きのうのエネルギーシフトの会の報道が各社でされた。まともだったのは、フジテレビ「トクだね!」、小倉智明さんのコメントだけ。あとは全部、おちゃらけで、一部では、菅首相が何の法案を通したいかさえ伝えていなかった。本当にテレビは恐ろしい。あれだけ見たら、菅首相と孫さんがお笑いをやっているみたいだ。
それで、菅首相のお話を書き起こしてみた。(だいたい) テレビも新聞も政治家も、コメンテーターも、菅首相は何もメッセージを発していないと大騒ぎしているが、先日紹介したブログといい、ちゃんと発言なさっていて、ただ、メディアが隠蔽(?)しているだけだ。きのうのブログの動画はぜひ、国民全部に見てほしい。
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「地球は私達子孫からの借り物だ」と、アメリカンインディアンの言葉を岡田監督がおっしゃったのが印象的でした。
「地球を救うのは植物だ、いろんな政党を作ったが、最後は植物党を作ろう」というのが私の思いです
四十六億年前地球が出来た時の大気は何で出来ていたか、実は95%がCO2だったのです 今は、0,04%です。なぜこんなに少なくなったか。海の中に育った藻がCO2をCとO2に分けて、O2が大気中にでて、オゾン層を作って紫外線を防いで、そして、植物が陸上に上がって、そして(???)時代を作って、そしてCは石炭とかいろんな形で固形化させ、O2がだんだん比率として増えてきました。
そこで現れたのが、動物です。動植物と書くな、植動物と書けと言いたい。つまり、動物は植物がいなくては、生きていけない。けれど、植物は動物なしで生きていけるのだから。
地球上のエネルギーの中で、太陽に関わらないエネルギーは、2つしかありません。ひとつは、原子力、ひとつは地熱。風力、水力も太陽あってのもの。そして、地球上で、太陽の力をもっとも受けてきたのは、間違いなく、植物。
地球温暖化のグラフを見ると、一年の中で北半球が春夏の季節は植物が育つから、CO2が減る(CとO2に分解)、秋冬は植物がバクテリアに食われてCO2は増える、この植物が作るエネルギーを全部集めたら、理論上、地球上の六十億人が使うエネルギーの8倍ものエネルギーを作ることができるそうです。だから、わたしは最後は植物党なのです。
30年前、一年生議員の時に、アメリカのウインドテストセンターに行きました。風力発電がたくさんあって、作った電気はどうするのか聞いたら、電送線に流し、売るとのこと。さっそく日本に帰って、そういう方法ができないかと聞いたら、「電気事業法」というのがあって、大きいのならともかく、家庭などで作る小さな電力など相手にできない、と言われました。
ここに「昭和55年11月、風とぴあ計画調査結果の概要」という書類があります。科学経済技術庁によるもの。当時三宅島に東電が買った半径20m大型の風車が2基廻っていました。17mの風が吹かないと廻らない、25m以上吹くと危なくて回せない!という大きなもの。その2基の調査結果で、採算が合わなくて駄目だという書類です。
今私も少し人が悪くなりましたから、素直に科学技術庁が調べたからダメだったのか、東電が調べたからダメだったのか、実はそう思っておりません
つまりは、そういう自然エネルギーのいろんな案が出てくると「こっちでちゃんと調べますよ」と言って「じゃぁ調べて下さい」とやってみたら「やっぱりだめでした」「やっぱりだめでした」
簡単に言えば、科学技術庁というのは、原子力を推進するためにできた役所なのです。
ここに私の証拠文献と言うほどでもないですけど29年前の議事録がある風とぴあ計画についての議事録の最後の所を読ませていただきます。
私が色々と風の事を言ったら
「ただ、ここでお願いしておきたいのは サンシャインがあるから原子力がいらないのではないかと言う事の口実に使う、利用する、ノリすぎ悪乗り、こういう事が無い様に一つ是非ご理解いただきたい」
こういうふうに当時の大臣が答えているんです。
わたしはそれに対して、「終わりにしようと思ったんですが私の質問に無い事まで言っていただきましたので
こういう科学技術と言うのは2ウェイ3ウェイでいいと思うのです」と言う事で反論しました。
この時の科学技術庁長官・・・・中川と書いてありますから中川一郎さんだったと思います。
つまり科学技術庁は風とぴあ計画をおおいにやってくれたと思って私は誉めようと思って発言したのですが「いやぁ、風とぴあ計画とか当時のサンシャイン計画とかそういう事はやっぱりそっちが良くて原子力はダメだという事は言わないでください」
私はこの議事の中で一言も言っていないんですよそんな事は。
結局それから30年たってしまいました。いろんな事がありますけれども、基本的に日本は30年遅れたんです。
30年前から風力だってやっていたんです。太陽ももちろんやっていたんです。
しかし結局のところ、残念ながら私も含めて政治や行政はそれ本格的エネルギー源という形でして政治としても、経済としても取り組もうとしなかった、そこに意図があったということだけは私ははっきり反省も含めて申し上げておかなければならないと思って、ちょっと古い資料を1982年3月23日の議事録ですが持ってきました。
これ以上長くなってもいけないので今の事を申し上げます。
今回の事故が起きた後エネルギー省が出しておりますエネルギー基本計画、これは3年おきに白紙からの見直しと言う事でこれが今政府の方針となっております。
また先日G8に行った時にこれまでのエネルギー基本計画では2030年に電力の総電力の中で原子力53%自然エネルギーを20%となっています。
それに対して私は当然白紙から見直そうと。自然エネルギーについては2030年20%ではなくて10年前倒しをして2020年初頭に20%にしたい。この事を国際的にも言ってきました。
基本的にはそこまではひとつの政府の方針として決める事が出来ました。
そこで、今日のまさに本題です。
再生可能エネルギー促進法案、全量買い取り制の法案は私以上に皆さん方が詳しいと思います。
つまりこの法案が通らないと、これまで補助金が付いていた物も、この法案が通ることを前提に補助金などをカットしていますから、単に前進がゼロじゃなくて後処に下がってしまうんです。
私の学生時代の友人が3年ほど前に「オレのうちは電力自給率は97%だ」といってましたが、つまり、そういうみなさんも若干の補助金をもらっているわけです。
そういう制度が今度の新しい制度が生まれることを前提でだいぶカットされている。
ですから今回この法案が通らないとそれこそプラスどころかマイナスになる。
私は経済界も賛成してくれると思ったんです。
つまりはこの分野、自然エネルギー 省エネルギーを進める事は日本のまさにイノベーションにつながります。
先日のエネルギー会議に経団連の会長は欠席されましたけれども文書を送ってもらいました。
書いてあったのは
「この全量買い取り制度を導入すると電力の価格が上昇する可能性があるからそれは慎重に、導入には基本的に反対だ」
というのが残念ながら経団連の現在の姿勢であります。
しかしその時のコスト計算は原子力発電7円・・・本当に7円ですかね。ゼロがもうひとつ付くんじゃないですか?
つまり、原子力は安いんだだけど風力は高いんだ、何とかは高いんだ、技術的にも揺らぎがあってダメなんだと
ダメな理由はですね、付ける気になったらいくらでもつけられる。
そうじゃなくて、どうやってそれを育てるかじゃないですか。
私はこの自然エネルギーともう一つの省エネルギーがある意味で一番民主主義とマッチしていると思うんです。
つまり、今の民主主義、投票と言うのが一つの行動です。単にエネルギー政策をAにするかBにするかと投票するというだけでは、残念ながらこの省エネとか自然エネルギーは広がりません。
あの小宮山先生のように。私も家に行きました。ソーラーパネルがあってヒートポンプがあって家の作り方もなるべくクーラーを使わなくていいような家を作っておられた。つまりはみんなが参加をしてエネルギーを作ったりあるいは省エネ
先日これは孫さんが言われたんですね
省エネと言うのはネガエネというんだそうですね最近は。
つまりネガティブエネルギー、メガじゃなくてネガですね・・
省エネと自然エネルギー。これは国民が自ら参加をしてそれを作ったり逆にマイナスのエネルギーを生み出したり、これによってプラスが増えるのですけれどもそういう事が出来るエネルギー。
そして私はやはりエネルギーというものは社会の在り方そのものを決める。
おじいさんが山で芝刈りにおばあさんは川に洗濯に。
そこまではいかないけれどもそういう事をベースにする社会を選ぶのか。それとも一見便利だがものすごく怖い様な事を思い描くような社会を選ぶのか。
それは冒頭申し上げましたように 私達がこの地球を貸してもらっている
未来の子どもたちや孫たちの気持ちも含めて、最終的には国民が選択する、国民が決める事だと思います
そしてその時に専門家や政治家はこの選択を「いやもう化石しかないんだ。原子力しかないんだ」という選択ではなくて、「化石もだんだんCO2が増えるよ。原子力もちょっとヤバイかもしれないよ。しかし、使わない訳にはいかないじゃない」「いや、ここにも選択肢があるんだ。省エネと自然エネルギーと言うものがあるんだ」そういう選択肢を育てていって、そしてこれから5年先か10年先、こっちでも十分やれるこれでもやれるという段階の時に「じゃぁどっちを選びますか」という選択肢を作ることが専門家や政治家の仕事ではないか。
その選択肢(自然エネルギー)を育てる第一歩が「再生可能エネルギー促進法」
何としてもこの法律は3月11日に閣議決定をして すでに国会に提出されて何カ月か経っています。
私も毎日のように経産大臣や党の関係者に何とかしてくれと要請をしていますが。非常な力学があるのかなかなかすいすいといっていません今日お集まりの皆さん自発的に参加されているみなさんと一緒になって、少なくとも未来を選択するための自然エネルギーを育てるという、まさに今回の事故を逆にこれを止めるとか止めないとか言う前にまずは選択肢を育てるその一歩にならなければ。
私も何としても通したい。
それを通さなければ政治家としてのしての責任を果した事になりません
がんばります!
みなさんありがとうございました。