーンは感動ものでした。
振付と演出はスーザン・ストローマン。
「クレイジーフォー・ユー」「プロデューサーズ」の振付も彼女だそうです。
ちなみに、スーザン・ストローマンは1954年生まれ。
パート1、パート3の1767年、1999年もなにか意味が隠されているのか、ちょっと調味が沸きます。

劇団四季: コンタクト




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

与太郎版 宮殿(A面)

2007-02-17 12:10:37 | King Crimson
evergreenさんのウルボロス=ディシプリンとポセイドンに誘われて、去年のクリスマスに登場していただいた与太郎さんの登場です。


[21世紀の精神異常]
鉄の爪を持った猫の足が頭をしめつける
パラノイアの毒気が漏れる扉の奥から
精神科医の狂った叫びが聞こえる。
このままじゃ、21世紀には精神異常者になっちまう

有刺鉄線の傷から血がほとばしる
政治家達を葬る炎が上がる
静寂はナパーム弾に焼き尽くされる
あたしは、21世紀には精神異常者にされちまう

死の種をばらまく拝金主義者
詩人は餓えて、子どもたちは死んでゆく
普通に生きていく事ができない
こんな狂った世界ならば
あたしは、21世紀の与太郎として生きていきましょう

[風に語りて]
あたしはねぇ、あっちこち見ながらゆっくり行くのが好きなんですよぉ。
アンちゃんみたいに、さっさか歩いてたら何も見えないんじゃないの?

あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。

あたしが見たものはね、何だかぐっちゃぐちゃして、
なんだかわかんないんだけど、ごっちゃごちゃしたものが、いっぱいだったのよ。

アンちゃんは、あたしのこと変わり者だって言うけど、
あたしはあたしのやりかたのままで居たいだけなんです。
あたしはやりかたを変えたりできませんよ。

あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。

[墓碑銘]
預言の書かれた壁がちいさなひび割れからから砕け崩れ去る。
小さな太陽を模した死をもたらす装置。
世界は二分され、
あるものは悪夢に苦しみ
あるものは夢を手にする。
人々の叫びが静寂に変った後では
誰も栄光を手に入れる事はできないはずなのに。

あんちゃん、ご隠居さん、みんなどこに行っちまったのかなぁ。
ここはどこだ、なんだかでっかい門だけど、薄気味悪いなぁ。
ここから先には、行かないほうがよさそうだな。
あ、あれはなんだ、くだものかな。
腹減ったから、食っちゃおうかな。
あら、でっかい種が残ったよ。
空色の真ん丸な種だ。
そうだ、この種、ここに植えとこ。
えーと、あっちの方に川があったな。
時々そこから水もって来てかけてやろ。
そしたら、また芽が出て、さっきの美味い実が生るかなぁ。
いつ芽が出てくるかなぁ。
たのしみだなぁ。
あたしゃ、学は無いけど、こういう智恵はあるんだ。
知恵があれば、きっと一人でも生きていけるって、ご隠居さんも言ってた。
それにしても、あのでっかい光はなんだったんだろう。
そして、みんなどこ行っちゃったんだろう。
なにか、悪ふざけして、楽しんでるのかな、
あたし一人を仲間は外れにして・・・

「困惑」それを我が墓碑銘として心に刻もう。
乾ききって、ひび割れた道を、苦しみながら進むように、
そして、その道の果てたときに、安らぎが待っているのだろうか。
私にできるのは、明日を悲しみ、涙するだけか。
明日を畏れて、涙するだけだろうか。






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

お手抜きポトフのバリエーション

2007-02-17 04:56:27 | クッキング
9月18日の「トマト味のスープ」のバリエーションです。

まず、基本形のおさらい。
1)ニンジンを小さめの乱切りにします。
2)ジャガイモは、賽の目にします。
3)ベーコンを適当な大きさに切って、1,2と共に鍋へ入れます。
4)水を適量(4人分程度)加え、スパイス類とともにブイヨンと顆粒の鳥がらスープの素(中華用ですが・・・)を加えて、火にかけます。沸騰してから5分ほど煮込みます。

で、忘れちゃいけないのが、ニンニクとマッシュルーム。(9/18の記事ではすっかり忘れていましたが。。。)マッシュルームのかわりに椎茸でもそこそこOK。


その1:トマトミルク味
トマト味のトマトのかわりに、トマトジュースを使います。
トマトジュースの2倍ぐらいの牛乳を加えます。
トマトジュースの量と、牛乳の量はお好みで。
我家の場合、残った牛乳を利用したので、水と牛乳の量が2:1ぐらいでした。
トマト味だけだと、すっきりした感じですが、牛乳のまろやかさで、優しい味になります。
寒い夜に、心も身体も暖まります。

その2:基本形+大根
友人に聞いて、大根を入れてみました。
大根なんて、和食みたいだと思うでしょうが、これが意外に合います。
おでんと同じですが、大根にスープのうま味がしみ込んで、それが口の中で広がって。
次回から、大根入りが我家の定番になるかもしれません。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

夢十夜

2007-02-14 16:53:09 | 最近読んだ本
夢十夜が映画化されるという事で、改めて漱石の「夢十夜」を読んでみました。
以前読んだのは学生の頃だと思います。当時(も今同じですが)SFやファンタジーに入れ込んだ時期があって、その流れで読んでみました。一夜目の亡くなった恋人(?)を100年待つ話や、運慶が仁王像を彫っている話は覚えていましたが、まるっきり忘れていた話もありました。

実は、漱石はあまり読んでいません。「吾輩は猫である」と「坊っちゃん」それと「夢十夜」ぐらいだと思います。
高校の国語の教科書には「こころ」の一節が載っていました。ちょうどその頃、生とか死とか、そいうい話題がとても苦手になった時期がありました。自分自身の中で「生きる」という力が弱かったんですかね。そんな時期に「こころ」を読まされたものですから、話の展開にびくびくしていました。それが漱石に対するトラウマになってしまったのかもしれません。それ以来漱石は、なんだか作品に「死」の影が感じられてしまい、なかなか読む気になりませんでした。

「夢十夜」なんとも不思議な短編です。
文庫本の解説(平岡敏夫)によると、この作品は漱石を含めた明治文学のターニングポイントとなった作品だそうです。
「夢」と題していますが、要するに漱石の作り上げたイメージの世界。短編が10作という短い作品ですが、自然を写し取る文学から、強烈な虚構の世界を描く文学への転換期の作品なのではないでしょうか。

第一夜
先にも述べた、なくなった恋人(?)を100年待つ話です。夜明けに、白百合の芽が伸びて花が開くシーンがとても鮮明なイメージとして記憶されていました。大好きな作品です。

第二夜
悟りを開こうとする侍の話。暗い夜と赤い色の対比が、緊張感を醸し出します。が、この話は全く覚えていませんでした。第一夜の女性的なイメージと、第二夜の男性的なイメージの対比も見事だと思います。

第三夜
100年前の殺人の罪を背負って歩く話。暗く、恐ろしい景色の描写は、怪談のようでもあります。殺した相手が子どもとして生まれ変わり、最後に石地蔵となって咎の償いを強いているのですが、石地蔵になったことによって許しが得られたような気がします。

第四夜
前夜の石地蔵が、正体不明の爺さんになって現れたような作品。爺さんは最後に川に入って行方しれずとなってしまいます。「深くなる、夜になる、真直になる」と歌いながら川に入る様は、「ハーメルンの笛吹き」を連想します。

第五夜
古の戦に敗れ、捕虜として捕まった自分に会いに、裸馬に乗ってやってくる恋人。夜明け前にたどり着ければ会う事ができるのですが、アマノジャクの悪戯により、傷心し谷底に落ちてしまいます。
馬に乗って走ってくる様子が、遠野物語の中の一話とイメージが重なります。それでいながら、どこかヨーロッパの昔話のようでもあります。ヨーロッパ留学による影響でしょうか。

第六夜
運慶が護国寺の山門で仁王像を彫るお話。時空を超えた不思議な構成は、完全にSFです。「ついに明治の木にはとうてい仁王は埋(うま)っていないものだと悟った。それで運慶が今日(きょう)まで生きている理由もほぼ解った。」目の前にあるものをなぞるだけでは小説ではないという、漱石自身の小説観でしょうか。

第七夜
大洋を航海する船の上から、波間に身を投げた男の話。西洋風な船の中で、身の置き場の無い男は、ヨーロッパ留学時の漱石の分身でしょうか。

第八夜
床屋で髪を切りながら、鏡に映った外の世界を眺めている話。限られた視野に切り取られて現れる断片的な世界。そこに映し出されたものは、移り変わりゆく明治という社会か、漱石の頭の中に描き出される虚構の世界か。そういえば夢分析では髪を切る事は、無意識を整理する事とか。漱石の頭の中では、バラバラに現れる虚構のイメージを猛烈な勢いで整理していたのでしょうか。なにしろこの床屋、鏡が6枚もあり、理髪師は3-4人もいるのですから。

第九夜
戦に出たきり帰らない父親を待つ、若い母と幼い子。父親の無事を祈りお百度参りに向かう母親。夜の静けさが、心の不安をかき立てます。

第十夜
町内一の好男子の庄太郎が豚に襲われる話。水菓子屋の店先という日常から、豚の襲ってくる崖淵という非日常に一気に飛んでいきます。
底も見えないような深い影淵に庄太郎を追いつめる数万の豚の大群。庄太郎のステッキに打たれて、列を作って淵に落ちていく豚の描写。考えてみれば恐ろしい話なのですが、どことなくユーモラスな作品です。

漱石の写真を見ると、随分年を取っているように思います。が、実際は49歳で亡くなっています。38歳でホトトギスに「吾輩は猫である」を発表してから「明暗」まで、本当に短い時間に、素晴らしい作品を沢山残したものだと改めて驚きました。「夢十夜」は41歳の時に朝日新聞に連載されています。

青空文庫: 夢十夜




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

伊東に行ってきました

2007-02-13 05:22:15 | 亭主独白
大学時代の友人達と伊東に行ってきました。
25年続いている温泉会です。

海をみたら、頭の中で、チックコリアが流れて離れませんでした。


東京から特急で2時間。
ぬくぬく、ポカポカ、セーター1枚分くらい気温が違う感じです。
なんかのんびりして、良い気分でした。



帰りに電車の窓から眺めていたら、東京に近づくと高層建築のビルがニョキニョキと。。。
これ、絶対不思議な光景です。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください


ウエザーリポートへの道 (その5)

2007-02-10 09:40:03 | 最近聞いた音楽


1. BIRDLAND
2. A REMARK YOU MADE
3. TEEN TOWN
4. HARLEQUIN
6. PALLADIUM
7. THE JUGGLER
8. HAVONA

Personnel
Josef Zawinul: Oberheim Polyphonic synthesizer, Arp 2600 synthesizer, Rhodes electric piano, acoustic piano, vocal, melodica, guitar, tabla
Wayne Shorter: Tenor and soprano saxophone
Jaco Pastorius: Bass, mandocello, vocals, drums, steel drums
Alex Acuña: Drums, congas, tom toms, handclap
Manolo Badrena: Tambourine, congas, vocal, timbales, percussion



ウェザーリポートの散歩道の終点はこのアルバムと決めていました。
WRの代表作といわれています。
ベーシストはいわずとしれたジャコパス。アルフォンソ・ジョンソンに変って正式メンバーとなり、WRの音も完成形に近づいてきたようです。

1曲目は、超有名。いうまでも無い名曲です。
何度聞いても楽しい曲。新しい発見のある曲ですね。
2曲目のも印象的な曲です。
どちらの曲も、というより、全編ジャコのベースが大活躍しています。
なんだか、WRのこれまでの変遷は、ジャコと出会うためにあったような気がします。
むしろ、若き天才ジャコがWRを乗っ取ったような感じさえします。
ジャコの参加は、WRにとってそれぐらい劇的な変化になったのではないでしょうか。

ベーシストとしてのジャコの力量は言わずもがなですが、ショーター、ザビヌルに加えて3
人目の作曲家としての貢献度も大きいと思います。ちなみにティーンタウンと、ハボナがジャコの作曲になります。
そしてコプロデューサとして、ザビヌルワールドに新風をもたらしたのではないでしょうか。

ウェザーリポートの音は、ザビヌルが言うように、ジャズとしてのバンドサウンドを目指しています。ソリストのアドリブで綴る、いわゆるジャズを解体して、バンドとしての音を作り上げています。長いソロを繰り返すのではなく、南米のサッカーのように、一人ひとりのテクニックとインスピレーションで、短く素早いパスを交しなかせら曲ができ上がっていきます。
スタート地点の1stアルバムは、マイルスの「イン・ア・サイレントウェイ」の影響が明らかです。このアルバムの影響下に進んできたバンドなのかと思っていました。
でも、ショーターとマイルスは、そのまえ、所謂黄金のクインテット時代からジャズを解体して、その行き着いたところが「イン・ア・サイレントウェイ」。ショーターとしては、WRで、ジャズの解体をさらにすすめようとしていたのではないでしょうか。
と考えると、やはりもう一度マイルスに戻りたくなりました。
黄金のクインテット、やはりちゃんと聞いてみたいな、という気持ちがますます強くなってきました。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

Not Too Late / Norah Jones

2007-02-09 00:16:04 | 最近聞いた音楽
ジャズはどうも・・・という我家のおくさんですが、ノラ・ジョーンズは別だそうです。
いつのまにかNot Too Lateを買ってきて聞いていました。

昔々から、ジャズにボーカルはいらないだろう、って思っていました。
だから、ノラ・ジョーンズにたいしては、ジャズっていうカテゴリーじゃなければいいのにって思っていました。
実際、ジャズなのかな?
まぁ、なんでもいいんですけど。

この「Not Too Late」はノラ・ジョーンズの自作曲を集めて作ったそうです。
つまりシンガーソングライター。
今じゃあまり流行っていませんね。
あ、日本にはいっぱいいる・・・
カーリー・サイモン、ジェイムス・テイラー、キャロル・キング・・・
時に素朴に、時には艶やかに。
時には暗い部屋の片隅で、かと思えば場末の酒場。
それを、あのスモーキーボイスでやられると、これはもうたまりません。

過去の2枚も良いのですが、それよりずっと素朴。生のノラ・ジョーンズを感じる事ができます。3枚のうちのどれが一番良いか、という聞きかたも「あり」かもしれませんが、このアルバムはこのアルバムとして、しっかり存在感があります。音が素朴な分、ノラの声が引立つ、そんなところもあるのかもしれません。

最初3曲ぐらい聴いたところで、こりゃ今日のブログは決まりだな、と思いながら聞いていたのですが、もうCD3回ぐらい繰り返して聞いています。
しっかり嵌りました。

こういうアルバムが売れるって言うことは、
アメリカ人、ヒッピーほど危うくないけど、
自然回帰・人間回帰に共鳴する人たちが増えているのでしょうか。
もしかしてニューフォークが復活しているのでしょうか。
単に、ノラ・ジョーンズ・ブランドのせいでしょうか。。。

いわずもがなの追記
お父さんは、ラビ・シャンカール。

公式サイト




1. Wish I Could
2. Sinkin' Soon
3. The Sun Doesn't Like You
4. Until The End
5. Not My Friend
6. Thinking About You
7. Broken
8. My Dear Country
9. Wake Me Up
10. Be My Somebody
11. Little Room
12. Rosie's Lullaby
13. Not Too Late




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください





アントワネットの追記

2007-02-08 01:05:58 | 亭主独白
まさかと思っていたのですが、本当でした。

「マリー・アントワネット」に一瞬だけスニーカーが映りました。
ネット調べてみると、コンバースのものだそうです。
そこまで確認できなかったのですが、やっぱり本当に写っていたようです。

間違って写っちゃったんじゃなくて、ちゃんと計算されています。
ポップで楽しく、そしてお茶目な映画なんです。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

マリー・アントワネット

2007-02-04 23:30:26 | 最近見た映画
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」を見てきました。

14才でフランスに嫁いでから、フランス革命が始まるまでのマリー・アントワネットの生涯を、軽いポップロックに乗せて、コッポラ監督の若々しい感性で描いています。
「生涯を描く」というと重々しいのですが、アニメタッチというかとても軽い。ベルサイユ宮殿で繰り広げられる饗宴は、まるでラスベガスのカジノのよう。
主役のアントワネット役は、キルスティン・ダンスト。スパイダーマンのガールフレンド役の女優さん。オーストリアの王女/ルイ14世妃というより、どうみてもヤンキー娘、ベルサイユに嫁ぐの図。ベルサイユ宮廷およびウィーンのハプスブルク宮廷で話される言葉が、どちらも英語。英語だろうがフランス語だろうが、聞き取れるわけではないので、字幕頼みで見ていましたが、やはりなんとなく違和感を感じます。

が、このヤンキー娘版マリー・アントワネットを描く事が、ソフィア・コッポラ監督の狙いだったのではないか、そんな気がしました。
まるで、宝塚の「ベルサイユのばら」のハリウッド版。
ベルばらをそのまま映画にするのではなく、もう一度S・コッポラが再構築したハリウッド版マリー・アントワネット物語。展開は、ポップでも、ベルサイユ宮殿を使用したロケ+豪華な衣装+美しい映像という映画のマジックによって再構築したアントワネット物語。こういう解釈があってもいいのではないか、という、なんとなくそいうい映画。かな。

キルスティン・ダンスト。「エリザベスタウン」でオーラン・ブルームと共演していましたが、とても魅力的な女優さんだなと思っていました。この映画でもキルスティン・ダンストの魅力が十分発揮されていました。
が、なんだかそれに頼り過ぎているような気がしました。
ポップな青春映画として描いたマリー・アントワネット像。こういう軽い線を狙ったのかもしれませんが、キルスティン・ダンストにたよらずもう少し深みのある描き方しても良かったのではないかな、と思いました。
ああ、でも、こういう軽さが狙いなのかな。
そういう、地に足のついていない、ふわふわした生活だったのかな。

追記:
国と国の政略結婚というのは、跡継ぎをちゃんと産めるかどうかが、大問題なんですね。
そのあたりの事情を女性の立場で描いていました。
跡継ぎを産まなくてはならないアントワネット。でもそれがままならないもどかしさ。
その苦悩する姿は、決して「子どもを産む機械」などではありません。
それにしても、どうしてああいう発言するかなぁ。。。



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

ウェザーリポートへの道 (その4)

2007-02-03 22:49:21 | 最近聞いた音楽


1. MAN IN THE GREEN SHIRT
2. LUSITANOS
3. BETWEEN THE THIGHS
4. BADIA
5. FREEZING FIRE
6. FIVE SHORT STORIES

Personnel
Josef Zawinul: Rhodes piano, melodica, acoustic piano, TONTO synthesizer, Arp 2600 synthesizer, organ, steel drums, out, mzuthra, vocals, West Africk, xylophone, cymbals
Wayne Shorter: Soprano and tenor sax
Alphonso Johnson: Electric bass
Ndugu (Leon Chancler): Drums, tympani, marching cymbals
Alyrio Lima: Percussion


ンドコドコドコドコドコドコドコ
パッパッパッパッ
ヒュンヒュンヒュンヒュン
パラララッパ パッパー
パーパパー パラッパパー

MAN IN THE GREEN SHIRTのイントロから、全編ニューウェザーリポートの世界。
ミロスラフとの神秘的な旅を終えて、アルフォンソ・ジョンソンが正式メンバーになり、いかにもウェザーリポートらしい音を発見したかのようです。私のWR入門はこのアルバム。当時は「幻祭夜話」という素晴らしい邦題が付いていました。

「幻祭夜話」「Tale Spinin'」どちらも、アルバムの内容をピッタリ現していると思います。どこか南洋の国の小さな村。村人が祭りの夜に集って、次々と話を紡いでいく。とてつもなく明るく、楽しい、熱気に充ちた一夜。そんな楽しい雰囲気のアルバムです。

WRの音楽的な進歩には、電化キーボードの進化が欠かせないものでした。75年発売のこのアルバムでも、シンセサイザーが大胆に用いられています。キーボード郡のマルチ録音。その音の前では、ショーターのサックスが、霞んでしまいます。このアルバムを聞いていると、ザビヌルはキーボードとリズム隊だけでWRの音を作り上げたかったのではないかと思える事があります。キーボードの電子化がもっと早く進んでいたら、ショーター抜きのWRが実現していたかもしれません。
そのくらい、このアルバムではキーボードがキラビヤカに活躍しています。

アルフォンソ・ジョンソンがWRで活躍したのは、前作「ミステリアス・トラベラー」から。このときは、オリジナルメンバーのヴィトウスがもう一人のベーシストとしてクレジットされています。本作を経て「ブラックマーケット」ではご存知ジャコ・パストリアスが参加しています。
アルフォンソ一見、ヴィトウスとジャコパスのつなぎ見たいに見えてしまいますが、なんだかアルフォンソのベースが一番自然にWRに溶け込んでいるような気がします。
ジャコが参加した後のWRは、超有名になり、名実ともビッグネームになっていきましたが、その出発点となるようなこのアルバムも見逃せません。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください