記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

デザイン資料として保管していた1980年代の懐かしい映画チラシ

2022年10月03日 19時16分38秒 | 福博まちの記憶

先日、昔の映画の話になって、倉庫に仕舞い込んでいた200冊ほどの古い映画チラシ保存ファイルを久しぶりに開いてみた。何冊か眺めた中にあった、個人的に1980年代の印象的な映画チラシをいくつかご紹介。これらは、サブスクで映画やドラマが観られるようになった今も、時々観たくなる作品ばかり。

映画チラシを集め出したのはデザイン専門学校の学生時代。天神や博多駅を巡って、広告デザインのリサーチ手法を学ぶ実習授業で、自分の気に入ったデザインのチラシやパンフレットを集め、スクラップし始めた。今に至るまで、映画館に行けば気になる映画のチラシは手に取り、年1回クリアファイルで整理してきた。

当時、天神の紀伊国屋書店(天神コア6F)へ行けば、デザイン雑誌や画集などもたくさん並んでいたが、貧乏学生に手が出る価格ではない。気になる映画や音楽を全て体感できる訳ではないが、映画館に行けば入手できるチラシやプレイガイドに置いてあるコンサートや演劇のチラシは、気になるものを貰って帰り、クリアファイルにスクラップしてデザインの資料にしていった。構図のアイデアを練るとき、イメージをすり合わせるときに役立つのである。

これら映画チラシは基本的に映画館に足を運んで入手。公開当時に観た映画もあれば、当時レンタルが始まったビデオで観たものもある。衛星放送なども始まった時期で、旧作映画を楽しむ術が増えたのが1980年代後半だった。これはレコード・CDも同じだ。

映画チラシ、当然ながら大半が福岡市内の映画館の名前が入っていて、その多くが中洲にあった映画館だ。フットルースなど1984年以前のものは、のちに絵葉書研究会などで譲っていただいたものも含まれるが、単にデザイン資料になればと収集し始めたものながら、それぞれ当時の記憶を思い出すきっかけになるのだと、後になって気づいた。

中洲唯一の映画館となった大洋映画劇場は、1990年代以降はご縁をいただき何度も企画や番組でコラボさせていただいてきた。2006年の開館60周年の際、館内で「絵葉書にみる懐かしの博多・中洲」写真展も開催させていただき、その時のご縁から、今も映画上映前に流れる大洋さんオリジナルの注意事項映像には、私が提供した古い街並み写真を使っていただいている。

先日から1913年以降現在に至るまで、かつて中洲にあった映画館のアーカイブス資料のデータベース化を始めた。各映画館が発行していた上映作品紹介やスケジュール、絵葉書やパンフレットなどを少しずつデジタル化。とりあえず戦前の資料から作業を始めたが、なかなか大変かも(笑)。気長に続ける予定‥

 

拙著「美しき九州〜大正広重・吉田初三郎の世界」残数わずか!


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