雨、18度、91%
古い木造家屋にシステムキッチンを入れたのは3年ほど前です。整然としたシステムキッチンに憧れていました。香港では30年、マンションに造り付けられた台所でした。最近でこそ香港でもシステムキッチンが売られていますが、何分にも外食が多い香港人の台所は狭く小さなものでした。一番長く住んだ最後の家の台所のダブルシンクを見たときは大喜びしたものです。
私が選んだのは、LIXILの製品です。小さな私に合わせて調理台の高さなどを決めてもらいました。収納は細々した物が多いのでたくさん入るタイプを選びました。棚の仕切りなどは、日本らしく細かくなっているものを取り外して、仕切りの数を減らしました。流し下のハッチの戸袋は使い勝手が良さそうなので残しました。その戸袋、底が深く掃除に難儀していました。
昨日、雨の中を庭のライトを修理に電気屋さんが来るのを待っていました。妙に中途半端な時間です。そこで台所のハッチの掃除を始めました。気になる戸袋、どうも取り外しができるようです。そこで、外して丸洗い、でも底の部分はうまく洗えません。そう思っていると、底の部分は板状で柔らかなプラスティックで出来ていて、押すだけで外すことができました。 解体して洗い、乾かしている様子です。ラップや包丁を仕舞っている縦長の戸袋の底のゴミがすっかり取れました。
こんな細かい作りもやはり日本の物だからと感じます。こんなこと当たり前に思われるでしょうが、30年も日本での生活から離れていた私には驚きです。ただ、LIXILのお姉さんが「収納力は抜群です。」とおっしゃったにも関わらず、台所中央にアイランドを作りその中にも電気製品、菓子作りの道具を納めています。そこで、狭かった香港の台所を思い返します。L字型の作り付けの台所でした。香港からの引っ越しの時捨てた台所道具もあったのに全部収納できていました。昔ながらの作りでしたが、収納力だけを比較すると香港の方が優れています。この家の台所のハッチの開け閉めの軽さや音がしないこと、細やかな作りは日本ならではと感じ入っています。
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