小さな日記

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ボーボワール

2010年02月28日 | Weblog
シモーヌ・ド・ボーボワールの「第二の性」は、中学時代背伸びしていたわたしの座右の書だった。今思うと恥ずかしいけれど。サルトルとボーボワールの関係は、右を見ても左を見ても不自由に見える結婚から逃れる良い方法だとその当時は思っていた。

今、入籍して改姓して型どおりの結婚をしているわたしだけれど、中学時代の拘束感はない。でも、それはわたし個人の心のことであって、やはり結婚制度というものは、国家の管理体制に組した都合のいい制度であることに変わりない。

バネッサ・パラディ(フランスの女優さん)は、わたしの好きなジョニー・デップのパートナーだが、今度、ボーボワールを演じる映画に出るそうだ。タイトルはMy American Lover。 ボーボワールはサルトルと事実上夫婦であったが、お互いを拘束しないと約束していて、双方がそれぞれの異性(同性も?)関係を謳歌していた。ボーボワールがアメリカに滞在していたときのマッチョな恋人役がジョニー・デップだそう。

無神論的実存主義なんて、さっぱり忘れていたけれど、ジョニー・デップが思い出させてくれたとは、不思議な気がする。
今、「招かれた女」を読むと何を思うのだろう。
今、中学時代のわたしが、我が家に遊びに来たら何を感じるのだろう。
「小市民!」とげっそりするのかしら?

そういえば、先日見た「五線譜のラブレター」のコール・ポーターの夫婦関係も、サルトルとボーボワールのようでもあったっけ。

脳科学?

2010年02月27日 | Weblog
テレビで脳科学に基づいた分析をしていて興味深かった。

その1 
男女に友情はない。友情はそもそも男性と女性では質が異なる。男性は獲物を得るために協力することで生じる。女性は群れのボス(強い男)に対抗するために協力することで生じる。原始時代にそうやって生じた友情という感情をつかさどる脳の分野は決まっているそうだ。そして、その分野は恋愛の感情をつかさどる分野と場所が違うそうだ。
いくら友達と自覚しているつもりでも、異性の友達に働く脳の場所は恋愛分野であることが実証されているそうだ。

その2
年を取って涙もろくなるのは、脳の老化による。脳の前頭葉には感情がこみあげても人前とかでは涙を出さないストップ装置があるそうだ。それが老化によって機能しなくなってくるので高齢になると涙もろくなるそうだ。しかし、脳の老化の個人差は大きく、40歳で比較すると、雲泥の差がついているらしい。脳は50歳あたりで極めて大きく老化するのだが、それまでの差で、年を取っても脳機能が衰えないひとがいる。

1に関しては、若い頃から思っていた通り。コントロールして恋愛関係にしないようにしているのが男女の友情(のようなもの)。親密度を増していくのは各々が自身をすら欺いている場合とアバンチュール嗜好の場合。

2に関しては、納得。ポロポロ泣くから感情が大きく動いているわけではないと、高齢者の涙には冷ややかだった自分の判断は当たっていたと思う。年取ると感情が豊かになると勘違いしてるひとがいるけれど、それは違う。脳機能の低下、、、気をつけなくちゃね。

ポーリーヌ

2010年02月25日 | 映画
Pauline & Paulette trailer


2001年ベルギー・フランス製作。

66歳の知的障害者ポーリーヌとその世話を引き受けた姉妹の物語。チャイコフスキーの花のワルツが、花と美を愛するポーリーヌの輝かんばかりの生命力を讃える。

それにしても、、、ベルギーってこんなにきつい国なの? 1人にさせては危ういポーリーヌ。妹ポーレットは、33年間町のアマチュアオペレッタ歌手として活躍している。そのオペレッタの舞台裏でポーリーヌが待つ間さえも、付き添ってくれる友人がいないのには、びっくりした。レストランでも、他人の目に厳しいこと!

映像の美しさ、女優陣の演技の上手さ、音楽に心踊ってみたけれど、実は孤独、差別、老いを真摯にみつめた切ない人間讃歌。甘い、苦い、ベルギーチョコみたいないい映画。お奨めします。
http://www.nikkatsu.com/movie/official/pauline/

時間、お金

2010年02月24日 | Weblog
「モモ」は時間貯蓄銀行に雇われている時間泥棒に時間を奪われてしまい自分を見失ってしまった町の人々を少女が救うお話。

わたしは、不思議に思っているのだが、「忙しい。急がなくちゃ」と思って物事をしていると、たとえスケジュール通りに進んだとしても次の忙しさが待っているだけだが、「ちょうどよい」と思って、心を込めて今に向き合っていると、なにか、ゆったり時間が流れておまけのようにプレゼントのように、ハプニングが起こってまさしくちょうどよくいくのだ。

つまり、バスに乗り遅れて約束に遅刻しそうで歩いていたら久しぶりの友達にばったり会って貴重な情報をもらい、約束の相手からは「電車が事故で約束時刻に行けない」とメールが来るというような。

お金もそうだ。「足りない」と思ってなんとかしなくちゃ、と焦っていると、次々とお金が必要なことが起きるけれど、「これできっとちょうどよいのだ」と思って、今あるお金を心を込めて使うようにすると、案外なんとかなっていって不思議だ。

お金でも時間でも、わたしの場合、必要な時に必要なだけあればいいと思っている。で、この必要というのも、人によってそれぞれで、何が必要かでそのひがどういうひとかわかるくらいだ。

わたしたちの体は、眠りためや、食いためが出来ない。生き物はリズムに逆らえない。だから、お金も時間も、リズムに乗って呼吸するように使うのがよいように思う。吸収と排出。
時間も、自分に向き合う時間、他人に向き合う時間の両方を大事にすることで、豊かにゆったり流れていくと思う。

ためたいという欲求は、恐れから生じる。マイスター・ホラはモモに言う。「死の恐怖にかられる者が時間を奪われる」

モモ

2010年02月23日 | 映画
Momo (trailer)

連れ合いと一緒に熱狂した作品は数多いが、この「モモ」も、本に感激しその後映画をみつけて何度も見たものだ。そのうち、レンタルショップになくなってしまったが、オンラインでみつけて久しぶりに見た。

この映画は冒頭にエンデ自身も出演し、動画に出ているおじいさんマイスター・ホラは監督だ。エンデはこの少女役の俳優さんがイメージに叶いとても気に入っていたそうだ。実に映画としての出来もいいと思う。

それでも、原作を読んでから見ることをお奨めする。

エンデの思想を上手くまとめた動画も合わせて紹介します。1~6まで

Ende`s Last Will 1/6


Ende`s Last Will 2/6


Ende`s Last Will 3/6


Ende`s Last Will 4/6


Ende`s Last Will 5/6


Ende`s Last Will 6/6 (End)

身がまま整体 春の訪れ

2010年02月22日 | Weblog
とはいえ、寒い日が続いたので、体はのぼせと緊張があいかわらず。
ひとによって、それぞれ、春傾向が強かったり、まだ冬傾向だったり。
骨盤を見て、必要な施術をするので、自分でよく観察して、思ったようにしてみたら、急に大きく呼吸が始まったので嬉しい。
片山整体は、誰でも出来るといえども、見立てはそんなに簡単ではない。先生がおっしゃっているのと、自分に見えていることが一致すると、とても嬉しい。

家電

2010年02月21日 | Weblog
母が札幌で使っていたドラム式全自動洗濯乾燥機。2008年に、発火事故があったとかで、部品交換を終えていた。それ以降、母は東京在住なので使ってはいなかったが、先日メーカーから電話があって、その機種を交換したいとのこと。交換でなく、お金を払って引き上げるのも可能と。

それで、ホームページを見たら、洗濯機のみならず、あれやこれや、部品交換や修理やら、家電はけっこう事故があるものらしい。他のメーカーのホームページを見ても、トップにずらりと、お知らせ、お詫び、お願いが並ぶのでびっくりした。

普段、気にも留めていないから、気づかずに不良品を使い続けていることもあるかもしれない。ネットでクチコミなど調べてみたが、洗濯乾燥機の評判は良くなくて、洗濯と乾燥は別にした方がまだよいようだ。

泣きぬれた天使

2010年02月20日 | 映画
1942年フランス映画。「天井桟敷の人々」の主役、ジャン・ルイ・バローが出ているので前知識なく見た。

第二次大戦前、パリの貧乏学生が相互扶助のクラブを作り、支えあって生活していた。彫刻家ジャックがリーダーで、後、彼は戦争に駆り出される。失明して帰った彼を仲間は暖かく迎えるが、荒みそうになる彼を献身的に世話をする女性が画像のミシェル・アルファ演じるジュヌビエーブだ。彼女はボブという恋人がいたが、ボブは戦争に行ったまま音信不通だった。彼女の尽力でジャックは明るさを取り戻し、彫刻も作り世に認められる。そして、プロポーズ。ボブは戦死したものと諦めた彼女は受け入れる。その後すぐにボブが帰国し、思いを告げるが、彼女は心動かさせられながらもジャックの元にとどまる。ボブも親友ジャックが彼女を支えに生きているのを見て、身を引く。

ざっとこんな物語。メロドラマ。ボブの帰りを待ちながらジャックの世話をするジュヌビエーブに、中年の家主が言う。「愛に満ちて輝いてるね」彼女は「ジャックといると安らげるの。でも、ボブと一緒だと胸が高鳴ったの。今でも思い出すと、、、」家主は「いいや、本物の愛が育っているのだよ。本当の愛はゆっくり少しずつ育っていくものだ。時間をかけて大切に育てていきなさい」

また、ボブが帰還したとき彼女は言う。「失明したジャックに始めは同情したの。そのうち、兄妹のような関係になったの」ボブは「今僕を目前にして君の体はどうなってるか僕は知っている」それでも、大粒の涙を流してジュヌビエーブは彼を拒む。

「安らぎの愛」と「胸高鳴る愛」どちらを選ぶかというのは、女性にとって大問題よね。両方あればいいんだけど。胸高鳴る愛が徐々に安らぎの愛に移行していくのが一番いいの? 違う人でいいから、両方味わったほうがいいとわたしは思う。結婚前は、いろいろつきあってね。

でも、この映画の場合、ジャックとの関係に安らぎを感じるというのは、納得がいかない。だって、ジャックは彼女なしには暗闇に置き去りにされた気分になってかんしゃくを起こすようなひとだから、共依存に陥ってるんじゃないかと心配になる。彼女は献身で安らぎを得てるのだから、突然ジャックの目が回復したらもう安らぎの中にいれないと思う。

年老いた家主さんの意見は、いかにもよく知ったひとの意見みたいだけど、どうなんだろう?わたしは諸手を挙げて賛成とは言えない。奉仕は奉仕、尊敬は尊敬。男女の愛は男女の愛。胸高鳴ることは大事だと思う。

安らぎの愛は、確かに気づかぬうちに育っていく。それだったら、最初からなくてもいいんじゃない?

幼馴染の女性が言った。彼女はわたしと同じ年。「ねぇ、結局ここまできてみると、結婚相手が誰であろうとどうでもいいことだったと思わない?」
感服! 彼女ほど、果敢に自分の身辺を明るく活気に溢れさせ、ハッピーに導いていったひとをわたしは知らない。自称「おせっかい」に動き回り、友人の入院から親の家のリフォーム、一手引き受け、労力を惜しまず自分の人生を築いてきた。「みんなが幸福でなきゃ、わたしの幸福はない」とばかりに、人生を主体的に、見方によっては受動的に歩んでいる。
だからこそ、相手が誰であろうと、彼女は幸福になっていくのだ。相手と共に。
相手のせいでこうなった、ああなったと思ってるひとの対極。すごい勢い。

そこでやっぱりわたしは言いたい。安らぎも胸の高鳴りも、自分自身のものだという自覚を忘れないでねって。相手によって与えられてるのではなくて、自分が勝手に反応していることをみつめる目を持っていようね。


アラビアのロレンス

2010年02月19日 | 映画
湯あたりなのか、連れ合いも母もわたしも、体中痛くなってしまった。筋肉痛のような。。
ゆったりのんびり、「アラビアのロレンス」を見て過ごした。長い映画だが、中学時代に見たときよりは少し理解が深まった。

ベドウィン族は、パレスチナで連れ合いも会っている。映画の中でイギリス人がかれらを「野蛮で残酷で無知」と蔑視していたが、異なる文化、自分に盾突く価値観を持つ者をジャッジするのは、ベトナムに対するアメリカもそうだったことに、当時のわたしは気づいていなかった。「風と共に去りぬ」に描かれる黒人奴隷の滑稽さにも気づいていなかった。

アリは後にオスマン帝国に叛いたことを痛く後悔していたという説もある。今のベドウィンのひとたちは、この映画を見たらどう思うのだろう。

『アラビアのロレンス完全版』 ニュー・プリントバージョン予告編



娘から卒業と合格が決まった旨の報告。ほっと一安心。

寒の戻り 温泉

2010年02月18日 | Weblog
きょうは、だいぶ前から家族みんな6人で温泉に行く予定をたてていた。予報では雪というし、母は寒いなら行きたくないと言うしで、困っていたが、朝の雪が嘘のように昼前には青空。
喜び勇んで出発。近所の温泉で長い時間を過ごした。子どもたちは、ドクターフィッシュ(画像)という足の角質を食べてくれる魚の水槽に足を浸したり。露天風呂も青空と椿、梅の花の下、女3代楽しんだ。

仕事を休んで車を出してくれた娘の彼氏に大感謝。

12人の怒れる男

2010年02月17日 | 映画
映画『12人の怒れる男』予告編 2008年8月23日公開!


2007年ロシア製作。ずっと見たかったが近くのレンタルショップになかった。オンラインでやっと借りた。すごい映画だった。久しぶりに映画らしい映画の大作に出会った気がする。
構成、映像、意匠も素晴らしい。大昔、シドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ主演の同名映画があったが、リメイクというより、案だけ借りた感じ。ずっと奥深く、人間を描いている。

ひとは、日常生活で出会うさまざまな問題、他人と、なにげなく立ち止まったりスルーしたりしている。選択している。その選択が、今の世界を作っていること、その責任を感じずに生きていける世界であることを、思い出させてくれる映画だ。お奨めです!

雪の降る夜は、、、

2010年02月16日 | ハンドメイド
きょうもとても寒くてたくさん着込んで過ごした。
小雪舞散る。明日こそ、上野に行きたいのだけれど。

ルームシューズが二足完成。昨日の画像の長い部分がかかとと側面になった。裏に厚手の化繊地を縫い付け、足首の内側にゴムを入れて。
8玉で2足。

これはなんでしょう?

2010年02月15日 | ハンドメイド
先日100円ショップでみつけた毛100%の超極太毛糸。寒さが戻ったので、我が家の必需品、ルームシューズを作ることに。この形は、わたしが考えたオリジナルで、一番簡単に早く作れて、暖かいと自画自賛している。

この二つのパートをつなげて、片足ができる。大きさは、足にあてながら適当に。

バレンタイン

2010年02月14日 | Weblog
きょうは上野の美術館に行く予定だったのだけれど、息子も連れ合いも、この寒暖差で体調不良のため、断念。土鍋でお粥を炊いたり、葛湯を作ったりしてのんびり過ごした。

夕刻、ピンポンと宅配便が。息子に届いた娘のバレンタインチョコ。カリフォルニア、アレックスアンドマイケルのボンニュイチョコ。ついていたポエムに、二人幼かった日の寝床を思い出しホロリとさせられた。

わたしは一人っ子だから、我が子の姉弟の絆にはしばしば感激させられる。二人ともお互いを大切にしていて、わたしにも兄弟姉妹がいたらよかったのにと羨ましくなる。

身がまま整体 初春

2010年02月13日 | 音楽
小雪降る中、身がまま整体へ。この数日の寒暖差で、みんなのぼせがひどいよう。ぼーっとしたり、ちょっとゆるむと、睡魔に襲われたり。見た目にも左肩が持ち上がり、右肩が力なく流れ、坐骨は左が下がってアンバランス。

腰椎4番を調整し、首の付け根をゆるめるのに右手外関と左手合谷を合わせる。
右足足三里と左足内くるぶしの後ろに手当て。

帰ったらバンクーバーオリンピック開会式。ソプラノの独唱がすごかった!調べたらこの方、ミーシャ・ブルッガーゴスマン(Measha Brueggergosman)さん。
Measha Brueggergosman - Reve Infini (Infinite Dream)


オペラのリハーサル風景も。こうやってするんだ~
Measha Brueggergosman rehearsing Elettra: Mozart's Idomeneo