記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

私的「年の瀬ニュース拾い読み」

2009年12月31日 10時21分59秒 | まちづくり
 このところの歴史ブームは幕末や戦国時代から古代史まで、とにかく幅広
くニュースや話題に事欠かない。27日付のニュースで最もインパクトがあっ
たのは三国志「曹操」の墓が確定し副葬品や遺骨まで見つかったというもの。
高校時代、三国志はとにかく様々なものを読んだ。吉川英治はもちろん、柴
田錬三郎や北方謙三、陳舜臣、陳舜臣から横山光輝まで。さらに三国志研究
本は出版されるたびに目を通した。

 中でも私が好きだったのは柴田錬三郎「柴錬三国志 英雄ここにあり」「
柴錬三国志 英雄生きるべきか死すべきか」と立間祥介「三国志演義」だ。
立間祥介の「三国志演義」翻訳は、1982年のNHK人形劇『三国志』の原作と
なり、リアルタイムに楽しんだ。スカパーで全話放送されて、しっかりと録
画。様々な解釈とどの人物を主役に置くかで全く違うドラマに展開できるの
が三国志。その面白さは普遍である。

 古代史モノといえば、奈良県の某遺跡は卑弥呼の墓と言われて脚光を浴び、
邪馬台国畿内説が一気に有力なような報道が続いたが、先週ひっそりと出た
ニュースの中に隣接する古墳群が5世紀のものと発表され、九州説支持者に
とっては少々ホッとしたニュースとなった。4~5世紀の古墳なら博多湾沿
岸にはたくさんあるし、70m級の前方後円墳だけでも多数あることを地元民
でもあまり知らないのは寂しい。

 それにも増して私が関心を持ったのは、12月9日に報道された旧大阪鉄道
「亀ノ瀬トンネル(明治25年開通、昭和6~7年の大規模な地滑りにより崩壊)」
の一部が発見、報道陣に公開されたニュースだった。吉田初三郎が描いた沿
線鳥瞰図に描かれているが、その時代から80年を経て発掘され、まさに索道
自体がタイムトンネルとなった訳だ。
(国土交通省 近畿地方整備局サイト等で概要閲覧可能)

 年賀状の宛名書き、まだまだ継続中。なにせ800通余りの宛名書きは腕が
痛くなるほど。それでも今年はリストをかなり整理している。昨年の初三郎
展や本の出版の影響もあって、各地の博物館や資料館の方々とのやりとりだ
けで100通以上あることに、宛名書き&分類して気づいた。その大半の館に
足を運んでいる訳だから、この10年よく動いたなと感慨深い。数が多くても
年賀状は印刷だし、挨拶に行く訳ではなし、宛名くらいはヘタでも書かない
と申し訳ない気がする。

 ニュースといえば、時事通信社のサイトが楽しい。中でも特集「プロ野球
2世代写真展」はテーマも趣向も面白く「消えた球団」特集の筆頭が西鉄ラ
イオンズなのも良い。2010年さらなる特集の充実に期待。
時事通信社
 
今日の写真は、ついに姿を現したパルコの外観(旧岩田屋本館)。

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