むかご歳時記

 むかご(零余子)自然薯芋の葉腋に出る芽
むかごのようにデジカメで撮った写真を粘り強くUPしてみよう

シルクロード4日目(クチャ観光、鳩摩羅什、バザール等)

2006-10-21 20:25:38 | シルクロード
4日目は今晩連泊なので、朝が久しぶりにゆっくり出来る。
8:00に朝食のバイキングに出向いたが、中華風がすっかり減り中東色が強くなった。
即ち、豚肉やウインナー等が無く、殆どが菜食である。
お陰で体調も好く、朝から何を食べても美味しい。
今日の観光メインは市の北西凡そ75kmに3~11世紀に彫られた大規模な石窟群
”キジル千仏洞”と夕方の市内のバザールでの買い物である。

9:30にホテルを出発して、しばらくすると未舗装道路と成ったり、
今日も又スリル満点の一日になりそうだ。




市内を過ぎて暫くすると写真のような未舗装のガタガタ道に入った。
現地ガイドさんの説明ではこの砂利道が約10km位続くそうだ。
前方に砂煙を上げて荷物満載のトラックが走っている。




約一時間走って今日の最初の見物地塩水渓谷に到着した。
前にも書いたようにここの地質は各種の鉱物や塩分を沢山含んでいるので、
天山山脈の雪解け水は山肌や地層を流れて来るうちに多くの塩を含んだ水になってしまう。
写真の白い部分は総て塩の結晶である。



ここで約10分の写真タイムとなったので、
同行の女性群は川原に降りて塩をなめて確かめていた。
橋の上から呼びかけるとチャッかりカメラポーズ



塩水渓谷を過ぎて暫く走ると舗装道路と成った。
この道路は1978年に出来たらしい。
羊や、駱駝の放牧地帯などを過ぎ、
凡そ2時間で新疆最大規模の石窟遺跡”キジル千仏洞”に着いた。
正面の黒い像が”鳩摩羅什(くまらじゅう)でその後の断崖絶壁に石窟群がある。
でも石窟にはカメラ持ち込み禁止で「みやげ物店」にカメラを預けて観光である。
10人グループ毎に日本語のガイドが付いてくれて100元と言っていた。
入館料は一人35元である。
彫刻の大部分はイスラム教徒による破壊やヨーロッパ人の盗掘などで殆ど破壊されている
現在までに発掘されている石窟は237窟だそうだ。
見学は2組に分かれて案内して貰った。
最初に5世紀に彫られたNo32窟を見学した。洞は中心柱窟で前室、左右の側室それに後窟から成っている。
天井から側壁総てに壁画が描かれているが、金や玉などは盗まれ、顔の部分はイスラム教徒に削られている。
それから順次No32窟、No34窟、No38窟、No27窟、
No8窟には5弦琵琶が描かれており日本の”正倉院”にも同様の絵が描かれているそうだ。
さらにNo10窟、No27窟、No17窟、少し離れたNo77窟、No76窟まで案内してくれた。




鳩摩羅什(くまらじゅう)像のところから川の源泉”千泪泉”へのトレッキングコースがある。
往復約1時間位でガイドさんが出払っている時の待ち時間の散策に最適である



途中の風景



洞窟の観光を終えて暫く来た道を戻る。
その後道なき道の荒地に入っていくと忽然と石窟群が現れる。
そこが「クズルガハ千仏洞」である。
ここには道路の舗装や電気などは無い
監視小屋が有って中に監視人が毛布などを敷いて屯している。
もちろんトイレも無いので”青空トイレ”である。
見学は”キジル千仏洞”で申し込み
日本語ガイドも一緒にバスに同乗して連れてきた。
No11窟、27窟、30、32窟などを見学した。



30,32窟側



11,27窟側



車窓で見かけて民家
結構きれいなオートバイが見える



バザール前のバス乗り場
クチャのバスは結構乗車率が高くほぼ満員状態のバスが走っている。



今回の旅行を火曜日出発とした一つの要因が
ここクチャの金曜日のバザールを見学する為であった。
パスポートや余分な荷物は”信頼できる運転手”さんが乗っているバスの中に残し
必要額のみの現金、カメラなどを持ってバザール見物に行った。



至る所で新鮮で美味しくて安い果物類を売っている。
それから,気がついた事だけど、衣類売り店よりも圧倒的に履物売り店が多い事である
彼らは日本人よりも遥かに多く歩くのだろう。




中古のミシンで商売するのか?売るのにしたらたった一台のみだが?



色んな果物が有るが時に、ざくろが大きくて美味しかった。



北京時間の18時過ぎだがまだ明るい
実は現地の住民は”新疆時間”があってこちらは北京時間と二時間の時差である。
我々は北京時間で行動しているので朝など8:00でもまだ外は暗い。

明日の朝はAm2:51クチャ発の南疆鉄道でいよいよ「カシュガル」までの旅だ