おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

Captured Live / Johnny Winter

2007-06-30 00:01:05 | 最近聞いた音楽
暑い夏を乗り切るブルースロック第三段は、夏より熱い100万ドルのギタリスト登場!!

昔々、ジョニー・ウィンター聴きたいなぁ、と思い、職場にいたギタリストにどれが良いか推薦してもらったのが、このアルバム。
いやぁー、ライブとはいえ、このジャケット。買うのを随分躊躇った後に購入。



一言で言うと・・・
いやいやいやいや、すごいすごいすごいすごい、ギター弾きっぱなし!! もう、最初から最後まで、ゴリゴリゴリゴリギターギターギター。歌っていようが、なにしようがギター弾きっぱなし。最初から最後まで、ギター弾きっぱなし。ベースがなんだ、ドラムがどうした、俺様がジョニー・ウィンターだ。みんな俺のギター聴きにきてるんだぜ。俺がジョニー・ウィンターだ。四の五の言わず、俺のギターを聴け、聴け、聴けってンだ!!
もう、夏がどうした、季節がどうした、いつだって俺様はウィンター。100万ドルのギタリストだぜぇ!!
ってな感じ。

いやいや、ほんと、このアルバムは凄いです。ドブロギター抱えている「Nothing But The Blues」っていうアルバムあるじゃないですか。Captured Liveの翌年に発売されているこのアルバム。どちらかというと、こんなイメージを期待したのですが。もっとブルースっぽいライブなのかと思っていたら、ギター弾きまくりのアメリカンロック。ロックというより、もうこれは本当にジョニー・ウィンターの独壇場。

そうそう、このアルバムは1976年のリリース。前年には、ジョー・ウォルシュのライブやロビン・トロワーのライブがリリースされています。この辺りの年は、ギターリストのライブの当たり年ですね。

Personnel
 Johnny Winter: Vocal, Guitar, Slide Guitar
 Floyd Radford : Guitar
 Randy Jo Hobbs: Bass, Background Vocal
 Richard Hughes: Drums

1. Bony Moronie
2. Roll With Me
3. Rock & Roll People
4. It's All Over Now
5. Highway 61 Revisited
6. Sweet Papa John

Bony Moronie。
邦題は、マカロニ・ボニー。
どういうタイトルだ・・・

追記:
エドガー・ウィンターって聴いた事ないんですが、どんなでしょう。
兄弟共演アルバムも何枚かあるので、聴いてみたい。




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You Can't Argue With A Sick Mind / Joe Walsh

2007-06-29 01:16:04 | 亭主独白
夏を乗り切るブルースロック短期集中特集の第2段です。

「ホテルカリフォルニア」が発売されたのは、高校のころだったか・・・
ある日、お小遣いを握りしめて、「ホテルカリフォルニア」を買いにレコード屋さんへ。でも、「これ、イーグルの音じゃないよなぁ」と思い、「呪われた夜」を買ってしまいました。それ以来、なんと「ホテルカリフォルニア」のアルバムは聴いた事がありません・・・

で、そのイーグルスの音を変えてしまったのが、ジョー・ウォルシュ。「カリフォルニア」は買わなかったのに、「ライブ/You Can't Argue With A Sick Mind」を買いました。アメリカものはあまり聴かなかったのですが、このアルバムはかなり何度も聴いた覚えがあります。

1曲目Walk away。ポキポキしたジョーのギターもよいのですが、Willie Weeksのベースとツインドラムがたたき出すリズムが最高です。ツインドラムといえば、オールマンやドゥービーブラザーズ。このアルバムも南部のサウンド満載です。
乗りの良い1曲目が終わると「Meadows」。スローテンポな曲ですが、広大なアメリカの大草原を思い浮かべるような広がりを感じる曲です。
アルバムのラストは「Turn to Stone」。もう10年以上も聴いていないアルバムなのですが、この3曲はすぐに頭の中で再生できます。
引きずるようなジョーのギターがキーボードとカラみ、うねるようなノリが忘れられません。スタジオでのオーバーダビングだと思いますが、フルートが入っていて、これがなかなか良いです。でも、その後ろで微かに聞こえているジョーのダルなギター。これ、もっとちゃんと聴きたいです。オーバーダブなしの完全版リマスターで再発してくれないものでしょうか。
と、いうか、このアルバム今廃盤なのでしょうか。amazon.co.jpで調べてもジャケ写ありませんでした。是非もう一度聴いてみたいのですが・・・
ネットで調べてもあまりヒットしませんね。

幸い、amazon.comのコメントにパーソネルを発見したので、転載しちゃいます。沢山いるんですよ。
 Willie Weeks: Bass
 Joe Vitale: Drums
 Andy Newmark: Drums
 Don Felder: Guitar
 Joe Walsh: Guita
 Rocky Dzidzonru: percussion
 Jay Ferguson: keyboards
 David Mason: keyboards
 Vocals on "Help Me Through the Night" by Glenn Frey, Don Henly, Don Felder and Joe Walsh
そういえば、中袋には、メンバーやらローディーたちのが集合した写真がありました。 肩組んで笑顔で。なんだかとってもいい雰囲気のツアーメンバーでした。
気の合ったメンバーが集って、良い感じで力が抜けて、余裕も感じられるライブでした。



1. Walk Away
2. Meadows
3. Rocky Mountain Way
4. Time Out
5. Help Me Make It Thru The Night
6. Turn To Stone





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クチナシの花/コウモリ

2007-06-27 08:35:57 | 季節のしるし
暫く前に、クチナシの花が香っていました。
この香りはクチナシだよなぁ、と姿を確認しないまま、季節が過ぎてしまいました。

庭にキスゲが咲いていました。
隣の庭では、白い百合が、花を開いていました。

夕べ、近所の街灯の周りを、コウモリが飛んでいました。

※写真は、evergreenさんのPhantom Potionからお借りしました。




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20th Century Blues / Robin Trower

2007-06-26 02:05:19 | 最近聞いた音楽
Tommyさんのおすすめで、Robin Trowerを聴いてみました。

高校の頃だったか、ロビン・トロワー、ジョー・ウォルシュ、ロイ・ブキャナンなんていうギタリストのライブアルバムが大ヒットしたことがありました。その時がロビン・トロワーへ一番接近したときでしょうか。それかすっかり忘れていたのですが、Tommyさんの記事で一気に引き戻されました。


聴いてみて、これは素直に脱帽。
今の時期って、毎年ブルースロック聴きたくなるのですが、時期的にもドンピシャ。最初の1音聴いて、引き込まれました。

ロビン・トロワーというと、どうしてもジミヘンの名前が一緒に出てきてしまいます。
確かに、ちょっとジミヘンに似ています。昔はもっと似ていたのかもしれません。しかし、ソロデビューから20年以上経って発表された本作、しっかりトロワーの音になっています。でも、やっぱりちょっと、ジミヘンと聴き比べ。

ジミヘンのギターって、ボーカルの延長みたいです。時には、ボーカルに、まんま被ってたりします。神出鬼没というか、自由奔放に飛び回るギターがジミヘンの魅力ですね。

トロワーのギターは、それに比べて(年の功かもしれませんが)落ち着いています。ちゃんとリズムの合間に収まっています。そして、ストレートに伸びやかなジミヘンに比べて、緩やかなうねりの様なノリがあります。
このノリはトロワーだけではなくて、リズム隊との絡みから生まれるのでしょうが、このあたりのからくりについてはTommyさんのブログに詳しく書いてあります。お気に入りのリズム隊と組んだトロワーは、思う存分ブルースを楽しんでいたのではないでしょうか。どの曲もブルースパワー全開。暑い夏を乗り越えられそうな、パワフルなトリオ・サウンドです。


20th Century Blues

1.20th Century Blues
2.Prisoner of Love
3.Precious Gift
4.Whisper Up a Storm
5.Extermination Blues
6.Step Into the Dark
7.Rise Up Like the Sun
8.Secret Place
9.Chase the Bone
10.Promise You the Stars
11.Don't Lose Your Faith In Tomorrow
12.Reconsider Baby

Personel:
 Livingston Brown: bass, vocals, keyboards
 Mayuyu: drums
 Robin Trower: guitar


と、いうことで、暫く、暑い夏を乗り越えられそうなアルバムを聴いて行こうかなと思います。



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八雲オケ 第7回定期演奏会

2007-06-25 01:18:10 | 最近聞いた音楽
今日は八雲オケの定期演奏会。なんと!! nakapageさんのとこでも、aokenさんのとこでも取り上げています。きっと、今ごろ、世界中のブログで八雲オケのことが
話題になっているに違いありません!!

部活で不在の下の子は不参加だったのですが、親子3人で聞きに行きました。開演までまだ15分ぐらいあったと思うのですが、3人で並んで座れる席が見当たりません。昨年に比べて、人出が多井上に、出足が速いようなきがします。

プログラムは
ヴェルディ:オペラ「ナブッコ」序曲
ドリーブ:バレエ「コッペリア」抜粋
ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」
それと、アンコールが1曲ありました。

「新世界より」って、中学の頃、音楽の時間に聞いたことあるような気がします。2楽章は下校の音楽として有名な「家路」の原曲ですね。4楽章も有名ですね。

2楽章、イングリッシュホルンによる静かな旋律が印象的です。どことなく幻想的な曲を聞いているうちに、ふと何処からともなくハミングが聞こえてきました。いや、それはあり得ないことです。よくよく耳を澄ますと、チェロ音のようですが、確かに低い声でつぶやくようなハミングに聞こえました。
幻のハミングを聞きながら、こちらの意識も幻の中に・・・

来年の定期公演は、6月1日の予定です。

八雲オーケストラ
昨年の記事


イングリッシュホルンについて



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「ジーザス・クライスト・スーパースター」ジャポネスクバージョン

2007-06-23 15:49:19 | 劇団四季
1週間前のこと、家族で劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」ジャポネスクバージョンを見てきました。




アンドリュー・ロイドウェバーの出世作。
ではありますが、いったオリジナルはどのような姿だったのでしょうか。ビデオで発売されている映画盤は、イスラエルの砂漠地帯が舞台。バスで乗りつけた若者たちが、一日をかけてストーリーを演じます。
DVDになっている舞台版では、現代のロンドンだったか、ニューヨークの都会が舞台になっています。
そして、今回の四季版6~7月はジャポネスクバージョン。歌舞伎というより、神代の巫女ような白塗りのメイクが目をひきます。そして、聞きなれた曲のあちらこちらにちりばめられたように組み込まれた和楽器を使ったアレンジ。どの作品も、思いっきり凝った作りをしています。
ロンドンの初演は、どのような姿だったのでしょうか。

今回も、我家で人気急上昇の芝清道さんが出ます。しかも、ユダ役。物語の中で最も重要な役を、芝さんが演じます。これはラッキー、と思ってプログラムを見たら、さらにびっくり。ユダもキリストもダブルキャストになっているのですが、芝さん、ユダだけではなく、キリスト役もこなすそうです。これは、凄すぎます。

芝さんのキリストも見たいきがしますが、今回のキリスト役は柳瀬大輔さん。写真の方です。細面の柳瀬さんの顔が、苦悩するイエスの姿とよくマッチしていました。

ストーリーは、最後の7日間のイエスの苦悩を描いたもの。ユダヤの王、民衆の救い手
として、次第に民衆の支持を集め始めたイエス。人間イエスをしたう、弟子のユダ。民衆は、イエスを神の子として、救いを求めると同時に、神のもとに命を捧げることをもとめます。一方で、同じ民衆はが、イエスをただの人の子だとしてののしり、為政者は危険な暴徒とみなされます。
イエス自身、神の子と人間の間でこころが揺れ動きます。ともすると、神の御心に委ねようするイエス。それに対して、たとえ一人の人間としても、生き続ける事を選ぶように願うユダ。舞台を見ているうちに、イエスとユダという二人の人間が、実は一人の人間の揺れ動く二つの心の現れの様に見えてきました。
そうしてみると、ここでまた柳瀬さんと芝さん。ナイーブで繊細な柳瀬イエスと、爆発するような熱さを讚えた芝ユダ。この二人の性格がぴつたり一致するように見えます。
でも、ちょっとだけ芝イエスがどんなイエス像を演じるのか、見てみたい気がします。

そうそう、もう一人強烈なキャラクターがいます。ヘロデ王。
映画では、成り金主義でスノッブなアメリカ野郎として描かれていました。
このヘロデ王。王とは名ばかり、政治の実権はピラト総督に握られています。ピラトの前に引き出されたイエス。ピラトは、直接はイエスに死刑を言い渡しはしません。ヘロデ王に死刑の宣言をさせます。
そこで登場したヘロデ。金ぴかの人力車に乗り、花魁をはべらせ、自らも極彩色の助六。まるで南国のインコの生まれ変わりのような姿。
たった一場面しか登場しませんが、強烈なキャラクターでした。

なりやまぬ拍手に誘われて、カーテンコール。別れを惜しみつつも、劇場を出ると、日の長い夏のこと、まだ夕焼け空が残っていました。ライトアップされた東京タワーに向かいながら、8月のエルサレム・バージョンも見たくなってしまいました。が、しかし、8月には「ウィキッド」を見に行く予定。そうそう四季にばかり見に行く事もできません・・・

浜松町駅前で、予定を変更して、子どもを連れて、大門駅から汐留へ。カレッタ汐留にウィキッドのイルミネーションを見に行ってから帰りました。


公式サイト
 ※エルサレムバージョンが始まってもリンクが変りませんように・・・

プロモーション
 ※リードボーカルは芝さんです。





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ケアンズ

2007-06-22 03:04:50 | ケアンズ
フォトアルバム:
2007年6月4日: 夜間飛行 (2MB)
2007年6月5日: 長い長い一日 (11MB)
2007年6月6日: キュランダ村へ (18MB)
2007年6月7日: 海へ (10M)
2007年6月7日: 帰国の日 (5M)
エピローグ:  (2M)

ブログ記事:
2007年6月4日: 夜間飛行
2007年6月5日: 長い長い一日
2007年6月6日: キュランダ村へ
2007年6月7日: 海へ
2007年6月8日: 帰国の日




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6月7日: 海へ

2007-06-18 00:10:55 | ケアンズ

フォトアルバム: 海へ (10M)


6月7日。
つけっぱなしだったミュージックチャンネルとともに目を覚ます。

今夜はいよいよフェアウェルパーティー。夕方までに戻ってこないといけないので、オプショナルツアーの出発は朝早く、8時に港に集合。
今日は、もう一つの世界遺産である海に出かけます。行き先は、グリーン島。アボリジニの聖地だったそうです。

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卵から孵ったウミガメたち。その中で親ガメまで育つのは千匹に一匹。それは、幸運と智恵に恵まれたカメです。
子ガメ達は、海に向かう前に真水を飲みに湧き水に集ります。身体の大きなカメ達に押された小さな子ガメは湧き水を飲む事ができません。そこで蟹穴をみつけて、そこにたまった水を飲みます。少し飲んではまた水が溜まるのを待って飲み、また待って飲みしているうちに穴の底にいた蟹が目を覚ましました。蟹は水を飲んでいた子ガメの鼻先をハサミでつまみ、穴をあけてしまいました。
やがて、そのカメが海に出て、立派な親ガメとして戻ってきました。鼻のよこに蟹に挟まれた穴の開いたカメを見つけて、人間はこのカメの勇気と智恵をたたえたということです。
そして、このカメにあやかりたいと、鼻に穴を開けたそうです。
グリーン島は、アボリジニの若者が大人になるための聖地だったそうです。
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雨は前日のうちに上がっていましたが、雲が垂れ込めて、海はまだうねりが残っています。船内のアナウンス(英語と日本語)でも、今日は揺れるよ、と伝えています。揺れるといってもたかがしてれているだろうと、先頭の客室に乗り込みました。これが間違いの元。
外海に出た途端、双胴船はゆっくりと、でも大きく揺れ始ました。窓の外を見ていれば良いかと思いましたが、舳先でたった波で視界が遮られます。その瞬間、三半規管が狂い始めて、冷や汗が。我慢すればどうにかなるかと思いましたが、到着してすぐグラスボートに乗る事を思い出して、酔い止め薬を飲みました。何年ぶりの事だろう・・・

次第に気分が落ち着き始めた頃に、空が晴れて、グリーン島が見えてきました。しかし、風が強く、桟橋に降りたらでは吹き飛ばされそう。そんな中、グラスボートに乗り込む列に並んでいました。

グラスボートは、小型の屋形みたいです。波に弄ばれて、揺れるというか、もう浮いたり沈んだりと言った感じ。そんな中、女性の船頭さん(と呼ぶのでしょうか?)は、他の船と交信しながら、魚のいそうな場所やサンゴのある場所へと船を移動させます。
大きなサンゴや熱帯魚が船底を横切りますが、カメラで追っている場合ではありません。船底一面のガラスのどこに出没するかわからないので、あちこちに目をやらないといけません。

約30分、グラスボートを降りて、いよいよグリーン島上陸。11時半のランチまでは自由時間。桟橋から左右に伸びる遊歩道。圧倒的な
緑の中と、白い砂浜をブラブラとあるき始めました。桟橋で吹いていた強い風は、島の中の木々の間を通り抜け、柔らかく涼しい風となって心地よく吹き寄せます。
どこまでも広い空と海。鳥の声、豊かな緑。地上の楽園といいますが、まさにこの島は楽園そのものでした。
街中ではなくて、ここに一拍したかったな。

メインの遊歩道から分岐したところに、グリーン島とグレートバリアリーフについての解説がいくつも立っていました。英語、日本語、中国語など数カ国の言葉で説明が読めるようになっていました。先に紹介したウミガメの話も、ここの解説に書いてあったものです。
遊歩道を歩いていたら、足下をヒョコヒョコ歩く鳥を良く見かけました。人は怖がらないのですが、カメラを向けるとどこかに行ってしまいます。大きな目で見つめられるのは嫌なのでしょう。「全然人間を怖がらないね」などと同行者と話ながら歩いていたのですが、ランチにレストランにいったらびっくり。人間のおこぼしを狙って、まるでゴキブリのように歩き回っています!! 人間がいないとテーブルに登って、パンをつついていました。

食事をしながら気がつきました!!
ここは南半球。快晴に恵まれなかったため、南に延びる影の写真を撮っていません。早速桟橋に出て、自分の影を撮影。
影の方向は、南に伸びている。。。はずなんですけど。

さて、食後はのんびりと海岸へ。同行4人がそれぞれ自由に行動をはじめました。
絵を描きたいという知人を残して歩いていると、黒鷺が水辺で魚を狙っていました。サギの後をついて歩いていると、次第にみんなから離れてしまいました。引き返すにしてもきっかけがないので、そのまま歩いていると、何となく見慣れた景色が。
午前中に歩いた遊歩道の終着点の浜辺です。一週3キロちょいの小さな島。ここまで来れば浜辺を一周したくなります。そのまま砂浜を進んで、1時間足らずで島を一周してしまいました。
そのあとは、時間が来るまで、浜辺の木陰にあるベンチで読書。島の木々の中を通ってきた心地よい海風に吹かれながら、ついウトウト。このまま寝てしまったら船に乗り遅れ手しまいかねないので、読書は中止。同行者を探しに桟橋へと向かいました。

帰りの船は、後部デッキに陣取りました。どうせならと、船べりに座ったのですが、港を出てすぐ後悔しました。ゴーグルが欲しいほど風が強くて、涙目になってしまいます。船が大きく揺れると、しぶきが飛んでくるので、カメラは早々にバックの中へ。
グリーン島からケアンズまで1時間弱でしょぅか。強い海風を船べりで耐えていると、空港を離陸した飛行機が大きく弧を描いて雲の中に消えて行くのが見えました。ふと、海に目をやると、水から飛び出した魚が、水切りの石よろしく水面を滑って船首の方に消えて行きました。その先では、何かが一瞬顔を出して、水の中に沈んで行きました。
船をグングンと前に進めて行くエンジンの音を聞きながら、昔小さな船で海を渡った人たちの事を思いました。月の光の中、星を頼りにグリーン島へ渡る若いアボリジニが現れました。
大地の上を移動していた人間は、水によって行く手を遮られます。そこで、風を頼りに船で海に繰り出しました。こうやって、世界中に広がって行った先祖達。
今の時代、船や飛行機といった安全な乗り物を使って世界各地に旅をしています。それは、嘗ての様な冒険や探検という要素は無くなっていますが、それでも行く先々になにがあるのだろうというワクワクしたものがあります。
暫し、大昔の見知らぬ人達のことを思いながら、ケアンズの街が次第に近づいてくるのを眺めていました。

ホテルに戻りシャワーを浴びて、明日のために荷物をまとめて、さてこれで帰国準備はOK。あとはフェアウェルパーティーの集合時間まで安心してミュージックチャンネルを見ていたら、ついうとうとしてしまいました。
電話の音に起こされて、ロビーへ。先に出かけたみんなを追いかけて夜の
街中へと飛び出して行きました。




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6月6日: キュランダ村へ

2007-06-16 13:31:45 | ケアンズ


フォトアルバム: キュランダ村へ (18MB)

6月6日、いよいよケアンズの誇る2つの世界遺産の一つ、1億5千万年前からあるという原生林を見に行きます。

今日のツアーガイドは、日本人のアキさんという兄ちゃん。JTBのツアーガイドするまえは、USJでアトラクションのガイドをしていたとか。作り物の世界から、本物のツアーガイドへの華麗なる転職。軽やかな口調で、ツアー客を飽きさせません。
ケアンズ市街のいくつかのホテルを回って、参加者をピックアップ。30人ほどのツアーとなりました。

バスは、昨日と同じ国道1号線を北上。サトウキビ畑を横目で見ながら、まずは今日の1つ目のハイライト、スカイレールの乗り場へと向かいます。

このスカイレール、全長7.5キロのロープウェイ。1995年に完成したそうですが、原生林を痛めないように、支柱建設には軍隊のヘリコプターを使って資材を運んだそうです。苗場のゴンドラができるまで、世界最長だったこのゴンドラ、なんと個人所有のものなんだそうです。

カラボニカから6人乗りのゴンドラに分乗。すると、すぐに眼下に巨大な森。森に落ちたゴンドラの影とシダを比較すると、いかに巨大な木々が生い茂っているかがわかると思います。

1つ目のレッドピーク駅で乗り換え。この駅の脇にも巨大なシダが生えていました。
レッドピークを登り切ると、いよいよ一面の原生林。あまりの巨大さに、写真もとれません。
2つ目の駅が、バロンフォール。駅が近づくと、バロンフォールが見えてきます。
この川を下ったところが昨日ロブに連れられて行ったバロン渓谷になります。
雄大な滝を眺めて進むと、いよいよキュランダ到着。山の中だというのに、巨大な川が流れています。

キュランダ到着後には再びバスでレインフォレストまで移動。ここで、アボリジニのダンスを観た後、アーミーダックという第二次世界大戦で使用された水陸両用車に乗って原生林ツアー。その後オージービーフの昼食。

アボリジニのダンスは、戦いのダンスや相手を威嚇する(争いを避けるための警告)のダンスだけでなく蚊のダンスや蛇のダンスなどもありました。蚊や蛇は相手の姿を模したような動きになっています。
ディジュリドゥーを吹いているのが、英語名Windという青年。アボリジニの生の演奏を聴いたのは初めてですが、密林の中の様々な動物や鳥の声を聞いているようで、とても感動しました。

アーミーダックのドライバーは、エレンという女性。写真は、ライフジャケットの説明、ではなくてWait a whileという木のトゲトゲのツルの説明。
原生林の中には、トゲを持った木が沢山あるので、手を出したりしないでくださいね、とのこと。みんな畏まってアーミーダックの中に座っていました。

昼食後に再びバスでキュランダ村へ。
ここは、ヒッピー文化華やかしき頃、ヒッピー達や芸術家が住み付いてできた村との事。
今では原生林の中の観光村として有名。
土産物屋の中に小さな教会を発見。みかけは小さくても、奇麗なステンドグラスで飾られていました。
ブラブラ歩いた後、アルコール5.5度のラムレーズンを食べて、バスでキュランダ駅まで移動。いよいよ今日のハイライト、キュランダ観光鉄道。

テレビ朝日「世界の車窓から


テレ朝の「世界の車窓から」で有名なこの観光鉄道。本当は帆船に乗りに海に行こうと思ったのですが、出発当日の朝新聞で見かけてやはり乗りたいと鉄道好きの血が騒ぎました。成田のビール組のなかにも賛同者がいて決定。帆船はまたの機会になりました。
キュランダ駅を出て暫くすると、スカイレールから見えたバロンフォール駅で小休止。約10分間の停車時間に、みんな駅に降りて滝の写真屋列車の写真を撮ります。
「2回目の警笛が鳴ったら発車します。」ガイドのアキさんが説明してくれましたが、17両も繋がった列車。先頭の機関車で警笛鳴らしてもよく聞こえません。

この列車、もともとはキュランダ付近にあったスズ鉱山への物資運搬用に19世紀に作られたそうです。人力によって、ツルハシとダイナマイトで作られた鉄道は、山肌に沿って急カーブを描きながら進みます。
そして、有名なもう一つの滝がストーニー・クリーク・フォールズ。そのすぐ脇を列車が通過して行きます。

ケアンズの一つ手前のフレッシュウォーター駅で列車を降りて再びバスでケアンズ市街へ。列車の途中で降り出した雨は次第に雨足を強めています。

ホテルに戻って、シャワーを浴びながら、今日もまたTシャツの洗濯。着替えをして、街中に夕食を食べに行きました。
行った先は街角のレストラン。
ここではいろいろなステーキを食べる事ができます。先に来ていたグループに聞くと、ワニ、カンガルー、ワラビー、エミュ、羊、牛。
さすがにコアラは食べないようです。
我々3人は一人がカンガルー、あとの2人は無難なところでラム。私もラムを選びました。

ここで、ビール2本飲んで、ほろ酔い気分となり土産物を物色しにナイトマーケットへ。ここは、土産物屋が集ったショッピングアーケード。殆どの店に日本人スタッフがいるし、そしてTシャツや食品類はどこよりも安いのでおすすめ。家族の土産に、アボリジニアート柄のTシャツを購入。1枚$9.95。

宿に戻って、鷲鷹ワインを飲んで、ベッドに横になりミュージックチャンネルを見ながらいつの間にか眠ってしまいました。

おまけ:
オーストラリアの紙幣とコイン。
最初成田で新品の紙幣を手にしたときは、おもちゃみたいだと思いました。明るい色が、とても奇麗な紙幣です。
今回の旅行では、不思議とコインがたまりませんでした。
右側にある大きめなコインがセント硬貨。小さいのが20セント、大きくて角張っているのが50セント。この他5セント硬貨は見ましたが、1セントは見ませんでした。
左側のドルの硬貨が面妖。
大きいほうが1ドル硬貨で小さいほうが2ドル。なぜ金額順に大きくならない?





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フォトアルバムを作成しました。

2007-06-15 02:47:26 | ケアンズ
MacのiPhoto(ただしVer2)を使って、PDFのアルバムを作成しました。

6月4日: 夜間飛行 (2MB)
6月5日: 長い長い一日 (11MB)

6月5日は動物園の写真があります。
コアラもいます。
鸚鵡もいます。
15ページの木の穴の中にいるのはウォンバットです。





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6月5日: 長い長い一日の話

2007-06-12 03:11:33 | ケアンズ

字ばかりだと飽きちゃうので、次回はいよいよ写真をアップしようと思います。

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子どもの頃、一番行ってみたい外国はオーストラリアでした。理由は忘れましたが、カンガルーやコアラを見たかったからかもしれません。いまやコアラは国内の動物園でも見る事ができますが、当時は、大坂万博でオーストラリア館に並んで買ったコアラのぬいぐるみがせいぜいでした。

ということで、あこがれのオーストラリア。最初の海外旅行に選らんだのが、なぜか隣のニュージーランド。なもので、南半球への旅は2回目。オーストラリアははじめての上陸となりました。

ちなみに、ニュージーランドでは、マウントクックを眺めてい来ました。新婚旅行はアンカレッジに行ったのですが、泊まったのがアンカレッジに馴染みの深いキャプテンクックの名をとったクックホテル。そして、今回のケアンズ。この街もキャプテンクックと縁のある街だとか。
なんだか行く先々でクック船長と巡り合います。これから先も、どこかで巡り合いそう。あちこちで名前を聞くこのキャプテン。一体なにもの? その正体をまだ知りません。

などと書いているうちに、一行はバスに乗りJTBのツアーガイドの説明を聞きながら、ホテルへ。
なお、クイーンズランド州では、バスの乗客もシートベルトが義務づけられているそうです。罰金は250ドル。罰金は、乗客自身が払うそうです。
それから、空港周辺のブッシュには、マッドクラブという特産の蟹が棲んでいるとの事。ただし、ワニもいるそうです。このワニ君、旅行者にとってよっぽどインパクトがあるのか、観光地にいくと必ずワニ園がありました。確かに強烈な印象ではありますが、見て可愛いものではないので、かなり食傷気味でした。

さて、ホテルについて朝食をとり、各自の部屋へ。なんだかの手違いから、なんと一人部屋が割当てられました。おかげさまで3泊、のんびりと過ごす事ができましたが、独りぼっちはちょっと寂しかったかも・・・

一休みして、空港でのビール仲間を誘い街中へ。ショッピングセンターを通って、ケアンズ駅へ。そして、ヨットハーバーで、ちょっと早めのランチ。トマトサンドとアイスカフェオレで10ドル。成田の換算で1オーストラリアドルが111円。10%の消費税が掛かっているとはいえ、かなり高めです。

ヨットハーバーから海辺の公園をホテルに向かって歩いていると、広々としたプールがありました。プールサイドには人口の砂浜まで作られて、更衣室シャワーもついて、これが無料。翌日朝早くプール脇を通ったら、おばあちゃん達が泳いでいました。街をあげて、健康に対する意識を向上させているようです。気候ばかりでなく、こういう普通の暮らしにも豊かさを感じました。

町並みも、南国らしく華やかです。
そして至る所に木が植えられ、花が咲いています。そしてどこに行っても鳥の声が聞こえます。東京のように、街中にガンガン音楽が流れている事もありません。

さて、ホテルに帰るとTシャツはもう汗でぐっしゃりでした。午後は市内観光のツアーが控えています。
早速シャワーを浴びて着替えをして、午後のツアーに参加。

市内観光は、ロブという陽気な兄ちゃんの運転するマイクロバスでのツアーです。ロブは茨木に住んでいたとの事で、納豆が好きだとか。流暢な日本語と、テンポの良いジョークでツアーのあいだ中、皆を笑わせてくれました。
爆笑の中、車は国道1号線を進み、パームコープへ。進行方向の右手、海側にはサトウキビ畑が続きます。砂糖はクイーンズランド州の主要な輸出品とのこと。東海岸沿いに2000Kmに渡って、サトウキビ畑が続いているそうです。
そして、海とは反対側には小高い山が迫ります。この山に生えているのがユーカリの巨木。ユーカリは60種程あって、コアラの食べるのは30種ぐらい。このあたりのユーカリは、コアラの食べないものが主だそうで、残念ながら野生のコアラはここにはいないそうです。
しばらく走ると、馬を飼っている牧場がありました。ロブが「このあたり、よく野生のカンガルーがいますよ」というので、みんなの目は窓の外へ。牧場の片隅に茶色のものが4つ5つ・・・遠くなので、姿ははっきりみえませんでしたが、野生のカンガルーのようでした。
快調に飛ばす車とロブのジョークに載せられて、パームコープへ。ここで暫し写真撮影。しかし、ここで雨がパラパラと降り始めたので、早速車の中へ。この近辺の海水浴場では、サメよけのネットとクラゲよけのネットに囲まれて泳ぐそうです。ワニがいたり、サメがいたり、クラゲがいたり、なかなか大変な海です。しかも、陸地には猛烈な毒蛇。でも蛇は用心深いので、殆ど見かけないそうです。そういえばアボリジニの神話では蛇は神様。人の命を損なうような、強力な力を持った蛇に畏敬の念を感じたのでしょうか。

パームコープから暫くケアンズ側にもどるとトロピカルズー。入園するとすぐに鸚鵡やペリカンが出迎えてくれます。
ここで、コアラの餌付け。ユーカリを渡されて、コアラの前に差し出しますが、おなかいっぱいなのか見向きもしてくれません。餌付けを待っている間に、希望者はコアラ抱っこ。でも、これは写真付きで15オーストラリアドルという有料オプション。ちょっと高いのでパス。
ここて自由時間となり順路に沿ってワニ園へ。
巨大なワニに驚くと、その奥のケージにはさらに巨大な入江ワニが・・・。いやぁー、海でこれに出くわしたら、これはひとたまりもないですね。「ワニはもういいよ」という程見てカンガルーのケージへ。
ここでも餌付けができます。出発前、カンガルーに蹴飛ばされた、という話を何回か聞いていたのですが、ここのカンガルーはみなおとなしく、蹴飛ばされる事はありませんでした。

さて、再びバスに乗ってショッピングセンターへ。みな買い物・・・といってもビールが多かったのですが・・・を済ませてバスをまっていると、裸足で自転車に乗っているお爺さんが目の前を通り過ぎました。呆気にとられて見ていると、また別の人が裸足で歩いています。ケアンズの市街地でも裸足の人を何人も見かけました。何か理由のあってのことなのか、ロブに聞くのを忘れてしまいました。
さてツアーは更に進み、世界遺産のバロン渓谷へ。ここの川、山瀬まみがカッパの着ぐるみきて流れていた川だそうです。あのCMがこんなところで撮られていたとは思いませんでした。
亜熱帯雨林のこの付近は、植物がとにかく巨大です。日本でも見た事のあるような草や木もあるのですが、その大きな事には目を見張ります。豊かな水と、暖かな気候の成せる技でしょう。

さて、午後のツアーはこれで終わりです。
再びバスに乗ってホテルへ。
ロブと別れて、部屋に戻ると、またしてもTシャツは汗でグシャグシャ。
熱くなる事もかんがえて、シャツはすこし多めに持ってきていたのですが、コレでは足りなくなるのは明らか。シャワーを浴びながら早速洗濯。浴室に干して、そのままウェルカムパーティーに出発。

会社のいろいろな部署から参加しているため、初めて話す人も大勢いました。最初のうちは緊張した面持ちで座っていましたが、お酒とおいしいシーフードに舌の鼓もテンポを速めていつのまにか打ち解けた雰囲気。
社長とのジャンケン大会などもあり、盛り上がった雰囲気でパーティーも終了。
それぞれ宿に向かって帰るもの、カジノに繰り出すものいろいろでした。
翌日は朝が早いツアーだったので我々は、ナイトマーケットで土産物の物色をした後すぐにホテルへ戻りました。

ホテルにもどって、またシャワー。
昼間、ショッピングセンターで購入したEAGLEHAWKという10ドルのワイン(鷲鷹ワイン?)を飲みながら、ミュージックチャンネルを見てベッドに潜り込みました。

こうして、朝の6時から始まった1日は、翌日の午前1:30に無事終わりました。。。




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6月4日:夜間飛行

2007-06-11 03:10:58 | ケアンズ
突然決まったケアンズ旅行。
家を出てから、スーツケースの不具合(取っての軸を止めている金具のねじが外れている!!)が発覚。
とんなドタバタ旅行の顛末記をしたためました(現在進行形ですが・・・)ので、少しずつ載せて行きます。
まずは、テキスト編。
写真編は、別途、いつか・・・

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オーストラリアはケアンズへの旅行。
社内のメンバーでの旅行という事で、社長が同行。団長は、同姓の取締役。
団長による団結式の簡単な挨拶(短くて何より)のあと、搭乗時間まで自由時間。
通関後、参加者の中でも高年齢の4人がなんとなく寄り集まって、飛行機を眺めながらビールを飲んで時間を潰します。帰国時に使う現金を残してオーストラリアドルに換金してしまったので、ここでお金を使っては、帰国後の交通費が心配。。。

20:30。時間が迫ったので、搭乗ゲートに集合。
少しだけ待った後に搭乗開始。
太平洋を縦断するというのに、飛行機は767。ジャンボじゃないの!?

満席状態の767はゆっくりと動き始めて滑走路へ。
滑走路の端で、ちょっと止まって、それからエンジン全開。
地上を走っている飛行機の震動はこわいです。
なんだかすぐにバラバラになってしまいそうで・・・
その振動がふっと消えるて機体が空に浮き上がります。
パイロットは最も緊張する一瞬なのでしょうが、滑走路を離れるこの瞬間が好きです。

夜に成田を発って、夜明け前にケアンズに着くという夜間飛行。飛行機からみた東京の夜景は世界一と聴いた事があります。成田から南に向かうと、東京は左側。運良く、左側の窓際の席だったので、東京の夜景を期待していたのですが、飛行機は房総半島上空を旋回して太平洋上へ。東京の夜景は見る事ができませんでした。

飛行機かグングンと高度をあげて、成田を出てから30分ほどで、シートベルト着用のサインが消えました。夕食も終わった機内ではビデオが上映されました。トラボルタ主演(?)の「ワイルド・ホッグ」。イヤフォンなしで絵を見ているだけでもストーリーがわかってしまうような超B級映画。本でも読もうと思い、カバンから取り出したら漱石の「夢十夜」。読みたかった本は、スーツケースに入ったまま。仕方なく、iPodで音楽を聴きながらウトウトしていました。

成田からオーストラリアまでは、殆どが海の上。窓から外を覗いても、地上の明かりは見えません。
それでも目を凝らして窓の外眺めていると、眼下の雲で、時々稲光が光るのが見えました。そして、その上に広がる夜空には星が輝いています。ヨーロッパやアメリカへの旅行の時にもどこかで夜を通り抜けますが、こうやって夜空を眺めた経験はありませんでした。

星を眺めながら大きな夜空で、ポツンと飛び続ける飛行機の事を考えていました。
昔の旅人は星を頼りに道を決めていましたが、現代の飛行機は地上に置かれた電子の星に導かれて、夜の空の旅を続けます。
やがて、行程中唯一の陸地ニューギニア上空を横切ります。地上に目を凝らしてみたのですが、たった一つだけ明かりを見つける事ができました。夜明けまでまだかなりの時間があります。ニューギニアで野生の動物達の時間なのでしょうか。

再び陸地と別れて、いよいよオーストラリアへのフライトも残すところあと数時間。機内ではジュースが配られ、そしていよいよ夜明け前のケアンズ国際空港へむけて着陸態勢に入ります。
飛行機が高度を下げ始めて地上が近づくと、いままで見えなかった地上の家や畑が姿を見せてきます。この景色の変化も好きなのですが、夜明け前なので、地上を走る車のライトが区別できる程度です。
窓から眺めていても地上との距離が掴めないでいると、突然機体が激しく揺れて飛行機は地上を走る乗り物に変りました。とてもソフトな着地でした。

6:00。着陸したときはまだ夜明け前でしたが、通関してロビーに出ると丁度東の空の雲が切れて、朝日が覗きました。
写真を撮りにロビーから外に出ると、冬というのに意外なほど蒸します。そして、なんといっても鳥の声の多さには驚きました。
成田を発ってから7時間半。
こうしてやっとケアンズでの一日目が始まりました。





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