08/04 頭の体操 (112) 漢字クイズ
『これまでのカタカナ語句』には、
カタカナ部分のみが 各回ごとに載っており、
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『頭の体操 漢字クイズ』 カテゴリーでは、
『問題・解答』の全文が直接ご覧になれます。 こちらは
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05/26 ~ 05/30 に登場した外国語の人名、地名、用語が、
カタカナ表記で (1) ~ (20) に、登場した順に並んでいます。
また、(A) ~ (T) に並んでいるのは、それぞれを漢字で
表記しようとしたものですが、どう読めばいいでしょうか?
(1) ホヴァリング (2) ヘリコプター (3) 動物をスポイル
(4) ナスカの地上絵 (5) ペルーの南部 (6) イグアナ
(7) コンドル (8) ペリカン (9) フラミンゴ (10) イエスもノーも
(11) ハンドル (12) イヤ フォン (13) 戦車のキャタピラ
(14) ワイヤーブラシ (15) ワイヤーカッター (16) ペンチ
(17) ワイヤー ストレッチャー (18) フォーカス
(19) ドリアン (20) ワーカホリック
(A) 混 (B) 偏知 (C) 癒本 (D) 煩捕 (E) 威狗穴
(F) 屁狸閑 (G) 符多滓 (H) 融梨杏 (I) 我異赤他
(J) 家酢物主 (K) 父裸眠娯 (L) 呆父歩飲愚
(M) 減狸虚符食 (N) 減雨野難葡 (O) 我慰危裸子
(P) 我荒過掘狗 (Q) 我要明日採茶 (R) 茄子嫁後徐飢
(S) 道不通押歩車輪 (T) 煎煮軒家食昼嗚呼
[解 き 方]
・ 漢字を読み、主にその音を用いて、原語での発音を表わそうと試みた
ものです。
・ 音読み、訓読みが混ざっています。 必要な場合は、濁点(゛)、
半濁点(゜)、送り仮名を補ってください。
・ 従来のカタカナ表記による読み方とは、必ずしも一致しない場合が
あります。
・ 音ではなく、単語の意味を外国語に置き換え、その発音を用いる
こともあります。 「星 → スター」、「太陽 → サン」のようにです。
今回は1箇所あります。
・ 口語的、俗語的にくだけた読み方をすることもあります。
(例) 「汚 → きたねぇ」、「社長 → ボス」。
今回は1箇所あります。
・ 漢文もどきに、順番を入れ替えて読む場合もあります。
(例) 「不読 → よまず、よまん、よまない」。
今回はありません。
・ 人名漢字の中には、“姓”、”名” ともに含まれている場合もあります。
姓に加えて "first name" をご自分で補ってください。
(例) 「ヨーゼフ・シュトラウス」。
今回はありません。
・ 音や意味とは無関係で、漢字から連想しないと解けないものも!
今回はありません。
・ 厳密に見るといい加減なものもありますが、そこは冗談の世界。
お見逃しくださいませ。
解答
↓
以下、05/26 『甘い囀り』より
(1) ホヴァリング (L) 呆父歩飲愚
“ヘリコプターの空中静止” を真っ先に思い浮かべます。
「中性浮力を取り、ある一定の深さで静かに浮いていること。
ダイビング用語。」だって。 知らなかった。
ホヴァークラフトなんていうのもありましたね。
“hover” は、"うろつく"、"さまよう"。 中学英語の教科書の、
幽霊が歩いている場面で、初めて目にした記憶があります。
飲み歩くのも、飲みながら歩くのも、共に危険。 駅で線路上
に転落すると、本当に幽霊になってしまいます。
(2) ヘリコプター (M) 減狸虚符食
「ギリシャ語の螺旋(helico-)と翼(pteron)に由来して
いる。」 別名は “hoverplane”。
英語では、“螺旋構造” のことを “helical structure” と
いうのだそうです。
プテラノドンをご存じですね? かつての “空を飛ぶ
爬虫類”、翼竜の一種。
それぞれ、“pteranodon”、“pterosaur” と書くようです。
(3) 動物をスポイル (S) 道不通押歩車輪
“spoil” する。 [goo辞書]には、「損なうこと。 台なしに
すること。 特に、甘やかして人の性質などをだめにする
こと。」…とあります。
飛行機やレーシングカーの “spoiler” についての記載も
あります。
facebook 上には、こんな画像も。 ご覧になれるといい
のですが。
“I suppose you know you're spoiling that dog.”
(4) ナスカの地上絵 (R) 茄子嫁後徐飢
[地上絵の規模]の項目には、次の記載があります。
「主な動物としては、長さ46mのクモ、96mのハチドリ、55m
のサル、65mのシャチ、180mのイグアナ、135mのコンドルが
挙げられる。 最大のものは、ペリカンかサギ、もしくはフラ
ミンゴを描いたと推測される285mの鳥類の絵である。」
「ハチドリが花の蜜を吸うのに、ホヴァリングさせるのは
可哀そうだ。」 そんな配慮から生まれた器具は、動物を
スポイルするものに他ならない。
…という流れで、とうとうペルーの南部に来てしまいました。
なお、ナスカ、違った、ナス科の野菜の原産地は、ほとんど
が南米、中米だそうです。
トマト、ジャガイモはアンデス高原。 トウガラシ、ピーマン
は中南米。 シシトウは、中南米の熱帯地方。
この茄子だけは “インド原産” と言われますが、「確証は
ナス」とか。
[ホヴァーするハチドリ]
“Many birds die due to lack of water.”
「路上にガムを捨てないでね…!」
(5) ペルーの南部 (N) 減雨野難葡
ナスカの地上絵は、なぜ作られたのか? 一つの説として、
雨乞い儀式利用があるそうです。
太平洋からは100㎞もありませんが、地形は盆地。 砂漠
の太陽、灼熱の岩石、熱い上昇気流…というわけで、雨は
ほとんど降りません。
なお品種の豊富なブドウは、ほとんどがアジア、北米を
原産とし、南米では栽培もほとんどされていないようです。
(6) イグアナ (E) 威狗穴
ペットとしても人気の高い爬虫類。 でも、なんだか怖い。
指を咬まれそうで。
原産は南米らしいけど、じゃ、語源は? [イグアナ]には、
以下の記載がありました。
「カリブ諸島に住んでいたタイノ族の言語であるタイノ語で、
グリーンイグアナ (Iguana iguana) をイワナ (Iwana) と呼んで
いたのが語源である。 これがスペイン語に入りイグァナ
(Iguana) となり、カール・フォン・リンネが、グリーンイグアナ
属の属名と、グリーンイグアナの種小名に採用した。」
へぇ、“イワナ” のことだったんだ…! なんだ、爬虫類
じゃなくて、魚類だよ? サケ科の。
きっと、酒の肴にもよさそうだね。 飼おうっと!
(7) コンドル (A) 混
だけど今から飼っても、すぐサケにはならないだろうな…。
孵化するには、2~3時間はかかるよ。 それなら回転寿司
でも行くか。 本当の鮭が、すぐ食えるぞ!
でも、あいにく週末の昼時だね。 きっとコンドルだろうなぁ。
ま、一応行ってみるか。 もし混んでたら、次の店、探しゃ
いいもん。 寿司屋の梯子になるけどね。
コンドルは飛んでいく♪…と来らぁ!
(8) ペリカン (F) 屁狸閑
しかしペリカンって、アフリカに住んでるだけだと思って
たけど、無知だったな。 南米にもいたんだね。 色も、
“ピンクサーモン” だけじゃないんだ。
あー、鮭寿司、早く食べたいな…。
なになに? 「ハイイロペリカンやフィリピンペリカンは、
漁業と競合する害鳥とみなされることもあり、開発による
生息地の破壊、漁民によるコロニーの破壊により生息数
が減少している。」
そうか、絶滅しないようにしなきゃね。 ペリカン便も
無くなっちゃったしさ…。 今は “ゆうパック” に吸収
されちゃったんだよ?
(9) フラミンゴ (K) 父裸眠娯
そう言えば、旭山動物園から脱走したフラミンゴ、まだ捕獲
されてないんだよね? この記事の時点では。
連れ戻されたら、きっと厳しく尋問されるんだろうな。 逃走
経路は? 交通手段は? キセルはしなかったか? 主たる
食物は? 逃走を援助した者は? 他の容疑者の行方は?
住めば都。 こうやって惰眠、貪っていれば、どこだって同じ
なのにさ…?
早く悟りゃいいのに。 きっと、まだ青いオスなんだろうなぁ。
(10) イエスもノーも (J) 家酢物主
「フラミンゴが紅色なのは、餌であるエビやカニを食べている
からと言う説もあるが、藍藻類の色素、カンタキサンチンによる
ものである。」…なんて書いてあるけど、これ、きっと嘘だよ?
旭山では、“鮭の押し寿司” ばかり食べてたからさ。 モズク、
ワカメ、キュウリなんかも “酢のもの” だから、きっと好きなん
だろうな。
ほうら、やっぱり “おす” だよ!
以下、05/28 『自転車は視野を広く』より
(11) ハンドル (D) 煩捕
① 「はい、こちら110番です。」
空き巣に入られたんですけど…!
「それで被害額は?」
…そんな。 今、帰宅したばかりなんで解りません。 でも、
通帳が全部無くなってるんですよ!
「犯人の目星がついてから、もう一度連絡してください。」
………。
もしもし? 警視庁光が丘警察署ですか?
「はい。 どういうご用件ですか?」
お宅の警察官、 山川(やまがわ)祐樹巡査 (2009年5月時点)、
他一名を、虚偽有印公文書作成、及び同行使で告訴した
いんですけど。
「うちの署員をですか?」
はい、証拠が保管されているのはお宅の警察署だから、
『そこに掛け合え、それ以外にない』…と言われたんです。
「…そんなこと、協力できると思ってんの?」
思ってねぇよ。 だからこうやって書いてんじゃねぇか!
関連記事 『右折違反?』 他
神奈川県警大和署ですか?
「……! 違いますが、どういうご用件ですか?」
お宅に勤務していた女性警察官、ひどいセクハラ
に遭ったでしょ? 同僚の男性たちに。
「……。」
ほら、キスされたり、下着姿にさせられたりしてさ!
「目下、調査中です…。」
あれね、どうして、当初は “立件不可” だったの?
「………。」
で、結局どうなったのさ!? 報道があってから、
もう2週間だよ?
「…それどころじゃないんですよ! もっと大きな
不祥事を隠蔽中なんで…。」
(12) イヤ フォン (C) 癒本
もしもし? イヤ フォンをして自転車に乗るのは違反
ですよね?
「はい、安全運転義務違反で、5万円以下の罰金に
相当します。 最寄りの警察官に連絡してください。」
…、あのね…、ほら、お巡りさんがみんなしてるじゃ
ないの! 片方の耳だけど。 イヤ、よく見たら両耳
だったぞ、今。
「それは…、勤務上で必要なんです。 じゃ、近々、
法を改正しますから。」
確かに目的は真面目だけどね。 あれじゃ強く
取り締まれないと思うけどなー、どうなの?
「(イヤなフォン、してくる奴だ…。)」
以下、05/30 頭の体操 (105) 漢字クイズ 問題/解答より
(13) 戦車のキャタピラ (T) 煎煮軒家食昼嗚呼
[weblio辞書]には、“無限軌道” とあります。
イモムシ、毛虫などをやはり “caterpillar” と呼ぶのを知った
のは、小学校高学年になってから。 「そうか、戦車に似てる
から、そういう名前が付いたんだな?」
「無限軌道は18世紀後半から19世紀にかけて発案され
てきたが、実用的なものは20世紀初頭に…開発された。
さらに2度の世界大戦で戦車などの軍用装軌車両の実用
化と主流化を経て発達した技術である。 他にも不整地
走破能力を要求される農業機械、建設機械、雪上車など
で用いられている。」
毛虫のほうが古くから存在することに、思い至らなかった、
当時の私でした。
見つかった英語は、“continuous tracks” (連続軌道)、
“endless track” (無限軌道)、“caterpillar tracks”。
“イモムシ軌道” って呼んだら、戦争なんかやってられない。
そのほうがいいんだけどなぁ…。
(14) ワイヤーブラシ (O) 我慰危裸子
髪の手入れに用いるのは、櫛ですね。 梳 (くしけず) ることを、
コーミングといいます。
ペットの手入れでも使いますね。 膚に優しいワイヤーブラシ
も市販されています。
この “ブラシ” は、強いて訳せば “刷毛(はけ)”。 今では聞き
慣れない言葉になりました。
「さあ、ブラシング、コーミング、してあげようね?」 ワン!
「さあ、針金刷毛、かけてあげよう。 こっち、おいで!」
これじゃ、どのペットも逃げ出しそうだ。
(15) ワイヤーカッター (I) 我異赤他
本来は広い意味を持っていた “カッタ―” は、今では
文房具としてのイメージが強いようです。
握りの部分があると “ナイフ”。 日本語で小刀ですね。
この “ワイヤーカッター” は、金属切断用の強力な刃
を備えています。
「おい、ちょっと! その針金・鋼線・電線の切断器、
取ってくれ。」
これじゃ仕事にならん。
別名、ペンチと呼ばれることもあります。
(16) ペンチ (B) 偏知
「ボクは赤の他人だよ、ワイヤーカッターとは。」 そう言い
たげなのが、このペンチ。 金属線を切断できるだけでなく、
挟んだり、捻じ曲げたりできる便利な道具で、貴方も一つ
ぐらいはお持ちでしょう。
英語では “pliers” (プライヤ) ですが、それぞれの機能、
範囲は、厳密には一致していません。
「語源は “pinch” (挟む) が “ペンチ” に聞こえたからだと
言う説がある。」
同じ英語では、“pinchers” や “pincers” を用いることも
あるそうです。
さらに、その元と考えられるのが、フランス語の “pinces”
(ピンシェ、パンシェ)。 “pinces par radio” (ラジオペンチ)
という立派な表現もあるのだそうです。
ただし、最初に “ペンチ” と呼んだ日本人が、どこの国の
技術者と接していたのか? 今となっては解らず、正確な
語源を突き止めるのは難しいようです。
(17) ワイヤー ストレッチャー (Q) 我要明日採茶
画像の中には無関係なものも多いのですが、ここでは “鋼線
が入った吊り上げ担架”。 主にヘリコプターで用います。
代表的な一例では、全体が一体成型で出来ており、材質は
ステンレス鋼。 フレーム部分がアルミチューブで補強されて
いる場合もあります。 運ばれるかたを固定するベルトが4本
程度。
(18) フォーカス (G) 符多滓
音符には、意味深いものも、またそうでないものもあります。
作曲家も演奏家も、耳が痛いですね。
[①] [②] [③] [④] [⑤] [⑥] [⑦]
(facebook 上の画像)
(19) ドリアン (H) 融梨杏
強烈な香りを放つ熱帯果実として知られています。
私も何度か口にしたことがありますが、“嫌な匂い”
とはあまり感じませんでした。
きっと麻痺してしまったから? 耳と一緒に…。
さて、熱帯果実の話ではありませんが…。
米国のあるキャンパスでのこと。 夏休みを迎えて、学生たち
は、ある者は帰省し、ある者は旅行に出かけます。 学生寮と
呼ぶには立派すぎるアパートの一室から、あるとき変な匂いが。
「何だろう、この臭いは!?」 建物内に居た学生は全員、ドア
の前で立ちすくみました。 誰も経験したことのない、強烈な
匂いです。 ノックにも応答がありません。
「ガス漏れじゃないのか?」 「いや、ガスならこんな臭いは
しないよ。」 「火事かもしれないわ。 通報しましょうよ!」
…というわけで、消防車がやってきました。 ドアをこじ開け、
入室する隊員。 それを遠巻きに見守る学生たち。
すると、中から隊員の声がしました。 「おい、これ、何だ?」
危険は無さそうです。 そこで全員が呼び入れられました。
彼らが見た物は、夏の強烈な陽射しを浴びた、キムチです。
韓国から来た留学生が、作りかけのまま出かけてしまった。
窓際に置き、カーテンを閉めていなかったので、とんだ大騒動
になったのです。
キムチは、ただちに廃棄処分になったとのこと。 一体それ
が何なのか、誰も解らぬままに。
数十年前、米国在住の家族から聞いた、“熱帯野菜” の話
です。
(20) ワーカホリック (P) 我荒過掘狗
今度は、同居家族が口にする言葉です。
「生活の糧である筈の職業を犠牲にして、私生活に打ち込んで
いるようじゃね…。 お父さんも、少しはワーカホリックになれば
いいのに。」
どうも、このブログのことらしい。
真っ先に止めてほしいのは、この漢字クイズコーナーなのだ
そうです…。
「仕事中毒とは、生活の糧である筈の職業に、私生活の多くを
犠牲にして打ち込んでいる状態を指す言葉である。 英語では
ワーカホリック(英:Workaholic)とも呼ばれる。」
ああ…。 お疲れさまでした…。