mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

ベーゼ・モア BAISE-MOI

2006年05月03日 | Weblog
監督・脚本:ヴィルジニー・デパント/コラリー・トラン・ティ
製作:フィリップ・ゴドー
撮影:ブノワ・シャマイヤール
美術:イレーヌ・ガリツィーヌ/ポール・フェイヤール/クリストフ・ムロー
音楽:ヴァルー・ジャン
衣装:イザベル・フレイス/マガリ・バレ
原作:ヴィルジニー・デパント「バカなヤツらは皆殺し」(原書房刊)
配給:コムストック
出演:ラファエラ・アンダーソン/カレン・バック

2000/仏/74min.☆☆
SEX&暴力シーンの過激さに本国フランスでは8日で上映中止になったとあるが、感想は勢いだけの映画。全編に流れるパンク風音楽はまあ救えるが、演出が甘い。“銃を構える女→銃声→床に倒れている男”“男を囲んで顔を蹴飛ばし踏み付けている風な足だけのシーン→血だらけで伏している男”。スタント無しで本人が演じるにしてももう少しリアリティが欲しい。セックスシーンで無抵抗の女性を四つん這いにさせ男が自分のモノに唾をつけて犯すが無反応なので「死体とやってるみたいだ」と愚痴る。こちらの方がリアルだ。原作者でない方の監督コラリー・トラン・ティはポルノ女優でもあるからこっちは十八番なのかな。フェラシーンも多数あるが、暴力描写より性描写に厳しい日本ではボカシたり暗くしたりして訳の分からない映像になっている。結局、ただこんな映画を作りたかったから、が理由みたいで訴えるものを何も感じられなかった。こういう生き方を真似る人が出てくると怖い…。女同士のハチャメチャ・ロードムービーなら『テルマ&ルイーズ』をお薦めしたい。


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