2021年春、桜の季節に福岡を駆け抜けた「かしいかえんが2021年12月末で閉園」のニュース。1956(昭和31)年の開園から65年、前身の香椎チューリップ園から80余念、福岡市内唯一の遊園地がついに閉園へ。数々の想い出とともに…。
公式発表前、私はいちおう西鉄広報アーカイブの顧問アドバイザーを務める立場なので、パネル等の企画展示などの相談も受けてましたが理由は聞かず、そういう . . . 本文を読む
来週の2021年3月10日、福岡市・春吉橋エリアの研究会「那珂川ウォーターパークマネジメント研究会」にて、エリアの歴史&景観変遷についてアーキビストとして語らせていただきます。
研究会は参加費無料・Webinar (Youtubeによるオンライン配信・事前申込要)だそうです。
先日、界隈の現状把握のため春吉橋エリアを散策してみました。注目すべきは、架け替え中の春吉橋西南詰に完成した . . . 本文を読む
今から90年前、1931(昭和6)年9月に大阪毎日新聞社が刊行した「西日本現代風景」を必要に駆られて再チェック。ちょうどリンドバーグ夫妻が福岡・名島水上飛行場へ来た頃ですが、私の興味は次ページ「松浦潟」肥前唐津の「バス・ホテル」の写真と解説文に。
虹の松原に「バス車両の廃車を使ったバス・ホテルが登場!」九軌会社とあるので、西日本鉄道の前身・九州電気軌道のことなのか気になりました。
バス . . . 本文を読む
先日、1903(明治36)年頃の撮影と推察できる「西中島橋」の絵葉書を入手しました。
絵葉書の状態は悪いものの初見の構図、現在「赤煉瓦文化館(日本生命九州支社)」が建つ場所には火災消失前の国立第十七銀行(福岡銀行の前身)があり、このアングルの絵葉書はかなり貴重です^_^。以下は十七銀行が解体され囲い塀が見える別角度の絵葉書。右側の建物は福岡郵便局です。
別アングルや遠景の絵葉書など、明 . . . 本文を読む
先日ずっと探していた「福岡炭坑」本社竣工記念の絵葉書セットを入手しました。現在、福岡市西区にある「小戸公園」一帯にあった炭坑です。
1914(大正3)年創業の福岡炭鉱(小戸坑)は、木屋瀬・鞍手等福岡県内の小さな炭坑を束ねたグループだったようですが、資料が少なく「産業遺産巡礼」などの著者・市原猛志さんによれば「謎多し」とのこと。
福岡炭坑といえば、早良鉱業(姪浜炭坑、現・サワライズ)の前 . . . 本文を読む
昨年、2020年夏に入手した段ボールいっぱいの1950〜60年代のマッチ箱から、福岡市「中洲(東中洲)」の喫茶店マッチ紹介(その1)。
中洲で最初に自動ドアが付いたという「ニューフランス」、シャンソン喫茶「ブルーシャトー」、洋酒と珈琲の「キャラバン」。
懐かしの喫茶店アンケートの中にも名前が出てくる3店。コロンパン、エスキモー、いるか。
コロンパンの裏側は、喫茶センター。デザイン . . . 本文を読む
先日、久留米市の道の駅で大豆の「ぎすけ煮」を見つけて購入しました。サイトで検索すると「儀助煮(ぎすけ煮)」に関する由縁の説明がいくつか出てきますが、パッケージやお店の情報は無いようですので、手持ちの資料からご紹介します。
「儀助煮(ぎすけ煮)」は博多・中洲中島町の宮野儀助さんが明治期に製造法を確立、博多名物となり戦前は東アジア(朝鮮半島や中国大陸)にも輸出されたそうです。戦前の福岡市土産品案 . . . 本文を読む
1月11日(祝)午後、1月5日から始まった福岡市美術館の「ソシエテ・イルフは前身する〜福岡の前衛写真と絵画」を観覧しました。写真愛好家や写真史研究家の間では密かに話題となっている写真展です。
戦時下の福岡、カフェ・ブラジレイロなどを集いの場として活動を続けたメンバーと会友の濃い作品群の1987(昭和62)年以来となる企画展。今回は本ブログの過去記事からご縁をいただき、イルフ会友であることが判 . . . 本文を読む
先日、ずっと探していた福岡市最初の都市計画図「福岡市都市計画街路網図」「福岡市都市計画地域図」修正版を入手しました!
1931(昭和6)年の発行。2021年はこの計画図が作成され、福岡市が大都市へ本格的なあゆみを始めてから90年です。経年の痛みはあるものの、内容部分に痛みはほとんど無く、比較的状態良し。
国道3号線(当時は2号線)整備前、当然ながら福岡空港になる場所も田園地帯です^_^ . . . 本文を読む
師走の風物詩のひとつ、ベートーヴェンの交響曲第9番(第九)の日本初演をめぐる逸話の中で、意外に地元でも見逃されているのが「日本人が初めて第四楽章の『喜びの歌』を演奏したのは九大フィル(九州帝国大学フィルハーモニー会)で、福岡市記念館(現在の天神1丁目、大丸エルガーラの場所にあった)で演奏した」という事実かもしれません。
ドイツ人による国内初の演奏は徳島や久留米が当然先ですが、日本 . . . 本文を読む
NHK福岡放送局は90年前の1930(昭和5)年12月6日に開局、今週は90周年記念ウィークだそうです^_^。ブラタモリやはっけんTV、実感ドドド!などに続き、今回もご縁をいただき90周年企画に少しだけ協力させていただきました。写真1枚目は、手持ちの福岡放送局開局記念の絵葉書セットからの一枚です。
放送中の90周年記念特番の「みんなが、主役。みんなが出るテレビ」15秒スポット . . . 本文を読む
久しぶりに博多区「山王公園」の日吉神社へ参拝。すると、ある意味名物だった「傾いた手水舎」が、真っ直ぐに改修され養生中でした。藩政時代、黒田家(藩主)の正月「三社詣り」の一社に数えられた由緒ある神社に永年「謎」としてあったのがこの「傾いた手水舎」でした。
ご近所ですし改修工事は噂で聞いてましたが、2005年の西方沖地震でも倒れなかったし、そのまま「名物」で遺して欲しかった気もします。
そ . . . 本文を読む
先日入手した1911(明治44)年10月の筑紫水力電気・発電所竣工時の絵葉書です。筑紫水力電気は1910(明治43)年1月に設立され、その半年後の同年7月には「渡辺通り」渡辺與八郎氏らが設立した博多電気軌道(のちの西鉄福岡市内線循環線など)に買収されました。2枚は、現在の九州電力南畑発電所と取水口の完成当時の絵葉書ということになります。
先日、絵葉書を入手してから初めて現地(九州電力南畑発電 . . . 本文を読む
先日、1931(昭和6)年の「県立筑紫保養院」開院記念の絵葉書セットを入手しました。調べてみると、現在の太宰府病院ですね。1970年代まで、開業や開店、竣工などの記念品として絵葉書はメジャーな存在でした。観光地の絵葉書だけでなく、病院や大学などの記念絵葉書も明治期から数多く刊行されていて、その多くは関係者などに配布され少ない発行部数です。
観光地で売られた絵葉書もこの頃までが人気のピーク、平成 . . . 本文を読む
調べ物で「名島海岸」の明治大正期の絵葉書を見ていて「そういえば、娘と名島に貝掘りに行った事があったな」と思い出し、保存写真データから探し出しました^_^。1枚目は今から100年前、1925(大正14)年頃の絵葉書。
私が撮影した貝掘りの写真は2005年のものです。名島海岸は多々良川の河口付近、この日は史跡・名島帆柱石そばでバケツ一杯にアサリを獲った記憶もあります。2枚目は1枚目の絵葉書と似た . . . 本文を読む