晴れ、5度、福岡
昨日、本当に久しぶりに菜の花畑を見ました。一面の菜の花畑と言いたいのですが、畑の2つの区画ですが、あの鮮やかな黄色が目にしみる思いです。その菜の花畑の光景を何度も何度も、胸に思い起こしていました。小さいとき見慣れた菜の花畑とは違います。何が違うのか解らないまま眠ってしまいました。今朝目覚めた時、急にその理由がわかったのです。
私の実家は福岡の市内ですが、西の端。子供の頃は家からすぐのところに、一面の菜の花畑、レンゲ畑がありました。ちょうど昨日の福岡のように、昼の日差しで上着を一枚脱いで、まわりをゆっくり眺める余裕も出てきます。そんな時、菜の花畑に寄り道をしたものです。でも、あの頃の菜の花は、今の菜の花のように、みっしりとした黄色ではありませんでした。ほんのりとした黄色でした。今の菜の花食用です。昔は、油を摂る菜の花だったのです。菜の花が食卓に上るようになったのは、昭和40年代も終わりの頃ではないでしょうか。その、油用の菜の花が咲いていた畑は、昭和40年代に入ると、団地が建ちました。その団地も今見ると、4階建て、古く小さな団地です。今ではもう見られなくなったような団地です。
その団地の横の道を、日差しに誘われて歩きました。 足元には、本当に小さな花が咲いています。 慌ただしく行き来していると、こんな小さな花が咲いていることには気付かないでしょうね。 いつものように道端にひざまずいて、写真を撮っていると、自転車で横を行き過ぎる人が、速度を落として覗き込みます。みんな、ナーンだと思って行き過ぎるのですが。
見出しの写真は、レンゲと同じ豆科の花ですね。いつか古くなった団地も壊されるでしょう。そして、もっと大きなマンション群が出来ます。もう決して、ほんのりした菜の花畑は戻ってこないのですね。朧月夜を口ずさみながら、菜の花畑を思い出していました。
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