おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

モスクワの思い出

2008-09-30 01:16:38 | 最近聞いた音楽
昨日は、おくさんの初めてのバイオリンの発表会。

すっとバイオリンを習いたくて、習いたくて、ある日突然始めていました。

毎週月曜日に、近所のYAMAHAまで。
仕事が終わった後に通っているので、仕事の都合によってはいけない日もあります。
家で練習する時間も、なかなかとれません。

それでも、バイオリンをさわっているだけでも幸せそうで・・・
でも時には、思ったように扱うことができずに、つらそうにしていることもありました。

そんな日々の中、突然先生から与えられた課題曲はヴィエニャフスキの「モスクワの想い出」。
「ワタシにゃ、モスクワの想い出がない」なんてことをつぶやきながら、毎日のように練習していました。

そして、その晴れの舞台。

YAMAHAの3つの教室の合同発表会。
子どもの部6名、大人の部5名。さらに、合奏曲を2曲。そして、先生方が3曲演奏して終わる、という2時間足らずという小さな発表会でした。
演奏者は、全部で13名+先生が2名。
バイオリンを始めて、まだ半年という子どもから、
もう先生と一緒にバリバリ弾いてしまうような方まで、
みな、この日のために練習してきたんだろうなぁ。
ステージに立っているだけでも、大変なことだと思いました。
そりゃあ、時々間違うこともありますが、それでもめげずに、みんな楽しそうに、堂々と演奏していました。

さて、うちのおくさんはといえば、大人の部の最初。
まぁ、まだ1年足らずだから、トップバッターというのは順当なところでしょう。
ステージに上がって、お辞儀して、バイオリンをさっと構えて、ピアノの伴奏をしてくださった先生と目を合わせた、その姿を見たら、
なんだか、それだけで感動してしまいました。

自分のバイオリンを手に入れて、
ただでも忙しい時間を、練習に割いて、
一生懸命バイオリンを練習していた「意味」が、わかったような気がしました。

演奏会が終わった後は、バイオリンの故郷、銀座のお店まで行って1年点検。
とくに悪いところも見つからず、無事連れて帰ることができました。

帰りに、久しぶりにファームハウスよって、打ち上げの乾杯をして、ピザを食べて帰りました。

Mekanik Destruktiw Kommandoh / Magma

2008-09-27 14:03:09 | 最近聞いた音楽
Tommyさんから、Magmaの「Mekanik Destruktiw Kommandoh」を聞かせてもらいました。
今度、来日するそうで。。。

Magmaといえば、過去2枚入門を試みて、失敗しております。
さまざまな評を見聞きする限り、守備範囲内のはずなのですが。

1枚目は「Udu Wudu」

出会いがいい加減だったせいか、あまり印象無い。
LPを整理したときに、売ってしまったと思います。

2枚目は「Kohntarkosz」

ディスクユニオンで、格安の中古を見つけて購入。
LP全体に、細かな傷があって、スクラッチノイズ多し。音悪い。
てことで、これも曲にはのめり込めませんでした。

少し前に、YouTubeで最近のMagmaの(というのか、クリスチャン・ヴァンダーのソロプロジェクトかもしれない)映像見つけて聞いてみたのですが、良いんですよ、これが。
ボーカル、というか男声女声のコーラスが、時々 ふわ って浮き上がって、それがどこか天上界から響いてくるように聞こえるんです。
そのときに思いましたね。ああ、Magmaの魅力ってこれかも。


今回のMagma入門は、そんな経験があった後だからなのか、ちょっと違っていました。


[Mekanik Destruktiw Kommandoh]
1.Hortz Fur Dehn Stekehn West
2.Ima Suri Dondai
3.Kobaia Is De Hundin
4.Da Zeuhl Wortz Mekanik
5.Nebehr Gudahtt
6.Mekanik Kommandoh
7.Kreuhn Kohrmahn Iss De Hundin

音楽って、歌詞がわかると、歌詞からすんなり入っていって、ときにはそれだけで「はいOK」ってはまることもあります。
「Mekanik Destruktiw Kommandoh」は、もちろんコバイア語で歌われているので、歌詞を聴き取ることなんてできません。
でも、感情たっぷりの歌いぶりに、気持ちは伝わってきます。
……ちょっと違うけど、ポケモンのピカチューが「ぴかぴか」しか話さないのに、気持ちが伝わるのに似ているかな。違うかな。

それと、Magmaといえば、強力なリズム隊。
なんだか、クリスチャン・ヴァンダーのドラムがもっと出しゃばっているのかな、て思いましたが、そんなことありませんでした。
というか、ドラムは控えめな方かな。
キーボード、特にピアノがリズム楽器のような使われ方しているのが印象的です。

アルバムの内容は・・・全体で一つの物語が歌い上げられいる。のだと思います。
詳細はMagmaのコアなファンの方々の解説に譲るとして、アルバム全体をとおして、いくつかの小さなテーマが繰り返し演奏されているようです。
全体の曲構成が良くできているのためか、アルバム全体を通して聞いても、飽きることがありません。
というか、
聞いたことあるメロディーが何回も出てくるので、アルバムの通して聞いていると自然と次のメロディーが頭の中でなっていて、「いつかどこかで聞いたことある」感を覚えます。
そうやって繰り返し聞いていたせいか、メロディーを自然と覚えてしまいました。
頭の中で、グルグルとMagmaが鳴り響いたときは、ちょっとまいりましたが、でも、そうやって覚えられるほどMagmaのメロディーって親しみやすいんですね。
これは、意外な発見でした。

やっぱり「Live(Hhai)」は聞いてみようかな、という気持ちになりました。





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ


Gona Again / Patti Smith

2008-09-20 21:57:23 | 最近聞いた音楽
パティ・スミスって、パンク時代はあまり聞いていませんでした。
ラジオ・エチオピアがFMから流れてきて、おおっ、って思った記憶はあります。

グロリアを聞いたのは、もう少し後。
これもFMから。

でも、それからしばらく離れていました。
パティ・スミス自身、子育てのために活動休止していたみたいですし。

最初に買ったアルバムはGone Again。
1996年発表のパティ・スミスの復活アルバム。
復活といっても、華やかなモノではなく、身近な人たちとの永久の別れの悲しみの中から生まれた1枚。

ジャケットに惹かれて・・・もちろん、パティ・スミスだから買ったわけですが、買ってから何度か聞いて、突然聞けなくなってしまいました。
重すぎます。
曲がヘビーなのではなく、歌声が重たいんです。
パティの胸の内からの叫びが、痛くて聞けなくなりました。

先日、久しぶりにこのアルバムをiPodに入れて聞いてみました。
すごい。
なんだか、離れられなくなりました。

前述したように「重たいアルバム」というイメージがあったのですが、重たいだけではなくて・・・
なんていうんだろう、パティ・スミスの心の叫びが伝わってくるような。
パティ・スミスっていう人、やっぱり詩人なんだな、って感じました。
もちろく、パティ・スミス・バンドとしての表現に文句はないのですが、やっぱりこの人の「言葉」の表現力が深いです。
英語の歌詞の聴き取りなんか、できないのですが、声を通したパフォーマンス、そんなものを感じます。
やっぱり、詩人です。



[Gone Again]
1. Gone Again
2. Beneath the Southern Cross
3. About a Boy
4. My Madrigal
5. Summer Cannibals
6. Dead to the World
7. Wing
8. Ravens
9. Wicked Messenger
10. Fireflies
11. Farewell Reel


そんなアルバムを引っ張り出してきたのは、先日パティ・スミスとケヴィン・シールズのライブパフォーマンスThe Coral Sea のアルバムを聴いたから。
The Coral Sea は、パティの親友で、故人となった写真家ロバート・メープルソープに捧げた詩集。
2枚組のこのアルバムは、ケビン・シールズのギターをバックに、パティが詩を朗読する、という内容。
ロック「ではない」このアルバムを聴いて、パティのロックアルバムを聴きたくなって引っ張り出してみました。


[The Coral Sea]

改めてGone Againを聞いてみると、3曲目の「About a Boy」が、こちらはちゃんと歌っているし、曲になっているのですが、バックのギターのノイズが、The Coral Sea とにていることを発見しました。
いや、たまたま偶然に似ただけなんだとは思いますが、The Coral Seaの原形かなって、そんながしました。

パティ・スミスって不思議な人で、登場したときはニューヨークパンクの女王のような存在でした。
デビュー前は、プルー・オイスター・カルトに詞を提供していたり、ポエトリーリーディングのパフォーマンスをしたり。
実際のイメージは、パンクというより、もっとおとなしい人だとか。
YouTubeで映像を探していたら、最近のポエトリーリーディングのモノを見つけました。
ライブの合間に行っているようですが、バンドメンバーの弾くアコースティックギターをばっくにした、穏やかなモノでした。
Gone Againの激しさとはまた別のパティを見たような気がしました。

Gone Againの発表が1996年。
「その後のパティ・スミス」が、ちょっと気になっています。


公式サイト:
http://www.pattismith.net/






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ



Echoes / Pink Floyd

2008-09-17 02:13:15 | 最近聞いた音楽
この曲、「もっともピンクフロイドらしい曲」コンテストをやれば、たぶん1位か2位に入るのではないでしょうか。

ピーンとリック・ライトのたたくピアノの音が、響くイントロ。

深い海底で、仲間を捜す潜水艦のソナーの音のように、ゆっくりと波紋を広げながら、癖闇の中に消えていきます。
暫くすると、もう一度ピーンと音が響いて。

デイブ・ギルモアの柔らかなスライドギターが被さり、
ロジャー・ウォータースのズーンというベースが加わり、
ニック・メイソンのハイハット。
そして、ギルモアとリック・ライトのモアーっとハモったボーカル。
典型的なピンク・フロイド・サウンド。

真っ青な空に、ピンで留められたかのように微動だにせず漂うアルバトロスが2羽。
波の砕ける、珊瑚礁の洞窟。
遠くからこだまのように響く音を求めて、
群青色の海の底から、太陽に向かって浮かび上がる泡のように蘇る魂。

アルバム「おせっかい」のB面全部を使った大作エコーズ。
ピンクフロイドを聞き始めてから気がついたのですが、この曲を始めて聞いたのはNHKのヤングミュージックショーで放映されたLive at Pompeii。
当時、ピンクフロイドが何もかも理解せずに、その不思議な映像と音楽に見入っていました。

今日、改めてエコーズを聞き返してみました。
いったい、今までに何回聞き返したことでしょうか。
何度聞き返しても、いつも新鮮で鮮やかなイメージ。
シンセサイザーや電子楽器を使ったバンドが、攻撃的な音作りをしていく中でも、ピンクフロイドはいつも柔らかで気持ちの良い音を作り出していました。
幻想的でありながらも、アコースティック。
電子音と、自然音がお互いを支え合うような音作り。
その音を支えた、リックライトの柔らかなキーボードの音は、もう二度と奏でられることはなくなりました。


ブライアン・イーノ前夜祭

2008-09-11 02:17:19 | 最近聞いた音楽
10月に、イーノとデビッド・バーンの27年ぶりのコラボ作品「Everything That Happens Will Happen Today」出るから、というわけではないですが、図らずも集中的にイーノ関連のアルバムをよく聴いています。

なんのかのと言っても、イーノの作品て、実はあんまり聞いたこと無かったんです。
6月頃に、なんか聞いてみようと思い立って聞いたのが、以前レビューした「another green world」。と、同時に「On Land」

「On Land」iPodで聞いてるんですが、外で聞くと、ほとんど何も聞こえないですね。

先月だったか、会社の近くのHMVで、フリップ&イーノの「Beyontd the Even」を購入。
と、これまた同時に、同じHMVで発見した、27年前のデビッド・バーンとのコラボ作品「My Life In The Bush Of Ghosts」を購入。

ここいらへん、いまのところレビュー待ちです。

で、今日、やっぱりViva la Vidaを買ってしまいました。
ご存じのようにイーノがプロデュース。

ジンジャエールのところで書いたように、Coldplay、先日放送されたBBCでのライブ(ビルの前の広場の特設ステージ)見て、気に入りました。

いや、以前から気になっていたのですが、アルバム買って聞くほどではありませんでした。
Viva la Vidaが出たときは、やはりイーノのプロデュースというのが気になっていました。
で、なんとなくU2と似ているなぁって、思っていました。

Coldplayって、前作まで若い頃のU2を引き継いだようなバンドというイメージがありました。
U2が、大きくなりすぎて、できなくなったことを引き継いでいる、というか。

そのColdplayをイーノがプロデュース。
それを聞いたときに、U2の「焔」とColdplayのイメージがダブってしまいました。

そして、アルバムが発売されたときに、CD屋の店先で試聴したColdplayは、いままでのナイーブなイメージと違って、U2程・・・とは行かないまでも、なにやらベテランとしての風格を感じました。

でも、お店でチョコちょこって試聴した感じと、テレビのライブのカンジは、また違っていて・・・
そして、CDでアルバムを通して聞くと、また違いますね。
なんだか、ぴょんぴょん跳ねるようなカンジのリズム。
これ、受け入れると、なんだか癖になりますね。
自然と、何回も聴いてしまいそうなアルバムです。


さて、イーノですが、デビッド・バーンとの競作については、オフィシャルサイトでダウンロード版の購入ができますね。
試聴することも可能です。
うーん、ちょっと 微妙ですね。
27年前を引きずっちゃいけないですね。
これはこれで、やっぱり聞いてみたいです。


さらに、ネットで調べてみると、U2のアルバムをイーノがプロデュースしいてるそうです。
年内のリリースを予定しているそうです。

年末に向けて、イーノ関係のアルバムがあと2枚。
今の勢いだと、買ってしまいそうです。

The Doors

2008-08-30 05:11:20 | 最近聞いた音楽
The Doors。
最初に買ったアルバムは「An American Prayer」だったと思います。

1978年発売のThe Doors名義のアルバム。
ジム・モリソンが亡くなったのが1971年。
7年後に、残されたメンバーが、生前のジムのポエトリーリーディングに曲をつけたもの。
一緒にスタジオ入りしたかのように、全く違和感がない。

死後7年。
発売当時はThe Doorsは、ずいぶん昔のバンドだと感じていました。
そんな昔のバンドが,なぜ今? と当時驚いていました。
今にして思うとたった7年しか経っていなかったのかと。
7年の意味合いもずいぶんと変わるものです。


さて、The Doorsのファーストアルバム「ザ・ドアーズ」。
「ブレーク・オン・スルー」「ハートに火をつけて」「ジ・エンド」といった曲でおなじみのアルバム。
1968年発表。
今年で、デビュー40周年になるんですね。

The Doors、夏場になるとなんとなく聞きたくなります。
先日吉祥寺に行ったときに、「ザ・ドアーズ」の中古CDを購入。
1000円だったか。
そういえば、The DoorsはLPも中古で探していたような気がします。

CDを購入した日の夜、用があって親戚の家まで車で行ったのですが、車中このアルバムを聴いていました。
懐かしい。
どの曲も、つい歌詞が口をついて出てきます。
結局、車の中で往復、歌いっぱなし。
ジム・モリソンの太い声が、夜の車のライトによく似合います。



Before you slip into unconsciousness
I'd like to have another kiss
Another flashing chance at bliss
Another kiss
Another kiss

このアルバムで一番好きな曲は、実はこの「The Crystal Ship」です。
サイケデリックなThe Doorsの曲の中にあって、非常にシンプルな、そして美しい曲。
ジム・モリソンの押さえたボーカルと、間奏部分のピアノ。
「ハートに火をつけて」の、ギターとオルガンのグルグルと渦巻くような,頭の中に響いてくるような掛け合いとは逆。
静かで、シンプルで、アコースティックな音が心の中にしみこんできます。
こんなThe Doorsはほかにはないかもしれません。
(強いていうならば、An American Prayerの静けさが似ているかもしれません)


[THe Doors]
1. Break On Through (To The Other Side)
2. Soul Kitchen
3. The Crystal Ship
4. Twentieth Century Fox
5. Alabama Song (Whisky Bar)
6. Light My Fire
7. Back Door Man
8. I Looked At You
9. End Of The Night
10. Take It As It Comes
11. The End





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ

Wicked 3回目

2008-08-17 11:31:55 | 最近聞いた音楽
汐留にある劇団四季の「海」まで、ウィキッドを見に行ってきました。
最高の舞台でした!!



ウィキッドは、オズの国の物語に出てくる悪い魔女エルファバの物語。
学生時代のルームメイトで、後に「良い魔女」となるグリンダとの出会いから、この二人の成長する姿を描きます。



実は、ウィキッドを見るのは、今回が3回目。
最初に見たのは、昨年の8月15日。
なので、それからちょうど1年経ちます。
このときエルファバを演じたのは、濱田めぐみ。グリンダは沼尾みゆき。

今年の3月に行ったときは、エルファバ、グリンダとも別の配役でしたので、濱田エルファバ・沼尾グリンダとの出会いは1年ぶり。
昨年見たときも、この二人の歌のうまさには驚いたのですが、今回は1年で舞台がこんなに進化するのかと、びっくりしました。



相変わらず、二人の歌のうまさは抜群のものがあります。
沼尾グリンダのソプラノは美しく、濱田エルファバは圧倒的な歌唱力でエルファバの心を表現します。
この二人の表現力が、去年より数段アップしています。
エルファバが、恋人のフィエロを救うための呪文を唱えながら、「悪い魔女Wicked」としての運命に従うことを決意する歌は、聞いていて涙が出そうになるほどエルファバの気持ちが伝わってきました。

また、濱田エルファバ・沼尾グリンダのやりとりの間が絶妙になっていました。
ある程度アドリブもあるのだとおもいますが、台詞と台詞の間が、二人のちょっとした仕草や表情でグッと詰まったものになったように思います。
やっばり舞台って,回を重ねるごとに進化していくんですね。



1幕目の最後の曲、エルファバが歌う「Defying Gravity」。
インチキなペテン師・オズの魔法使いの元から逃げ去り、親友グリンダとの別れを決意するエルファバ。
光輝き、宙を舞うエルファバ。
誰にも私を止められない。自由を手に入れるまでは。
濱田エルファバの熱唱に、目頭が熱くなってきてしまいました。







----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ


Another Green World / Brian Eno

2008-08-15 01:23:06 | 最近聞いた音楽
6月の終わりから7月のはじめぐらい。
まだ、梅雨が明けたんだかなんだかわからないような頃にこのアルバム聞いていました。
どよ~んとした天気と、イーノのドロ~ンとした音が、妙によく合っていました。

ほとんど毎日、会社の往復で聞いていたので、さすがにしばらくすると飽きて聞く回数も減ってきたのですが、
また、ココ最近、聞くようになりました。

イーノがロキシーミュージックから独立して3作目の作品。
1975発表だそうで、ということはEvening Starと同じ年の発表か。
Evening Starはロバート・フリップの合作だが、このアルバムでもフリップは当然のようにギターを弾いています。

ほかの参加ミュージシャンはというと、
Brian Eno
John Cale
Phil Collins
Robert Fripp
Percy Jones
Roderick Melvin
Paul Rudolph
Brian Turrington

フィル・コリンズとパーシー・ジョーンズが参加しています。
この二人、1976年からはBrand Xとして活動しているわけで、やっぱりここでの出会いが影響しているのではないでしょうか。

アルバムの内容はというと、イーノらしいポップなボーカル曲と、これまたいかにもイーノといった感じの実験的なインストもの。
なんとなく、ポップな歌もののほうが気に入っています。
ポップといっても、その裏で繰り広げられるフリップの華麗なギターワークは、一聴の価値があります。

実は、イーノのソロアルバムってあんまり聞いてないんです。
が、ここまでの2枚って、比較的攻撃的な音だったよう記憶しています。
そして、このアルバム以降は例のアンビエント=環境音楽の方に進んでいくので、そう考えるとこのアルバムあたりがターニングポイントだったのかな、って思います。


[Another Green World]
1.Sky Saw
2.Over Fire Island
3.St. Elmo's Fire
4.In Dark Trees
5.The Big Ship
6.I'll Come Running
7.Another Green World
8.Sombre Reptiles
9.Little Fishes
10.Golden Hours
11.Becalmed
12.Zawinul/Lava
13.Everything Merges With the Night
14.Spirits Drifting






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ

Live: Roseland NYC / Portishead

2008-08-10 02:13:53 | 最近聞いた音楽
Portisheadが、10年ぶりとなる3rdアルバムを発表したとかいうことで、少し前に話題になっていましたが・・・
そもそもPortisheadを知りませんでした。

某所で、たまたま知ることとなったPortishead。
どんなもんかいな、と調べてみたところ、ボーカル+インスト+ギターという3人組とのこと。
トリップポップとか呼ばれていたそうで、こりゃプログレの末裔かと思ってネットで音を探してみました。

するとYouTubeで、ニューヨークで行われたライブのビデオを発見。
Portishead+ニューヨーク・フィルハーモニックのライブ。
CD化されているということなので、早速「Live: Roseland NYC」聞いてみました。


1. Humming
2. Cowboys
3. All Mine
4. Mysterons
5. Only You
6. Half Day Closing
7. Over
8. Glory Box
9. Sour Times
10. Roads
11. Strangers

ボーカルは、ベスという女性。
ちょっとばかり不安定な音程、でも味があるというのは、大貫妙子みたいなものか・・・

オーケストラとロックバンドの競演というと、どうしてもディープパープルやリックウェイクマントいう大がかりなものを思い浮かべてしまいます。
でも、今やそういう大上段に構えた作品ばかりではなく、もっとあっさりと弦楽器が絡んできます。
あっさり、というのもちょっと違いますね。
最初に聞いたイメージは、クラウス・シュルツ。
オーケストラの音を録音して、コラージュとして利用する。
それをライブで再現してしまうような感じ。
なんていうか、気負いとかなくって、オーケストラの方もバンドの方も、すごく自然な感じ。
オーケストラの生音と、ベスのなんとも人間的な揺らぎのボーカルに、エレクトリックなノイズが被さっていきます。

スタートは、ヒップホップらしいです。
ということは、ハービー・ハンコックとかビル・ラザウェルか。
でも、ああいったグルーブ感はなくて、もっとクール。
イギリスはブリストル出身。
寒い地方出身のバンドが持ち合わせているクールな感覚、というものなのかもしれません。

お気に入りはGlory Boxという曲。
クシュクシュというノイズに導かれて、ストリングが入ります。
これが短いフレーズを延々と繰り返して、そこにファズのかかったギターとキーボードがメロディーを奏でます。
このアルバムの基本的な音作りなんですけどね。

それにしても、少し前ならばプログレファンの一部しか聞かなかったようなエレクトリックノイズ。
それと、どうしても仰々しくなってしまうオーケストラ導入。
それを、こんなもあっさりと共存させてしまうような音作り。
それが、今の音作りなんですね。
プログレの末裔たちは、どんどん進化しているんですね。


おまけ
Roadsという曲で、観客の手拍子が入っているのですが・・・
 これがなんだか日本人の相の手みたいで、笑っちゃいました。






----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ

The Who 暦

2008-08-09 14:17:34 | 最近聞いた音楽
2006 Endless Wire
2004 Then And Now
2002 The Ultimate Collection
2000 BBC Sessions
1999 The Best of The Who: The Millennium Collection
1996 Live At The Isle Of Wight Festival 1970
1996 My Generation - The Very Best Of
1994 30 Years Of Maximum R&B
1988 Who's Better, Who's Best
1982 It's Hard
1981 Face Dances
1981 Hooligans
1979 The Kids Are Alright
1978 Who Are You
1975 The Who By Numbers
1974 Odds And Sods
1973 Quadrophenia
1971 Who's Next
1971 Meaty Beaty Big And Bouncy
1969 Tommy
1968 Magic Bus - The Who On Tour
1967 The Who Sell Out
1966 The Who Sings My Generation


最近、Who's NextとQuadropheniaを繰り返し聞いています。
せっかく作ったので、乗せておきます。

市村正親さん

2008-08-04 01:01:24 | 最近聞いた音楽


市村正親さんの舞台を見てきました。

5月の日下武さんの舞台に続いて、大物俳優を間近に見られて感激。
チケット取ってくれたおくさんに感謝。

エンジニア、と呼ばれる売春宿の経営者の役。
少し・・・いや、モノスゴクうさんくさい役なのですが、この人が演じると、じつにいいですね。
飄々として、なんとも憎めない。
時々、客をくすぐるのは、台本の台詞なのか、市村さんのアドリブなのか。
あの細長い手足をしなやかに動かして、客席の目を引きつけて、釘付けにする魅力を持っています。


相手役のキムは、知念里奈。
ミスサイゴン。
本田美奈子のキム、見たことありませんでしたが、どうしてもイメージされてしまいます。
知念里奈の舞台は、レ・ミゼラブル以来でしたが、そのときも感じましたが、アイドル歌手のころより歌がうまくなっていると思います。




ミスサイゴン。
ベトナム戦争当時、サイゴン陥落前夜の混乱の中で生まれた悲劇。
舞台では、2幕の始まりに、当時のベトナム孤児院の様子か映し出されました。
ベトナムの孤児たちの父親を捜すために、退役軍人の団体が活動しているそうです。
人間、生まれてくる時と場所を選ぶことはできません。
幸せな時代に生まれて来れたことを感謝するとともに、今も悲惨な環境で育つ子どもたちがいることを、改めて考えさせられてしまいました。





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ

Scary Monsters / David Bowie

2008-06-12 02:58:03 | 最近聞いた音楽
デビッド・ボウィでは、このアルバムが好きです。

このアルバムというか、Lowからこのアルバムでの間、せっせと良く聞いていました。

ボウィの入門「Low」でした。
カットアウトの輸入盤を980円位で買った記憶があります。
このアルバムは、精神的にどん底にいたボウィを、イギー・ポップはじめ親交のあったミュージシャンが支援して作り上げたアルバム。
まさに、どん底=Lowから出発しているアルバムです。
LP時代のA面はポップ。
とはいっても、なんだか寒々としたものを感じます。
このアルバムを聞くといつも思い浮かべる光景があります。
それがなんであるのかは、わからないのですが・・・
冬の日のビルの影。吹き抜ける北風の中を歩いていると、ビルのガラスに反射した弱い光に照らし出される。明るいけど、決して暖かくない場所。
なんだか、そんなイメージです。

B面は、重く沈み込みます。
ひたすら、暗く、重く。
でもB面1曲目の「ワルシャワ」が好きで、買ったんですけどね。

「Low」をスタートとしたいわゆるベルリン3部作「Heroes」「Lodger」は、音楽的にも芸術的にも、優れたものだと思います。
なんといっても、友人のミュージシャンに支えられて、ボウィがどんどん自身を取り戻して、唯一無二の世界を作り上げていく過程が見て取れるかのようです。

そして、1980年に発表されたのがこの「Scary Monster」。
カリスマ・ロックスターとしてのD.ボウィの頂点・・・か、それを過ぎてちょっとくずれかかった危うさのうえでバランスをとっているかのような、魅力満点の作品です。
 シルエットや影が
 革命を見ている
 もう天国の自由の階段は無い
いきなりの日本語による詩の朗読にビックリさせられます。
1曲目の「It's No Game(Part1)」から6曲目の「Because You're Young 」まで、ボウィのボーカルはテンション上がりっぱなしです。

このアルバムで話題になったのが「Ashes to Ashes」。
D.ボウィ初期の人気キャラクター・トム少佐が「ただのジャンキーだった」と歌って、いつまでもまとわりつくグラムロック時代の亡霊を振り払っています。
この次のアルバム「Let's Dance」からは、ポップスター路線をひた走る(ただし、若干迷走)ボウィですので、この決別宣言はリップサービスだけではなかったようです。

1980年というとMTVの時代。
このアルバムを発表した時点では、「Low」の中でボウィが歌う「Sound and Vision」の世界がすぐそこまでやって来ています。
ピエロの格好をしたボウィが、シュールな映像の中で歌う「Ashes to Ashes」のビデオクリップは、まさにサウンドとビジョンの融合というのに相応しい作品だと思います。
今の時代、YouTubeで見れるので、幸せですね。

それと、もう一曲「Fashion」のビデオも、とてもオシャレに作られています。
改めてこの曲聞くと、その後のディスコ路線(というか、ナイル・ロジャース路線)が、透けて見えてくるかのようです。

[Scary Monsters]
1.It's No Game (Part 1)
2.Up The Hill Backwards
3.Scary Monsters (And Super Creeps)
4.Ashes To Ashes
5.Fashion
6.Teenage Wildlife
7.Scream Like A Baby
8.Kingdom Come
9.Because You're Young
10.It's No Game (Part 2)

参加ミュージシャン
David Bowie:vocals, keyboards
Carlos Alomar:guitar
George Murray:bass
Dennis Davis:percussion
Robert Fripp:guitar
Chuck Hammer:guitar
Roy Bittan:piano
Pete Townshend:guitar
Tony Visconti:backing vocals, acoustic guitar
Lynn Maitland:backing vocals
Chris Porter:backing vocals
Michi Hirota:voice

公式サイト
Bowie Net

YouTubeへのリンク
Ashes to Ashes
Fashon




ブラックミュージックを5枚聞く その4

2008-06-08 10:56:02 | 最近聞いた音楽
「ブラックミュージックを5枚聞く」シリーズの4回目。
今回聞いたのは4枚。
「5枚聞く」という目標は、既に破綻しています。。。

女性ボーカルも聞いてみたいなぁ、と思って選らんだのが、ロバータ・フラックの「優しく歌って」。
ネスカフェのCMで有名な曲ですね。

ピアニストの父とオルガニストの母の間に生まれたロバータ。
音楽大学でクラシックと声楽の教育を受けたという経歴の持ち主。
そのせいか、歌声がとても素直。
2曲目の「Jesse」は早熟の天才シンガーソングライター(形容詞長すぎ)のジャニス・イアンの曲。
これなんか聞いていると、ソウルミュージックというよりふつうにシンガーソングライターが歌っているみたいです。
全体的に曲のアレンジもあっさりとして、オシャレな感じがします。
一日のいつの時間帯でも、何度も繰り返し聞ける名盤。
8曲目の「Suzanne」の広々とした感じ。
印象的なエンディングです。

それにしても、女性に「Killing Me Softly」なんて耳元でささやかれたら・・・


[Killing Me Softly]
1. Killing Me Softly With His Song
2. Jesse
3. No Tears (In the End)
4. I'm the Girl
5. River
6. Conversation Love
7. When You Smile
8. Suzanne


ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイのデュエットアルバムがある。ということを、今ごろになって初めて知りました。
それぐらい、ブラックミュージックに疎いんですね。
で、今回、ロバータ・フラクに引かれてこのアルバムも聞いてみました。
「Killing Me Softly」が、わりとあっさり目のアレンジだったので、このアルバムはどんなだろうと期待して聞いたところ・・・
1曲目の「I (Who Have Nothing)」がすごいです。
なんていうか、このシリーズで聞いているどのアルバムも、今まで持っていた「ブラック・ミュージック」という概念を、良い意味で覆してくれます。
聞くたびに、新しい世界が広がるようです。
「I (Who Have Nothing)」の、つんのめりそうなほどゆっくりしたリズム。
決して重いのではなくて、リズムの間の中にロバータとダニーの歌声=心の響きがたっぷり感じられます。
全体的にゆっくりしたリズムで、二人の歌を中心に聴かせる様な感じに仕上がっています(そりゃ、当然ですよね)。
なんていうか、二人とも決してシャウトはしないのですが、心の震えまで感じられるような、力強い「声」を聞かせてくれます。



[Roberta Flack & Donny Hathaway]
1. I (Who Have Nothing)
2. You've Got a Friend
3. Baby I Love You
4. Be Real Black for Me
5. You've Lost That Lovin' Feelin'
6. For All We Know
7. Where Is the Love
8. When Love Has Grown
9. Come Ye Disconsolate
10. Mood


3枚目は、ロバータとデュオをとっていたダニー・ハサウェイのライブ。
エレピの音が魅力的なバンドサウンドとダニーの軽やかな歌声。
「What's Going On」や「Ghetto」のような、いかにもブラックな曲を取上げているかと思うと、
「You've Got a Friend」や「Jealous Guy」のような曲も取上げています。
いわゆる、ニュー・ソウルの時代、黒人音楽と白人音楽の境界って、とても低くなっていたのではないでしょうか。
ダニー・ハサウェイもロバータ・フラックとおなじく大学でクラシックを学んでいます。
広い視野で音楽を見る感覚があったのかもしれません。


[Live]
1. What's Going On
2. Ghetto
3. Hey Girl
4. You've Got a Friend
5. Little Ghetto Boy
6. We're Still Friends
7. Jealous Guy
8. Voices Inside (Everything Is Everything)


さて、女性シンガーといえば、この人を忘れるわけにはいきません。
レディ・ソウルことアレサ・フランクリン。
牧師の父を持ち、幼い頃から教会でゴスペルシンガーとして活躍していたアレサ。
「Amazing Grace」の完全版は、2日にわたって行われた教会でのコンサートの模様を収めたアルバム。
J.クリーヴランド牧師のMC(とは言わないですね)が収められていて、アレサの出番は4曲目から。
気負わずに歌うアレサのゴスペル。
ゴスペルとは、こういうのもなんだ・・・と納得します。
Disc2に収められている2日目にはアレサの父親C.L.フランクリン牧師も登場します。

ゴスペルとはいえ、このアルバムでも「You've Got a Friend」が取上げられています。
また。ジョージ・ハリスンの「 My Sweet Lord 」。それは宗教が違うだろ、とも思うのですが、神を讚える曲ということで、ちゃんとゴスペル曲(ただしインスト)になっています。


[Amazing Grace: The Complete Recordings]
Disc1:
1. Organ Introduction (On Our Way)
2. Opening Remarks
3. On Our Way
4. Aretha's Introduction
5. Wholy Holy(ホーリー・ホリー)
6. You'll Never Walk Alone(淋しくはないはず)
7. What a Friend We Have in Jesus(いつくしみ深き友なるイエス)
8. Precious Memories(尊きおもいで)
9. How I Got Over
10. Precious Lord (Take My Hand)(尊き主よ我が手)
11. You've Got a Friend(きみの友だち)
12. Climbing Higher Mountains(高き山に登らん)
13. Amazing Grace(至上の愛)
14. My Sweet Lord [Instrumental]
15. Give Yourself to Jesus(イエスに我がすべてを)

Disc2:
1. Organ Introduction (On Our Way)/Opening Remarks
2. On Our Way
3. Aretha's Introduction
4. What a Friend We Have in Jesus(いつくしみ深き友なるイエス)
5. Wholy Holy(ホーリー・ホリー)
6. Climbing Higher Mountains(高き山に登らん)
7. God Will Take Care of You(神は汝を導きたもう)
8. Old Landmark
9. Mary Don't You Weep(マリアよ泣くなかれ)
10. Never Grow Old(生命は永遠に)
11. Remarks by Rev. C.L. Franklin
12. Precious Memories(尊きおもいで)
13. My Sweet Lord [Instrumental]





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ



Rieさんの新作

2008-06-07 13:07:24 | 最近聞いた音楽
昨年の9月に「朱雀」準備中と紹介したRieさんの新作。
「朱雀」とは別の路線のプログレ風に仕上がっています。
(それぞれ、リンク先にとぶとすぐに音が流れます)

Ocean Dream

曲の制作のためにPCを導入したとの話しを聞きましたが・・・
あっという間に公開された新作は、そのPCを使って作られた曲。
シャチやイルカが好きというRieさんらしい、タイトル通り「海」を連想する曲。



Seasons Of Life

ボーカルを意識して作った曲だそうです。
伸びやかなギターが、ボーカルに絡めば、さらにゾクゾクするような美しさになることでしょう。




昨年紹介した記事



----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ

雨の日にあう意外な曲。かも。

2008-05-31 03:34:34 | 最近聞いた音楽
今日も雨の中、打ち合わせのため、小田急線。
BGMはグレートフル・デッドの「Live Dead」。

20分を越える大作「Dark Star」で始まるライブ。
ゆるーい、ゆるーい演奏が、なんだかのんびりとした気分にさせてくれます。
デッドのライブなんて、みんな紫の煙で飛んでしまってたんだろうなぁ。

光降り注ぐカリフォルニアの野外ステージで、解放感に浸りながら聞くと、また格別なのでしょうが、
静かにゆったり揺さぶられる感じが、雨の日の午後にもピッタリ嵌ります。

ただし! 「さて、仕事やるぞ」という元気は出ないので、仕事の合間の移動時間には不向きかも。