と…東京は急にまた暑さがぶり返してきちゃって暑い日が続いてますね
みなさんのところはいかがでしょう?
まだ暑い日は続きそうですので、みなさんもどうか水分補給を小まめにしてお出かけくださいね
異色の自作PC用パーツ「Ultra Sleek Vortex 14」が来た!
…って言うコトで一旦また自作PC関連の話題を振ってみたいと思います(笑)
やっぱり夏…って言ったら自作PCパーツも夏仕様にしてみたいかなぁ…って思っちゃったりするのが自作PCユーザーだったりしてて、例えばエアコン等で急激に電気使用量が上がる季節でもありますので、「省エネ」のお題目で省電力PCを作ってみたり、「電力効率を見直して高効率化」をお題目にケーブルやコンデンサ周りを見直してみたり、空冷の方は「もっと冷やしたい!」をお題目にCPUクーラー周りを見直してみたり…って季節柄色々と楽しい時期でもありますね♪♪
その中でも夏と言えばやっぱり見直しておきたい…ですのが「CPU冷却周り」だったりします
CPU用のサーマルグリースの塗り替えをしてみたり、CPUクーラーを洗浄してみたり…って色々とメニューがありますが、今回はPCパーツショップに立ち寄った時に面白そうな冷却用パーツを発見しましたので買ってきてみました♪♪
↓それがこのファンです
Prolimatechさんの「Ultra Sleek Vortex 14」って言う空冷用ファン…で、今は自作PCパーツとしての冷却ファンでは140mm…って割とフツーに売ってるのですが、スリムタイプ…って言う縛りを入れちゃうと途端に選択肢が少なくなってしまってて、殆どのスリムファンは120mmしか選択肢がありません
140mmのスリムファン…って言うだけでもちょっと変わった製品なのですが、さらにこのファンが変態的…ですのは風をかき回す羽の数が17枚…って言う異常な数で(通常は多くても15枚くらいです)、加えてスリムタイプなのにあえてスリーヴタイプのベアリングを使わずに信頼性の高いミニチュアボールベアリングで回してたりします(笑)
今まで色々な新製品のファンを試してきましたが、基本的に工業用製品から派生してるこの手のファンはもうある程度製品が成熟しきっちゃってる感じがあった…のですが…久しぶりに凄い新製品のファンと出会えた感じがあります(笑)
小型志向の自作PCユーザーの理想を形にした「Ultra Sleek Vortex 14」
…って言うコトで概要としては結構変態的なファンのUltra Sleek Vortex 14…なのですが、実用性は…って言うと実は今までどうしてこの手の製品が出なかったのかしら…ってちょっと疑問に思っちゃうくらい理想的だったりしてて、基本的にスリムPCやMini-ITXプラットフォームのミニPCを自作してるユーザーとしては
1.信頼性が高いベアリング
2.メンテナンス期間を長く取れる
3.ファンの大型化で低速で回すことで静穏化
がしたかった…のですが、今まではあんまりそういう製品は無くて困ってました
特にお店の限られたスペースに設置したり、お子さんのいるご家庭のリビングとかに設置するスリムタイプや小型PCだとあんまり甲高いファンの音がしてると不快ですし、だからと言って目的によってはそれなりのスペックが必要だったりして、静穏化するためにスペックを落とす…なんて言う本末転倒なコトはしたくないし…って言うジレンマがあったのですが、このファンがあればその辺を上手く折り合い付けられそうかなぁ…って思いました♪♪
早速分解して長寿命化 + 軸音無音化!
…って言うコトでココからはいつもの分解レポートみたいな形でお送りしてみたいと思います
もうこのボールベアリング式のファンはこちらの記事でThermaltake社の「TY-143」を分解して整備してたので、基本的な手順は一緒…のはず…ですが、スリムファン…って言うコトでもしかしたら何か一工夫あったりするのかも…って言うのもお伝えしてみたいと思います
どうして新品のファンを分解して整備しておくと良いか…って言うと、最近のファンは工業用とかでもそうらしいのですがコストの関係でグリースをあんまり付けずに出荷してるせいで、ボールベアリング式だと使ってるうちにグリースの枯渇でベアリングが焼き付いちゃったり、買ったばっかりなのにゴリゴリ…って言う軸音が酷かったりするから…で、これをちゃんとしたベアリング用のグリースを挿しておいてあげるコトで焼き付を防止したり軸音を無音にしたり、長寿命化が出来るから…だったりします
ちょっとした一手間で全然その後の使用感が変わってきますので、特にCPU周りにつけるファンであればあるほど気をつけておきたいところですね♪
※この記事の写真もクリックで原寸大に拡大できます
↓シールを見てみたら、製作元は台湾のProlimatechさんで、国内販売はScytheさんが担当してるみたいです。
…そしてMade in China…
コレはテコ入れの甲斐がありそうですね(笑)
↓そ…そしてPC用のファンとしては恐ろしいお値段…
こちらは秋葉原でいつもPCパーツを購入してるArkさんで購入したのですが、家庭用の卓上扇風機のお値段をとうとう超えてしまいました…家庭用の卓上扇風機ならリモコンが付いてきたり、風量調節ボタンがあったり、最近では停電や災害に備えて電池での駆動をサポートしてたり…って機能が本当に豊富なのですが、こちらはファン単体のお値段でそれを超えちゃってますね
↓箱の裏には色々な説明が付いてました
全部英語表記ですのがいかにも「輸入品です」って言う感じがして好きです(笑)
↓ポテンシャルを示すグラフ(?)も面白いですね♪
↓スペックシートが自作欲を沸かせてくれますね
↓…って…あら…??
後からつけたシールが…??
↓あらま…
洋服の値段タグとかでもそうなのですが、後からシールが貼り付けてあると剥がして元の値段が知りたくなっちゃうのは女のサガです(笑)
こちらは重量が誤表記でした…みたいで、後からちゃんとした重量が貼り付けてありました♪
↓付属品はシンプルですね
ファン本体にペリフェラル4pin変換ケーブル、そしてネジの3つのみが入ってます。
↓ファンから直に出てるコネクタは3pin対応のPWM対応4pinコネクタでした。
CPU負荷に応じて可変速でファンを回したい場合にはマザーのCPU用4pin端子に、OC(オーバークロック)とかをしてたり、あんまり冷却性能の高くないCPUクーラーを使ってたりしてて「もうとにかく全速力でしか回さないよ!」って言う場合にはペリフェラル変換で繋ぐのが良いと思います
その場合には付属品を使うのも一つの手ですが、どうせなら高効率化させて全速力で回したい…って言う方には多分こちらで書いてた記事が役に立つ…かも…です
↓こちらがファン本体です
↓17枚…って言う異常な羽の数がぶつからないように変わった羽の形状になってます
↓羽の表面はブラスト仕様のザラザラした感じになってます
↓それでは分解していきますね
まずはシールをカッターの刃を水平に入れて剥がしていきます。
↓基盤が見えました
↓はんだ付けは…あんまりキレイではありません
↓ストッパーはEリングじゃなくCリングでした
SANYOの工業用ファンとかはちゃんとしたEリングで留めてありますので、専用の工具とかで簡単に取り外しが出来るのですがこちらは樹脂製のCリングですのでちょっと大変です
コスト…の関係でしょうか…それともスリムタイプですので潤滑重視でこういうチョイスにしましたのか…ちょっと謎です
↓Cリングの切れ込みにデザインナイフを入れて、少し浮いたらピンセットで摘み出します
この時に、デザインナイフの先をあんまり強く当てすぎると中のシールドを変形させてしまいますので注意してください…です
Cリングを摘み出すと中のベアリングが勢い良く出てきますのでそちらにも注意してください
↓取り合えず分解出来ました
↓軸はこんな感じになってました
↓こちらがベアリングです
スリムタイプだから特殊なベアリングが使われてるかも…って思ってみたら、一般的な内径3mm、外径8mmのミニチュアボールベアリングが使われてました♪♪
これでしたらベアリングが万が一ヘタってきちゃったらIHCモノタロウさんから「NSK(日本精工株式会社)さんの693-H-ZZ」を取り寄せれば交換が可能です
このファン…は他のファンみたいにヘタって来てもポイポイと気軽に買い換えられるお値段ではありませんので、出来れば保守部品で延命をしていきたいですね
基本的に回転そのもののブレが起こらない限りは定期的なベアリング交換とグリースの補充で何年かは持ちますので、そういった意味でもこのファンがボールベアリング式を選んでくれてるのは嬉しかったかも…です
↓構造と解説はこんな感じです
↓グリースには今回も米国TRI-FLOW社製「Synthetic Grease」を使っていきます♪
東急ハンズとか秋葉原だとラジコン専門店とか、他にも通販で購入が出来るグリースで、メンテナンス期間が結構長く空いちゃっても金属表面にガッシリと食い込んだテフロングリースがずっと潤滑し続けてくれますので、PCのファン用には欠かせない存在ですね♪♪
…ちなみにこのチューブはもう数年前に買ったモノ…なのですが、経年劣化も全然無いので一本持っておくと本当に使い出がありますよ
↓まずはチューブの蓋を開けたら軸にそのまま差し込みます(笑)
↓チューブを引き出すと軸がこんな感じになります
↓次にビニール手袋を付けたら手の上で満遍なくベアリングにグリースを馴染ませて差し込みます。
どうしてビニール手袋が必要か…っていうと、Synthetic Greaseは耐水性に加えて耐薬剤性もありますので手に直接付いちゃうと石鹸等では落とせないから…だったりします
万が一素手での作業を前提としてらっしゃる場合には呉工業さんの「エレクトロニッククリーナー」を用意しておいてください
洋服に付いちゃった場合にもこのエレクトロニッククリーナーを一度吹きかけた後に酸素系漂白剤入りの洗剤に30分くらい漬けて、その後で洗濯機に入れるようにすると良く落ちますよ
…って言うくらいもう落ちにくい…ですので、ファンの回転程度でグリースが枯渇するコトはまずありません(笑)
↓次にベアリングを押し込んでいきます
↓その上から更にグリースを垂らします
↓その上からガイドを落としこみます
↓こういう状態になってればOKです
↓そこにさっきと同じようにグリースを馴染ませたベアリングを押し込みます。
↓最後にCリングを元に戻します
↓はみ出ちゃったグリースはエレクトロニッククリーナーでふき取ってください。
↓最後にダメ押しでグリースを落とします
↓最後に上から広めのテープで塞いで完成です
この塞ぐモノ…ですが、1年でまた分解して再整備を考えてらっしゃる方は私みたいにビニールテープでOK…で、2年くらいを目処に…って言う方はアルミテープで塞ぐようにしてください…です
ボールベアリングとは思えないほどの静かな軸音…
…って言うコトで今回はProlimatechさんのUltra Sleek Vortex 14を分解していきましたが、試運転してみるとまさかこれがボールベアリングファン…だなんて信じられないくらい静かな軸音で、最大でも1000RPM…って言うのが効いてる…のでしょうか…風切り音もそんなに耳障りではありませんので、後は実際のマシンに組み込んでみて色々と試していきたいと思いました♪♪
折角こんなに高いファンを買いましたのですから、手間を惜しまずにメンテナンスして長く使っていきたいですね
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その中でも夏と言えばやっぱり見直しておきたい…ですのが「CPU冷却周り」だったりします
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↓それがこのファンです
Prolimatechさんの「Ultra Sleek Vortex 14」って言う空冷用ファン…で、今は自作PCパーツとしての冷却ファンでは140mm…って割とフツーに売ってるのですが、スリムタイプ…って言う縛りを入れちゃうと途端に選択肢が少なくなってしまってて、殆どのスリムファンは120mmしか選択肢がありません
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今まで色々な新製品のファンを試してきましたが、基本的に工業用製品から派生してるこの手のファンはもうある程度製品が成熟しきっちゃってる感じがあった…のですが…久しぶりに凄い新製品のファンと出会えた感じがあります(笑)
小型志向の自作PCユーザーの理想を形にした「Ultra Sleek Vortex 14」
…って言うコトで概要としては結構変態的なファンのUltra Sleek Vortex 14…なのですが、実用性は…って言うと実は今までどうしてこの手の製品が出なかったのかしら…ってちょっと疑問に思っちゃうくらい理想的だったりしてて、基本的にスリムPCやMini-ITXプラットフォームのミニPCを自作してるユーザーとしては
1.信頼性が高いベアリング
2.メンテナンス期間を長く取れる
3.ファンの大型化で低速で回すことで静穏化
がしたかった…のですが、今まではあんまりそういう製品は無くて困ってました
特にお店の限られたスペースに設置したり、お子さんのいるご家庭のリビングとかに設置するスリムタイプや小型PCだとあんまり甲高いファンの音がしてると不快ですし、だからと言って目的によってはそれなりのスペックが必要だったりして、静穏化するためにスペックを落とす…なんて言う本末転倒なコトはしたくないし…って言うジレンマがあったのですが、このファンがあればその辺を上手く折り合い付けられそうかなぁ…って思いました♪♪
早速分解して長寿命化 + 軸音無音化!
…って言うコトでココからはいつもの分解レポートみたいな形でお送りしてみたいと思います
もうこのボールベアリング式のファンはこちらの記事でThermaltake社の「TY-143」を分解して整備してたので、基本的な手順は一緒…のはず…ですが、スリムファン…って言うコトでもしかしたら何か一工夫あったりするのかも…って言うのもお伝えしてみたいと思います
どうして新品のファンを分解して整備しておくと良いか…って言うと、最近のファンは工業用とかでもそうらしいのですがコストの関係でグリースをあんまり付けずに出荷してるせいで、ボールベアリング式だと使ってるうちにグリースの枯渇でベアリングが焼き付いちゃったり、買ったばっかりなのにゴリゴリ…って言う軸音が酷かったりするから…で、これをちゃんとしたベアリング用のグリースを挿しておいてあげるコトで焼き付を防止したり軸音を無音にしたり、長寿命化が出来るから…だったりします
ちょっとした一手間で全然その後の使用感が変わってきますので、特にCPU周りにつけるファンであればあるほど気をつけておきたいところですね♪
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↓シールを見てみたら、製作元は台湾のProlimatechさんで、国内販売はScytheさんが担当してるみたいです。
…そしてMade in China…
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↓そ…そしてPC用のファンとしては恐ろしいお値段…
こちらは秋葉原でいつもPCパーツを購入してるArkさんで購入したのですが、家庭用の卓上扇風機のお値段をとうとう超えてしまいました…家庭用の卓上扇風機ならリモコンが付いてきたり、風量調節ボタンがあったり、最近では停電や災害に備えて電池での駆動をサポートしてたり…って機能が本当に豊富なのですが、こちらはファン単体のお値段でそれを超えちゃってますね
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↓ポテンシャルを示すグラフ(?)も面白いですね♪
↓スペックシートが自作欲を沸かせてくれますね
↓…って…あら…??
後からつけたシールが…??
↓あらま…
洋服の値段タグとかでもそうなのですが、後からシールが貼り付けてあると剥がして元の値段が知りたくなっちゃうのは女のサガです(笑)
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↓付属品はシンプルですね
ファン本体にペリフェラル4pin変換ケーブル、そしてネジの3つのみが入ってます。
↓ファンから直に出てるコネクタは3pin対応のPWM対応4pinコネクタでした。
CPU負荷に応じて可変速でファンを回したい場合にはマザーのCPU用4pin端子に、OC(オーバークロック)とかをしてたり、あんまり冷却性能の高くないCPUクーラーを使ってたりしてて「もうとにかく全速力でしか回さないよ!」って言う場合にはペリフェラル変換で繋ぐのが良いと思います
その場合には付属品を使うのも一つの手ですが、どうせなら高効率化させて全速力で回したい…って言う方には多分こちらで書いてた記事が役に立つ…かも…です
↓こちらがファン本体です
↓17枚…って言う異常な羽の数がぶつからないように変わった羽の形状になってます
↓羽の表面はブラスト仕様のザラザラした感じになってます
↓それでは分解していきますね
まずはシールをカッターの刃を水平に入れて剥がしていきます。
↓基盤が見えました
↓はんだ付けは…あんまりキレイではありません
↓ストッパーはEリングじゃなくCリングでした
SANYOの工業用ファンとかはちゃんとしたEリングで留めてありますので、専用の工具とかで簡単に取り外しが出来るのですがこちらは樹脂製のCリングですのでちょっと大変です
コスト…の関係でしょうか…それともスリムタイプですので潤滑重視でこういうチョイスにしましたのか…ちょっと謎です
↓Cリングの切れ込みにデザインナイフを入れて、少し浮いたらピンセットで摘み出します
この時に、デザインナイフの先をあんまり強く当てすぎると中のシールドを変形させてしまいますので注意してください…です
Cリングを摘み出すと中のベアリングが勢い良く出てきますのでそちらにも注意してください
↓取り合えず分解出来ました
↓軸はこんな感じになってました
↓こちらがベアリングです
スリムタイプだから特殊なベアリングが使われてるかも…って思ってみたら、一般的な内径3mm、外径8mmのミニチュアボールベアリングが使われてました♪♪
これでしたらベアリングが万が一ヘタってきちゃったらIHCモノタロウさんから「NSK(日本精工株式会社)さんの693-H-ZZ」を取り寄せれば交換が可能です
このファン…は他のファンみたいにヘタって来てもポイポイと気軽に買い換えられるお値段ではありませんので、出来れば保守部品で延命をしていきたいですね
基本的に回転そのもののブレが起こらない限りは定期的なベアリング交換とグリースの補充で何年かは持ちますので、そういった意味でもこのファンがボールベアリング式を選んでくれてるのは嬉しかったかも…です
↓構造と解説はこんな感じです
↓グリースには今回も米国TRI-FLOW社製「Synthetic Grease」を使っていきます♪
東急ハンズとか秋葉原だとラジコン専門店とか、他にも通販で購入が出来るグリースで、メンテナンス期間が結構長く空いちゃっても金属表面にガッシリと食い込んだテフロングリースがずっと潤滑し続けてくれますので、PCのファン用には欠かせない存在ですね♪♪
…ちなみにこのチューブはもう数年前に買ったモノ…なのですが、経年劣化も全然無いので一本持っておくと本当に使い出がありますよ
↓まずはチューブの蓋を開けたら軸にそのまま差し込みます(笑)
↓チューブを引き出すと軸がこんな感じになります
↓次にビニール手袋を付けたら手の上で満遍なくベアリングにグリースを馴染ませて差し込みます。
どうしてビニール手袋が必要か…っていうと、Synthetic Greaseは耐水性に加えて耐薬剤性もありますので手に直接付いちゃうと石鹸等では落とせないから…だったりします
万が一素手での作業を前提としてらっしゃる場合には呉工業さんの「エレクトロニッククリーナー」を用意しておいてください
洋服に付いちゃった場合にもこのエレクトロニッククリーナーを一度吹きかけた後に酸素系漂白剤入りの洗剤に30分くらい漬けて、その後で洗濯機に入れるようにすると良く落ちますよ
…って言うくらいもう落ちにくい…ですので、ファンの回転程度でグリースが枯渇するコトはまずありません(笑)
↓次にベアリングを押し込んでいきます
↓その上から更にグリースを垂らします
↓その上からガイドを落としこみます
↓こういう状態になってればOKです
↓そこにさっきと同じようにグリースを馴染ませたベアリングを押し込みます。
↓最後にCリングを元に戻します
↓はみ出ちゃったグリースはエレクトロニッククリーナーでふき取ってください。
↓最後にダメ押しでグリースを落とします
↓最後に上から広めのテープで塞いで完成です
この塞ぐモノ…ですが、1年でまた分解して再整備を考えてらっしゃる方は私みたいにビニールテープでOK…で、2年くらいを目処に…って言う方はアルミテープで塞ぐようにしてください…です
ボールベアリングとは思えないほどの静かな軸音…
…って言うコトで今回はProlimatechさんのUltra Sleek Vortex 14を分解していきましたが、試運転してみるとまさかこれがボールベアリングファン…だなんて信じられないくらい静かな軸音で、最大でも1000RPM…って言うのが効いてる…のでしょうか…風切り音もそんなに耳障りではありませんので、後は実際のマシンに組み込んでみて色々と試していきたいと思いました♪♪
折角こんなに高いファンを買いましたのですから、手間を惜しまずにメンテナンスして長く使っていきたいですね
関係がありそうな他の記事…
PC内のCPU・ケースファンを分解して整備しよう!
軸音が煩いと言われてるScythe社製「隼」と、ボールベアリング式のファンを分解して軸音を限りなくゼロに近づけさせました!
PCのファン用超高効率電源ケーブルを自作しよう!
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PCのファン用超高効率電源ケーブルを自作しよう!×2
今度はファンの制御が完全に効くPWM用ペリフェラル変換コネクタの自作にトライしてみました♪