おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

渋谷で神様の声を聴いた

2007-09-29 12:41:08 | 最近聞いた音楽
少し前の事、美狂乱を聞きながら渋谷を歩いていると、神様の声が聞こえました。
神様は、耳元でこう言いました。
Elvis Has Just Left The Building

老水的音楽の神様、いえば一人はマイルス・デイビス。言わずとしれた、ジャズの神様。名プレイヤー、名アレンジャーは数々いますが、ジャズという音楽の枠組みをあそこまで拡張したのは、神様の成せる技だと思います。

あ、老水的神様の条件は、鬼籍にリストされている必要があります。

ロック界での神様といえば、フランク・ザッパ。Elvis Has Just Left The Buildingと言われてしまえばしょうがないでしょう、久しぶりに「Broadway The Hard Way」を聞いてみました。

実はこのアルバム、ちょっと苦手でした。
マザーズ、あるいはソロ名義で出されたアルバムは、アバンギャルドな雰囲気の中にも、ブルースフィーリング、ロックらしいコンボとしての音がありました。
ところがこのアルバム、Make a Juzz NoseおよびThe Best Bandと同じ音源。ホーンセクションを含めた、ビッグバンド構成でおこなったツアーの模様が、前述の3枚に収められています。最初に聞いたときに、分厚い音が、ものすごく暑苦しく聞こえてしまいました。どうも、その印象がいつまでもまとい付いているようで、このアルバムきくと「あー、疲れるんだよなぁ、この音」っていう思いが先に出てきてしまい、楽しめませんでした。

しかし、流石に神様。
今回は、ドンピシャリのタイミングを指定してきたみたいです。iPod(疲れるというのに、何故かiPodには取り込み済み)で再生してみたところ、1曲目のElvis Has Just Left The Buildingから、もう楽しくてつい微笑んでしまいました。
いや、いままでも、ちゃんと聞いてたんですよ。
ビッグバンド構成のツアーメンバー。これは、アルバムで繰り広げているザッパワールドの再現には必要な構成だったのではないでしょうか。アドリブ、ということはあり得ないと思いますが、バンドの演奏は緩急自在。ギター中心のストレートなロックから、シニカルでコミカルな曲、さらにはジャズロックまで、見事な演奏を繰り広げています。

ザッパの持っているいろいろな面がバランスよく取り込まれたこのアルバム、聞き所満載ですが、個人的には11曲目Stolen Momentsから12曲目のMurder By Numbersへかけてのジャズ的な流れ。Murder By Numbersではゲストとしてスティングが加わり、スティング節を聞かせてくれます。カッコいい。

先の3枚のアルバム、それぞれテーマのようなものを持って編集されています。このアルバムは政治的な歌詞の曲が中心に収められたとか。ジャケットも、ザッパものにしては珍しく、ちょっとカッコつけたポートレート。
実はザッパは、88年の大統領選挙に立候補する事を大まじめに考えていたそうです。88年と言えば、パパ・ブッシュとデュカキスの年。本当に立候補していたら・・・ま、いいか。


[Broadway The Hard Way]
1. Elvis Has Just Left The Building
2. Planet Of The Baritone Women
3. Any Kind Of Pain
4. Dickie's Such An Asshole
5. When The Lie's So Big
6. Rhymin' Man
7. Promiscuous
8. The Untouchables
9. Why Don't You Like Me?
10. Bacon Fat
11. Stolen Moments
12. Murder By Numbers
13. Jezebel Boy
14. Outside Now
15. Hot Plate Heaven At The Green Hotel
16. What Kind Of Girl?
17. Jesus Thinks You're A Jerk




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Sun Bear Concerts / Keith Jarrett

2007-09-28 03:33:17 | Keith Jarrett
老水亭2周年記念企画のおまけ企画として、キース・ジャレットの「サン・ベア・コンサート」を聞きはじめました。
このアルバム、キース・ジャレット1976年の来日時のソロコンサートから、京都・名古屋・大阪・札幌・東京のコンサートを収録した、LP時代ではなんと10枚組、CDにして6枚組という、とんでもない代物です。




ちょっと昔花:
大学の友人のK君。ジャズ研に入っていたピアニスト。学生時代のある日、何故か部室の並ぶ一角を歩いていた老水は、キースジャレットの様なピアノの音に誘われて、音源を辿ってみると、そこにはジャズ研の部室でピアノを弾いていたK君の姿がありました。
「キース・ジャレット?」
ときくと、ちょっと照れながら、「聞かれちゃったかぁ」とか返事をしてくれました。
そのKクンのおすすめが「サン・ベア・コンサート」。と、勧められても、10枚組1万円もするアルバムを、貧乏学生が購入できる訳も無く、今に至りました。

でも「サン・ベア」という、この謎めいた言葉の響きは、キース・ジャレットのピアノの響きと、ベアとなって、いつでも心のどこかに引っ掛かっていました。

その謎の答えが、サン・ベアコンサートの解説に書いてありました。
このときの来日公演、キース・ジャレットのビアのソロだったのですが、ECMの総帥マンフレッド・アイヒャーがプロデューサとして付いていて、録音は菅野沖彦さんが担当されたそうです。

当時としては、飛ぶ鳥を落す勢い(想像です)のECM。菅野さんはさぞ緊張された事でしょう。アルバム聞いても「ケルン」とおなじ弦の音、ピアノの音が聞こえます。
録音技術の素晴らしさについては、菅野さんのもてる技術を、十分に発揮されたのだと思います。

さて、そんなツアーの最中のとある日、北海道には羆がいるという話を菅野さんがしたそうです。ホテルのラウンジか、バーでの事でしょうか。軽いおしゃべりの中での出来事のようです。
羆とは日熊と書くと紹介した菅野さん、さて日の熊とはどう言ったものか、と思案した結果「Day Bear」と訳したそうです。しかし、DayBareに納得できなかったキース・ジャレットに、それではと「Sun Bear」と訳したのは菅野さん。
この「Sun Bear」という珍妙な言葉には、キースもアイヒャーも笑い転げたようです。

と、ここまで解説を読んで驚いたのは、キース・ジャレットが爆笑している姿。微笑んだり、含羞むように笑うキースの姿というのは想像できるのでが、笑い転げるというのにはちょっとびっくりしました。
まぁ、人間なので、笑う事は不思議ではないのですが、ツアーの最中、もっとぴりぴりしているのかと思いきや、以外と喜怒哀楽をはっきり表現する人なのかな、と思いました。

笑い転げる、ことが自然にできるような雰囲気の中で続けられたコンサートとその収録。人間関係に気遣いする必要が無い分、キースは音楽に集中する事ができたのではないでしょうか。そしてその結果生み出されたサン・ベア・コンサート。CDでは、1都市のコンサートがPart 1、2の2部に別れてCD1枚に収められています。(6枚目は、各都市でのアンコールの模様が聞く事ができます。)

この「サン・ベア・コンサート」は、「ソロ・コンサート」「ケルン」に続くソロピアノ作品集。この時期のキース・ジャレットのピアノソロは、なんといっても美しい。音楽の妖精が舞い降りたような美しさと、華やかさがあります。
その妖精の美しさ、1976年の日本にも舞い降りたのでしょうか。CD6枚を順番に聞き込みつつ、ポツリポツリとなるかもしれませんが、レビューを行っていこうと思います。





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ナラ・レポート / 津島佑子

2007-09-26 03:03:30 | 最近読んだ本
カテゴリーの「最近読んだ」が、既に時制の狂いを生じています。






この物語は、歴史が澱のように積み重なっている、象徴的としてのナラが舞台となっています。
行き詰まるような現実から逃げ出すために、鹿を殺した少年。シングルマザーとして少年を育てた母親は、既に亡くなっていて、ハトとなって少年の前に現れます。
この小説は、このハハとコが、時の中を登り下りしながら、象徴としてのナラを受け入れ/破壊する物語です。
そこにかいま見られるものは、破壊者と創造者としての母性と、ハハとコの愛。
ハハ、というのは、体内で生命を育み、生み出します。そのハハとコの繋がりというのは、チチには計り知れないモノがあると思われます。
が、その一方、誰でもが嘗ては/今でも誰かのコである以上、コとハハの関係というのは普遍的なものではないでしょうか。
コとハハの普遍的な愛は、男性社会の刹那的な時の区切りとしての歴史/時代の中を貫いて存続します。

そして、コとハハの普遍的な愛情は、大仏を破壊するという行為によって、男性社会/刹那的な権力の象徴としてのナラと対峙します。
ナラの完成を象徴する大仏開眼のその時に、その愛は、クライマックスに達し、よどみの無い現実の世界に子を生み出します。

ハハのコにして、コのハハでありえる、女性にしか生み出せない物語、ではないか、と思いました。

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ネットを検索していたら、津島佑子さんの紫式部文学賞受賞の言葉というのを発見しました。
http://www.city.uji.kyoto.jp/pics/photo/7051_1.pdf
ヤマトと関東、という関係は、思いもつきませんでした。

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本屋に行ったら、文庫が出ていたので、思い出しながら記事にしてみました。

古教会への誘い

2007-09-24 00:23:19 | 最近読んだ本


身内の宣伝です。
兄が、写真集出しました。
本業は歯医者なのですが・・・
この兄弟のカメラいじりは、父親譲りの趣味です。

多摩信用金庫の冊子に、多摩の教会の写真と文章を寄せていたのが切掛で、この写真集を作る事になったそうです。
ちなみに、多摩信の冊子に寄稿するようになった切掛は、きいていません。

このての本は、そんなに冊数印刷していないので、見かける事も少ないでしょぅが、どこかで見かけたら、手に取ってみてください。
歯医者らしく、手堅くも美しいく仕上げた(?)写真が満載です。

ダチュラ・咲きました

2007-09-23 23:58:13 | 庭の草花
昨日、蕾が膨らんでいるのを見つけたのですが、ダチュラが咲きました。
このダチュラも枚年この時期にキチンと咲いてくれます。
ちなみに、ブログの最初のエントリーは、このダチュラでした。
 過去記事: ダチュラが咲いていました

枚年今ごろから暮れまで、一つずつ、ポツリポツリと咲いていたのですが、一斉に咲きました。数えてみたら、16個。
近所のお宅のダチュラは、まとめて咲いているので、毎年「凄いな」と思っていたのですが、今年はうちのダチュラが凄い事になっていました。

植えてから4年目? 5年目?
今年は、ひときは勢い良く育ち、自らの重さで茎が曲がってしまうほどでした。
植えてから数年経たないと本当の勢いが出ないのかもしれないですね。

ダチュラの花は、夜の方が香りが強いのですが、一つでも、濃厚な香りなのですが、16個ともなると大変な事になっているかもしれません。
香りは、ジャコウに似ているそうです。
ジャコウの香りって、かいだ事ないので、よくわからないのですが・・・

Keith Jarrett

2007-09-23 03:29:47 | Keith Jarrett
続きです

[The Celestial Hawk]


オーケストラとの共演。
以前このブログでも書きましたが、キース・ジャレットのスコアは、まるでキース・ジャレットのピアノそのもの。手癖のようなフレーズまでもがオーケストラで再現されています。ということは、手癖かと思っていたフレーズも、実は意識的に演奏していたということか?

雨の日のキースジャレット


[Changes]


いよいよスタンダーズの登場。
最初、スタンダーズはVol1,Vol2とこのChangesで終わり・・・と聴いていたのですが、結局30年近く活動してます。
Vol1と2が、スタンダード曲に現代的な解釈を加えたというもの。このChangesでは、一転して3人によるフリーインプロビゼーションが中心。
このフレ幅の広さというか、自由なところがスタンダーズが今まで続いている所以ではないでしょうか。

[Standards Live]


再開したスタンダーズの最初の作品。
1曲目の「星影のステラ」のしなやかな美しさが印象的でした。このライブでは、スタンダード曲のみが取上げられていますが、先に書いたようにスタンダードからフリージャズまでというフレ幅と、重量級のジャズからこういう軽い演奏まで、本当に表情が豊かなトリオだと思います。

[Still Live]


スタンダーズライブは借り物だったので、次ぎに出たこのアルバムを購入。前作のライブに比べて、重量級の演奏。ちょっとイメージにあわなかったので、あまり聴かなかったのですが、メンバー見たらこういう音の方が本流なのかな、と思います。

[Spirits]


マルチプレーヤーのキース・ジャレットが、民族楽器を持ち込んで作った、ソロ作品。
スタンダーズの活動での疲れを癒すためか、ジャズではない分野の民族音楽を取り込んだ意欲作。
意欲作ではあるのですが、ちょっとばかり通して聴くのは辛かった。一人で多重録音して全てを作り上げているので、キース・ジャレットのやりたい事は、できているのだと思いますが、それに付合わされるのは大変です。せめてCD1枚にまとめてくれたら良かったのに・・・

[Dark Intervals]


サントリーホールの、こけら落としじゃなかったかな? 久しぶりのピアノソロという事でも話題となっていました。
「ソロコンサート」や「ケルン」の華やかなイメージと異なり、宗教曲のような厳かな感じがあります。

[Bye Bye Blackbird]


マイルス・デイビスが亡くなったときに、いち早く発表されたトリビュートアルバム。流石にエレピは弾いていません。
何故でしょうか、ちょっとこのアルバムはイメージが違ったので、あまり聴いていませんでした。気持ちが入りすぎてるのかなもしれません。

[The Melody At Night, With You]


慢性疲労症候群によって暫く音楽活動から離れていたキース・ジャレットの復帰作。
自宅のスタジオで一人でリラックスした雰囲気で演奏したスタンダードの名曲立ち。リラックスした雰囲気が伝わってきます。夜、静かに過ごしたいときのBGMに最適です。

[Always Let Me Go]


2001年のスタンダーズ日本ツアーでのライブ。で、これはCD2枚組全てインプロビゼーション。スタンダーズのコンサートって、どうなってるんでしょう。当日会場に行ってみないとスタンダードかインプロかわからないのでしょうか。
流石に、インプロ2枚組を聞き通すのは辛い、というか、それだけ集中できる時間なかったので、これもiPod入れて聴いてみようかなと思います。
それにしても、スタンダーズはインプロ系ばかり選んで聴いてるみたいです。
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キースジャレット名義のアルバムで聴いた事あるのは以上20枚。書き忘れているものもあるかもしれません。

そして、最後に、ゲイリー・ピーコックがリーダーの「Tales of Another」も追加しておきます。
このアルバム、多分今まで聴いた全てのアルバムの中でもベスト5に入るのではないでしょうか。
以前記事にしているので、そちらへのリンクを張っておきます。

Tales of Another / Gary Peacock



ディスコグラフィ
Keith Jarrett(1)
Keith Jarrett(2)




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Keith Jarrett

2007-09-23 02:22:44 | Keith Jarrett
ブログを始めてから2年が過ぎました。
みなさんの、温かい励ましで、ここまで来る事ができました。
ありがとうございます。

去年はクリムゾン聴いてたり、ギョウザ作ったりして過ごした1周年記念でしたが、今年はちょいとばかり特集(?)組んで、一番最初にレビューした、キースジャレットをまとめてみようかと思います。

昨日アップしたディスコグラフィは、2周年記念企画第一段。
いやしかし、すごい勢いでアルバム作っていますね。アメリカンカルテット、ヨーロピアンカルテット、ピアノソロ、スタンダーズトリオさらにその合間にリーダー作を発表していて・・・年代順に並べてみると、ますます凄い事だと実感できました。

キース・ジャレットを最初に聴いたのは、「ケルン」だったと思います。高校の時にY君から借りてきいたころに、FM東京でキース・ジャレットの来日コンサート(ピアノソロ)を放送していました。そこで聴いた「マイ・ソング」が素晴らしかったので、アルバムを購入・・・こんな感じだったと思います。
でも、ジャズアルバムって、どんなシチュエーションで聴いていいものやら、高校生にはちょっとばかり持て余し気味だった事を覚えています。

さて、この機会に、今まで聴いた事のあるキースジャレットのアルバムをリストアップしてみようかと思います。自分でも、どれぐらい聴いているのか、見当がつきません。とりあえず、ディスコグラフィの古い順に見ていこうかと思います。

[Somewhere Before]


リズム隊にチャーリー・ヘイデンとポール・モチアンを擁したトリオでのライブ。後のアメリカンカルテットの原形とでもいえるでしょうか、フォークっぽい演奏ですが、アメリカンカルテットの持つ粘っこいリズムが聴かれます。
当時のキース・ジャレットの立ち位置ってどのようなものだったのかわかりませんが、小さなライブハウス(想像です)でのライブ録音。客の話し声が混じって、拍手もそっけないものです。
不思議なもので、こういう客とは別の次元で名盤がうまれるものです。

[Solo Concerts]


これは、大学の頃、ベロベロに酔っぱらった状態で、同じ卒件の1学年上の人の下宿に転がり込んだとき(向こうも同じぐらい酔っぱらっていたのですが・・・)聞かせてもらいました。
そんな状態なので詳細は覚えていませんが(!!)散漫なイメージのブレーメンと、ケルンを凌ぐほど美しいローザンヌ(逆だったかもしれない・・・)。その時「これは、すぐ買おう」と決心したのですが、未だに聴いていません。

[Death and the Flower]


アメリカンカルテットの傑作。
民族音楽的なリズムから始まる幻想的で哲学的なアルバム。邦題となった「生と死の幻想」がまさに言い当てています。
このアルバム、実は父が亡くなったときに、追悼というか鎮魂歌として購入したもので、悲しみが癒されるまで、何度も繰り返して聴きました。

[Belonging]


これがDeath and the Flowerと同じ年の録音とは、少々びっくりしました。
ヨーロピアンカルテットのデビュー作。
若々しいリズムと、ガルバレイクのサックスで始まるタイトル曲「ビロンギング」は大好きで、何度も聴いていました。
アップテンポなこの曲は、キース・ジャレットなりの解釈による「フュージョン」なのかもしれません。

[The Köln Concert]


大ベストセラーアルバム。
今回改めて聞き返してみましたが、2枚組全編を通しての美しさは、何度聴いても飽きが来ません。
ジャズファン、必携のアルバムだと思いますが、「では、これがジャズの本質か」と聴かれるとどうでしょう。「これも、ジャズだ」と言っても入門者は納得してくれないでしょう。普通に4ビートのジャズで入門してから、本作を聴くとジャズの幅を感じる事ができると思います。
逆に言えば、ジャズの可能性を広げた名作でもあり、問題作でもあったのかもしれないですね。

[Arbour Zena]


邦題「ブルー・モーメント」。青で統一されたジャケットが素敵です。
ストリングオーケストラとの共演作。同じくオーケストラと共演した「The Celestial Hawk 」が、キースのピアノをオーケストラ版に拡張した感じであるのに対して、こちらはストリングスの中にピアノが収まったような感じ。
どちらの作品も、夜の落ち着いた時間に聴くの似合うと思います。

[Eyes of the Heart]


アメリカンカルテットのラストアルバムといわれています。LPでは3面のみの録音という変則的な作品。
このアルバムではキース・ジャレットがマルチプレーヤーぶりを発揮して、サックスを吹いたりしています。Death and Flowerに負けず劣らず、哲学的で深いジャズを披露しています。

[The Survivor's Suite]


アメリカンカルテットで一番始めに聴いたのがこのアルバム。「残氓」という邦題と、物悲しいジャケットに惹かれました。
このアルバムもDeath and Flowerと同じく、深い音楽を繰り広げています。
名作といわれる本作ですが、どうもメンバー間の人間関係は最悪だったようです。名作の裏に、確執あり。

[Staircase]


ピアノソロなんてどれでも同じだろう、思っていたのですが、大間違い。1作毎に特徴があります。
なんでも、本作は突然スタジオに駆け込んで作り上げてしまった作品だそうです。でも「手抜き」というわけではありません。
2枚組のアルバムでLP時代の各面毎に「Staircase」「Hourglass」「Sundial」「Sand」というタイトルが付けられて、その中がさらに2~3曲に別れています。まるで、それぞれのタイトルをつけられた絵画を見ているかのようなアルバムです。

[My Song]


ヨーロピアンカルテットの2枚目。
男性的なBelongingに対して、女性的なMy Songといわれています。My Songはどちらかというと「Somewhere Befor」に聴かれるような、フォーク調のアレンジとなっています。キース・ジャレットの原点は、このあたりにあるのかもしれません。
名曲「My Song」は本当にかわいらしい曲です。最近発売されたカーネギーホールでのソロアルバムにも収録されているそうなので、聴いてみたいです。

[Personal Mountains]


ヨーロピアンカルテットの日本でのライブ録音。発売は録音よりかなり遅い時期だったと思います。
ヨーロピアンカルテットの音が聞きたくて買ったのですが、なぜかあまり聴いていません。部分部分をとっりだして聴くと、まごう事無きヨーロピアンカルテットなのですが、なんだかアルバム全体を聴くと集中できなかったんです。iPodに入れて聴いてみようかと思います。

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長くなったので、80年代以降は、別のエントリーで。。。


ディスコグラフィ
Keith Jarrett(1)
Keith Jarrett(2)

Keith Jarrett

2007-09-22 09:06:11 | Keith Jarrett
こちらを元にしてまとめました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Keith_Jarrett

もちろん、全部聴いた訳ではありません!!

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1967: Life Between The Exit Signs
1968: Restoration Ruin
1968: Somewhere Before
1971: Birth [American Quartet]
1971: El Juicio [American Quartet]
1971: The Mourning of a Star [American Quartet]
1971: Facing You [Solo piano]
1971: Gary Burton & Keith Jarrett [Other works]
1972: Expectations [American Quartet]
1972: Ruta & Daitya [Other works]
1973: Fort Yawuh [American Quartet]
1973: Solo Concerts (Bremen/Lausanne) [Solo piano]
1974: Backhand [American Quartet]
1974: Treasure Island [American Quartet]
1974: Death and the Flower [American Quartet]
1974: Belonging [European Quartet]
1974: Luminessence [with string]
1975: Shades [American Quartet]
1975: Mysteries [American Quartet]
1975: The Köln Concert [Solo piano]
1975: Arbour Zena [with string]
1976: Eyes of the Heart [American Quartet]
1976: The Survivor's Suite [American Quartet]
1976: Byablue [American Quartet]
1976: Staircase [Solo piano]
1976: Sun Bear Concerts [Solo piano]
1976: Hymns/Spheres [Other works]
1977: Bop-Be [American Quartet]
1977: Ritual [with string]
1978: My Song [European Quartet]
1979: Personal Mountains [European Quartet]
1979: Nude Ants [European Quartet]
1980: The Celestial Hawk [with string]
1981: The Moth and the Flame [Solo piano]
1981: Concerts [Bregenz/München] [Solo piano]
1981: Invocations/The Moth and the Flame [Other works]
1983: Changes [The Standards Trio]
1983: Standards, Vol. 1 [The Standards Trio]
1983: Standards, Vol. 2 [The Standards Trio]
1984: Arvo Pärt, Fratres on Tabula Rasa with Gidon Kremer [Classical music]
1985: Standards Live [The Standards Trio]
1986: Book of Ways [Solo piano]
1986: Still Live [The Standards Trio]
1986: Spirits [Other works]
1986: Spheres [Other works]
1987: Dark Intervals [Solo piano]
1987: Changeless' [The Standards Trio]
1987: Johann Sebastian Bach, Das wohltemperierte Klavier, Book 1 [Classical music]
1988: Paris Concert [Solo piano]
1989: Standards in Norway [The Standards Trio]
1989: Tribute [The Standards Trio]
1989: Johann Sebastian Bach, Goldberg Variations [Classical music]
1990: The Cure [The Standards Trio]
1990: Johann Sebastian Bach, Das wohltemperierte Klavier, Book 2 [Classical music]
1990: Georg Friedrich Händel, Six Sonatas for Recorder and Harpsichord [Classical music]
1991: Vienna Concert [Solo piano]
1991: Bye Bye Blackbird [The Standards Trio]
1991: Dmitri Shostakovich, 24 Preludes and Fugues [Classical music]
1991: Johann Sebastian Bach, 3 Sonaten für Viola da Gamba und Cembalo [Classical music]
1991: Johann Sebastian Bach, The French Suites [Classical music]
1993: Bridge of Light [with string]
1994: At the Blue Note [The Standards Trio]
1994: Wolfgang Amadeus Mozart, Piano Concertos, Masonic Funeral Music and Symphony in G Minor [Classical music]
1995: La Scala [Solo piano]
1995: Georg Friedrich Händel, Suites for Keyboard [Classical music]
1996: Tokyo '96 [The Standards Trio]
1996: Wolfgang Amadeus Mozart, Piano Concertos and Adagio and Fugue [Classical music]
1999: The Melody At Night, With You [Solo piano]
1999: Whisper Not ― Live in Paris 1999 [The Standards Trio]
2000: Inside Out [The Standards Trio]
2001: Always Let Me Go [The Standards Trio]
2001: The Out-of-Towners [The Standards Trio]
2002: Up for It - Live in Juan-les-Pins, July 2002 [The Standards Trio]
2006: Radiance [Solo piano]


ディスコグラフィ
Keith Jarrett(1)
Keith Jarrett(2)












あき

2007-09-22 00:57:40 | 季節のしるし
夕べは、遅くまで残業。
電車が無くなり、タクシーで帰宅。
車を降りて、ふと空を見上げると、東京にしては珍しいほどの星空。
いつの間にか、空が高くなってきているんですね、と夜中に知る悲しさよ・・・

今朝、庭を眺めたら、今年もちゃんと彼岸花が出ていました。
まだ蕾も小さく、ツンと伸びた茎も、なんとなく弱々しい。
これが、あの赤い赤い彼岸花になるのかと思うと、不思議。

懐かしの日本のプログレ(その1)

2007-09-21 03:59:21 | 最近聞いた音楽
日本のクリムゾン、と言えば美狂乱。
実は、今まで聴いた事ありませんでした。
須磨さんのギターは、フリップと同じ音がして、同じフレーズがあちこちに。
流石に「まどろみ」というクリムゾンコピーバンドをやっていた(これも修業か?)だけあります。

須磨さん、どう聴いても、フリップをアイドルとして育ったギター小僧。
フリップに憧れてギター初めて、クリムゾンと同じ音出すようになったんですね。
それに「美狂乱」というネーミングが、クリムゾンの音楽性そのものじゃないですか。
この「美」「狂」「乱」という名前を聞いたときは、正直びっくりしました。
クリムゾンの音楽を「美」と「狂」と「乱」という3つの軸で定義した。
あの、混沌としたクリムゾンが、美狂乱という、とても分かりやすい要素に分解されたことには、本当に驚きました。

・・・というのが、「美狂乱」を聴く前に想像していた「美狂乱」でした。
で、だいたいこの線でブログ記事書いて、オフィシャルサイトをみてびっくり。
先にみておけば良かった。
普通、先に調べますよね。

公式サイト。
何故か二つあります。
Official web site
Official Home Page
 
SUMA Storyという、須磨さんが書いた(と思いますが・・・)須磨少年成長記。
ここで、須磨少年がロックに出会った頃の事、美狂乱になった頃の事が詳しく述べられていました。
読んでみたら、びっくり。
須磨少年ミーツロックは小学校5年生。
小学生時代にバンドを組み、中学ともなると、パープルだのクリームだのアイアンバタフライだの。
時代の中で、ロックを聴きまくりの、演奏しまくりの状態だったようです。
中学・高校と輝かしいほどの活動の末に(末?)高校卒業とともに上京。そして挫折。
故郷に戻っての再活動開始とともに「美狂乱」誕生。
実に、ここまでクリムゾンの名前が出てこない。

クリムゾンとの出会いは、第1期美狂乱時代。
「美狂乱」がクリムゾンと似ていると人伝えに聴いてから、クリムゾンを聴き始めたとの事。
ここにきて、立場が逆転。
まず、美狂乱ありき、でクリムゾンとの出会い。
ブルース色の見当たらないロックバンドということで、クリムゾンに興味を持ったそうです。
ちなみに、出会いは「USA」みたいですね。

それから時が流れて、第4期美狂乱結成。
ここにきて、めでたくレコードでビューとなったそうです。

さて。
こんないきさつを、知っていても、知らなくても、美狂乱を一度聴くと忘れられないのが、須磨さんのギター。
前述した通り、どこからどう見てもフリップの影響がありあり。
今のクリムゾンが、複雑になりすぎた、と思ったら美狂乱。
昔懐かしいクリムゾン/フリップのギターに出会った、と思える事でしょう。

そして、もう一度聴くと、あれ、これは明らかにクリムゾンと違う。
何度かメンバーチェンジを繰り返した美狂乱。
今回聴いた1stと「乱 Live」は、ともにトリオ編成。
共に、というか、同じメンバー。
ギター・ドラム・ベースという、最小のロック編成で、かなり複雑な曲を演奏していますが、そこはそれ、基本が3人の世界。
とても軽いんです、フットワークが。
クリムゾンの混沌とした音・・・リズム隊とフロントが入り乱れて主導権を取り合うような複雑なアレンジではなくて、流石トリオ編成、ギターを中心に良くまとまったサウンドを聞かせてくれます。
1stアルバムでいうと、2分足らずの短い曲ですが「狂(パート2)」。
ここでは、須磨さんのフリップギターを中心に、3人のパワーがゴリゴリとぶつかり合っています。
こういうストレートなぶつかり合いがギタートリオの魅力ですね。

ライブの方では「二重人格」。
10分を越える大作(どの曲も大作なのですが)ですが、3人のプレイが良くまとまっています。
この曲を聴いていたときに「あ、このバンドってトリオなんだ」と意識しました。
物すごく複雑なのに、パワフルでストレート。
須磨さんのギターはフリップをはみ出して「狂」にして「乱」です。

公式サイトでディスコグラフィーをみていたら、美狂乱、後に8人編成になったとか。
トリオ編成も魅力ですが、8人になって、クリムゾンのように混沌とした音楽(アフリカに接近しているらしいですが・・・)も聴いてみたいものです。
そして、最新作・・・というのか、初期の曲をアレンジし直して、古くからのメンバーを集めて録音し直した「アンソロジー Vol1」。
こちらも大所帯の編成で、興味あります。
美狂乱として年を経た須磨さんが、初期の作品を料理し直す。
その出来栄えにも、ちょっと興味あります。




[美狂乱]
1. 二重人格
2. シンシア
3. 狂(パート2)
4. ひとりごと
5. 警告

須磨邦雄(ギター、ボーカル)
白鳥正美(ベース)
長沢正昭(ドラムス)

[乱-ライブVOL.3]
1.狂パート1
2.警告
3.組曲「乱」
4.二重人格

須磨邦雄(ギター、ボーカル)
白鳥正美(ベース)
長沢正昭(ドラムス)





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へくそかずら

2007-09-18 00:25:22 | 庭の草花
歓迎されない侵入者。
去年から、なぞの蔦草がはびこり始めました。
去年のうちは、まだ数も少なく、見つけるたびに切っていたのですが。。。
その時の臭い香りから、これはひょっとしてヘクソカズラ? と思っていたのですが。。。。

今年は思いっきりはびこっていました。
夏の暑さに負けて、庭の手入れをしていなかったら、もう、庭中の木々を繋ぐネットワークが完成していました。
ヘクソカズラ。
名前の通り、蔦を千切ると、独特な匂いがします。
でも、名前に比べ、花は可愛いんですね。
たとえば、こちらの写真
そんなわけで、ちょっと油断していたのですが、花が終わって実が成りました。
これがたいへん。
ボリューム感倍増。
気がつくと、まとわりつかれた木の上の方に、小さな粒々が沢山付いています。
これが成熟して種となって庭に落ちた日にゃ大変な事になる、っていうんで、今日、緊急庭仕事を行いました。
といっても、買い物から帰って来て、15時から16時の1時間ほど。
9月中旬だというのに、暑い事、暑い事。
16時には、午前中に頼んだ観葉植物を受け取りに花屋に行かないといけなかったので、応急処置ですが、ドウダンツツジ-アジサイ-枝下紅葉-月桂樹-ツツジ-錦木-モクレン-ブルーベリー-桃-ジンチョウゲ-百日紅を繋ぐネットワークの分断を行いました。
45リットルの東京都のゴミ袋3袋まで詰め込んだところで時間となりました。
分断した蔓は、まだ同じぐらいの量が放置されたまま残っています。
ネットワークを分断してみたところ、もともと枯れそうだった錦木がもう殆ど枯れてしまい、月桂樹は完全にアウト。枯れた葉が良い匂いを発していました。悲しい。
これ、また、来年出てくるのかと思うと、憂うつです。
庭中掘り返して、新しい土と入れ替えたいぐらいです。
でも、そんなことすると、また新しい何かが侵入しちゃうんですよね。




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またまた弦の張り替え

2007-09-15 22:08:41 | 亭主独白
昨日は、打ち合わせのために川崎へ。
川崎といっても山の中。
予定よりちょっと早く打ち合わせが終わったので、そのまま直帰。
直帰とはいえ、渋谷のツタヤにCDを返しに行くので、家とは逆方向の渋谷へ。
ついでにちょいと足を伸ばして祐天寺。
祐天寺には、サザンの関口さんのおみせ「ポエポエ」があります。
関口さん、「日本ハワイ化計画」を進めているそうで、ポエポエはその先端基地か・・・

祐天寺は、初めて降りる駅。
少し前に、ポエポエの場所を地図で確認はしていました。
ロータリー側に降りて、線路際を自由ケ丘方向へ進む。
しかし、実際に行ってみたら、道を1本間違えてしまい、だんだん駅前の賑わいが消えて、民家が増えてしまいました。
こりゃ、道を間違えた、と、線路に近づくように角を曲がって、線路際の道を駅の方へ引き換えそうとしたら、目の前に件のお店発見。
もう少し早く道を変えていたら、見つける事はできなかったかもしれません。

とても親切な店員さんに薦められるままに、いろいろなウクレレを弾かせてもらいました。
ソプラノとコンサート。
2本目はやはりコンサートにしようかな。
弾かせてもらったのは、カマカ、コアロハ、Gストリング。
ハワイの3大メーカーです。
ソプラノ、コンサートともメーカー毎に特徴を持った音が出てきます。
 カマカ:ウクレレの定番。カラッとした中にもしっとりと深みがあります。
 コアロハ:明るい浜辺にいるかのようなカラッとした明るい音です。
 Gストリング:弦高が低いのか、とても弾きやすいウクレレでした。
3つのメーカーを比べると、Gストリングが断然弾きやすいですね。
(Gストだけ、評価基準が違ってますね)

i'iwiは2本置いてありました。
そのうちの一つは、とても奇麗な木目で、ちっと惹かれました。
でも、音は、渋谷で弾いたほうが気に入っていたかも。。。

今回ひかせてもらった中では、Gストリングのダブルホール(以前ブログで「欲しい」と書いたもののコンサート版)でした。
12万。i'iwiの半分の値段!!
で゛も、ウクレレは値段じゃなくて、同じメーカーの同じクラスのウクレレでも、1本1本イメージが違います。
もっともっと、いろいろなウクレレと出会ってから2本目を決めたいな、と思いました。

それで、今回は(も)購入はパス、したのですが、弦を張り替える事にしました。
渋谷のI'iwiについていたアキーラの弦。
LowGのセットにしました。
アキーラは、テンションが高いそうです。
つまり、弦が細いという事ですね。
1弦2弦は「こんなに細いの!?」というほど細くて、簡単に張る事ができました。
が、3弦が太くて、ブリッジの溝には無理やり押し込みました。
割れないでね・・・
4弦は、テンションを抑えるためでしょうか、ラウンド弦になっていて、3弦より細いぐらい。
(ちなみに、ウクレレは1弦=A、2弦=E、3弦=C、4弦=GでLowGの場合は1オクターブ低い。ということでLowGでは4弦が一番低い音になります。
通常のセットでは、3弦が1番低い音になります。)
4弦に指を滑らせると、ギターみたいな「キュイ」と鳴ります。

今まで張っていたFAMOUSの弦では、Applauseの樹脂ボディはちょっとばかりプラスティックの音に聞こえていました。
アキーラにしたところ、コロコロとしたウクレレらしい音で鳴る、様な気がします。
弦の張り替えは「あたり」だったかもしれません。
しかし、この半年にFamous(ブラックナイロン)→4弦をLowGに→アキーラ(白ナイロン)と張り替えています。
やっぱり、マニアの道を進んでいるのかもしれない。

※追記
なんだか、弦が響き過ぎ。
親指のハラで弾くと丁度よい感じですが、人さし指の爪で弾くと、おとが痩せて聞こえる。ストロークをしっかりしないと、弦に負けそう。


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朱雀の準備が着々と進んでいるようです。

2007-09-15 21:30:03 | 最近聞いた音楽
以前紹介したRieさんの新曲!!
「朱雀」として飛翔する準備中だそうです。


飛鳥

 伸び伸びとした、前に進んでいく意志が現れています。
 聴いていると、元気もらえます。


In the dark

 ビョークが主演したダンサー・イン・ザ・ダークをイメージしているそうです。
 「飛鳥」とはちょっとイメージ違いますが、これも聴いていると前向きな姿勢になります。


心海(仮タイトル)

 「しんかい」と読むのでしょうか? 新しいバンドのイメージを模索しながら、新しいことを「こころみ」ているようにも思えます。


chaos

 以前も紹介した名曲。
 朱雀としてデビューするのが待ち遠しいです。




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ミルキーウェイの彼方へ

2007-09-15 02:15:15 | 最近聞いた音楽



[Weather Report]
1. Milky Way
2. Umbrellas
3. Seventh Arrow
4. Orange Lady
5. Morning Lake
6. Waterfall
7. Tears
8. Eruydice

銀河の中を飛び交っている電波の様な、グガーンという音が消えると、2曲目の「Umbrellas」。
ナンジャこりゃ? という感のある1曲目から一転、アップテンポなジャズ。ジャズとはいえ、そこはこのバンド。アコースティックでありながら、適度に電化されて、ダウン・トゥ・アースでありながらスペイシー。煙草の煙りモクモクのジャズ喫茶で、モノも言わずに聞き込む、という音楽とはちっと異なります。
ですが、ここでは、ウェインのサックス、ザビヌルのエレピ、ヴィトゥスのベースがぶつかり合って、白熱のプレイを繰り広げます。そこを、アイアート・モレイラとムーザンの打楽器隊が合の手をいれつつ、盛り上げます。
技と技とのぶつかりあい。相手がこう来たら、こう返す。返されたら、こう出て行く。魂と魂のぶつかり合い。
聴いてみて、改めて思いました。
これは、新しいジャズへの宣言だ、と。
まだ「Heavy Weather」も「8:30」もなかった時代。どこかしらない場所に向かって、前向きに進んでいくことを楽しんでいるかのようです。

数日前、地下鉄の中で、ザヴィヌルの写真を見かけました。前にも書きましたが「Z」という雑誌の広告。
ああ、まだこの雑誌の表紙を飾っているんだ、と思ったのですが。
きっと今ごろは、銀河鉄道で、ミルキーウェイの彼方を目指しているんでしょうね。

以前書いた記事




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絵を見てきました。

2007-09-09 12:35:17 | 亭主独白



アールビバンという会社の原画展+シルクスクリーンの販売会に行ってきました。
シルクスクリーンて、中学か高校のクラブでちょっとだけやったことがあるので「印刷でしょ?」ぐらいにしか考えていなかったのですが、思い違いでした。
原画を、ほぼそのまま、筆遣いまでも現す事ができるんですね。
これは、ちょっとばかりびっくりしました。
営業さんのお話では、絵は原画が1枚だけ。保存状態が良くないと、どんどん劣化する。シルクスクリーンにしておけば、複製する事によって、絵に永遠の(これはちょっとオーバー)の命を与える事ができる。
とのこと。
原画を所有しているという強迫観念に襲われずに、本物を楽しむ事ができる、ということでしょうか。

もともとは、大泉の西友でまたまた見かけたラッセンの展示即売会。
ここで、いろいろな絵を見せてもらって「では、イベントのご案内を・・・」といっていたので、招待券が送られてきたという訳です。
今回は、いろいろな作者の原画も見ることができるというので、買う気は無かったのですが、でかけて見ました。
会社を上げての大イベントらしく、沢山のお客さんと社員の方があちこちで立ち話。あちこちのブースで、絵を前にしてしきりに話し込んでいる姿も。商談コーナーもいっぱい。でも、基本的に招待客ばかりなので、美術展のような混雑ではないので、ゆっくり原画を楽しむ事ができました。

15時からはシム・シメールが来場するとの事。
まだ1時間半ほど時間がありましたが、混まないうちにシム・シメールの絵を見ておこうと、ブースに立ち寄る。
その1画で、ヒゲのアメリカ人がなにやら熱弁を振るっていました。
当然、絵を見にきたお客だとばかり思っていました。
ブースを出て、しばらくしたら、廊下で立ち話をしている人たちがいました。
「今まで、シム・シメール先生がいらしたのですが、お昼ご飯食べにいかれたようで・・・」
ひょっとして、先程のヒゲのアメリカ人が、シム・シメールだったのか!!
脇にでも立って、もっとちゃんと話を聞いておけば良かった。

では、ここで、気に入った画家の紹介。
きっといろんな問題がありそうなので、それぞれサイトへのリンクのみ張ります。
作品は、リンク先で見てください。

きたのじゅんこ
もともと、おくさんがこの人の絵が好きで、それが接点となって今回の話が進みました。
この人の絵は、神秘的で、優しさと強さ(というか、自然の持つ力みたいなもの)を感じる事ができます。
ケルト神話に基づいた作品が多いそうです。
子どもを描いた作品が多いのですが、ケルト+子どもということで、梨木香歩となんとなく通じるモノを感じます。

平凡・陳淑芬
美人画で有名な台湾のコンピ。
記事のトップの絵は、平凡・陳淑芬のサイトからダウンロードできます。
根が東アジア、ということもあってか、親しみを感じます。

孫家珮
逆光に輝く朝の風景でしょうか。
この人の絵は、一度見たら忘れられない美しさを持っています。
1958年、上海生まれということで、近代化によって消えていくノスタルジックな風景に心惹かれるのでしょうか。

天野喜孝
龍の子プロ出身。
ヤッターマンやガッチャマン、ハッチのキャラクターデザインをしていたそうで、当時のキャラの原画も展示されていました。
マンガタッチの絵から、劇画タッチの絵に変身。
どこが、西洋風のタッチなのに、切れ長の目などデザインの端々に東洋的なものを感じる事ができます。

トレンツ・リャド
スペイン生まれの、夭逝の画家。
日本の庭は、窓枠で切り取って見ることを前提とした作りのものがあります。柱や軒など、建物を含めて初めて完成する、といえば良いのでしょうか。。。
リャドの作品も「枠」を持っています。
一気に描かれたような、勢いのある筆遣いで絵が描かれた薔薇が、絵を切り取った枠からはみ出す様に描かれて、時にはその外側に詩まで描かれて、二重三重の奥行きを作り出しています。

カーク・レイナート
オーロラ、極北に生きるウサギの親子、そして妖精。
ファンタジックで、物語を感じさせる絵は、始めてみるのに、どこかできた事があるような感じがしました。
ブックカバーやアルバムジャケットで見たことあるのかもしれません。

オフィシャルサイト
きたのじゅんこ
 妖精のつぶやき
 えんじぇるはーと
平凡・陳淑芬
天野喜孝

アールビバンサイト内
 きたのじゅんこ
 平凡・陳淑芬
 孫家珮
 天野喜孝
 トレンツ・リャド
  カーク・レイナート
 
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絵を見た後は、渋谷でウクレレを見ました。
23万もするi'iwi(イィヴィ)のウクレレを勧められて、おくさんも「これがいい」とか言い出して・・・うーん、これ買っちゃえば、もう他のウクレレは要らないなぁ。
i'iwiってハワイ固有の鳥だそうで、その鳥のインレイがデザインされています。
見た目も奇麗だし、音も美しい。でも、腕が、ウクレレに追いついてない。



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