小雨、20度、86%
先月、香港に帰った折、主人が日本に戻る私に2つチーズを持たせてくれました。荷物が多くなるのが嫌いです。お土産なんて買いません。着替えも最小限です。そんなこと十分承知な主人が小さな2つの包を渡してくれました。
家に帰って開けると、2つとも「ヤギのチーズ」でした。先々月主人が帰宅した時は「羊のチーズ」をお土産にしてくれました。福岡にもチーズが揃ったお店ができました。週に1、2度新しい品が海外から入って来ます。チーズも鮮度が大事です。売り場に立つ方たちもチーズの知識が深くアドバイスをくれます。ただ日本人の好みを反映してか「羊、ヤギのチーズ」の数は少ないと思います。
乳によってチーズの香りが違うのは言うまでもありませんが、硬さによっても微妙に違います。
「フロレッテ」というフランスの「ヤギのチーズ」一見カマンベールのようです。薄く白カビに覆われていますが、中はまるでクリームチーズです。 口に含むと独特な香りの後ろから草の匂いがして来ます。山羊が食べた草に違いありません。そっとそっと楽しみます。
こちらはオランダの「ヤギのチーズ」。オランダのヤギチーズとだけ書かれていて名前がわかりません。ハードタイプでワックスで包まれています。ゴーダチーズの国らしくワックスで日持ちよく作っているのでしょう。口に入れるとホロッと崩れます。そしてゆっくり溶けます。ハードタイプは口に入れてこそ香りがはっきりします。ヤギの乳の甘さを改めて認識します。か細い体のヤギ、大きな体の牛、太っちょの羊、乳の質も香りも違うのは当然です。
チーズは冷蔵庫から出して直ぐに食べないようにしています。室温において食べると香りがよく味わえます。
香港に帰っていた間、主人とセントラルの大きなスーパーに行きました。昔よく通った店です。全てにおいて品揃えが良く、目的のものはありませんが私は店中を見て回っていました。その間に主人はこの2つのチーズを選び買ってくれました。日本に帰る荷物を作るまで、主人がこんな用意をしてくれていたことを知りませんでした。
北海道に「ヤギのチーズ」のチーズ工房があると聞きます。どんなチーズを作っているのか?「ヤギのチーズ」は春が旬です。昔は旬の時しかなかった「ヤギや羊のチーズ」が今では年中出ています。来春、チャンスがあれば北海道の「ヤギのチーズ」を取り寄せてみたいと思っています。