曇、12度、72%
モモはいちごが好きではなかったと思っています。香港で買ういちご酸っぱい、日本のいちごは高くて買えません。香りに誘われて食べてみるものの、2口目は食べませんでした。ところが、亡くなる前日の夕飯、久しぶりに帰国した主人と一緒の時のことです。食後にいちごを喜んで食べました。排泄が出来なくなってひと月、食欲はありますが食べるものが変わって来ていました。でんぷん質は一切食べない、食べるのは牛、豚、鶏肉だけでした。その晩はメインの牛肉を食べた後に主人があげたいちごを食べました。私は「あれ?」っと思います。
この時喜んで食べたので主人はモモがいちごが好きだと思っています。私は今でも半信半疑。それでもモモにいちご供えました。福岡のいちごの最盛期は終わりになりました。この春のいちごの最後を飾って、モモに「いちごのモンブラン」を作りました。「あまおうパウダー」というものを見つけたからです。
「いちごのパウダー」は赤色の色付けによく使われます。香りも味もいちごそのものでフリーズドいちごを粉末にして作られます。天然色素です。「マカロン」のいちごの赤はこのパウダーを使います。それで、「白あん」を赤く染めてモンブランを作りました。うまく赤に発色しません。見た色はやや茶色ですが「白あん」を「いちごパウダー」で染めたものです。
タルトの中に「ピスタチオ」のクリームを入れて焼き、その上にいちごを乗せて「白あんクリーム」を絞りました。いちごの酸っぱさが「白あん」の甘味を和らげます。いちごとピスタチオが合わさるとこんなに美味しいものかと驚きます。タルトはサクサクと崩れます。「白あん」「いちご」「ピスタチオクリーム」「タルト」面白い組み合わせの美味しさでした。
雨の日のおやつは気分が晴れます。7センチほどのタルトレットを3つも食べてしまいました。モモの命日のおやつは「いちごのモンブラン」でした。
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