曇、9度、50%
スーパーの石鹸売り場は固形石鹸でなく液体石鹸が場所を占めています。香港では2003年のサーズが流行以来、手洗い石鹸も体を洗う石鹸も除菌入りの液体石鹸が政府から勧められました。市民揃って液体石鹸に切り替えたのはその時です。今日本でも、石鹸は一番下の棚にごく少数の品しか並んでいません。液体石鹸の使い始めの頃はポンプ式の容器をプシュプシュと押す楽しさがありました。確かにいろいろな菌は石鹸より繁殖、伝染しにくいと思います。私もサーズ以来一時期は液体石鹸を愛用しました。でも、固形の石鹸が好きです。
同じ石鹸ですが、どうして好きなのか自分でもわかりません。おそらく形です。コロンと固まった石鹸、英語で石鹸の単位はケーキ(cake)です。塊を見れば食べるケーキにも通じます。石鹸のおろしたては格別好もしい。泡立ちも良く、香りも良く「お任せください。」といった風情です。
石鹸好きは石鹸好きがわかるのか、よく石鹸をいただきます。腐りもしませんから嬉しい頂き物です。アロマオイルで作られたものや果物野菜で作られたものまでありますが、工場生産の石鹸ですら大好きです。三和石鹸、牛乳石鹸が主流だった頃ラックスが売り出されました。当時はまだ小学生だったと思います。衝撃的でした。淡い色合いの石鹸、今までとは違う香りの石鹸。夕方、他所のお宅のお風呂場の外を通っても、「あらラックスだわ。」とわかるほどに香りました。
時代の移り変わりで液体石鹸が主流になったと思います。詰め替え用も出てお値段的にも手頃です。変わったといえばお風呂の匂いがする時間帯も昔は夕方でしたが、今では朝からお風呂のいい香りがしてきます。もう、ラックスの時のようにうっとりとなる香りではありません。小さくなった石鹸を最後の最後まで使うのも楽しみです。
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