「ブラックミュージックを5枚聞く」シリーズの4回目。
今回聞いたのは4枚。
「5枚聞く」という目標は、既に破綻しています。。。
女性ボーカルも聞いてみたいなぁ、と思って選らんだのが、ロバータ・フラックの「優しく歌って」。
ネスカフェのCMで有名な曲ですね。
ピアニストの父とオルガニストの母の間に生まれたロバータ。
音楽大学でクラシックと声楽の教育を受けたという経歴の持ち主。
そのせいか、歌声がとても素直。
2曲目の「Jesse」は早熟の天才シンガーソングライター(形容詞長すぎ)のジャニス・イアンの曲。
これなんか聞いていると、ソウルミュージックというよりふつうにシンガーソングライターが歌っているみたいです。
全体的に曲のアレンジもあっさりとして、オシャレな感じがします。
一日のいつの時間帯でも、何度も繰り返し聞ける名盤。
8曲目の「Suzanne」の広々とした感じ。
印象的なエンディングです。
それにしても、女性に「Killing Me Softly」なんて耳元でささやかれたら・・・
[Killing Me Softly]
1. Killing Me Softly With His Song
2. Jesse
3. No Tears (In the End)
4. I'm the Girl
5. River
6. Conversation Love
7. When You Smile
8. Suzanne
ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイのデュエットアルバムがある。ということを、今ごろになって初めて知りました。
それぐらい、ブラックミュージックに疎いんですね。
で、今回、ロバータ・フラクに引かれてこのアルバムも聞いてみました。
「Killing Me Softly」が、わりとあっさり目のアレンジだったので、このアルバムはどんなだろうと期待して聞いたところ・・・
1曲目の「I (Who Have Nothing)」がすごいです。
なんていうか、このシリーズで聞いているどのアルバムも、今まで持っていた「ブラック・ミュージック」という概念を、良い意味で覆してくれます。
聞くたびに、新しい世界が広がるようです。
「I (Who Have Nothing)」の、つんのめりそうなほどゆっくりしたリズム。
決して重いのではなくて、リズムの間の中にロバータとダニーの歌声=心の響きがたっぷり感じられます。
全体的にゆっくりしたリズムで、二人の歌を中心に聴かせる様な感じに仕上がっています(そりゃ、当然ですよね)。
なんていうか、二人とも決してシャウトはしないのですが、心の震えまで感じられるような、力強い「声」を聞かせてくれます。
[Roberta Flack & Donny Hathaway]
1. I (Who Have Nothing)
2. You've Got a Friend
3. Baby I Love You
4. Be Real Black for Me
5. You've Lost That Lovin' Feelin'
6. For All We Know
7. Where Is the Love
8. When Love Has Grown
9. Come Ye Disconsolate
10. Mood
3枚目は、ロバータとデュオをとっていたダニー・ハサウェイのライブ。
エレピの音が魅力的なバンドサウンドとダニーの軽やかな歌声。
「What's Going On」や「Ghetto」のような、いかにもブラックな曲を取上げているかと思うと、
「You've Got a Friend」や「Jealous Guy」のような曲も取上げています。
いわゆる、ニュー・ソウルの時代、黒人音楽と白人音楽の境界って、とても低くなっていたのではないでしょうか。
ダニー・ハサウェイもロバータ・フラックとおなじく大学でクラシックを学んでいます。
広い視野で音楽を見る感覚があったのかもしれません。
[Live]
1. What's Going On
2. Ghetto
3. Hey Girl
4. You've Got a Friend
5. Little Ghetto Boy
6. We're Still Friends
7. Jealous Guy
8. Voices Inside (Everything Is Everything)
さて、女性シンガーといえば、この人を忘れるわけにはいきません。
レディ・ソウルことアレサ・フランクリン。
牧師の父を持ち、幼い頃から教会でゴスペルシンガーとして活躍していたアレサ。
「Amazing Grace」の完全版は、2日にわたって行われた教会でのコンサートの模様を収めたアルバム。
J.クリーヴランド牧師のMC(とは言わないですね)が収められていて、アレサの出番は4曲目から。
気負わずに歌うアレサのゴスペル。
ゴスペルとは、こういうのもなんだ・・・と納得します。
Disc2に収められている2日目にはアレサの父親C.L.フランクリン牧師も登場します。
ゴスペルとはいえ、このアルバムでも「You've Got a Friend」が取上げられています。
また。ジョージ・ハリスンの「 My Sweet Lord 」。それは宗教が違うだろ、とも思うのですが、神を讚える曲ということで、ちゃんとゴスペル曲(ただしインスト)になっています。
[Amazing Grace: The Complete Recordings]
Disc1:
1. Organ Introduction (On Our Way)
2. Opening Remarks
3. On Our Way
4. Aretha's Introduction
5. Wholy Holy(ホーリー・ホリー)
6. You'll Never Walk Alone(淋しくはないはず)
7. What a Friend We Have in Jesus(いつくしみ深き友なるイエス)
8. Precious Memories(尊きおもいで)
9. How I Got Over
10. Precious Lord (Take My Hand)(尊き主よ我が手)
11. You've Got a Friend(きみの友だち)
12. Climbing Higher Mountains(高き山に登らん)
13. Amazing Grace(至上の愛)
14. My Sweet Lord [Instrumental]
15. Give Yourself to Jesus(イエスに我がすべてを)
Disc2:
1. Organ Introduction (On Our Way)/Opening Remarks
2. On Our Way
3. Aretha's Introduction
4. What a Friend We Have in Jesus(いつくしみ深き友なるイエス)
5. Wholy Holy(ホーリー・ホリー)
6. Climbing Higher Mountains(高き山に登らん)
7. God Will Take Care of You(神は汝を導きたもう)
8. Old Landmark
9. Mary Don't You Weep(マリアよ泣くなかれ)
10. Never Grow Old(生命は永遠に)
11. Remarks by Rev. C.L. Franklin
12. Precious Memories(尊きおもいで)
13. My Sweet Lord [Instrumental]
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