おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

The Equatorial Stars / Fripp & Eno

2007-07-29 16:44:34 | King Crimson
プラネタリウムが好きです。
子どもたちが小さい頃、あちこちのプラネタリウムに良く行きました。別に、天文ファンという訳じゃないのですが・・・。八ケ岳まで星を見に行ったり(でも雨でした)、渋谷の五島プラネタリウムが閉館するときの特別上映にも行きました。CMで有名なメガスターが日本未来科学館で上映するということで見に行ったり(でも、時間が合わなくて入れなかった・・・)もしました。
メガスターへの憧れが捨て切れず、ホームスターを買ってしまいました。

そんなプラネタリウム熱に惹かれて購入したのがこの「The Equatorial Stars 」。2005年発表。アルバムタイトル「赤道の星たち」が示すように、収められた各曲は星の名前が付けられています。
フリップ&イーノとしては「Evening Star」から30年ぶり。という事で、発売当時、ちょょっと話題になっていました。

フリップ&イーノといえば、ギター(フリッパトロニクス)とシンセサイザーのコラボレーション。ロックにテクノロジーの最先端技術を導入して、その境界を拡張しようという模索。30年前にはそういう使命感をもって活動していたような気がしますが、30年前と今とはかなり事情が違ってきています。クリムゾンのライブ見ていても、サウンドスケープは既に完成した楽器として扱われています。今更コラボレーションしても・・・という気持ち半分、でもあえて今またコラボレーションした意味がなにかあるに違いない、と購入したのがたぶん2005年。で、やっと今ごろ聞いています。

内容はと言うと、静寂、静寂、そして静寂。

全編ゆったりとしたリズムと、フリップ&イーノが作り出す静けさにつつまれた作品。プラネタリウムのBGMに最適。最近は、会社帰りの電車の中で、疲れを癒すために聞く事が多くなりました。

各曲に付けられた星の名前。いったいどんな星なのかと調べていたら、nobumassaさんのサイトに、詳しい説明が乗っているのを発見しました。
どうも、かならずしも赤道上に見える星とは限らないようです。

4曲目のLupus。まるでフェードらの頃のタンジェリンののようなキラキラとした音。これはサウンドスケープの音でしょうか。もはや、どれがギターの音で、どれがキーボードの音かなんていう区別は不要です。

6曲目のAltair。日本では七夕で有名な牽牛星ですね。ここでは、フリップのギターが静かにリズムを刻みます。アルバム中、最ものリズミカルな曲なりですが、それでもやはり静かに、そして永遠の過去と未来に繋がるかのように時間がゆっくりと流れていきます。

今回のフリップとイーノのコラボレーション、二人でなにか新しい事を始めよう、という意気込みよりは、30年前の活動の総括のように聞こえました。


[The Equatorial Stars]
1. Meissa
2. Lyra
3. Tarazed
4. Lupus
5. Ankaa
6. Altair
7. Terebellum

[関連リンク]
 メガスター   http://www.megastar-net.com/
 日本未来科学館 http://www.miraikan.jst.go.jp/
 ホームスター  http://www.segatoys.co.jp/homestar/



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ダチュラが咲きました

2007-07-26 01:09:47 | 庭の草花
このブログの最初の1ページ目がダチュラでした。
今日、庭のダチュラに花が咲いていました。
なんだかいつもの年より、花咲くの早いみたいです。

早いといえば、百日紅も花が咲いていました。
よその百日紅が咲いても、うちのはなかなか咲かなかったんですけど、今年はなんだかどこよりも早く咲いてるみたいです。

そういえば、キスゲは先週咲いていました。
ブルーベリーは、雑草に埋もれています・・・

梅雨、明けたみたいです。



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時をかける少女

2007-07-22 01:37:51 | 最近見た映画
21日の未明、目を覚ましたらちょうど「時をかける少女」が始まる時間でした。大林宣彦監督、原田知世主演。いわゆる「尾道三部作」の一つです。
その昔、NHKのドラマ(「タイムトラベラー」という題でした)で見てから「ラベンダーの香り」っていうのにずっと興味を持っていました。何故ラベンダー? 筒井康隆を読みあさっていた時期もあり、なんとなく気になる作品ではありまた。

大林作品、さすがに映画館には見に行かなかったのですが、その後予備校の友人S君に「尾道三部作は良い!!」と聞いてビデオでみたのかな・・・テレビだったかな・・・。仕事で広島で暮らしていたS君の元へ遊びに行ったついでに、二人で尾道の街を見に行ったりしました。

原田知世。いまでこそCMでお母さんしていますが、さすがに「時をかける少女」では初々しいですね。そして尾美としのり。転校生で、小林聡と入れ替わった女子学生役もよかったのですが、こちらでも自然体の演技が光っていました。(ちなみに、転校生の小林聡美もすごかったですね)

映画の後半は、流しの片づけものしながら見ていたので、あまりちゃんと見ていなかったのですが・・・でも、久しぶりに見たので、なんだかとても懐かしい気分になりました。
筒井康隆のジュブナイルものは、子供相手の手抜きしていなくて良いですね。


さて、同じ日の夜9時。今度アニメ版の「時をかける少女」。
こちらは、原田知世から20年後の出来事という設定。
やはり理科準備室で、ひょんなことからタイムトラベル(映画の中ではタイムリープと言っていました)能力を身に付けてしまった少女のお話。
主人公の紺野真琴は、ちょっと安易にタイムリープをしすぎて、これじゃ未来がメチャクチャだ、と思わせる部分もありますが、ま、それは目をつぶりましょう。だいたいタイムトラベル自体が荒唐無稽な話なのですから。
ストーリーは、真琴とクラスメイトの千昭と功介の3人の友情が、淡い恋心によって微妙なバランスが崩れていく、という胸キュン的なラブストーリー。映像のバックになっている抜けるような青空と、真っ白い入道雲のように、爽やかな作品でした。




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6月の庭~7月のオクラ

2007-07-16 21:55:55 | 亭主独白
7月も半ばになって、6月の花・・・。6月の後半の庭です。



ねじり花。モジズリとも言うそうです。
数年前、にわの片隅で見つけたのが、今年はなぜかニョキニョキと芝生に生えてきました。
写真を撮って、芝刈りしよう・・・と思ってとある日曜日、カメラを持って庭へ。するとどういう訳か、1本しか残っていません。数日前におくさんが切ってしまったようです。
可愛い花なのですが、芝生に生えるという事は、芝の手入れを怠っている証拠・・・
今週は床屋行って、水槽の模様替えしてたからなぁ。。。来週あたり、ちゃんと手入れしようっと。暑くならないといいんですが・・・

アジサイ。


この株は、昨年花を漬けなかったので心配していたのですが、今年はちゃんと花をつけてくれました。庭木って、切る時期を間違えると、偉い目にあいます。。。
時期も終わりなので、ちょっと色あせた感じがします。最盛期は、もっと濃い紫。
たまたま遅く咲いた花があったのですが、咲きはじめは赤紫です。


不思議な色合いの株。このアジサイは大事にしなくては・・・

で、7月の庭ですが。。。
雑草が生い茂っています。
出ましたよ、ツユクサ。もう、あちこちで伸びほうだい。
雑草の間を分け入って、オクラを収穫してきました。
花が咲いたら写真撮ろうと思っていたのですが、花に気がつかず、でもいつの間にか4つも実が生っていました。2つは今夜食べました。残りの二つは、渋味があったので、観賞用。野菜は収穫するタイミングが難しいです。
しかし、うちのオクラ、背の高さが20cmもありません。もっと背が高い植物のはずなのだが・・・

あらずもがな・・・
うーん、オクラといえばCAN。
失礼しましたぁ。。。。




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パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

2007-07-15 09:21:16 | 最近見た映画
本当ならば、今週末は法事で福島まで行く予定でしたが、台風のため中止。
子どもたちの部活も雨で中止なので、2日間時間が空きました。
そこで、急遽、もうすぐ上映が終わりそうな、パイレーツオブカリビアンを見に行ってきました。

随分前に「呪われた海賊たち」をDVDで見て嵌り、続編の制作が始まったというニュースを聞いて家族中で喜び、昨年「デッドマンズチェスト」を見て、待ちに待った「ワールドエンド」。
オーランド・ブルーム。このシリーズで、一番美味しいと持っていったのは、ウィルを演じたオーランド・ブルームだったような気がします。まぁ、この俳優も家中でファンになっているからいいんですけど。。。

映画の前半は、ジャック・スパロウ探しの旅。
この世の果てを乗越えて続くジャック探しの旅が、ディズニーお得意のファンタジックな映像で描かれています。
そして後半は自由を求める海賊たちと富と権力でカリブ海を制覇しようとする東インド会社の戦い。
その図式の中で、欲望と戦略と裏切りで敵と味方が入り交じる。次第にあぶり出される海賊たちの謎・・・

ただ、ちょっと話を複雑にしすぎて、ついていけない場面もありました。
前作「デッドマンズチェスト」は、ジャック・スパロウの復活を祝うかのように、ジャックのメチャクチャな性格が面白おかしく描かれていました。
単純明快な分、ジョニー・ディップ=ジャック・スパロウの魅力を十分に堪能する事ができました。

一方「ワールドエンド」はジャック・スパロウ、ウィル、エリザベス、キャプテン・バルボッサの4人が主役。それぞれの背景を持って、その謎が解き明かされていく上に、ベケット卿、さらにデイビー・ジョーンズとカリプソの話が絡んできます。
これ、ちょっと盛り込みすぎ。どちらかというと、お気楽な娯楽映画。なんで上映時間が3時間近いのか不思議に思って居たのですが、これだけの話を詰め込んでいたんですね。

でも、どうなんだろう。完結編とはいえ登場人物多すぎ。前作のように、もっとストレートにジャック・スパロウの魅力を描いて欲しかった。
前作では、ジャック・スパロウのハチャメチャな部分を描いて、本作ではクレバーなジャックを描いた、ととれない事も無いのですが・・・。DVDで静止と巻き戻しを繰り返しながらじっくり味わうのならともかく、それを映画で堪能するのは無理。しかも、字幕読みながらではなおさら(もっとも、作るほうは字幕というのは意識していないでしょうけど・・・)
完結編を見たのに、気持ちの上で完結していないのは、ジャックをもっと見たかった・・・、という気持ちが残っているからかもしれません。

そうそう、ジョニー・ディップによると、ジャック・スパロウの演技には、ストーンズのキース・リチャードを参考にしたとか。
「ワールドエンド」では、そのキース・リチャードが渋いギター聞かせてくれます。




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A Pillow of Winds

2007-07-14 04:46:23 | Pink Floyd
MeddleのA面で好きな曲といえば、2曲目に収められたこの曲。
フロイドの、アコースティックな魅力にあふれたこの曲、このままEchoesに直結しても良さそう。でも、Echoesは、きょうの気分ではなかったので「More」を聞きながら電車の中でうつらうつらと。。。

会社の帰り、ふとこの曲が聞きたくなりました。
こういうときHDDのiPodは便利。

どんな曲なのか、歌詞を読んでみました。
まだ、こなれていないですが・・・

[A Pillow of Winds]
水鳥の羽毛のような
雲に包まれ
音の輪郭が曖昧になり
眠気に誘われ、僕は横になる。
君はというと
もう、小さな寝息をたてている。

そっとキャンドルを吹き消す。

本が落ちたような、ぱしゃりという音を立てて
君はドアを閉めた。
夜を締め出したはずなのに、
夜のしじまが僕たちを包む。
不思議な事に、風が変ったことが感じられた。
それは、季節の変ったしるし。

鳥さえ起きぬ暗やみのなかで
目覚めてしまった。
夢との区別もつかないが
もう夢の中には戻れない。
黄金色の扉を通ると
その向こうは緑濃い野。

深い草に身を沈め
夜の明ける音を聞くと
音の輪郭が曖昧になり
眠気に誘われ、僕はもう一度横になる。
君はというと
まだ、小さな寝息をたてている。

鳥とともに目を覚ますと
朝の霞を通した、一条の光が
空を染めた。

夜は翼をたたんで、去っていった。





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今年も野球観戦

2007-07-13 02:42:23 | 亭主独白
土砂降りの神宮から早1年。再び職場の連中と野球観戦に行ってきました。

昨年の反省を踏まえて、今年はドーム。巨人阪神戦です。
5連敗中のジャイアンツ。これだけ負けていれば、今日はきっと勝でしょう。

6時少し過ぎ。一回の表、阪神の攻撃中から観戦開始。2階席の一番後ろ。こんな高いところから野球を観るなんて・・・
まずは、とめものもとり合えず、ビール。
もうみんな「じゃあ、今日はドームいって飲もうね」というノリです。

で、試合の方はというとこれが、いまひとつぴりっとしない凡戦。ピッチャーが良い訳でもないのに、ヒットも出ない。野球らしいスカッとしたところがない。まぁ、こういう試合もある訳で、たまたまそれにあたってしまった、と・・・

試合が引き締まったのは、たしか8回。
巨人が上原をマウンドに送ると、いきなり三者連続三振。
すると、その裏。阪神も上原投入に応えるように、藤川を投入。
それまで、沈滞ムードだった球場が、ぴりっと引き締まりました。
野球はこうじゃなくちゃ。

しかし、延長に入り、上原、藤川とも代打が出て交代すると、試合は混沌としてきます。
巨人は継投に着く継投で試合を切り抜けようとしますが、いまひとつかみ合いません。
阪神はダーウィンにマウンドを任せています。

そして迎えた運命の12回。
桜井のスリーラン。なんだか久しぶりに外野に球が飛びました。推定120メートル。これぞ野球!!
そして阪神大量リードで迎えた12回裏。巨人は早くも2アウト。
ここで、二岡のツーベースをきっかけに2アウトから2点をもぎ取り、1点差。
同点のランナーが累乗にいたので、これはもしや、と思ったのですが、最後は鈴木尚のショートゴロで万事休す。

普段、仕事で23時ごろまで会社にいるので、今日は野球見て早く帰ろう、とおもっていたのですが、試合は5時間を越えて終わったのは、結局いつもと同じ。23時を回っていました。

※写真は、上原vs金本です。
ここで金本を累に出したのが運の尽きだったように思います。








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Joplin In Concert / Janis Joplin

2007-07-10 03:53:05 | 最近聞いた音楽
シリーズのトリを飾るのは、ジャニス・ジョプリン。




このアルバムは、ジャニスの死後にリリースされたものです。彼女自身は聴いた事の無いアルバム。ジャニスは、すぐそこで歌っているというのに・・・

LP時代のA面とB面がBig Brother and the Holding Company。そしてC面とD面がFull Tilt Boogie。二つのバンドの聞き比べができるという楽しみもありますが、そんなことよりジャニスの歌声に圧倒されます。

アルバムを聞いて、まず感じたのは、ジャニスがとても歌のうまい歌手だったという事。どんな高音も、凄みのある低音も、シャウトさえ歌として、破綻していません。
こんなうまいボーカリスト、その後の時代に生きていたら、どんな歌を聴かせてくれたのか、残念でたまりません。

ジャニスのアルバムを初めて買ったのは、80年代。CDの時代でした。どのアルバムを買おうか迷って・・・どの一枚をとっても凄いのでしょうが、結局ベスト版を買ってお茶を濁していました。Big Brother and the Holding Companyでデビューしたのが1968年。そして1970年にレコーディングの最中で亡くなるまでのわずかな活動期間。この間に残したアルバムが4枚。活動期間が短かったのですが、本当に影響力のあった活動をしていたと思います。

ジャニスの歌を聴きながら思ったのは、先日劇団四季版で見てきた、ジーザス・クライスト・スーパースター。
もしも、ジャニスが、こんなに魅力的な声を持っていなかったら。モントレーで5万人を魅了していなかったら、極く普通の女の子としての幸せな生活を送っていたかもしれません。
本当は、家庭的で、心優しい女の子が、時代の声に祭り上げられて、スーパースターとして生涯を閉じる。まさに「スーパースター」の歌詞の通り
 Who are you? What have you sacrificed?
時代と向き合い、考え、どのような答えを出して、スーパースター=ジャニス・ジョプリンとして生きたのでしょうか。
その気になれば、スーパースターとしての生き方をやめる事もできたかもしれません。でも、ジャニスは、一人で時代を受け止めて歌い続けました。ジャニスの歌声には、なんだか母親の様なものを感じる事があります。60年後半の時代に翻弄される若者たち、その声を受け止めて、ぎゅっと抱きしめる。そんな母性が、ジャニスを歌へと向かわせて、そしてスーパースターへと押し上げていったのではないでしょうか。

[In Concert]
1. Down on Me
2. Bye Bye Baby
3. All Is Loneliness
4. Piece of My Heart
5. Road Block
6. Flower in the Sun
7. Summertime
8. Ego Rock
9. Half Moon
10. Kozmic Blues
11. Move Over
12. Try (Just a Little Bit Harder)
13. Get It While You Can
14. Ball and Chain

レコーディング日など詳細は、公式サイトで・・・





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In Concert / Derek and the Dominos

2007-07-09 01:25:17 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切る夏より熱いブルースロック第6段。

前回のデュアン・オールマンと言えば、クラプトン。その二人が出会ったのが「Layla and Other Assorted Love Songs」なのですが、今日紹介するのは「In Concert」。

ひのアルバムとの出会いは、とても微妙なものでした。
昔々、青山にはパイドパイパーハウスというちょっとオシャレな輸入盤屋がありました。パイドパイパーと並んで、原宿のメロディーハウスという輸入盤屋があったのですが、その支店が、阿佐谷にあった事がありました。阿佐谷って、近くに区役所があるし、パールセンターの七夕があるのですが・・・輸入盤屋、しかもメロディーハウスができたという事で、住人の方がびっくりしていました。
商店街からちょっと離れたところにあったメロディーハウス。本当に、あのメロディーハウスなのだろうか、と疑問をもちつつも入ってみて見つけたのがこのアルバム。
当時ドミノスというとレイラという図式ができていたので、ライブがあるなんて知りませんでした。海賊版みたいだっだいやだなぁ、と思いつつも購入(ちなみに、オシャレな店なので、輸入盤とはいえ、高い!!)。

半信半疑で家に帰って、針を落したら、これがびっくり。そこにいたのは、鬼神のごとくギターを弾きまくるクラプトンでした。
今まで、クリームや「レイラ」、そして何枚かのソロアルバムを聞いていましたが、これほど伸びやかに弾きまくっているクラプトンは、聴いた事がありませんでした。
LP2枚組なので、かなりのボリュームではありましたが、もう何度も何度も繰り返し聞き入りました。

実は、私にとってのクラプトンのイメージというのは、さまにこのアルバム。新しいバンド、ドミノスを率いて、セッションを楽しむかのように延々とギターを弾きまくります。
クリームでも、ブラインドフェイスでもクラプトンはギターを弾きまくっています。が、クリームは3人の個性をぶつけ合って火花を飛び散らしています。オーディエンスは、その飛び散る火花を楽しみにしていたのですが、当人達には痛々しいほどのぶつかり合いが会ったのではないでしょうか。ブラインド・フェイスは基本的に、スティービー・ウィンウッドのバンド。結局、居場所を見つけられなかったクラプトンは、ディラニー&ボニーを経て作り上げた、自分のバンドがDerek & The Dominos。インプロビゼーションを繰り広げながらも、バンドのメンバーとの対話を楽しんでいるかのようです。

今回、ツタヤでCDを借りてきて聞き直したのですが、その解説によると、このライブはレイラの録音よりも前との事。これまで、まずレイラがあって、デュアン・オールマン抜きでライブを行ったのかと思っていました。実は、その逆で、このコンサートが、ドミノスとしてのオリジナルの姿だと知って、驚きました。この時期、いろいろと精神的にも弱っていたクラプトン。それを救ったのがデュアンとのセッション、と思っていたのですが、改めて聞いてみるとクラプトンがこの時期、いかに充実していたのかがわかるような気がします。
かなう事ならば、デュアンとのツインリードでのライブを聞いてみたい気もしますが、誰にも気兼ねせずに伸び伸びと演奏するクラプトンというのも凄いものです。
「Layra」を聞いて、ちょっと満足できなかった方(あ、言っちゃった)は、このライブアルバムを聞いてみてください。Derek & The Dominosの素晴らしさがわかると思います。





Disc One
1.Why Does Love Got To Be So Sad
2.Got To Get Better In A Little While
3. Let It Rain
4. Presence Of The Lord

Disc Two
1. Tell The Truth
2. Bottle Of Red Wine
3. Roll It Over
4. Blues Power
5. Have You Ever Loved A Woman

Personel
 Eric Clapton (g)
 Bobby Whitlock (key)
 Carl Radle (b)
 Jim Gordon (d)

このときのコンサートの別テイクを収めた「Live at the Fillmore」という2枚組のCDが出ています。今回は、LPと同じ内容の「In Concert」を聞きましたが、「Live at the Fillmore」も聞いてみたいと思います。

おまけ:
「おまけ」で申し訳ないですが、この「In Concert」聞くと、まるで枕詞か係り結びのようにBBAのライブを聞きたくなります。で、一緒にBBAのライブを借りてきて聞きました。BBAのスタジオ版に比べて、3人の飛び方が半端じゃないです。ライブを繰り返して、お互いの手の内がよくわかったからでしょうか、バンドとして破綻しないギリギリのところまで、キレた演奏で、ぶっ飛んでいます。
これもまたいつかちゃんとレビューしたいと思います。




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Eat a Peach / Allman Brothers Band

2007-07-08 04:57:00 | 最近聞いた音楽
このアルバムを買ったのは、予備校の頃だったか・・・。予備校のT君の「レイドバックって感じの音だよね」という一言が、このアルバムの事をよく言い表していると思います。
そのころ、世の中では「レイドバック」なるカテゴリーが大はやり。クラプトンが「461オーシャンブールバード」で復帰して、グレッグ・オールマンはシェールと結婚し、ちょっと南部っぽい共にゆる~い感じのロックアルバムを出すと、これがレイドバック。背中を下にして、つまり仰向けになって気楽に聞くようなロック、ということでしょうか。後(か、同時かわからないですが)AORなんてカテゴリーに続くものなのでしょうか。
ま、とにかく、ハヤリものは聞かないという主義(?)だったので、ぬるま湯のようなレイドバックものはあんまり聞いていませんでした。

で、今一つわからなかったのが、あのグレッグ・オールマンがどうしてレイドバックしちゃったのか。フィルモアイーストのオールマンの音と、レイドバックしたグレッグが結びつかなかったのですが・・・
でも、改めてオールマンブラザーズバンドのアルバムを順に聞いて行くと、音がどんどんポップになって行くのがわかりますね。
この次の「Brothers and Sisters」なんて、ほんと聞いていてきもちいい。1stのころの男臭さが消えていますね。それで、ちょうどその転換点にあたるのがこのアルバムなのではないでしょうか。

よく知られたように、このアルバムのレコーディング中にデュアン・オールマンは他界しています。そしてその1年後、ベースのベリー・オークリーも他界。中心的なメンバーの交代が、オールマンブラザーズの音楽性を変えて行ったのでしょうか。

このアルバムの作成意図がどのあたりにあったのかわかりませんが、スタジオ録音と前作「フィルモアイースト」に収まり切らなかったライブ録音がLP2枚組に収められています。圧巻なのは、なんといってもLP2面分を使った「Mountain Jam」なのですが、最初にこのアルバムを聞いたときはアルバムのラストに収められた「Little Martha 」が印象的でした。アコースティックギターの曲で、ライブが終わった後の興奮がだんだん静まって行くような、そんな印象を受けました。ああ、これはデュアンへの鎮魂歌なのかな、と思うと同時に、やはりひとつの時代の区切りみたいものを感じました。
改めてアルバムを聞いてみると、「Melissa」や「Blue Sky」という曲が、この後のオールマンの音を予感させるものとなっています。

さて、圧巻なのはやはり「Mountain Jam」。フィルモアイーストのライブの中でも、イントロだけ聞こえてきていたのですが、30分を越える大作。LPでは2面に別れていたのですが、CDでは通して聞く事ができます。ありがたいことです。
この日のフィルモアでのライブ。バンドの状態も良く、客のノリも良かったとかで、一曲終わるたびに、客から「もう一曲」と声が掛かって、結局明け方近くまで演奏が続いたとか。そんな長時間演奏できるライブハウスもすごい(さすがフィルモアイースト)ですけど、バンドも客もまたすごい。そんな中で演奏された「Mountain Jam」。比較的きっちり演奏されている他の曲に比べて、リラックスしたムード。各メンバーがソロをとり合い、セッションを楽しんでいる感じ。SkyDogという異名を持った、デュアンのギター。それも、この曲ではリラックスしたムードで、気持ち良く響きます。
あんまり、根をつめて聞くより、涼しげな木陰で、木漏れ日と戯れながら、空を見上げて寝ころんで聞く方が似合いそうです。あっ、レイド・バックですね。




[Eat a Peach]
1. Ain't Wastin' Time No More
2. Les Brers In A Minor
3. Melissa
4. Mountain Jam
5. One Way Out
6. Trouble No More
7. Stand Back
8. Blue Sky
9. Little Martha

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シリーズ残り2回(予定)となりました。



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The Allman Brothers at Fillmore East

2007-07-07 14:27:33 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切る夏より熱いブルースロック短期集中シリーズ第五段。

この一週間、仕事が忙しかった事もありますが、どこからどう手を付けていいのかわからなかったのが、このアルパム。
もう何も言う必要のない名盤です。
朝まで続いた至福のライブ。
とにかく、聞けば納得します。
今日は、以上。


[at Fillmore East]
1. Statesboro Blues
2. Done Somebody Wrong
3. Storm Monday
4. You Don't Love Me
5. Hot 'Lanta
6. In Memory Of Elizabeth Reed
7. Whipping Post

Personel
 Duane Allman (g)
 Gregg Allman (vo,key)
 Dickey Betts (g)
 Berry Oakley (b)
 Jaimoe (ds)
 Butch Trucks (ds)



というわけにもいかないので、アラズモガナの本文。

まずは、オールマンとの出会い。
中学の頃だったでしょうか。まだビートルズしか聞いていない頃だったと思います。兄が借りてきた「Brothers and Sisters」。実は、この時までAllman BrothersとBrothers Fourの区別がついていませんでした。

ちゃんと聞いたのは、高校の頃にY君からこのアルバムを借りてから。パノラマのようなツインドラムとベースの繰り出すリズム。グレッグのキーボードと歌声。そしてデッキー・ベッツとデュアン・オールマンのツインリード。ウエストコーストのカラッとした爽やかな音とは違った、ちょっと湿っぽくて暗い感じの音に惹きつけられました。「Hot 'Lanta」という曲がありますが、アメリカ南部というのは、意外と湿潤な土地なのでしょうか(行ったこと無いですけど・・・)なんだか、南部の熱い夜を思わせるような音です。

その後、ドゥービー・ブラザーズから先祖返りみたいな感じで、オールマンを聞き始めました。
最初に買ったのが「Beginnings」。1stアルバムと2ndのカップリング。ジャケ買いです。


その後、evergreenさんの胸をキュンとつかんだ「Brothers and Sisters」を購入。ジェシカに再会しました。

明日は、桃を食べに山にでも出かけましょうか・・・




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半夏生

2007-07-02 22:23:40 | 亭主独白
今日は、半夏生だそうです。関西じゃ蛸食べる日だそうです。

ケータイからエントリーした続き

半夏生を初めて知ったのは、去年のaokenさんのブログでの事でした。
こちら
 http://blog.so-net.ne.jp/aoken/2006-07-01

不思議な葉だなぁ、と思ったら、お隣の庭にありました。



完全な余談ですが、
横にブックマークしている「ひらつか日記」さんと「QUIET VILLAGE」さんが、偶然かCANを取り上げています。
CAN日和?

Stampede / The Doobie Brothers

2007-07-01 01:36:13 | 亭主独白
好きになったミュージシャンについて、アルバムを片っ端から聞きたくなる性分。ということで、未だに買い続けているがクリムゾン。
そのクリムゾンを聞き始めた頃、同時に買いあさっていたのが、ドゥービー・ブラザーズでした。ずっとブリティッシュロックばかり聞いていたので、アメリカもので複数枚持っているのなんて、このドゥービーと、CSNY、ジェファーソン・エアプレーン位じゃなかったでしょうか。。。

しかしまぁ、このなんとも泥臭い、アメリカのバンドに何故惹かれたのか、よくわかりません。当時話題になったのが、スティーリー・ダンからジェフ・スカンク・バクスターが加入したこと。「プレッツェル・ロジック」や「うそつきケイティ」というヒットアルバムを出していたスティーリー・ダン。どちらかというと、ドゥービーより大物だったかも。そこから看板ギタリストを引き抜いて、3ギター、1ベース、2ドラムという前代未聞の編成。これは、ちょっと聞いてみようか、ぐらいの気持ちで聞いたのかもしれません・・・いやぁ、プロデューサーのテッド・テンプルマンのワナにあっさりかかりましたね。聞き込むほどに、プロデューサーの手腕手いうものを感じました。

曲の方は、ヒット曲「TAKE ME IN YOUR ARMS(ROCK ME A LITTLE WHILE)」に代表されるような、、ひたすら疾走して、何処を切ってもおんなじという金太郎飴サウンド。ただ、1曲「I CHEAT THE HANGMAN」は伝説のソウルマン、カーティス・メイフィールドが関わってます。この曲が洗練された感じで、このアルバムの中では唯一雰囲気の違う曲かもしれません。

とはいえ、前作の「What Were Once Vices Are Now Habits」では、ホーンセッションが加わり、さらにその前の「The Captain and Me」では「ロングトレイン・ランニング」。そのさらに前の「Toulouse Street」では「 ジーザス・イズ・ジャスト・オールライト」と、ファンキーなサウンドへの傾倒が見られるので、この「I CHEAT THE HANGMAN」の方が、ドゥービーの本質に近いのかもしれません。
実際、次のアルバムからは、病に倒れたトム・ジョンストンに変わって、再びスティーリー・ダンから、マイケル・マクドナルドが加わると、グラミー賞受賞作品となった「Minute by Minute」に向けて、ひたすら洗練されたファンキーサウンドに向かっていくわけですから。

そして、トム・ジョンストンが復帰し、ドゥービーが再結成された1989年の「Cycles」。ここで、再びこの「Stampede」とおなじサウンドが繰り返されます。結局トム・ジョンストンの趣味が強く出たアルバムなんですね、キット。

ということで、夏を乗りきるにはちょっと力不足かもしれないけど、第4段ということで取上げてみました。


1.SWEET MAXINE
2.NEAL'S FANDANGO
3.TEXAS LULLABY
4.MUSIC MAN
5.SLAT KEY SOQUEL RAG
6.TAKE ME IN YOUR ARMS(ROCK ME A LITTLE WHILE)
7.I CHEAT THE HANGMAN
8.PRECIS
9.RAINY DAY CROSSROAD BLUES
10.I BEEN WORKIN' ON YOU
11.DOUBLE DEALIN' FOUR FLUSHER

Personel
 Tom Johnston : Guitars and Vocals
 Pat Simmons : Guitars and Vocals
 Jeff "SKUNK" Baxter : Guitars and Pedal steel guitar
 Tiron Porter : Bass and Vocals
 John Hartman : Drums and Percussion
 Keith Knudsen: Drums and Vocals




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