小学校2年生のとき、札幌に行って、父と本屋に入った。父もわたしも、あちこち見てまわった。しばらくして、お姫さまが出てくるファンタジーを買ってもらおうとしたわたしに、父は有無を言わさず「クオレ」を買った。パラパラめくると、戦争の挿絵があって、わたしは不機嫌になった。お姫さまがいいのに。。。
けれど、家に帰って読んだら、その本は、わたしのお気に入りの一冊となった。イタリアの公立小学校4年生の少年の日記の形のこの本には、真面目で誠実な先生が生徒に語るお話がたくさんあって、その少年の先生への思いが繊細な筆致で描かれていた。わたしはこの本で何度も何度も涙を流し、清らかな気持ちになった。
さて、4日朝日新聞多摩版に、小平氏の主婦神田道子さん(58歳)が、7年かけてクォーレを翻訳し文源庫から出版した記事があった。神田さんは、40歳から独学でNHKのテレビやラジオでイタリア語の勉強を始めた。4年目に、自分でイタリア語のサークルを立ち上げた。週1のペースで講師を招き勉強会を続ける中、この本に出会った。そして7年前から翻訳にかかり、小説の舞台トリノの大学に1年間留学して完成させたそうだ。
短大を卒業して間もなく結婚、出産し、2人の息子が中学を卒業した40歳から一人で始めたイタリア語。クオレを読んだときのように、胸がつまって、清らかな気持ちにさせていただいた。
けれど、家に帰って読んだら、その本は、わたしのお気に入りの一冊となった。イタリアの公立小学校4年生の少年の日記の形のこの本には、真面目で誠実な先生が生徒に語るお話がたくさんあって、その少年の先生への思いが繊細な筆致で描かれていた。わたしはこの本で何度も何度も涙を流し、清らかな気持ちになった。
さて、4日朝日新聞多摩版に、小平氏の主婦神田道子さん(58歳)が、7年かけてクォーレを翻訳し文源庫から出版した記事があった。神田さんは、40歳から独学でNHKのテレビやラジオでイタリア語の勉強を始めた。4年目に、自分でイタリア語のサークルを立ち上げた。週1のペースで講師を招き勉強会を続ける中、この本に出会った。そして7年前から翻訳にかかり、小説の舞台トリノの大学に1年間留学して完成させたそうだ。
短大を卒業して間もなく結婚、出産し、2人の息子が中学を卒業した40歳から一人で始めたイタリア語。クオレを読んだときのように、胸がつまって、清らかな気持ちにさせていただいた。