小さな日記

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フライトプラン

2007年11月30日 | 映画
http://www.movies.co.jp/flight-p/flash/index.html

人ごみの中で我が子が見えなくなる、親なら一度は経験するゾッとする瞬間。わたしも、2歳の息子を空港のレストランのレジで見失って、気が狂ったように大きな空港を駆けずり回った経験がある。(彼はそのレストランのトイレに入り、鍵を開けられなくなっていた)この映画では、母親の妄想と全てのひとに思われ、孤軍奮闘する母親が描かれる。

恐ろしいのは、他人と現実認識を共有できないこと、自分の現実認識に同意せずとも、せめて関心を持ってくれるひとすらいないことだ。警察の自白強要のようなもの。なにもない時は、善良な優しい他人の、めんどうが起きたときの無関心は、本当に残酷だ。「見ざる、聞かざる、言わざる」 困っているひとに寄り添うことを忘れたくない。

硫黄島からの手紙

2007年11月29日 | Weblog
母が前から見たがっていた「硫黄島からの手紙」おふとんでソファを作って連れ合いと3人川の字で見た。クリント・イーストウッドが監督したこの映画は、ただただ、戦争は空しく悲惨だと訴えてきた。戦争は、ひとが避けることができる、一番いけないことだと思う。戦争がないことは、どんな豊かさよりも豊かなことだ。

あるブログで、若い男性が、とても屈辱を受けて、侮辱されたあげく蹴られたけれどなにもしなかったことを書いていた。「僕はもう二度と暴力はふるわないと決めたから、それで根性なしと言われても、暴力はふるわない。暴力が嫌いだから同じことはしない」その勇気に心打たれた。

連れ合いも、助けを求められて差し出した手に煮え湯をかけられるようなことが何回かあったけれど、決して仕返しはしない。黙って自分で傷を治すだけだ。だから、わたしたち家族はいつも豊かでいられるのだと思う。

54歳だぁ!!!

2007年11月28日 | 映画
わたしのお誕生日。今年は、生まれて初めて、母に「生んでくれてありがとう!」と、わたしからプレゼント。使わなくなったベネトンの黒いアンゴラストールの裏に、わたしが幼児のころのオーバーの裏の白ウサギの毛皮をつけて、グレイッシュピンクのスカートを切ってコサージュを作り、首元につけて、ケープ風にした。ウサギの毛皮は、母の子ども時代のものだから、70年以上も活躍している。北国の原野を走り回っていたウサギちゃん。新しく毛皮を求める気はないけれど、持っているものは、処分せずに大切に使っていくのがいいと思う。
わたしにもプレゼントと洋ナシのケーキでお祝いしていただく。今年は、みんなが「元気でいてくれてありがとう」と言ったのは、体の衰えが見えてきているからかと思う。

夜は、アガサ・クリスティーのトミーとタッペンスシリーズの映画をみつけて、連れ合いとDVD鑑賞。「奥様は名探偵」という間抜けた邦名だが、原作は「親指のうずき」イギリスの原作でフランス映画。

子どもがいないころ、二人でたくさん読んだクリスティー。
原作を読んでイメージしたものとは違うのは仕方ないこと。でも、ま、悪くない。
田園風景、初老のヒロインのファッションが素敵。夫婦の会話がコメディータッチでテンポがいい。膨大な量の会話を積み重ねてきた夫婦ならではで、日本の夫婦にこういう会話は聞いたことがない。子ども夫婦とは笑いのツボが違うから「他人」とか、孫は嫌いではないけれどやかましいと敬遠するのは、フランス映画らしいけれど、原作にそんなシーンあったかしら?

喜びの種

2007年11月27日 | Weblog
知り合ったときは高校生だった友人夫婦の息子さんがご飯を食べに来てくれた。鰹節を使って、たけのこやゴボーを入れた和風のシチューを作ってみた。小麦粉も使わず、そば粉と蓮根粉を使った。なかなか、コクのあるおいしいシチューになったと思う。

さて、彼ははや28歳。プロのベーシストとして活躍している。親戚やご近所にミュージシャンになることでいろいろ苦言をこうむるそうだが、頑張っている。彼の言では「世間のひとは、結果を求める」そうだ。つまり、ミュージシャンとして働いていると、生活は不規則だし収入も安定しないから「良くない息子」で、音楽学校の先生という肩書きを持つと「良かった、良かった」と、喜ばれる。本当は、演奏だけで収入がよくなるのが彼にとっての良いことなのに、理解するひとは少ない。

わたしの好きな天野祐吉さんが、テレビで言っていた。中高年を狙った詐欺事件の増加についてのコメントで、いまどきの中高年にとって、本を出すことと、悠々自適の生活が、勝ち組、成功の勲章だから、自費出版や海外移住のおいしい話で釣るのだと。

若いひとも、年寄りも、その時期にふさわしい規範となるライフスタイルが、世間にはあって、それを押し付けようとしたり、それにはまるように努力したり、そうやって、日本社会は不自由になっていると思った。

ひとによって、なにが喜びかは違うことを肝に銘じたい。自分にとってなにが喜びかを知ることが、自分を知る一歩となる。相手を知ることも、同じだ。いかにも喜んでいるように見せて、本人もそう思い込んでいても、本当には喜んでいないのを感じることがあって、痛い。


日本の希望

2007年11月26日 | Weblog
渋谷区では、渋谷、恵比寿、参宮橋の駅前の区が所有する空き地を、市民農園にして、一区画1000円で、高齢者や子どものいる家族に貸し出すそうだ。すごい!
初めて、政治が経済効率を無視して、志のある決断をしたのを知った。裏にどんなことがあるのかわからないし、渋谷区の財政が豊かだからなのはもちろんだが、やっぱり素敵なことだと思う。そういうことをしたら、なにか、思いもかけない展開があるような気がする。希望の種。

そうそう、きのうの鰹節は、大昔の削り方で削ったすごく稀少なものだそうで、今時、普通に買えるものとは全く違うそうだ。だから、香りも味も格別。きょうは、カレーにもナムル丼にも入れて好評だった。日本が世界に誇れる鰹節! この食文化、消してはならない!!!

オニオンスープ

2007年11月25日 | Weblog
きょうは、久しぶりに料理の時間がとれたので、大きくて立派なたまねぎもあることだし、オニオンスープを作った。薄切りのたまねぎを大鍋の三分の二、ゆっくり丁寧に炒めて50分すると、鍋の六分の一、飴色になる。そこに白ワインやらチキンスープやら黒コショーやらで味つけしただけで、かなりおいしいのだが、きょうは、いただいた削りたての鰹節を惜しげもなくドバっと入れてみた。初めてなのでちと勇気が必要だったけれど、これがすごい!!! おいしいを通り越して、もうこの世のものとは思えない贅沢な味で、こんなの食べていいのだろうか?と、なにか、バチがあたりそうな気分だった。

鰹節ってすごいなぁ。わたしは、ミネストローネを昆布だしで作るけれど、もしかして、鰹節もイケルんだろうな。

銀座

2007年11月24日 | Weblog
きょうは、個展最終日なので、週に3回目の銀座。中央通りは歩行者天国だけれど、どこの街の歩行者天国とも違うのは、店が音楽をかけないこと。とても静かで、ひとの声、笑い声、こどもたちのさんざめき、それに、カラスの声だけなのだ。これが銀座の素晴らしさ。通りに看板を置かないお約束は、時に破られ、警察とのイタチごっこらしい。マッサージ、整体の看板の醜さが目立った。マツヤの壁面一杯にアクリル板をとりつけたヴィトンの広告。かわいい。そういえば、模様のついたおうちもいいかもしれない。

個展は終わったらそそくさと梱包作業。完了する間もなく、次の個展の絵が搬入、開梱、展示。裏舞台があわただしいのはどの業界も同じ。絵を見るたびに元気になって、ありがたい一週間だった。小口さんとピザとコーヒーでお祝い。


日本舞踊

2007年11月23日 | Weblog
母を連れて国分寺市邦舞連盟の踊りの会へ。藤間玉緒先生の舞には、いつも元気づけられる。なんだろう。踊りなのだから、誰でも体は動いているのだけれど、玉緒先生のは「動いている」と感じる。そして、自分も動こう!と触発される。響き合うパフォーマンス。

記憶の棘

2007年11月22日 | 映画
ニコール・キッドマンのお人形のような肢体に驚愕。彫刻のような骨格。映像の美しい不思議な映画だ。10歳の少年にあなたの死んだ夫だと言い張られて揺り動かされる大人の人間模様。保護すべき子どもと扱う気持ちと、もしかして、と輪廻を信じたい気持ちが交錯する。

だから、どうだって?と突っ込みたくなった。どうでもいい映画でした。タイトルに惹かれて見たけれど、タイトル倒れ。

http://www.kiokunotoge.jp/

バベル

2007年11月21日 | 映画
やっとキッチンの掃除にとりかかり、引き出し4箱を重曹できれいにした。ゆっくりでも、今年は丁寧にやっていこう。

夜は、連れ合いとDVD鑑賞。バベル。ネタバレ注意。
http://babel.gyao.jp/
見終わってわたしに残ったのは、今の世界を4家族の中に投影した映画ということ。

わたしの見たバベル

この映画の結末はどうなったかというと、、、

ベビーシッターに子どもを預けてモロッコ旅行するアメリカの白人夫婦も、幼子二人も、無事で、なんとか生き延び、これからも食うに困らず家族で暮らしていくだろう。

東京都内の高層マンションに暮らす狩猟が趣味で何丁も銃を持つ男と聾の娘も、これからも食うに困らず、なんとか、二人で暮らしていくだろう。

息子の結婚式を楽しく過ごしたメキシコ人のベビーシッターは、16年間の不法就労がばれ、メキシコに強制送還され、息子のお荷物となって暮らすほかない。築いてきた生活は完全に崩された。

羊を襲うジャッカルを撃つために銃を買ったモロッコの男は、長男を警察に殺され、次男を殺人犯として逮捕され、貧乏でもそれなりになりたっていた家族の生活が崩壊するのは目に見えている。

一丁の銃が引き起こした事件の4家族の顛末はこうだ。
そもそも、日本人が金にまかせて趣味で外国にまで行って狩猟などしなければこんなことは起こらなかった。
そもそも、アメリカの白人夫婦が、金にまかせて、二人っきりになりたいからとモロッコに観光旅行などしなければ、こんなことは起こらなかった。

結局、迷惑をこうむったのは、貧しいメキシコとモロッコの家族だったというお話。けれど、原因を作ったアメリカ人も日本人も知らぬ存ぜぬで手は差し伸べない。(アメリカ人はメキシコ人を告訴しなかったけれど)

まるでまるで、世界の現実ではありませんか?

一見、なんにも悪いことをしてない、射撃が趣味とか夫婦の旅行とかが、他人の家族を崩壊させた。一見、何にも悪いことをしていない趣味のお買い物、物集めや、贅を尽くした観光旅行のために、壊される経済、自然環境、

こうも言える。先進国の心の関わりがうまくいってない家族がジタバタ動いて、後進国の助け合ってなんとか生きている家族を崩壊させた。つまり、先進国の飽食、過剰消費は、心の不安定によって起きているもので、それが、必要十分の循環型生活をしている後進国のバランスを崩している。

なんだ、なんだ、この映画は!!!


わたしは、菊池凛子演じた聾のチエコのように、爆発しそうに不機嫌になって、連れ合いに喧嘩をふっかけた。


ヒバクシャ

2007年11月20日 | Weblog
10月28日のブログに書いた「ヒバクシャ」の監督、鎌仲ひとみさんからメールをいただいた。わたしの書いたブログに加筆訂正してくださったので、掲載します。
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鎌仲ひとみ監督の「ヒバクシャー世界の終わりに」と「六ヶ所村ラプソディー」
それに、トークを、国立福祉会館で。「ヒバクシャ」では、広島、長崎に落とし
た原爆を作ったアメリカの施設が稼動していた時にわざと放射性物質をばらまき
、、風下では白血病、ガン、死産に奇形児の多発がみられているにも関わらず、
米政府は補償金だけで解決するつもりなのに驚いた。(結局住民は裁判に負けて
補償をもらえなかった)しかも、そこは、フライドポテト向きのジャガイモの広
大な農地で、世界中のファストフード企業は(日本も含めて)ここのイモを買い
付けている。自国の民の被害に無頓着な政府が、日米安全保障条約で、日本にど
んな対応をするか決まりきっている。

でも、きょうの一番のニュースは、富士山の山小屋に政府(防衛庁かも)から建
物を鉛で囲むよう命令が下ったということ。今、山小屋やその周辺の住宅は改築
工事中という。それは、富士山麓の自衛隊演習場で、なんとかバンカーバスター
というミサイルを実弾演習するかもしれないということで、もしそれが本当なら
そのなんとかバンカーバスターには、劣化ウランが使用されるのだ。
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「六ヶ所村ラプソディー」と「ヒバクシャ」の映画上映会は、全国津々浦々、着実に広がっています。みなさん、どうぞ、足を運んでください。鎌仲さんは、強行スケジュールで各地をまわっていらっしゃいます。上映会を開きたい方には、フィルムの貸し出しがあります。

http://www.magazine9.jp/interv/kamanaka/kamanaka.php
http://www.g-gendai.co.jp/hibakusha/
http://www.rokkasho-rhapsody.com/



個展初日

2007年11月19日 | Weblog
ピップ磁気インナーのおかげで、元気を回復して、きょうは、連れ合いを誘って小口賢司展の初日に。展示準備に行ったものだから、照明や絵の設置に変わりないかなど、気になってしまう。画像はわたしが熱烈好きな作品。どこでもドアと名づけたいほど、異次元に入ってしまう。連れ合いもこれが一番好きと言うから驚いた。
2時間ほど、ギャラリーにいたら、ドアの向こうに来てしまって、帰宅した今も、こちら側にいる。みなさまもぜひ、こちら側に来ませんか?楽しいですよ♪
24日まで。23,24日は、作家が終日ギャラリーにいます。おもしろいひとだから話しかけてみてね。
小口賢司展 銀座ギャラリーゴトウ
http://www.gallery-goto.com/

木枯らし

2007年11月18日 | Weblog
寒くなった。まだ暖房はつけていない。今月中に家中の一応大掃除をしておきたい。師走に走るのはもうやめたい。それで、昨夜たてた予定ではキッチンの改造を始めるはずだったのだが、きのうの都内巡りで体がこわばって動かない。

そこで、ピップ磁気インナーというピップエレキバンがついているキャミを着てみた。夕方には背中がポカポカでいつもより柔らかい感じになった。効くようだ。
この冬はこれで木枯らしに勝てるかな。

おでかけ

2007年11月17日 | Weblog
都内にでかけるのがすっかり億劫になってしまったわたしの久しぶりの強行。

娘と共に東京大神宮での結婚式に参列。神前の儀式では、モスラのような蝶の羽をつけて舞う巫女さんに感動。色合いデザインも韓国のようだ。琴も歌も中年男性でこれまた新鮮。新郎新婦の手作りの進行という趣きが暖かい結婚披露宴では涙、涙で狸目になりそう。娘のチェロとスピーチは、準備段階のさまざまなトラブルを感じさせない集中で立派だった。美しい花嫁さん、凛々しい花婿さん、この日の気持ちをいつまでも! 幼稚園時代の子育てを共に過ごしたおかあさまたちと久しぶりの再会も楽しかった。

夕方は、銀座のギャラリーゴトウに個展の展示している友人の画家を訪ねた。写真ではずっと見ていた彼の作品を生で見るのは初めて。すごくいい。時期によって作風が激しく変わる方で、今回は水の題材が多い。一枚欲しいのがあったのだけれど、我が家に置いて活かせるものかどうか。。違う世界に入っていく窓のような作品。個展は19日から24日まで。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたい。ギャラリーゴトウのオーナーは、娘の同級生のおかあさまで、わたしの紹介で運んだ個展。彼女も「こんな素晴らしい作家さんを紹介していただいて」と、喜んでくださって本当によかった。

小口賢司展 ギャラリーゴトウ
http://www.gallery-goto.com/

ファッション・ショー

2007年11月16日 | Weblog
あすは、結婚式に娘と参列するので、何を着ていこうかと、ファッション・ショーが始まった。息子は慣れていて、「また始まったか」と呆れ顔。母も呼んで観客になってもらう。女3代ばかみたいだけど楽しいひととき。かしましさで谷崎潤一郎の細雪を思い出した。滅多にはかないパンストが破れていた。気づいてよかった!