晴れ、24度、90%
肥仔、と書いて広東語では、フェイチャイと読みます。意味は読んで字の如し、オデブちゃんです。香港ではオデブちゃん、決して悪い意味ではありません。ここ香港で生まれた友人の子供は、赤ちゃんの頃、まん丸な顔によく太っていたそうです。それで、旧正月などは、通りすがりの人にも利是といわれるお年玉を沢山もらったと、お母さんに聞きました。数年前に亡くなった、女性のコメディー俳優は、まん丸な顔に眼鏡をかけてよく太った人でした。長いこと、香港映画にかかせない人気女優でした。そして、肥仔は子供たちへの愛称にもなります。
私は月に一度、香港島の東のマウントパーカーに上ります。香港の人は、朝早くから高い所に上るのを、健康で長生きする最良の方法だと思っています。空気はきれいですし、いい運動です。その上り道で五年ほど前に初めて会ったのが、通称肥仔のピーグル君です。まだ、犬用のバギーが出回る前のことで、肥仔は買い物用のバギーに乗せられて、山道をやって来ました。
見るからにバギーからはみ出しそうなオデブさん。押しているおじさんも大変な思いをしていました。まだ、坂が緩やかなところでおじさんは肥仔をバギーから降ろしました。ヨッコラショっと下ろしたのはいいのですが、歩かずにしゃがみ込んでしまいました。周りの人も、笑うどころか呆れています。やっと立った肥仔、お腹が地面につきそうです。流石の私も、可愛いを通り越して心配しました。
それから、ひと月に一度、マントパーカーに行くたびに、肥仔に会います。もうおじさん、バギーに入れ連れてきません。ゆっくりですが歩いて上ります。
見出しの写真は、ちょっと休憩中の肥仔です。随分と痩せました。人懐っこいのは、昔からです。おじさんの話では、毎日この山に登るのだすです。この五年で、肥仔、なんと11ポンドも痩せたそうです。ピーグルもパグのように食べ物に目がない犬種だそうです。確かに良く太っている犬は、パグにピーグル。
肥仔、モモさんと同じ9歳になりました。お顔が少し白くなってきました。月に一度しか会いませんが、健康になった肥仔に会うのは楽しみです。実は、肥仔のおじさんも、随分スッキリとしたんです。
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