先日入手した1971(昭和46)年1月に発行された「福岡市街全図」に気になる鳥瞰図が掲載されています。福岡市で郵便番号制度導入にともなう町界町名整理(町名変更など)が終了してすぐの発行で、政令指定都市になる直前の市街図(地元の地図会社・同潤社刊行、福岡市監修)です。
気になった点は1969(昭和44)年に開園した「油山市民の森」の全景鳥瞰図。リフトらしき施設が描かれていますが、当初は展望台を . . . 本文を読む
先日「博多コースター争議」惨敗記念の大判写真を入手しました!1924(大正13)年に伊藤伝右衛門が創立した博多コースター株式会社で1926(大正15)年に起こった労働争議「博多コースター争議」では、天神にあった伊藤伝右衛門の別邸(銅御殿、妻・白蓮のために建設)が争議団に襲われたそうです。争議の首謀者たちの「惨敗記念」写真ということですが、写真に映る面々の表情は色んな感情が含まれ、すぐにドラマ・物語 . . . 本文を読む
先日入手した「日本メソジスト博多教会」の絵葉書です。博多総鎮守・櫛田神社前の参道沿い、博多町家ふるさと館の東隣にある「福岡社家町教会」ですね。建物は1930(昭和5)年築との事で、同年12月に開局したNHK福岡放送局と同い年(福岡演奏所時代から数えると92年)なんですね。今年は90周年ということになります。
日本メソジスト博多教会の外観は90年たっても竣工当時そのまま、内部は今も同じなんでしょう . . . 本文を読む
11月25日、1週間ぶりに博多駅前3丁目交差点を通ると、工事中の歩道橋が架かって景観が激変してました。
この10日前、11月15日にはJR九州さんが映画「鬼滅の刃」に因んだ蒸気機関車(運行休止中のSL人吉号)を運行されて、集まった大勢のカメラマンの最後尾から私も控えめに撮影したばかり。ちょうど新幹線の車両と重なり、お気に入りのカットになりました。
道路に掛かる電線や架線が列車の車体にか . . . 本文を読む
今日10月29日は「渡辺通り」渡辺與八郎氏の命日です。1911(明治44)年、悲願の博多電気軌道開業からわずか4週間、與八郎氏は当時流行していたワイルス氏病という疫病にかかり、自らが招致開校を支援した九州帝国大学病院に入院。激務による心労疲労もあってか、発病からわずか2週間後の10月29日には46歳の若さで亡くなりました。彼が作った道路や橋、軌道はその後の福岡市発展の礎となり、彼を慕った人々の尽力 . . . 本文を読む
先月の博多21の会(福博振興部会)での会員向けリモート卓話「近現代史の中の博多商人」で紹介させていただいた明治末の「福岡市案内記(1910年)」。2020年の現代からちょうど110年前、天神地区で開催され天神発展のきっかけとなった「第13回九州沖縄八県連合共進会」の際に刊行された博多の観光案内&老舗商店・企業の広告集。当時としてはとても貴重、商店の店頭や販売商品が写真入りで紹介されています。
今 . . . 本文を読む
先日入手した西公園からの展望絵葉書2枚、いずれも「映った絵葉書がきっとあるはず」と睨んでずっと探していました。一枚は1925(大正14)年に開設され1929(昭和4)年まで使用された日本航空輸送の福岡入船町格納庫(水上飛行機用)が映ったモノ。九州初となる郵便物輸送用の路線、開設までに格納庫が完成せず開通便はココから西へ1.5kmほどの百道浜へ着水。
ちなみに、百道浜への初着水時の写真は195 . . . 本文を読む
2020年10月7日、何気なく撮影した天神交差点の夕景。ただの夕景ですが、実はこれだけで色々と物語があります。左の福岡パルコの建物は、多くの方がご存知の通り1936(昭和11)年10月7日に開店した旧岩田屋ビル、この日が誕生日でした。右の天神ビルは、今年6月で60歳還暦なので、それだけで意外と意味がある写真になりました^_^。
2枚目の写真は1965(昭和40)年ごろの天神交差点、この頃はま . . . 本文を読む
藤井棋聖の勝利で盛り上がった将棋の第61期王位戦。福岡での対局ということで、以前入手した西日本新聞社進呈のスタンプが押してある「大山名人vs中原名人」の対局写真を思い出しました。
今からちょうど60年前、1960(昭和35)年に始まった王位戦。西日本新聞社の福間さんに調べていただき、これは1978年8月9日・とり市での対局写真と判明。別写真にとり市の外観が映った写真がありました。
若き中原名人 . . . 本文を読む
最近入手した戦前の中洲(東中洲)の絵葉書。福岡玉屋の屋上から撮影されたと思われる写真は、那珂川に架かる西大橋の架替え直後の1936(昭和11)年春の撮影と推察。
水上公園にはまだ工事関連の建物が見え、後方の天神交差点付近には同年10月に開店する岩田屋の建物の影も見えず。旧不二屋デパートの建物にはおたふくわたの広告が見えます^_^。観察するほどに興味深い絵葉書です。
2枚目以降はそれ以前に同 . . . 本文を読む
以前も投稿しましたが、福岡市下水道事業88年を記念して始まった「FUKU 51 MANHOLE(フクコイ=福恋マンホール)プロジェクト」は、下水道水道事業90年を迎えた今年も進行形で「限定51枚のマンホール」設置中。少し気をつければ、天神など市内中心部でも目につく機会が増えてます。
コロナ自粛中にも数ヶ所設置されたようで、先日久しぶりに水上公園前を通っていて、歩道上にハートマークがあるマンホ . . . 本文を読む
画像アーカイブ「アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並みアーカイブス」に先日、1908(明治41)年10月に竣工した「廣滝水力電気」の発電所や本社などの竣工当時の写真群を公開しました。
伊丹弥太郎ら佐賀県を代表する財界人が発起人に名を連ねた同社が、松永安左エ門らの尽力で2年後には九州電気となり、福博電気軌道を合併した「博多電灯軌道」とさらに合併して福岡・佐賀両県にまたがる「九州電灯鉄道(のち . . . 本文を読む
最近気になっているのは、福岡空港にある米軍板付基地時代の名残りのひとつ、西日本空輸入口の「板付基地」表記の門柱です。同社は今年3月、新設された福岡市東区「奈多ヘリポート」への移転が完了していますので、この門柱や格納庫も近いうちに解体されるんでしょうか。
1966(昭和41)年6月に福岡空港内のこの場所に移転してから54年、西日本空輸は九州地方においてヘリコプターで送電線の巡視・旅客輸送・報道 . . . 本文を読む
アーカイブサイトに"戦後の博多駅の変遷"がわかる手持ちの写真群「博多駅(二代目・三代目/1950〜1970年代)」を公開しました!
最近、1960年代の博多駅(二代目、三代目)の写真群のネガフィルムを入手したので、すでに所有していたカラーの絵葉書などと合わせて選抜。
現在の大博通り・商工会議所入口交差点付近(地下鉄祇園駅付近)にあった旧博多駅と、西鉄福岡市内線の博多駅前電停(呉服町線・ . . . 本文を読む
新型コロナ感染症対策から書店さんの多くが休業、フォトブックを扱っていただく丸善博多店も休業で、通販サイト(直販)には毎日のようにフォトブックの問い合わせがあります。ネットサーフィンして偶然見つける方も多いようです。
通常は書店さんをご紹介しますが、入手が困難との事でとりあえず緊急事態宣言の延長に合わせて2020年5月末まで「おうち時間、家族で楽しむフォトブック STAY HOME割引」 . . . 本文を読む